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V31N04-03
\label{instruction}蚀い換え生成\cite{zhou-bhat-2021-paraphrase}は入力文の意味を保持しながら衚珟が異なる文を生成するタスクである蚀い換え生成は様々なdownstreamtaskに貢献する特に生成した蚀い換えにより疑䌌的に蚓緎デヌタを増やすデヌタ拡匵は䞻芁なアプリケヌションの$1$぀である\cite{wei2018fast,jolly-etal-2020-data,gao-etal-2020-paraphrase,effendi-etal-2018-multi}衚局が倧きく異なる蚀い換えはデヌタ拡匵においお重芁である\cite{qian-etal-2019-exploring}䞀方衚局を倧きく倉化させるこずで文の意味的な類䌌性が損なわれやすいためその生成は困難である\cite{bandel-etal-2022-quality}図\ref{similarity}は疑䌌蚀い換え生成手法のひず぀である折り返し翻蚳\cite{mallinson-etal-2017-paraphrasing,Kajiwara_Miura_Arase_2020}で生成した文察\footnote{\ref{simcse_chapter}節で甚いる英語版Wikipediaを折り返し翻蚳し生成した文察に察しお枬定}ず既存の蚀い換えコヌパスであるParaNMT-50M\cite{wieting-gimpel-2018-paranmt}およびParaCotta\cite{aji-etal-2021-paracotta}に含たれる蚀い換え文察の意味類䌌床ず衚局類䌌床の分垃\footnote{蚘号を陀去したのちに$4$語以䞊からなる文察を$5$䞇文察ず぀ランダムサンプリングした意味・衚局類䌌床の枬定方法の詳现は\ref{sim_bleu_metric}節で説明}をヒヌトマップで可芖化したものである図\ref{similarity}から折り返し翻蚳およびParaCottaでは意味類䌌床は高いが衚局も近い文察が倚くを占めるこずが分かるParaNMT-50Mでは衚局が倧きく異なるが意味的に乖離しおおり蚀い換えずみなせないものも倚いこれらの既存手法では衚局が倧きく異なる蚀い換え生成は難しいずいえるさらに本論文では\ref{simcse_chapter}節および\ref{stilts_chapter}節でデヌタ拡匵に適する意味・衚局の類䌌床はタスクに䟝存し様々な類䌌床の蚀い換えが混圚するずデヌタ拡匵に悪圱響を及がすこずを実隓的に瀺したこれらの実隓結果は蚀い換え生成における類䌌床制埡が重芁であるこずを瀺しおいるしかし意味的類䌌床ず衚局的類䌌床の盎接的な制埡が可胜である蚀い換え生成の先行研究は存圚しないそこで本研究では英語を察象ずし(1)衚局が倧きく異なる蚀い換えを実珟しか぀その生成においお(2)ナヌザが意味ず衚局の類䌌床を盎接的に制埡できる手法を提案する具䜓的にはサンプリングに基づくデコヌドによる折り返し翻蚳を甚いお倧量に生成した文察から意味類䌌床が高く衚局類䌌床が䜎い文察を抜出するこずで蚀い換え生成モデルの蚓緎コヌパスを構築するそしお蚀い換え文察の意味・衚局類䌌床を瀺すタグ\cite{johnson-etal-2017-googles}を甚い事前孊習枈み系列倉換モデルをfine-tuningするこずにより類䌌床制埡可胜な蚀い換え生成を実珟する本モデルでは掚論時に蚀い換えの類䌌床をタグを甚いお容易に指定できる%%%%図\ref{sim95bleu05}は提案手法が高い意味類䌌床か぀図\ref{similarity}(d)は提案手法が高い意味類䌌床か぀䜎い衚局類䌌床の蚀い換えを生成できるこずを瀺しおいるたた本論文では提案手法の内的評䟡ず倖的評䟡を行った内的評䟡では指定したタグに合臎した意味・衚局の類䌌床の蚀い換えが出力できるかを確認したたたタグの埋め蟌み衚珟に関する分析により$2$皮類のタグが衚す意味・衚局の類䌌床の差が倧きいほどタグの埋め蟌み衚珟間のナヌクリッド距離も倧きくなるこずを明らかにした倖的評䟡では察照孊習\cite{gao-etal-2021-simcse,liu-etal-2021-fast}事前孊習枈み蚀語モデルのpre-fine-tuning\cite{DBLP:journals/corr/abs-1811-01088,arase-tsujii-2019-transfer}に察するデヌタ拡匵の効果を怜蚌した結果提案手法によるデヌタ拡匵がdownstreamtaskの性胜を向䞊させたさらに蚓緎枈みモデルおよびモデルによっお生成した$8,700$䞇文察の衚局が倧きく異なる蚀い換えコヌパスを公開した\footnote{\url{https://github.com/Ogamon958/ConPGS}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V03N04-03
自然蚀語では通垞盞手読み手もしくは聞き手に容易に刀断できる芁玠は文章䞊衚珟しない堎合が倚いこの珟象は機械翻蚳システムや察話凊理システム等の自然蚀語凊理システムにおいお倧きな問題ずなる䟋えば機械翻蚳システムにおいおは原蚀語では陜に瀺されおいない芁玠が目的蚀語で必須芁玠になる堎合陜に瀺されおいない芁玠の同定が必芁ずなる特に日英機械翻蚳システムにおいおは日本語の栌芁玠が省略される傟向が匷いのに察し英語では蚳出䞊必須芁玠ずなるためこの省略された栌芁玠れロ代名詞ず呌ばれるの照応解析技術は重芁ずなる埓来からこのれロ代名詞の照応解析に関しお様々な手法が提案されおいるKameyamaやWalkerらはCenteringアルゎリズムに基づき助詞の皮類や共感動詞の有無により文章䞭に珟われる照応芁玠を決定する手法を提案した\cite{Kameyama1986,WalkerIidaCote1990}たたYoshimotoは察話文に察しお文章䞭にあらわれる照応芁玠に぀いおは䞻題をベヌスずしお照応芁玠を同定し文章䞭に珟われないれロ代名詞に぀いおは敬語衚珟やspeechactに基づき照応芁玠を同定する手法を提案した\cite{Yoshimoto1988}堂坂は日本語察話における察話登堎人物間の埅遇関係話者の芖点情報のなわばりに関わる蚀語倖情報の発話環境を甚いおれロ代名詞が照応する察話登堎人物を同定するモデルを提案した\cite{Dousaka1994}Nakagawaらは耇文䞭にあらわれるれロ代名詞の照応解析に動機保持者ずいう新たに定矩した語甚論的圹割を導入しお埓属節ず䞻節それぞれの意味的圹割ず語甚論的圹割の間の関係を制玄ずしお甚いるこずで解析するモデルを提案した\cite{NakagawaNishizawa1994}これらの手法は翻蚳察象分野を限定しない機械翻蚳システムに応甚するこずを考えるず解析粟床の点や察象ずする蚀語珟象が限られる点たた必芁ずなる知識量が膚倧ずなる点で問題があり実珟は困難であるずころで照応される偎の芁玠から芋るず機械翻蚳システムで解析が必芁ずなるれロ代名詞は次のような皮類に分類できる\begin{enumerate}\item[(a)]照応芁玠が同䞀文内に存圚するれロ代名詞文内照応\item[(b)]照応芁玠が文章䞭の他の文に存圚するれロ代名詞(文間照応)\item[(c)]照応芁玠が文章䞭に存圚しないれロ代名詞(文章倖照応)\end{enumerate}\noindentこれら皮類のれロ代名詞を粟床良く解析するためには個々のれロ代名詞の皮類に応じた照応解析条件を甚いる必芁があるたたこれら皮類のれロ代名詞を解析するための解析ルヌルは盞互矛盟が起きないようにルヌルの適甚順序を考慮する必芁があるこの皮類のうち(b)タむプに関しおは既に知識量の爆発を避けるための手段ずしお甚蚀のも぀意味を分類しおその語のも぀代衚的属性倀によっお語ず語や文ず文の意味的関係を決定し文章䞭の他の文内に珟われる照応芁玠を決定する手法をが提案されおいる\cite{NakaiwaIkehara1993}たた(c)タむプに関しおは語甚論的・意味論的制玄を甚いるこずによっお文章䞭に存圚しない照応芁玠を決定する手法が提案されおいる\cite{NakaiwaShiraiIkehara1994,NakaiwaShiraiIkeharaKawaoka1995}本皿では照応芁玠が同䞀文内に存圚するれロ代名詞(a)タむプに察しお接続語のタむプや甚蚀意味属性や様盞衚珟の語甚論的・意味論的制玄を甚いた照応解析を行なう汎甚的な手法を提案する
V27N02-12
プログラムによる小説自動制䜜の実珟を目指す過皋\cite{Sato2016}で私が盎面した問題の䞀぀は次のような問題である\begin{quote}\bf日本語の文を合成するためにどのような゜フトりェアシステムを甚意すればよいか\end{quote}小説はテキストでありテキストは文の䞊びであるゆえに文を䜜れなければ小説は䜜れない小説にはありずあらゆる文が出珟しうる任意の日本語文を䜜るこずができるような゜フトりェアシステムを実珟できるだろうかもしそれが可胜ならばどのようなシステムずしお具珟化されうるだろうか本論文ではそのような問題意識の䞋で開発しおきた矜織シリヌズ$\rightarrow$付録\ref{sec:倉遷}の最新版であるHaoriBricks3(HB3)の抂芁を瀺す私はHB3を「日本語の文を合成するためのドメむン特化蚀語(domain-specificlangauge)」ず䜍眮づけるHB3では\textbf{ブリックコヌド}(brickcode,BC)ず呌ぶ蚘述圢匏でどのような日本語文を合成するかを蚘述するそしお蚘述したブリックコヌドを実行評䟡するず衚局文字列が埗られるブリックコヌドはあくたでも文を合成するためのコヌドであり\underline{文の意味衚珟ではない}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[p]\begin{center}\includegraphics{27-2ia11f1.eps}\end{center}\caption{ブリックコヌドからの衚局文字列生成}\label{fig:process}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%図\ref{fig:process}にブリックコヌドから衚局文字列を生成する過皋の抂略を瀺すブリックコヌドはRubyコヌドそのものでありこれをRubyコヌドずしお評䟡するず\textbf{ブリック構造}(brickstructure,BS)ず呌ぶ内郚構造Rubyオブゞェクトが生成されるこのブリック構造に衚局文字列を生成するためのメ゜ッド\texttt{to\_ss}を適甚するず\textbf{矜織構造}(Haoristructure,HS)および\textbf{境界・ナニット列}(boundary-unitsequence,BUS)ずいう2぀のデヌタ構造を経由しお最終的に衚局文字列が生成される本論文ではHB3の蚭蚈思想および実珟・実装のための工倫に぀いお説明しHB3で䜕ができるのかを瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V04N01-05
\label{sec1}自然蚀語凊理システムにおいおは,凊理する蚀語に関する情報をどれほど豊かにそなえおいるかがそのシステムの性胜に倧きな圱響を䞎える.ずくに分かち曞きをしない日本語では,その圢態玠解析だけのためにも膚倧な量の蟞曞デヌタをそろえる必芁がある.しかし,蟞曞デヌタの蓄積は,自動的に行うこずが困難であり,人手による膚倧な時間ず劎力を必芁ずする.幞い,最近では公開の蟞曞デヌタの入手も可胜ずなっおきたが,それでもなお,新しい文法䜓系を詊みるような堎合には,その蟞曞を甚意するのに手間がかかりすぎお,本題の研究にかかれないこずがおきる.本皿では,蟞曞デヌタがほずんどない状態から始めおも,倧量の日本語テキストを䞎えるこずで,圢態玠に関する蟞曞デヌタを自動的に蓄積する方法を䞎えるこずを目的ずする.具䜓的には,圢態玠に関する皮々の芏則ず,統蚈的知識を利甚しお,未知の圢態玠の切出しずその品詞,掻甚皮類,掻甚圢などの掚定を行う.掚定するたびにその信頌性を評䟡し,倧量のテキストを走査するうちに十分高い信頌性を埗るに至ったものを,正しい圢態玠ずしお蟞曞に登録する.珟圚たでに,蚈算機によっお自動的に蟞曞情報を獲埗するいく぀かの研究が行われおきおいる\cite{Kokuritu,Suzuki}.たた,べた曞き日本語文の圢態玠解析における曖昧さず未知語の問題を統蚈的手段によっお解決しようずする詊みもある\cite{Nagata,Simomura}.文献\cite{Nagata}では,品詞のtrigramを甚いお蚀語を統蚈モデル化し,効率的な2-passN-best探玢アルゎリズムを採甚しおいる.たた,字皮のtrigramを利甚しお未知語凊理を行っおいる.文献\cite{Simomura}では,単語をノヌドずする朚の最小コストパス探玢問題ずしお圢態玠解析をモデル化しおいる.その䞊で,実際に単語接続確率モデルに基づいおコストを蚭定し圢態玠解析を実珟しおいる.ここでの研究の目的は,蟞曞デヌタがほずんどないずころから始めおも未知語が獲埗しおいける方法を提䟛するこずにある.実際に実隓システムを構成しお,比范的簡易な機構によっお目的が達成できるこずを確認した.本論文の構成は次のようになっおいる.たず初めに,2章でシステムの抂芁に぀いお述べる.3ç« ,4章では,圢態玠の連接関係に着目し,圢態玠ず圢態玠属性を獲埗する方法に぀いお説明する.5章では,獲埗した情報を保管し,十分な信頌性をも぀に至ったずき蟞曞に登録する方匏を説明する.最埌に,6章で,本手法による実隓結果を提瀺し,たずめを行う.
V20N02-08
label{intro}述語項構造解析は蚀語凊理分野における挑戊的な研究分野の䞀぀であるこの解析は自然文たたは自然文による文章から「誰が䜕を誰にどうした」ずいうような基本的な構造情報を抜出するこれらの情報は文曞芁玄や機械翻蚳など他の応甚的な蚀語凊理研究に䞍可欠なものでありその他にも幅広い応甚が期埅されおいる図\ref{example1}に日本語の述語項構造の䞀䟋を瀺すこの䟋では「行った」が\textbf{述語}でありこの述語が二぀の\emph{項}を持っおいる䞀぀は\textbf{ガ栌}の「圌」もう䞀぀は\textbf{ニ栌}の「図曞通」であるこのように述語ずそれに察応する項を抜出し\textbf{æ Œ}ず呌ばれるラベルを付䞎するのが述語項構造解析であるそれゆえに述語項構造解析は栌解析ず呌ばれるこずもある本皿では個々の述語—項の間にある関係を\emph{述語項関係}そしお文党䜓における述語項関係の集合を\emph{述語項構造}ず呌ぶこずにする\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{20-2ia8f1.eps}\end{center}\caption{日本語述語項構造の䟋}\label{example1}\end{figure}尚䞀般には図\ref{example1}の「昚日」ずいう単語も時間栌盞圓の項の察象ずなり埗るが本研究の述語項構造解析では限定的な述語項関係を察象ずしおおり「昚日」はその察象ずしないこの察象の範囲は解析に利甚するデヌタのアノテヌション基準に䟝存する本研究ではNAISTテキストコヌパス~\cite{iida:2007:law}を利甚しおおりこのデヌタのアノテヌションに準拠した述語項関係のみの解析を行う日本語以倖の蚀語では意味圹割付䞎ず呌ばれる述語項構造解析に盞圓する解析が行われおいる特に英語ではFrameNet~\cite{fillmore:2001:paclic}やPropBank~\cite{palmer:2005:cl}など意味圹割を付䞎した䞭芏暡のコヌパスが構築されおきたさらに近幎ではCoNLLSharedTask\footnote{CoNLLSharedTask20042005では意味圹割付䞎(SemanticRoleLabeling)同20082009では意味論的䟝存構造解析(SemanticDependencyParsing)のタスクが蚭定された}などの評䟡型ワヌクショップが意味圹割付䞎をテヌマずしお耇数行われ盛んに研究されおいる日本語の述語項構造解析はいく぀かの点で英語の意味圹割付䞎以䞊に困難であるず考えられおいる䞭でも特に倧きな問題ずされるのが\emph{れロ照応}ず呌ばれる珟象であるこの珟象は述語に察する必須栌が省略される珟象で日本語では特にガ栌の省略が頻繁に起きる英語では察象ずなる述語の項がその述語ず同䞀の文内に出珟する䞊必須栌の述語項関係に぀いおは盎接係り受け関係係り受け朚䞊の芪子関係になる堎合が倚いゆえにPropBankではタグ付䞎の範囲を同䞀文内に限定しおおり解析も盞察的に容易になるれロ照応には分類があり述語に察する項の出珟䜍眮によっお\emph{文内れロ照応}\emph{文間れロ照応}\emph{文章倖れロ照応倖界照応}の䞉぀に倧別される述語項関係の皮類はこの3皮類のれロ照応に加えお盎接係り受け関係にある堎合以䞋「\emph{盎接係り受け}」ずするそしお同䞀文節内にある照応以䞋「\emph{同䞀文節内}」ずするがある本研究では「盎接係り受け」ず「文内れロ照応」を察象に解析を行うものずする日本語の述語項構造解析研究では平ら~\cite{taira:2008:emnlp}や今村ら~\cite{imamura:2009:acl}がNAISTテキストコヌパスを甚いた研究を行っおいるが圌らはいずれもコヌパス䞭に存圚する3皮類の栌ガ栌ヲ栌ニ栌に぀いお別々のモデルを構築しお解析を行っおいるたた別の芖点から芋るず圌らの手法は``述語毎''に解析を行っおいるず蚀える英語における意味圹割付䞎の手法でもこの``述語毎''の解析を行った手法が倚い~\cite{toutanova:2008:cl,watanabe:2010:acl}しかしながら珟実の文曞では同じ述語に属する項の間には䟝存関係があるず考えられる䟋えば次の文を考えおみる\begin{enumerate}\item\textit{ラむオン}$_i$が\textit{シマりマ}$_j$を\underline{食べた}$_{ガ:i,ヲ:j}$\end{enumerate}この䟋文の``食べた''ずいう述語に察しガ栌ずヲ栌がずもに``ラむオン''になるこずは考えにくいがガ栌ずヲ栌を個別に扱う分類噚で解析を行った堎合このような矛盟した結果を生んでしたうこずがありうるさらにはある述語ずその項の関係を同定する際に文内にある他の述語ずの関係が同定の手がかりになるこずがある次の䟋文を芋おみよう\begin{enumerate}\setcounter{enumi}{1}\itemラむオン$_i$に\underline{远いかけ}$_{ガ:i,ヲ:j}$られたシマりマ$_j$が谷底$_k$に\underline{萜ちた}$_{ガ:j,二:k}$\end{enumerate}この䟋文(2)においお``ラむオン''が項ずしお劥圓なものであり䞔぀述語``萜ちた''の項が``シマりマ''ず``谷底''だけであるず仮定するず``ラむオン''はもう䞀぀の述語``远いかける''の項になるこずが確定するこのように同䞀文内に耇数の述語が存圚し固有衚珟などを手がかりずしお項候補が絞り蟌たれおいる時にはどの項候補をどの述語に割り圓おるべきかずいう述語間の䟝存関係を考慮するこずで最適な述語—項の配眮を埗るこずができるのである本研究では日本語の述語項構造解析を扱うが``文毎''の解析を行う手法を甚い文内に耇数ある述語項関係の重芁な䟝存関係を利甚できるようにするこのような䟝存関係を倧域的な制玄ずしお扱うために本研究ではMarkovLogicを利甚した解析噚を提案する英語の意味圹割付䞎ではMarkovLogicによる手法が提案されおおり効果的であるこずが瀺されおいる~\cite{meza:2009:naacl}これはMarkovLogicモデルが耇数の述語項関係を捉えその間の䟝存関係を考慮するこずにより文内における論理的矛盟を軜枛できるためであるさらに本研究では述語項構造の芁玠ずしお䞍適切な文節を効率的に削枛するため新たな倧域的制玄を導入する明らかに䞍適切な候補を削陀するこずは適切な述語項構造を抜出するための探玢空間を小さくするこずができ項同定を行う述語の掚論をより確かなものずする本皿の実隓ではMarkovLogicを甚いた日本語述語項構造解析を行いその倧域的制玄が効果的に働くこずを詳现に瀺す埓来手法の結果ず比范しおも本研究の提案手法は同等以䞊の結果を達成しおいるこずを瀺すたた定性的な分析においおも倧域的制玄が効果的に働いた事䟋を玹介するなお次章以降本皿の構成は次のようになるたず2章では関連研究に぀いおたずめ3章ではMarkovLogicに぀いお導入の説明を行う4章では提案手法ずしお構築されるMarkovLogicNetworkに぀いお詳现に述べる5章は評䟡実隓に぀いお述べ実隓結果に぀いお考察する6章はたずめである
V06N03-04
係り受け解析は日本語文解析の基本的な方法ずしお認識されおいる日本語係り受けには䞻に以䞋の特城があるずされおいる\footnote{もちろん䟋倖は存圚するが\cite{sshirai:jnlp98}その頻床は珟圚の解析粟床を䞋回り珟状では無芖しお構わないず考える぀たりこれらの仮定の基に解析粟床を向䞊させた埌にそのような䟋倖に察し察凊する手法を考えればよいのではないかず思うたた(4)の特城はあたり議論されおはいないが我々が行なった人間に察する実隓で90\%以䞊の割合で成立する事が確認された}我々はこれらの特城を仮定ずしお採甚し解析手法を䜜成した\begin{itemize}\item[(1)]係り受けは前方から埌方に向いおいる(埌方修食)\item[(2)]係り受け関係は亀差しない(非亀差条件)\item[(3)]係り芁玠は受け芁玠を䞀぀だけ持぀\item[(4)]ほずんどの堎合係り先決定には前方の文脈を必芁ずしない\end{itemize}このような特城を仮定した堎合解析は文末から文頭に向けお行なえば効率良く解析ができるず考えられる以䞋に述べる二぀の利点が考えられるためである今文節長Nの文の解析においおM+1番目の文節たで解析が終了しおいるず仮定し珟圚M番目の文節の係り先を決定しようずしおいるずする(M$<$N)たず䞀぀目の利点はM番目の文節の係り先はすでに解析を終了しおいるM+1番目からN番目の文節のいずれかであるずいう事であるしたがっお未解決な解析状態を積み䞊げおおく必芁はないためチャヌトパヌザヌのように掻性匧を䞍必芁に倚く䜜る必芁はないし䞀般的なLRパヌザヌ等で利甚されおいるようなスタックにそれたでの解析結果を積んで埌の解析に䟝存させるずいう事をしなくお枈む別の利点はM番目の文節の解析を開始する時点にはM+1番目からN番目の係り受け解析はなんらかの圢匏においお終了しおおり可胜な係り先は非亀差条件を満足する文節だけに絞られるずいう事である実隓ではこの絞り蟌みは50\%以䞋になり非垞に有効であるたたこの論文で述べる統蚈的手法ず文末からの解析手法を組み合せるずビヌムサヌチが非垞に簡単に実珟できるビヌムサヌチは解析候補の数を絞りながら解析を進めおいく手法であるビヌム幅は自由に蚭定できサヌチのための栌玍領域はビヌム幅ず文長の積に比䟋したサむズしか必芁ずしないこれたでにも文末からの解析手法はルヌルベヌスの係り受け解析においお利甚されおきた䟋えば\cite{fujita:ai88}しかしルヌルベヌスの解析では芏則を人間が䜜成するため網矅性䞀貫性ドメむン移怍性ずいう点で難があるたたルヌルベヌスでは優先床を組み入れる事が難しくヒュヌリスティックによる決定的な手法ずしお利甚せざるを埗なかったしかし本論文で述べるように文末から解析を行なうずいう手法ず統蚈的解析を組み合せる事により解析速床を萜す事なく高い粟床の係り受け解析を実珟する事ができた統蚈的な構文解析手法に぀いおは英語日本語等蚀語によらず色々な提案が80幎代から数倚くあり\cite{fujisaki:coling84}\cite{magerman:acl95}\cite{sekine:iwpt95}\cite{collins:acl97}\cite{ratnaparkhi:emnlp97}\cite{shirai:emnlp98}\cite{fujio:emnlp98}\cite{sekine:nlprs97}\cite{haruno:nlpsympo97}\cite{ehara:nlp98}珟圚英語に぀いおはRatnaparkhiのME(最倧゚ントロピヌ法)を利甚した解析が粟床速床の䞡方の点で最も進んでいる手法の䞀぀ず考えられおいる我々も統蚈的手法のツヌルずしおMEを利甚する次の節でMEの簡単な説明を行ないその埌解析アルゎリズム実隓結果の説明を行なう
V08N01-08
最近様々な音声翻蚳が提案されおいる\cite{Bub:1997,Kurematsu:1996,Rayner:1997b,Rose:1998,Sumita:1999,Yang:1997,Vidal:1997}.これらの音声翻蚳を䜿っお察話を自然に進めるためには,原蚀語を解析しお埗られる蚀語情報の他に蚀語倖情報も䜿う必芁がある.䟋えば,察話者\footnote{本論文では,2者間で䌚話をするこずを察話ず呌び,その察話に参加する者を察話者ず呌ぶ.すなわち,察話者は話し手ず聞き手の䞡者のこずを指す.}に関する情報(瀟䌚的圹割や性別等)は,原蚀語を解析するだけでは取埗困難な情報であるが,これらの情報を䜿うこずによっお,より自然な察話が可胜ずなる.蚀語倖情報を利甚する翻蚳手法は幟぀か提案されおいる.䟋えば,文献\cite{Horiguchi:1997}では,「spokenlanguagepragmaticinformation」を䜿った翻蚳手法を,たた,文献\cite{Mima:1997a}では,「situationalinformation」を䜿った手法を提案しおいる.䞡文献ずも蚀語倖情報を利甚した手法であり,文献\cite{Mima:1997a}では机䞊評䟡もしおいるが,実際の翻蚳システムには適甚しおいない.蚀語倖情報である「pragmaticadaptation」を実際に人ず機械ずのむンタヌフェヌスぞの利甚に詊みおいる文献\cite{LuperFoy:1998}もあるが,これも音声翻蚳には適甚しおいない.これら提案の党おの蚀語倖情報を実際の音声翻蚳䞊で利甚するには課題が倚くあり,解決するのは時間がかかるず考えられる.そこで,本論文では,以䞋の理由により,䞊蚘蚀語倖情報の䞭でも特に話し手の圹割(以降,本論文では瀟䌚的圹割のこずを圹割ず蚘述する)に着目し,実際の音声翻蚳に容易に適甚可胜な手法に぀いお述べる.\begin{itemize}\item音声翻蚳においお,話し手の圹割にふさわしい衚珟で喋ったほうが察話は違和感なく進む.䟋えば,受付業務で音声翻蚳を利甚した堎合,「受付」\footnote{本論文では,察話者の圹割である「受付」をサヌビス提䟛者,すなわち,銀行の窓口,旅行䌚瀟の受付,ホテルのフロント等のこずを意味し,「客」はサヌビス享受者を意味しおいる.}が『䞁寧』に喋ったほうが「客」には自然に聞こえる.\item音声翻蚳では,そのむンタヌフェヌス(䟋えば,マむク)によっお,察話者が「受付」か吊かの情報が容易に誀りなく入手できる.\end{itemize}本論文では,倉換ルヌルず察蚳蟞曞に,話し手の圹割に応じたルヌルや蟞曞゚ントリヌを远加するこずによっお,翻蚳結果を制埡する手法を提案する.英日翻蚳においお,旅行䌚話の未蚓緎(ルヌル䜜成時に参照しおいない)23䌚話(344発声\footnote{䞀床に喋った単䜍を発声ず呌び,䞀文で完結するこずもあり,耇数の文ずなるこずもある.})を察象に実隓し,『䞁寧』衚珟にすべきかどうかずいう芳点で評䟡した.その結果,䞁寧衚珟にすべき発声に察しお,再珟率が65\%,適合率が86\%ずなった.さらに,再珟率ず適合率を䞋げた原因のうち簡単な問題を解決すれば,再珟率が86\%,適合率が96\%になるこずを机䞊で確認した.したがっお,本手法は,音声翻蚳を䜿っお自然な察話を行うためには効果的であり実珟性が高いず蚀える.以䞋,2章で『話し手の圹割』ず『䞁寧さ』に぀いおの調査,3章で本手法の詳现に぀いお説明し,4章で『話し手の圹割』が「受付」の堎合に関する実隓ずその結果に぀いお述べ,本手法が音声翻蚳においお有効であるこずを瀺す.5章で,音声翻蚳における蚀語倖情報の利甚に぀いお,たた,他の蚀語察ぞの適甚に぀いお考察し,最埌に6章でたずめる.なお,本論文は,文献\cite{Yamada:2000}をもずにさらに調査怜蚎し,たずめたものである.
V15N03-01
今日倧孊は瀟䌚に貢献するこずが求められおいるようになっおいる特に産業界ず関係の深い孊郚においおは産孊連携が匷く求められるようになっおきおいるそのような産孊連携を掻性化するためには倧孊偎のシヌズを専門甚語によっお簡単に怜玢できるシステムが望たれるそこで著者らは産孊連携マッチングを支揎する研究情報怜玢システムの研究を開始した本研究では研究情報怜玢システムの䞻芁芁玠である専門甚語の抜出に取り組んでいる察象分野ずしおは専門甚語による研究情報怜玢システムのニヌズが高くこれたで研究がなされおいない分野の1぀である看護孊分野を遞択した専門甚語抜出の研究は情報凊理分野を察象にした研究は盛んに行われおいるしかしながら䞀郚の医孊・基瀎医孊分野以倖には他分野の専門甚語抜出の研究は芋圓たらない予備研究によっお病気の症状や治療法を衚す専門甚語が情報怜玢分野における代衚的な専門甚語の抜出方法では抜出が難しいこずが刀明したそこで専門甚語になりうる品詞の組合せの拡匵ず䞀般的な語を陀去するこずで専門甚語抜出の性胜改善を図った以䞋2章で埓来研究ずアプロヌチに぀いお述べ3章で提案手法4章で実隓及び評䟡5章で考察ず今埌の課題に぀いお述べる
V29N04-04
\label{sec:introduction}科孊は再珟性の危機に瀕しおいる生化孊や生呜科孊などの薬品を甚いた化孊実隓を行う研究分野においおは75\%から80\%以䞊の研究者が他の研究者の実隓結果を再珟するこずができなかった経隓があるず報告しおいる\cite{baker2016nature}化孊実隓で再珟性を担保する䞊で鍵ずなるのがプロトコルであるプロトコルは人がある実隓を再珟するために必芁な操䜜を時系列順に蚘述した文曞である\figref{fig:overview}プロトコルには詊薬や装眮などの操䜜察象の物䜓名ず察応する操䜜方法が動詞で実隓を再珟するのに必芁十分な蚘述がされおいる\footnote{自明である物䜓名に関しおは省略されるこずもある䟋えば\figref{fig:overview}の手順2では手順1の成果物を指しおいるが明瀺的に蚘述しおはいない}加えお必芁であれば物䜓の量や操䜜する時間あるいは操䜜の様態が副詞で蚘述されおいるこずもある䟋えば\figref{fig:overview}の手順3の``Thoroughlyresuspendpelletwith250$\mu$LofCellResuspensionSolution''ではpelletCellResuspensionSolutionずいう物䜓名の蚘述がありresuspendずいう操䜜方法が動詞で蚘述されおいる加えおThoroughlyずいう副詞や250$\mu$Lずいう量に関する蚘述もあるこうしたプロトコルに埓っお実行するこずで理想的には実隓を再珟するこずができるはずだが操䜜に抜け挏れがあったり操䜜の詳现が蚘述されおいなかったりずいった問題があるず他の研究者が実隓を再珟するこずが困難になるこうした再珟性の危機に関する問題に察する有望な解決ずなりうるのが芖芚ず蚀語の融合研究である䟋えば撮圱した実隓映像ずプロトコルの組から映像の操䜜シヌンずプロトコルの各手順の察応関係を掚定できれば手順ごずに芖芚的に操䜜を確認できるあるいは䜜業映像を入力ずしおプロトコルを自動生成できれば研究者がプロトコルを曞く負担を軜枛するこずができるこのように化孊実隓を察象ずした芖芚ず蚀語の融合研究は実隓プロトコルの参照時ず䜜成時の䞡方の負担を軜枛し実隓再珟性の向䞊に資するであろうこうした有甚性はあるものの実隓映像を察象ずした芖芚ず蚀語の融合研究の数は倚くない\cite{naim2014aaai,naim2015naacl}その原因の1぀に実隓映像を撮圱し公開するこずが困難な点にある珟にNaimらの研究で利甚しおいるデヌタセットは公開されおいないそのため我々はこの目暙に向けた第䞀歩ずしお生化孊分野を察象ずしお実隓映像を収集し蚀語アノテヌションを付䞎したBioVL2デヌタセットを構築し研究コミュニティに公開する\figref{fig:overview}具䜓的には以䞋の2皮類のアノテヌションを䜜業映像に付䞎する\begin{enumerate}\item\textbf{芖芚ず蚀語の察応関係のアノテヌション}プロトコルを動詞ごずに分割した文のそれぞれに察しお本論文ではこれを特に\textbf{手順}ず呌ぶ映像の䞭で手順が実斜されおいる区間以䞋\textbf{むベント}ず呌ぶを付䞎するこのアノテヌションは埓来の芖芚ず蚀語の融合研究\cite{zhou2018aaai,krishna2017iccv}ず同様であり映像キャプショニング\cite{xu2016cvpr,nishimura2021acmmm}や映像ず芖芚の察応関係の掚定\cite{naim2014aaai,naim2015naacl}などの応甚研究に掻甚できる\item\textbf{プロトコル内に珟れる物䜓の矩圢アノテヌション}映像䞭の各フレヌムごずにプロトコル䞭の物䜓が写っおいおか぀実隓者の手ず接觊があった堎合に物䜓の矩圢情報を付䞎するこれにより映像䞭の空間的な分析䟋䜕が写っおいるかどういう状態かや実隓者の動䜜分析が可胜になるたた前述のアノテヌションず合わせおプロトコル䞭の物䜓名ず映像䞭の物䜓ずの察応関係の掚定\cite{zhou2018bmvc}などの応甚研究にも利甚できる\end{enumerate}これらのアノテヌションの付䞎を行うこずで映像からのプロトコル生成や手順を入力ずしたシヌン怜玢が可胜ずなるこうした怜玢が行えるず初孊者に察する教育効果や䜜業補助が期埅でき実隓の再珟性の向䞊に぀ながるたたデヌタがさらに集たるようになれば最終的にはプロトコルからのロボット操䜜などのより挑戊的か぀有甚性が高い課題にも取り組むこずが可胜になる本研究で提案するBioVL2デヌタセットはこうした生化孊実隓を察象ずした蚀語ず芖芚の融合研究ぞの第䞀歩であるBioVL2デヌタセットの収集においお意識した蚭蚈は䞀人称芖点のカメラを甚いるこずで研究者ぞの撮圱の負担を最小限にしたこずである実隓の床に倧掛かりな撮圱環境を構築しおいおは日々実隓を行う研究者らは撮圱に負担を感じ結果デヌタセットのサむズはスケヌルしない研究者らが自ら撮圱に取り組めるようにできるだけ研究者ぞの負担が少ない蚭蚈を考える必芁があるこの点で䞉人称カメラは撮圱の床に広範な実隓空間をカバヌするのに耇数台の蚭眮が必芁で故障のリスクが高くなる他同時撮圱などの手間が発生する䞀人称カメラは広範な実隓空間をカバヌし぀぀も生化孊分野の研究者が手軜に撮圱可胜であるこれが䞀人称カメラを甚いた理由であるこうしお撮圱を行った結果党32の実隓映像ずそのアノテヌションからなるデヌタセットを構築した埗られたBioVL2デヌタセットを甚いおその応甚ずしお本論文では実隓映像からプロトコルを生成する課題に取り組む実隓映像の数は他の映像キャプショニングのデヌタセット\cite{krishna2017iccv,zhou2018aaai,xu2016cvpr}ず比范するず少なくこうした課題で提案されおいるEnd-to-endな深局孊習モデルを本課題に盎接適甚するこずは困難であるそのため本研究ではUshikuら\cite{ushiku2017ijcnlp}によっお提案された手順曞生成モデルを掻甚するこのモデルは本研究ず同様少量の料理映像20映像に察しお適甚できるように倖郚リ゜ヌスを掻甚しながら孊習できるよう蚭蚈されおいるこのモデルにいく぀かの改良を斜しBioVL2デヌタセットの実隓映像からプロトコル生成を生成する課題に取り組む定量的定性的評䟡の結果モデルは匱いベヌスラむンず比范しお適切なプロトコルを生成できるこずを確認する本論文で述べるBioVL2デヌタセットは\cite{nishimura2021iccvw}にお発衚したBioVLデヌタセットの拡匵である具䜓的には(1)映像の数を16から倍の32ぞ増加させたこず(2)映像ぞの矩圢アノテヌションを远加で行ったこずの2点の拡匵を行ったさらに\cite{nishimura2021iccvw}では行わなかった実隓映像からプロトコルを生成する課題に取り組んだこずも本研究の远加の貢献であるBioVLデヌタセットず同様BioVL2デヌタセットは研究甚途に限り公開する予定である\footnote{\url{https://github.com/misogil0116/BioVL2}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N01-05
\label{sec:introduction}察話システムがナヌザ発話から抜出するべき情報は背埌にあるアプリケヌションに䟝存する察話システムをデヌタベヌス怜玢のための自然蚀語むンタフェヌスずしお甚いる堎合察話システムはデヌタベヌスぞのク゚リを䜜成するためにナヌザ発話䞭で怜玢条件ずしお指定されるデヌタベヌスフィヌルドずその倀を抜出する必芁があるデヌタベヌス怜玢察話においおナヌザ発話䞭からこのような情報を抜出する研究はこれたで倚くなされおきた䟋えば\citeA{raymond2007generative,Mesnil2015,Liu2016a}はATIS(TheAirTravelInformationSystem)コヌパス~\cite{Hemphill:1990:ASL:116580.116613,Dahl:1994:ESA:1075812.1075823}を甚いおナヌザ発話からデヌタベヌスフィヌルドの倀を抜出する研究を行っおいるATISコヌパスはWizard-of-Ozによっお収集されたナヌザず航空亀通情報システムずの察話コヌパスであり各ナヌザ発話䞭の衚珟には出発地や到着日などのデヌタベヌスフィヌルドに察応するタグが付䞎されおいるATISコヌパスを甚いた研究の課題はタグの付䞎された情報を発話から粟床よく抜出するこずであるこれらの研究の抜出察象である出発地や到着日などの情報はナヌザ発話䞭に明瀺的に出珟し盎接デヌタベヌスフィヌルドに察応するためデヌタベヌス怜玢のための明瀺的な条件ずなる䞀方実際の察話にはデヌタベヌスフィヌルドには盎接察応しないもののク゚リを䜜成するために有甚な情報を含む発話が出珟し察話システムがそのような情報を利甚するこずでより自然で効率的なデヌタベヌス怜玢を行うこずが可胜になる䟋ずしお䞍動産業者ず䞍動産を探す客の察話を考える䞍動産業者は察話を通じお客が求める䞍動産の芁件を確認し手元の䞍動産デヌタベヌスから客の芁件を満たす䞍動産を絞り蟌むこのずき客の家族構成は物件の広さを絞り蟌む䞊で有甚な情報であろうしかし家族構成は物件の属性ではなく客の属性であるため通垞䞍動産デヌタベヌスには含たれない客の家族構成のようにデヌタベヌスフィヌルドには盎接察応しないがデヌタベヌス怜玢を行う䞊で有甚な情報を{\bf非明瀺的条件}ず呌ぶ\cite{Fukunaga2018}我々は非明瀺的条件を「デヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及しおおらず『xならば䞀般的にyである』ずいう垞識や経隓的な知識によっおデヌタベヌスフィヌルドず倀の組怜玢条件ぞ倉換するこずができる蚀語衚珟」ず定矩する䟋えば「䞀人暮らしをしたす」ずいう蚀語衚珟は物件の属性に぀いお明瀺的に蚀及しおいないしかし『䞀人暮らしならば䞀般的に物件の間取りは1LDK以䞋である』ずいう垞識により〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件に倉換できるためこれは非明瀺的条件ずなる䞀方「賃料は9䞇円を垌望したす」や「築幎数は20幎未満が良いです」のような蚀語衚珟はデヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及しおいるため非明瀺的条件ではないたた「枋谷で探しおいたす」のようにデヌタベヌスフィヌルドが省略されおいる堎合でも省略の補完によっお【゚リア】ずいうデヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及する衚珟に蚀い換えるこずが可胜である堎合は非明瀺的条件ずはみなさない\citeA{Taylor1968}による情報芁求の分類に照らすず明瀺的な怜玢条件はナヌザ芁求をデヌタベヌスフィヌルドずその倀ずいう圢匏に具䜓化しおいるため調敎枈みの芁求(compromisedneed)に察応する䞀方非明瀺的条件はナヌザ自身の問題を蚀語化しおいるが怜玢条件の圢匏に具䜓化できおいないため圢匏化された芁求(formalisedneed)に察応する非明瀺的条件を利甚する察話システムを実珟するためには以䞋の2぀の課題が考えられる\begin{itemize}\item[(1)]非明瀺的条件を含むナヌザ発話をデヌタベヌスフィヌルドずその倀の組怜玢条件ぞ倉換する\item[(2)]ナヌザ発話䞭から(1)で行った怜玢条件ぞの倉換の根拠ずなる郚分を抜出する\end{itemize}課題(1)は非明瀺的条件を含む発話からデヌタベヌスぞのク゚リを䜜成するために必芁な凊理である図\ref{fig:dial_ex}に瀺す察話では客の発話に含たれる「䞀人暮らし」ずいう文蚀から〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件ぞ倉換できる本論文では課題(1)を発話が関連するデヌタベヌスフィヌルドを特定しそのフィヌルドの倀を抜出するずいう2段階に分けお考え第䞀段階のデヌタベヌスフィヌルドの特定に取り組む1぀のナヌザ発話が耇数のデヌタベヌスフィヌルドに関連するこずもあるので我々はこれを発話のマルチラベル分類問題ずしお定匏化する発話からフィヌルドの倀を抜出する第二段階の凊理は具䜓的なデヌタベヌスの構造や内容が前提ずなるためこの論文では扱わず今埌の課題ずする\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{26-1ia5f1.eps}\end{center}\caption{察話ず非明瀺的条件から怜玢条件ぞの倉換の䟋}\label{fig:dial_ex}\end{figure}課題(2)によっお抜出された根拠はデヌタベヌスぞのク゚リに必須ではないがシステムがナヌザぞの確認発話を生成する際に圹立぀非明瀺的条件を怜玢条件ぞ倉換する際に甚いるのは垞識や経隓的な知識であり䟋倖も存圚するため倉換結果が垞に正しいずは限らない䟋えば䞍動産怜玢察話においお䞀人暮らしを考えおいる客が2LDKの物件を垌望するこずもありうるしたがっおシステムの解釈が正しいかどうかをナヌザに確認する堎合があるこの際システムが行った解釈の根拠を提瀺するこずでより自然な確認発話を生成するこずができる図~\ref{fig:dial_ex}のやり取りにおいお「䞀人暮らしをしたいのですが」ずいうナヌザ発話をシステムが〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件ぞ倉換したずするこのずき単に「間取りは1LDK以䞋でよろしいですか」ず確認するよりも「䞀人暮らしずいうこずですので間取りは1LDK以䞋でよろしいですか」ずシステムが刀断した理由を远加するこずでより自然な察話ずなるたた察話ずしお自然なだけではなくナヌザがシステムの刀断に玍埗するためにも根拠を提瀺するこずは重芁である\cite{XAI-Gunning,XAI-Monroe}このような確認発話を生成する際にナヌザ発話䞭の「䞀人暮らし」ずいう衚珟を〈間取り$\leq$1LDK〉の根拠ずしお抜出するこずは有甚であるたた非明瀺的条件を含むナヌザ発話が䞎えられたずきその非明瀺的条件に関連するデヌタベヌスフィヌルドに぀いおの質問を生成するためにも抜出した根拠を利甚できる䟋えば図~\ref{fig:dial_ex}䞭のナヌザ発話を【間取り】ずいうデヌタベヌスフィヌルドぞ分類しその根拠ずしお「䞀人暮らし」を抜出した堎合「䞀人暮らしずいうこずですが間取りはいかがなさいたすか」ずいう質問を生成できる非明瀺的条件に察応できない察話システムではこのようなナヌザ発話に察しおナヌザ発話を理解できなかったずいう返答を行うかただ埋たっおいない怜玢条件に぀いお質問を行うこずしかできないたた根拠を抜出し蓄積するこずにより察話䞭でどのような非明瀺的条件が出珟しやすいかずいうこずをシステムの開発者が知るこずができる仮に「䞀人暮らし」や「家族4人」のような客の家族構成の情報が頻繁に出珟するこずがわかればシステムの開発者は家族構成に関係する情報をデヌタベヌスに新芏に远加するずいう改良を斜すこずができる本論文ではデヌタベヌスフィヌルドぞのマルチラベル分類ず同時に根拠抜出を行う非明瀺的条件から怜玢条件ぞの倉換の根拠を各発話に察しおアノテヌションするこずはコストが高いため教垫なし孊習によっお根拠抜出を行う本論文の貢献はデヌタベヌス怜玢を行うタスク指向察話においお非明瀺的条件を含むナヌザ発話をデヌタベヌスフィヌルドず倀の組怜玢条件ぞ倉換し同時にその根拠をナヌザ発話䞭から抜出する課題を提案するこずである本皿ではこの課題の䞀郚であるデヌタベヌスフィヌルドぞの分類ず根拠抜出を行うために(1)サポヌトベクタマシン(SVM)(2)回垰型畳蟌みニュヌラルネットワヌク(RCNN)(3)泚意機構を甚いた系列倉換による3皮類の手法を実装しその結果を報告する本論文の構成は以䞋の通りである2節では関連研究に぀いお述べ本論文の䜍眮付けを明らかにする3節では本論文で利甚するデヌタず問題蚭定に぀いお詳述する4節ではデヌタベヌスフィヌルドぞの分類ずその根拠抜出手法に぀いお述べる5節では評䟡実隓の結果に぀いお述べ6節で本論文をたずめる
V25N04-01
文節係り受け解析は情報抜出・機械翻蚳などの蚀語凊理の実応甚の前凊理ずしお甚いられおいる文節係り受け解析噚の構成手法ずしお芏則に基づく手法ずずもにアノテヌションを正解ラベルずしたコヌパスに基づく機械孊習に基づく手法が数倚く提案されおいる\cite{Uchimoto-1999,Kudo-2002,Sassano-2004,Iwatate-2008,Yoshinaga-2010,Yoshinaga-2014}文節係り受け情報は新聞蚘事\cite{KC}・話し蚀葉\cite{CSJ}・ブログ\cite{KNBC}などにアノテヌションされおいるが䜿甚域(register)暪断的にアノテヌションされたデヌタは存圚しない我々は『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』以䞋BCCWJに察する文節係り受け・䞊列構造アノテヌションを敎備した\modified{察象はBCCWJのコアデヌタ}で新聞・曞籍・雑誌・癜曞・りェブデヌタYahoo!知恵袋・Yahoo!ブログの6皮類からの䜿甚域からなる\modified{これらに察しお係り受け・䞊列構造を付䞎したものをBCCWJ-DepParaずしお公開した}本皿ではアノテヌション䜜業における既存の基準䞊ず工皋䞊の問題に぀いお議論しどのように問題を解決したかに぀いお解説する既存の基準䞊の問題に぀いおは䞻に二぀の問題を扱う䞀぀目は䞊列構造・同栌構造の問題である係り受け構造ず䞊列構造は芪和性が悪い本研究ではアノテヌションの抜象化ずしおセグメントずそのグルヌプ同倀類を新たに定矩し係り受け構造ず独立しお䞊列構造ず同栌構造を付䞎する基準を瀺しアノテヌションを行った二぀目は節間の関係である\modified{我々は}節境界を越える係り受け関係に察する刀断基準を瀺しアノテヌションを行った工皋䞊の問題においおは文節係り受けアノテヌションのために必芁な先行工皋ずの関係に぀いお述べ䜜業順ず基準により解決を行ったこずを瀺す本論文の貢献は以䞋のずおりである\begin{itemize}\item䜿甚域暪断的に130䞇語芏暡のコヌパスにアノテヌションを行いアノテヌションデヌタを公開した\item係り受けず䞊列・同栌構造の分離したアノテヌション基準を策定した\item節境界を越える係り受け関係に察する刀断基準を明瀺した\item実アノテヌション問題における工皋䞊の問題を瀺した\end{itemize}\modified{2節では『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』の抂芁に぀いお述べる3節ではアノテヌション䜜業で扱った問題に぀いお玹介する4節では先行研究である京郜倧孊テキストコヌパスのアノテヌション基準\cite{KC}や日本語話し蚀葉コヌパス\cite{CSJ}のアノテヌション基準ず察比しながら基準を瀺す5節では基準の各論に぀いお瀺す6節ではたずめず今埌の課題に぀いお述べる}たた以䞋では二文節間に係り受け関係を付䞎するこずを䟿宜䞊「かける」ず衚珟する
V04N01-02
label{sec:Intro}自然蚀語凊理ではこれたで曞き蚀葉を察象ずしおさたざたな理論や技術が開発されおきたが話し蚀葉に関しおはほずんど䜕もなされおこなかったしかし近幎の音声認識技術の進歩によっお話し蚀葉の解析は自然蚀語凊理の䞭心的なテヌマの1぀になり぀぀ある音声翻蚳音声察話システムマルチモヌダル・むンタヌフェヌスなどの領域で自然な発話を扱うための手法が研究され出しおいる話し蚀葉の特城は蚀い淀み蚀い盎し省略などのさたざたな{\bf䞍適栌性}\,(ill-formedness)である䟋えば(\ref{eq:Sentence1})には(i)\,蚀い盎し(「ほん」が「翻蚳」に蚀い盎されおいる)(ii)\,助詞省略(「翻蚳」の埌の栌助詞「を」が省略されおいる)の2぀の䞍適栌性がある\enumsentence{\label{eq:Sentence1}ほん翻蚳入れたす}曞き蚀葉には芋られないこれらの珟象のために埓来の適栌文の解析手法はそのたたでは話し蚀葉の解析には適甚できないしたがっお䞍適栌性を扱うための手法を確立するこずが話し蚀葉を察象ずした自然蚀語凊理研究にずっお必須である特に䞍適栌性を扱うための手法をその他の蚀語解析過皋の䞭にどのように組み蟌むかが重芁な課題ずなる本皿ではテキスト(挢字仮名混じり文)に曞き起こされた日本語の話し蚀葉の文からその文の栌構造を取り出す構文・意味解析凊理の䞭で蚀い淀み蚀い盎しなどの䞍適栌性を適切に扱う手法に぀いお述べる䞍適栌文を扱う手法の研究は以䞋の3぀のアプロヌチに倧別できる\begin{description}\item[A.䞍適栌性を扱う個別的な手法]話し蚀葉に特有の䞍適栌性を個別的な手法で扱う蚀い盎しを扱う手法\cite{Hindle:ACL83-123,Bear:ACL92-56,Nakatani:ACL93-46,䜐川:情凊論-35-1-46}や助詞省略を扱う手法\cite{山本:情凊論-33-11-1322}がある\item[B.䞍適栌性を扱う䞀般的な手法]さたざたな䞍適栌性を䞀般的なモデルに基づいお扱う以䞋の2぀のモデルに倧別される\begin{description}\item[B-1.二段階モデル(two-stagemodel)に基づく手法]たず通垞の適栌文の解析手法で入力文を解析しそれが倱敗した堎合に䞍適栌性を扱うための凊理を起動する{\bf郚分解析法}\cite{Jensen:CL-9-3-147,McDonald:ANLP92-193}や{\bf制玄緩和法}\cite{Weischedel:CL-9-3-161,Mellish:ACL89-102}がある\item[B-2.統䞀モデル(uniformmodel)に基づく手法]適栌文ず䞍適栌文ずの間に明確な区別をおかず䞡者を連続的なものずずらえ統䞀的に扱う{\bf優先意味論}に基づく手法\cite{Fass:CL-9-3-178}や{\bfアブダクション}に基づく手法\cite{Hobbs:AI-63-69}がある\end{description}\end{description}本皿では以䞋にあげる理由により統䞀モデルに基づく手法を甚いる\begin{enumerate}\renewcommand{\theenumi}{}\renewcommand{\labelenumi}{}\item䞍適栌文の凊理はしばしば適栌文の凊理ず同等な胜力を必芁ずする䟋えば蚀い盎しを含む文においお修埩察象(蚀い盎された郚分)の範囲を同定するのは適栌文においお埓属節の範囲を決めるのず同じ難しさがあるしたがっお䞍適栌文を扱うために埓来適栌文の凊理に䜿われおきた手法を拡匵しお䜿えるこずが望たしい\item䞍適栌文ず適栌文が曖昧な堎合がある䟋えば(\ref{eq:Sentence1})の「ほん」はたたたた「本」ず同じ字面であるため「本(に)翻蚳(を)入れたす」のような適栌文ずしおの解釈が可胜になる適栌文ず䞍適栌文が統䞀的に扱えないずこのような曖昧性は解消できない\item話し蚀葉(特に音声蚀語)の解析に必芁な実時間凊理は䞍適栌文を凊理するのに二段階の過皋を経る二段階モデルでは実珟できないこれに察しお統䞀モデルでは挞時的な凊理が可胜なので実時間凊理を実珟しやすい\item統䞀モデルは人間の蚀語凊理モデルずしおも劥圓である人間はしばしば文の途䞭であっおも䞍適栌性が生じたこずに気が぀くこのこずは人間が適栌文の凊理ず䞊行しお䞍適栌性の怜出のための凊理を行なっおいるこずを瀺唆する\end{enumerate}統䞀モデルを採甚するこずにより適栌文におけるさたざたな問題(構造の決定や文法・意味関係の付䞎ずいった問題)を解決するための手法を拡匵するこずで䞍適栌性の問題も同じ枠組の䞭で扱えるより具䜓的には蚀い淀み蚀い盎しなどを語ず語の間のある皮の䟝存関係ず考えるこずにより{\bf係り受け解析}の拡匵ずしお適栌性ず䞍適栌性を統䞀的に扱う手法が実珟される以䞋たず\ref{sec:Ill-formed}\,節では日本語の話し蚀葉におけるさたざたな䞍適栌性を音声察話コヌパスからの実䟋をあげながら説明し統䞀モデルの必芁性を述べる次に\ref{sec:Uniform}\,節で本皿で提案する統䞀モデルに基づく話し蚀葉の解析手法を説明する\ref{sec:Evaluation}\,節では解析の実䟋をあげるずずもに実隓システムの性胜を評䟡するこずで本手法の有効性を怜蚎するさらにその適甚範囲に぀いおも明らかにする\ref{sec:Comparison}\,節では埓来の手法ずの比范を述べ最埌に\ref{sec:Conclude}\,節でたずめを述べるなお話し蚀葉の解析を考える䞊で音声情報の果たす圹割は重芁であるが本皿では音声凊理の問題には立ち入らない
V05N04-03
label{はじめに}\subsection{耇合名詞解析ずは}\label{耇合名詞解析ずは}耇合名詞ずは名詞の列であっお党䜓で文法的に䞀぀の名詞ずしお振る舞うものを指すそしお耇合名詞解析ずは耇合名詞を構成する名詞の間の䟝存関係を尀床の高い順に導出するこずである耇合名詞は情報をコンパクトに䌝達できるため重芁な圹割を果たしおおり簡朔な衚珟が芁求される新聞蚘事等ではずりわけ倚甚されるそしお蚘事䞭の重芁語から構成される耇合名詞は蚘事内容を凝瞮するこずさえ可胜である䟋えば「改正倧店法斜行」ずいう芋出しは「改正された倧店法倧芏暡小売店舗法が斜行される」こずを述べた蚘事の内容を䞀぀の名詞に瞮玄したものであるそしおこのこずを理解するためには倧店法改正斜行が掛かり受けの構成芁玠ずなる単䜍であるこずずこれら3単語間に[[倧店法改正]斜行]ずいう䟝存関係があるこずを理解する必芁がある耇合名詞解析の確立は機械翻蚳のみでなくむンデキシングやフィルタリングを通しお情報抜出・情報怜玢等の高床化に貢献するこずが期埅される\subsection{埓来の手法}\label{埓来の手法}日本語の耇合名詞解析の枠組みは基本的に\begin{itemize}\item[(1)]入力された文字列を圢態玠解析により構成単語列に分解する\item[(2)]構成単語列間の可胜な䟝存構造の䞭から尀床の高いものを遞択する\end{itemize}の二぀の過皋からなりこの限りでは通垞の掛かり受け解析ず同䞀である異なる点は品詞情報だけでは解析の手がかりずならないため品詞以倖の情報を利甚せざるを埗ない点である品詞以倖の手がかりを導入する方法ずしおはたず人手により蚘述したルヌルを䞻䜓ずする手法が甚いられ倧芏暡なコヌパスが利甚可胜になるに぀れコヌパスから自動的に抜出した知識を利甚する手法が䞻流ずなっおきた第䞀の段階である語分割の過皋は通垞の圢態玠解析の䞀環でもあるが特に耇合名詞の分割を意識しお行われたものずしお長尟らの研究\cite{é•·å°Ÿ1978}があるそこでは各挢字の接頭蟞・接尟蟞らしさを利甚したルヌルに基づく耇合名詞の分割法が提案され\breakおおり䟋えば長さ8の耇合名詞の分割粟床は84.9\%ず報告されおいる耇合名詞の構造決定に\break぀いおは述べられおいないが長さ3,4,5,6の耇合名詞に぀いお深さ2たでの構造が人手で調べられおいるそれによれば調べられた240個の長さ5の耇合名詞に぀いおは接蟞を含んだ構\break造が完党に瀺されおおりその59\%は巊分岐構造をずっおいるその埌宮厎により、数詞の凊理固有名詞凊理動詞の栌パタヌンず名詞の意味を甚いた掛かり受け刀定等に関する14皮類のルヌルを導入する等、ルヌルを粟緻化し曎に「分割数が少なく掛かり受け数が倚い分割ほど優先する」等のヒュヌリスティクスを導入するこずにより未登録語が無いずいう条件の䞋で99.8\%の粟床で耇合語の分割を行う手法が提案された\cite{宮厎1984}コヌパスに基づく統蚈的な手法では分かち曞きの䞀般的な手法ずしお確率文節文法に基づく圢態玠解析が提案され\cite{束延1986}぀いで挢字耇合語の分割に特化しお短単\break䜍造語モデル挢字耇合語の基本単䜍を長さ2の語基の前埌に長さ1の接頭蟞・接尟蟞がそれ\breakぞれ0個以䞊連接したものずするず呌ばれるマルコフモデルに基づく挢字耇合語分割手法が提案された\cite{æ­Šç”°1987}確率パラメヌタは技術論文の抄録から抜出した長さ234の連続挢字列を甚いお繰り返し法により掚定し頻出語に぀いお正解パタヌンを䞎える等の改良により97\%の分割粟床を達成しおいる党䜓の平均文字長は䞍明次の段階である分割された単語の間の掛かり受けの解析に぀いおもルヌルに基づく枠組みずコヌパスに基づく枠組み双方で研究されおきた前者の枠組みずしお宮厎は語分割に関する研究を発展させ掛かり受けルヌルの拡充ずこれらの適甚順序の考慮により限定された領域に぀いおは未知語を含たない平均語基数3.4の耇合名詞167個に぀いお94.6\%の粟床を達成しおいる\cite{宮厎1993}なお英語圏でのルヌルに基づく研究ずしおはFinin\cite{Finin1980}McDonald\cite{McDonald1982}Isabelle\cite{Isabelle1984}等の研究があるがシ゜ヌラス等の知識に基づくルヌルを甚いる点は同様であるルヌルに基づく手法の利点は察象領域を特化した堎合人手による粟密なルヌルの蚘述が可胜ずなるため高粟床な解析が可胜になるこずであるしかしルヌル䜜成・維持にコストがかかるこずず䞀般に移怍性に劣る点で倧芏暡で開いたテキストの取り扱いには向かないずいえるコヌパスに基づく手法では人手によるルヌル䜜成・メンテナンスのコストは削枛できるが名詞間の共起のしやすさを評䟡するために単語間の共起情報を獲埗する必芁があるしかし共起情報の信頌性ず獲埗量が䞡立するデヌタ獲埗手法の実珟は容易ではなくさたざたな研究が行われおいる䞀般には共起情報を抜出する察象ずしお䜕らかの固定したトレヌニングコヌパスを甚意し適圓な共起条件に基づいお自動的に名詞察を取り出すそのたたでは䞀般に名詞察のデヌタが䞍足するので芳枬されない名詞察の掛かり受け尀床を仮想的に埗るため名詞をシ゜ヌラス䞊の抂念や共起解析により自動的に生成したクラスタに写像し芳枬された名詞間の共起をそのようなクラス間共起ずしお評䟡する䟋えば西野は共起単語ベクトルを甚いお名詞をクラスタリングし名詞間の掛かり受けの尀床をクラス間の掛かり受け尀床ずしお捉えた\cite{西野1988}小林は分類語圙衚\cite{林1966}䞭の抂念を利甚しお名詞間の掛かり受けの尀床を抂念間の掛かり受け尀床により評䟡した\cite{小林1996}これらを掛かり受け解析に適甚するためには䞀般に耇合名詞の掛かり受け構造を二分朚で蚘述し統蚈的に求めた名詞間の掛かり受けのしやすさを掛かり受け構造の各分岐における䞻蟞間の掛かり受けのしやすさずみなしそれらの積算によっお掛かり受け構造党䜓の確からしさを評䟡する手法が取られる西野の手法では平均4.2文字の耇合名詞に぀いお73.6\%の粟床で正しい掛かり受け構造が特定できたず報告されおいる小林は名詞間の距離に関するヒュヌリスティクスず䜵甚するこずによりシ゜ヌラス未登録語を含たない䟋えば長さ6文字の耇合名詞に぀いお73\%の解析粟床を埗おいるなお英語圏ではLauerが小林ずほずんど同じ枠組みで3語からなる耇合名詞解析の研究を行っおおり\cite{Lauer1995}Rogetのシ゜ヌラス1911幎版を甚いおGloria'sencyclopediaに出珟するシ゜ヌラス未登録語を含たない3語よりなる耇合名詞に぀いお81\%の解析粟床を埗おいるただし小林Lauerずも抂念間の共起尀床に加え䞻蟞間の距離や巊分岐構造を優先するヒュヌリスティクスを䜵甚しおいる以䞊を総括するず埓来のコヌパスに基づく耇合名詞解析の枠組みは固定したトレヌニングコヌパスを甚いクラス間共起ずいう圢で間接的に名詞の共起情報を抜出するこずにより掛かり受け構造の掚定を行っおいたずいえるこの堎合に生じる問題はクラスぞの所属が䞍明な単語を扱うこずができないこずである䟋えば新聞蚘事のような開いたデヌタを扱う堎合には圢態玠解析蟞曞ぞの未登録単語が頻出するばかりでなくこの堎合圢態玠解析の段階で誀りが発生するため正解は埗られない圢態玠解析蟞曞ぞ登録されおいおもシ゜ヌラスに登録されおいない単語が出珟する可胜性があり解析の際には問題ずなる実際我々が実隓に甚いた400個の耇合名詞䞭圢態玠解析甚の蟞曞たたは分類語圙衚に登録されおいない単語を含むものは120個に䞊ったうち圢態玠解析蟞曞未登録語は48個未登録語の問題は未登録語の語境界品詞所属クラスを正しく掚定するこずができれば解決可胜であるが珟時点ではこれらに぀いお確立した手法は無い特に語の所属クラス掚定のためには䞎えられたコヌパス䞭でのその語の出珟環境を埗るこずが必芁ずなるためなんらかの圢でコンテクストの参照が必芁ずなるすなわちあらかじめ固定したデヌタのみを甚いお解析を行う枠組みでは開いたコヌパスを扱うには限界がある\subsection{本論文の目的}\label{本論文の目的}本論文では「あらかじめ固定されたデヌタのみを甚いお解析する」ずいう埓来の枠組に察しお「必芁な情報をオン・デマンドで察象コヌパスから取埗しながら解析する」ずいう枠組を提唱しその枠組における耇合名詞解析の胜力を怜蚌する文字むンデキシングされた倧芏暡なコヌパスを䞻蚘憶内に眮くこずが仮想的ではない珟圚本論文で提瀺する枠組には怜蚎の䟡倀があるず考える十分な倧きさのコヌパスの任意の堎所を参照できれば耇合名詞に含たれる蟞曞未登録語の発芋やそれらを含めた耇合名詞を構成する諞単語に関する様々な共起情報が取埗できるず思われるが実際に我々はテンプレヌトを甚いたパタヌン照合によりこれらが実珟できるこずを瀺すこのような手法においおは未登録語の発芋はパタヌン照合の問題ぞ統合されるうえ発芋された未登録語の共起情報を文字列のレベルで盎接参照するためクラス掚定の問題も生じないデヌタスパヌスネスの問題に぀いおはテンプレヌトの拡充による共起情報抜出胜力の匷化ず耇合名詞を構成する単語察のうち䞀郚の共起情報しか芳枬されない堎合にそれらをできるだけ尊重しお掛かり受け構造を遞択するためのヒュヌリスティクスを敎備するこれらによりシ゜ヌラス等の知識源に䟝存せず玔粋に衚局情報のみを利甚した堎合の解析粟床の䞀぀の限界を目指す本論文では長さ5678の耇合名詞各100個蚈400個に぀いお新聞2ヵ月分1幎分\breakを甚いお実隓を行い提案する枠組みで高い粟床の耇合名詞解析が可胜なこずを瀺す耇合名詞解析の粟床評䟡に関しおはパタヌン照合による未登録語の発芋やヒュヌリスティクスの寄䞎も明らかにする\subsection{本論文の構成}\label{本論文の構成}以䞋{\bf\ref{耇合名詞解析の構成}節}では耇合名詞解析の構成の抂略を述べ{\bf\ref{埓来手法ず問題点の分析}節}ではクラス間共起を甚いる手法のうちクラスずしおシ゜ヌラス䞊の抂念を甚いる「抂念䟝存法」の抂括ずその問題点を敎理する{\bf\ref{文曞走査による耇合名詞解析}節}では提案手法の詳现を瀺し共起デヌタ抜出ず構造解析に぀いお䟋を甚いお述べる{\bf\ref{実隓結果}節}では{\bf\ref{文曞走査による耇合名詞解析}節}で述べた耇合名詞の解析実隓の結果に぀いお瀺す{\bf\ref{本論文の目的}}で述べた分析の他ベヌスラむンずの比范等を行う最埌に今埌の課題に぀いお述べる
V17N05-01
label{Chapter:introduction}近幎Webを介したナヌザの情報流通が盛んになっおいるそれに䌎いCGM(ConsumerGeneratedMedia)が広く利甚されるようになっおきおいるCGMのひず぀である口コミサむトには個人のナヌザから寄せられた倧量のレビュヌが蓄積されおいるその䞭には補品の仕様や数倀情報等の客芳的な情報に加え組織や個人に察する評刀や補品たたはサヌビスに関する評刀等のレビュヌの著者による䞻芳的な芋解が倚く含たれおいるたたWeblogもCGMのひず぀であるWeblogにはその時々に曞き手が関心を持っおいる事柄に぀いおの蚘述が存圚しその䞭には評刀情報も倚数存圚しおいるこれらのWeb䞊の情報源から評刀情報を抜出し収集するこずができればナヌザはある察象に関する特城や評䟡を容易に知るこずができ商品の賌入を怜蚎する際などに意思決定支揎が可胜になるたた補品を販売する䌁業にずっおも商品開発や䌁業掻動などに消費者の生の声を反映させるこずができ消費者・䌁業の双方にずっお有益であるず考えられるそのためこの考えに沿っお文曞䞭から筆者の䞻芳的な蚘述を抜出し解析する詊みが行われおいる本研究の目的は評刀情報抜出タスクに関する研究を掚進するにあたっお必芁䞍可欠ず考えられる評刀情報コヌパスを効率的にか぀粟床良く䜜成するず共にテキストに珟れる評刀情報をより粟密に捉えるこずにある既存研究においおも機械孊習手法における孊習デヌタや評䟡デヌタに評刀情報コヌパスが利甚されおいるがそのほずんどが独自に䜜成された物であるために共有されるこずがなくコヌパスの質に蚀及しおいるものは少ないたたコヌパスの䜜成過皋においおも評䟡衚珟蟞曞を䜜成支揎に甚いるなどあらかじめ甚意された知識を甚いおいるものが倚い本研究においおは「泚釈者ぞの指瀺が十分であれば泚釈付けに぀いお高い䞀臎が芋られる」ずいう仮説が最初に存圚したその仮説を怜蚌するため泚釈者ぞ䜜業前の指瀺を行った堎合の泚釈揺れの分析ず泚釈揺れの調査を行う\ref{sec:予備実隓1の結果}節で述べるように泚釈者間の泚釈付けの䞀臎率が十分では無いず刀断されたが泚釈揺れの䞻芁な原因の䞀぀ずしお省略された芁玠の存圚があるこずがわかったそのため省略されおいる芁玠を泚釈者が補完しながら泚釈付けを行うこずで泚釈付けの䞀臎率を向䞊できるずいう仮説を立おた\ref{sec:予備実隓2の結果}節で述べるようにこの仮説を怜蚌するために行った実隓から省略の補完ずいう手法はある皋床効果があるものの十分に有甚であったずはいえないずいう結果が埗られたそこでたくさんの泚釈事䟋の䞭から圓該文ず類䌌する事䟋を怜玢し提瀺するこずが泚釈揺れの削枛に効果があるのではないかずいう仮説を立おたこの仮説に基づき泚釈事䟋の参照を行いながら泚釈付けが可胜なツヌルを詊䜜したツヌルを甚いお泚釈事䟋を参照した堎合には泚釈事䟋を参照しない堎合に比べお高い䞀臎率で泚釈付けを行うこずが出来るず期埅されるたた評刀情報のモデルに぀いお既存研究においおは補品の様態ず評䟡を混圚した状態で扱っおおり評䟡察象—属性—評䟡倀の3぀組等で評刀情報を捉えおいた本研究では同䞀の様態に察しおレビュアヌにより評䟡が異なる堎合にも評刀情報を正確に捉えるために補品の様態ず評䟡を分離しお扱うこずを考えるそのために項目—属性—属性倀—評䟡の4぀の構成芁玠からなる評刀情報モデルを提案するなお本研究で䜜成する評刀情報コヌパスの利甚目的は次の3぀である\begin{itemize}\item評刀情報を構成芁玠に分けお考え機械孊習手法にお自動抜出するための孊習デヌタを䜜成する\item属性—属性倀を衚す様態ずその評䟡の出珟を統蚈的に調査する\item将来的には抜出した評刀情報の構成芁玠の組においお必ずしも評䟡が明瀺されおいない堎合にも評䟡極性の自動掚定を目指す\end{itemize}䞊蚘の手法により10名の泚釈者が䜜成した1䞇文のコヌパスに぀いお泚釈付けされた郚分を統蚈的に分析し提案した評刀情報モデルの特城に぀いお実䟋により確認するたた提案モデルを甚いるこずでより正確に評刀を捉えられるこずを瀺す
V20N03-02
\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{20-3ia2f1.eps}\end{center}\caption{情報抜出噚䜜成たでの流れ}\end{figure}震灜時にツむッタヌではどのようなこずが぀ぶやかれるのかどのように甚いられるのかたた震灜時にツむッタヌはどのように圹立぀可胜性があるのか震灜圓日から1週間分で1.7億にのがるツむヌトに察し短時間で抂芳を把握し今埌の震灜に掻甚するためにはどうすればよいかを考えた党䜓像を埗た䞊で将来震灜が発生した際にツむッタヌなどのSNSを利甚しいち早く灜害の状況把握を行うための情報を含むツむヌト抜出噚を䜜成するこずを最終目暙ずしその方法を探ったこの最終目暙に至るたでの流れず各局面における課題および採甚した解決策を図1に瀺した図1に課題ずしお箇条曞きしたものはそのたた第3章以降の節芋出しずなっおいる信号凊理や統蚈孊の分野においお倚甚される特異倀分解は䟋えばベクトルで衚珟される空間を寄䞎床の高い軞に回転する数孊的な凊理であり倀の倧きな特異倀に察応する軞を遞択的に甚いる方法は次元圧瞮の䞀手法ずしおよく知られおいる機械孊習においお教垫デヌタから特城量の重みを孊習するこずが可胜な堎合にはその孊習によっお重みの最適倀が求められるが教垫なしのクラスタリングではこの孊習過皋が存圚しないため特城量の重みづけに他の方法が必芁ずなるこずが予想される筆者らは本研究の過皋に珟れるクラスタリングず分類においお叀兞的な類矩語凊理および次元圧瞮のひず぀ずしおの文曞‐単語行列の特異倀分解に加え特異倀の倧きさを特城量に察する重みずしお積極的に甚いるこずを詊した珟実のデヌタに察し珟象の分析や知芋を埗るに耐えるクラスタリングを行うには最終的に``確認・修正''ずいう人手の介圚を蚱さざるを埗ないこの過皋で埓来からのクラスタリング指暙である゚ントロピヌや玔床ずは別の芳点からも文曞‐単語行列に察しお特異倀分解や特異倀による重みづけをするこずに䞀定の効果があるこずを筆者らは感じたクラスタリングに倚かれ少なかれ芋られるチェむニング珟象3.1.3節で詳现を述べるを激しく䌎うクラスタリング結果は人手による確認・修正䜜業に倚倧な負担をもたらすのだがこのチェむニング珟象は特異倀分解に加えお特異倀で重みづけを行うこずで緩和される傟向にあるこずがわかったのであるそこで本研究では人手による䜜業の負担を考慮した䜜業容易床(Easiness)ずいうクラスタリング指暙を提案し人手による䜜業にずっお奜たしいクラスタリング結果ずはどういうものか探究し぀぀文曞‐単語行列の特異倀分解ず特異倀分解に加えお特異倀で重みづけする提案手法の効果および埓来の指暙には衚れない芁玠を数倀化した提案指暙の劥圓性を怜蚌するこずずする以䞋第2章ではテキストマむニングにおけるクラスタリング分類情報抜出の関連研究を述べる第3章では情報抜出噚䜜成たでの手順の詳现を途䞭に珟れた課題ずそれに察する解決策ずずもに述べる第4章ではクラスタリングの新しい指暙ずしお䜜業容易床(Easiness)を提案しそれを甚いおクラスタリングや分類を行う際に特異倀分解あるいは特異倀分解に加えお特異倀で特城量の重みづけを行うこずの有効性を怜蚌する第5章では「拡散垌望」ツむヌトの1\%サンプリングを党分類しお埗られた瀟䌚珟象ずしおの知芋ず情報抜出噚の抜出粟床を䞊げるために行った詊行の詳现およびそれに察する考察を述べる尚本論文の新芏性はタむトルにあるように「文曞‐単語行列の特異倀分解ず特異倀による重み付けの有効性」を瀺すこずであり関連する蚘述は3.1.3節および第4章で行っおいるただし東日本倧震灜ビッグデヌタワヌクショップに参加しお実際の震灜時のツむヌトを解析したこずすなわち研究甚デヌタセットではなく事埌ではあるが珟実のデヌタを珟実の芁請に埓っお解析したこずによっお埗られた知芋を残すこずも本皿執筆の目的の䞀぀であるため情報抜出噚䜜成の過皋党おを蚘しおある
V07N02-03
語圙ずは“ある蚀語に関しその䞀定範囲のあらゆる語を䞀たずめにしお考えた総䜓”氎谷1983p.1のこずであるしたがっお日本語なら日本語ずいう特定の1蚀語に限っおもその内容は䞀たずめにくくる際の芳点をどのように蚭定するかによっお倉化しうる倧きく芋れば語圙は時代の進行にそっお倉化するし同時代の語圙にも地域職業瀟䌚階局などによっお集団ずしおの差異が存圚する现かく芋おゆくならば個人によっおも語圙は違うであろうし特定の曞籍新聞雑誌等蚀語テキストそれぞれに独自の語圙が存圚するず蚀っおよいさらに個人で芋おもその語圙のシステム心内語圙mentallexiconは発達・孊習によっお倧きく倉化しさらに特定の時点における特定の状況に察応した埮劙な調敎によっお垞に倉化し぀づけおいるず考えるこずができるこうした語圙の倚様性はごく簡単に敎理すれば経時的な倉動ずそれず連動し぀぀衚珟の䞻䜓内容圢匏のバラ゚ティに䞻に関わる共時的な倉動ずいう瞊暪の軞からずらえるこずができる本研究では新聞ずいう䞀般的な蚀語テキストを察象に経時的共時的の䞡面に関しお語圙の系統的な倉動を抜出するこずを詊みる具䜓的には1991幎から1997幎たでの毎日新聞7幎分の電子化テキストを甚いおそこで䜿われおいる党文字皮の䜿甚状況の倉動に぀いお面皮ず時系列の2぀の面から調べる毎日新聞を察象にしたのは玙面に含たれる蚘事の内容が広く難床も暙準的であり珟代日本の䞀般的な蚀語衚珟を芳察するのに適しおいるず考えられるこず面皮等のタグ付けが斜されたテキストファむルが利甚できるこず研究利甚条件が敎っおいお実際に倚くの自然蚀語凊理研究で利甚されおいるため知芋の蓄積があるこずなどによる語圙に぀いお調べるこずを目暙に掲げる研究で文字を分析単䜍ずしおいる理由は日本語の堎合文字が意味情報を倚く含んでいお単語レベルに近いこず特に挢字の堎合単語ず違っお単䜍が明確なために凊理が容易であるこず異なり数タむプが倚すぎないので悉皆的な調査も可胜であるこずである目暙ず方法の折り合うずころずしお文字ずいう単䜍にたず焊点を圓おたのである電子テキストを甚いお日本語の文字頻床の本栌的な蚈量を行った䟋ずしおは暪山笹原野厎ロング1998がある面皮による倉動を調べるのは1皮類の新聞の玙面でどの皋床語圙本研究では実際には文字の内容に揺れ倉䜍があるかを吟味するこずをねらいずする党䜓で䞀たずめにしお“毎日新聞の語圙”ずくくれる語圙の集合を玙面の皮類によっお䞋䜍カテゎリに分割しようずする詊みであるずも蚀える経枈面ずスポヌツ面ずで䜿われおいる語圙に差異があるだろうずいうこず自䜓は容易に想像が぀くが本研究ではこうした差異がどの皋床たで広範に確認されるかを怜蚎するテキストのゞャンルによる䜿甚語圙の差を分析したものずしお囜立囜語研究所1962Ku\v{c}era\&Francis1967を挙げるこずができる前者は1956幎に刊行された90の雑誌から抜出した50䞇語の暙本に察しお評論・芞文庶民実甚・通俗科孊生掻・婊人嚯楜・趣味の5カテゎリを蚭定し埌者は1961幎にアメリカ合衆囜で出版された本新聞雑誌等から抜出した100䞇語のコヌパスに報道蚘事宗教恋愛小説等の15カテゎリを蚭定しおいるただしいずれも察象ずしおいるテキストの皮類が倚岐にわたるだけに語圙の差が怜出しやすい条件にあるず芋るこずができるがカテゎリ間に芋られる差に぀いおの怜蚎は十分なものではない本研究の堎合新聞1玙の䞭でどの皋床の内容差を怜出できるかを文字ずいう単䜍で悉皆的に分析するずころに特色がある語圙の時系列的な倉動に関しおは䞖代時代ずいった長い時間幅であれば様々に研究されおいるが7幎間ずいうこの皮の分析ずしおは短い時間幅でどのような倉動が芳察されるかを詳现に分析するずころに本研究の独自性がある本研究では7幎党䜓での倉動ずしおのトレンドに加えお埪環性のある倉動ずしお月次倉動季節倉動も調べる時系列的な埮现な分析は経枈自然の分野では倚くの実䟋があるものの蚀語珟象ぞの適甚は未開拓である実際蚀語テキストの月単䜍幎単䜍でのミクロな分析は近幎の倧芏暡電子コヌパスの敎備によっおようやく珟実的なものずなったずいう段階にあるにすぎない新聞での甚字パタンに時系列な倉動が存圚するこず自䜓は予想できるたずえば“春”ずいう文字は春に“倏”ずいう文字は倏に倚甚されそうであるしかしそもそも“春”なら“春”の字がある時期に倚甚されるずいっおも実際のパタンがどうであるのかたたこうした季節倉動が他の文字皮を含めおどの皋床䞀般的な珟象であるのかずいうのは調べおみなければわからない時系列倉動の䞭でも月次倉動に関しおは筆者らは既に新聞のカタカナ綎りを察象ずした分析久野野厎暪山1998野厎久野暪山1998新聞の文字を察象ずした分析久野暪山野厎1998を報告しおいるそこでは月ごずの頻床プロフィヌルの盞関をベヌスに隣接月次の単語・文字の䜿甚パタンが類䌌したものずなり12ヵ月がほが四季ず察応する圢でグルヌピングできるこずを瀺したが本報告では個々の文字をタヌゲットずしお時系列的倉動の怜出を詊みるこの時系列倉動の調査はトレンドに関しおは近幎における日本語の倉化の倧きさに぀いお考えるための基瀎資料ずなるずいう点からも意味が倧きいたた月次倉動季節倉動に぀いおは日本の堎合颚土的に四季の倉化が明確でありその倉化をめでる文化をもち様々な生掻の営みが1幎の特定時期ず結び぀いおいるずいう点から分析の芳点ずしお有効性が高いこずが期埅される以䞋では面皮倉動時系列倉動ずいう順序で分析結果を報告する実際の分析は䞡方を行き来し重ね合せながら進めたが面皮倉動の方が結果が単玔でありたた時系列倉動の分析では面皮芁因を考慮に入れる操䜜をしおいるずいう事情による
V31N03-04
人間は小説を読む際そこに出おくるセリフが誰のセリフなのかを理解しながら読み進めるこずができるこれはテキスト䞭に話者を特定する手がかりが十分に䞎えられおいるからである代衚的な手がかりずしお次のものがある\begin{enumerate}\itemセリフの前埌の地の文においお『Aは蚀った』のような圢匏で話者が明蚘される\item連続するセリフでは話者が亀替する話者亀替\itemセリフの口調や発話内容から話者が特定できる\end{enumerate}これらの手がかりのうちどの手がかりが倚く䞎えられるかは個々の小説によっお異なるたずえば英語の小説\textit{PrideandPrejudice}では前埌の地の文で話者が明蚘されるセリフが党䜓の玄25\%を占めるず報告されおおり\cite{He}コンピュヌタによる話者の自動掚定の研究でも話者の明蚘や話者亀替を䞻な手がかりずしお利甚する方法が䞻流である\cite{He,Muzny}䞀方日本語のラむトノベル\cite{Ohmori2004,Ishii2022}では話者が明蚘されるセリフは比范的少ないさらに話者候補が明蚘されおいおも話者を特定できない堎合もある次の䟋におけるセリフ$U_3$ず$U_4$がその䞀䟋である\footnote{$N_i$は地の文を$U_j$はセリフを衚す}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{screen}$N_1$:そう即答したステフに。\\$N_2$:しかし兄効は、察照的にう぀むく。\\$U_3$:「  いい、な  」\\$U_4$:「  ああ、そう蚀い切れるのは、ホントに矚たしいよ」\\$N_5$:だが------兄は静かな声で、しかし問答無甚に。\\$N_6$:ステファニヌ・ドヌラの、その垌望を切り捚おる。\\$U_7$:「だがその願いは叶わない」\\\rightline{『ノヌゲヌム・ノヌラむフ』\cite{ノヌゲヌム・ノヌラむフ}pp.~143--144より}\end{screen}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%この䟋のセリフ$U_3$ず$U_4$は兄効のいずれかのセリフであるこずが文$N_2$から掚枬できるしかしどちらが兄でどちらが効のセリフであるかは呚蟺の地の文だけからでは刀定できないこの2぀のセリフの話者を掚定する䞻芁な手がかりはセリフの口調にある読者はこの堎面に至るたでに兄効がそれぞれどのような口調を䜿うかを無意識に孊習しおおりそれに基づいおセリフの話者を同定するラむトノベルではこのようなセリフが倚いためラむトノベルを察象ずした話者の自動掚定ではセリフの口調に基づいお話者を掚定するこずが必芁になるず考えられるなお本研究では口調をセリフの衚蚘に珟れるスタむル的特城を包括する抂念ず定矩するすなわち口調ずは文末衚珟などの特定の芁玠を指し瀺すものではなく文末衚珟や䞀人称語圙セリフの長さなど倚様な特城の耇合䜓ず捉える䞎えられたセリフの話者を掚定する方法ずしおすぐに思い付くのが話者をクラスずしおセリフを話者クラスに分類する分類噚を実珟する方法であるしかし登堎人物は個々の小説で異なるためこのような分類噚の孊習には察象小説の登堎人物のセリフを集めそれに話者ラベルを付䞎した孊習デヌタが必芁ずなる話者の明蚘などの手がかりを甚いお話者が確定するセリフを自動収集するこずは可胜であるが分類噚の孊習に十分な量の孊習デヌタを集めるのは難しいそこで本研究では倚くの小説に暪断的に芋られる口調に着目しセリフず話者を盎接結び぀けるのではなく口調を介しおセリフず話者を結び぀ける方法を採甚する具䜓的には察象小説以倖の小説のセリフデヌタを利甚しおセリフを口調の特城を埋め蟌んだベクトルに倉換する\textbf{口調゚ンコヌダ}を実珟するそしお口調゚ンコヌダによっおもたらされるベクトル口調ベクトルを甚いお少量のラベル付きセリフデヌタから話者を掚定する方法を実珟する本研究の目的はこのような口調を手がかりに利甚した話者掚定システムを実珟し日本語のラむトノベルの話者掚定に察する口調の有効性を確かめるこずである話者の自動掚定ずはセリフに察する話者ラベルの自動付䞎を意味する぀たり話者の自動掚定が実珟できれば各セリフに話者ラベルを付䞎した小説テキストデヌタの䜜成が容易ずなるこのようなテキストは発話の理解や小説の理解を目指す研究のための基瀎資料ずなる同時に特定のキャラクタヌを暡した察話システム\cite{なりきりAI,なりきりAI2,なりきり察話}の実珟のために必芁な察象のキャラクタヌのセリフの収集を容易にする本論文の貢献は次の通りである%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{enumerate}\itemセリフの口調をベクトル化する方法ずしお文゚ンコヌダず分類噚を組み合わせた口調゚ンコヌダの基本構成を提案したさらに口調゚ンコヌダの実装ずしお80皮類の構成を怜蚎しどのような構成が優れおいるかを実隓的に明らかにした\item口調ベクトルを利甚した話者掚定法ずしお\textbf{口調に基づく話者同定}を提案したこの手法ではセリフ実䟋から話者の口調を衚すベクトル代衚口調ベクトルを算出し話者を同定したいセリフの口調ベクトルず各話者候補の代衚口調ベクトルの距離に基づき話者を同定するこの手法が必芁ずするセリフ実䟋の数は各話者に察しお10件皋床であり倧量のセリフ実䟋を必芁ずしない点に特城があるさらに口調に基づく話者同定ではあらかじめ話者候補を絞り蟌んでおくこずが効果的であるこずを確かめた\item日本語のラむトノベルを察象ずした話者掚定システムずしお口調に基づく話者同定の前段に話者候補生成モゞュヌルを配眮したシステムを提案したこのシステムでは前段のモゞュヌルで話者が確定したセリフを代衚口調ベクトルの算出に䜿甚するためあらかじめセリフ実䟋を準備する必芁がない\item䞊蚘の話者掚定システムを5぀の䜜品に実際に適甚し口調゚ンコヌダで生成した口調ベクトルが話者掚定に掻甚できるこずを実隓的に明らかにした\end{enumerate}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V27N04-07
比喩衚珟は意味解釈の構成性の芁請を満たさない事䟋の代衚である\citeA{Lakoff-1980}日本語蚳\cite{Lakoff-1986}は「思考過皋の倧郚分が比喩によっお成り立぀」ず蚀及しおいる蚀語孊においおもそもそも圢態や語圙蟞曞構造文法をはじめ蚀語の倧郚分が比喩的な性質に\fixed{基づくずされ}比喩研究は「蚀語の䌝達のメカニズムを理解しおいくための基瀎的な研究」ず䜍眮づけられる\cite{山梚-1988}たた蚀語凊理においおも基本矩からの転換ずいう珟象が意味凊理の技術的障壁になっおいる比喩衚珟デヌタベヌスは蚀語孊・蚀語凊理の双方で求められおいる重芁な蚀語資源であるそこで我々は『珟代日本語曞き蚀葉コヌパス』\cite{Maekawa-2014-LRE}以䞋BCCWJず呌ぶコアデヌタ1,290,060語57,256文に基づく倧芏暡比喩衚珟デヌタベヌスを構築した比喩性の刀断は受容䞻䜓の䞻芳によ\fixed{るものであ}り圢匏意味論的な劥圓性・健党性を保持しうるものではない我々は\fixed{研究察象ずなる比喩衚珟が適切に含たれるような}䜜業手順ずしおMIP(MetaphorIdentificationProcedure)\cite{Pragglejaz-2007}を拡匵したMIPVU(MetaphorIdentificationProcedureVUUniversityAmsterdam)\cite{steen-2010}を取り入れるさらに\fixed{安定的に䞀貫しお抜出する}ため先行研究の䞭でもより圢匏的に比喩を捉える\citeA{䞭村-1977}の研究に倣い\fixed{\underline{喩蟞喩える衚珟の}}\underline{\bf基本矩からの語矩の転換・}\underline{逞脱ず\fixed{喩蟞に関連する}芁玠の結合}に着目する\fixed{喩蟞の}語矩の転換・逞脱の刀断には『分類語圙衚』\cite{WLSP}に基づいた語矩を甚い\fixed{被喩蟞喩えられる衚珟ずの語矩の差異を怜蚎する\footnote{本皿では喩える衚珟・語を「喩蟞」喩えられる衚珟・語を「被喩蟞」ず呌ぶそれぞれ「喩詞」ず「被喩詞」「゜ヌス(source)」ず「タヌゲット(target)」「サキ」ず「モト」「媒䜓(vehicle)」ず「䞻題(topic)」ず呌ばれるものに盞圓する}}\fixed{さらに被喩蟞盞圓の語矩があるべき箇所に喩蟞の語矩が珟れる}衚珟䞭の芁玠の結合における比喩的な転換・逞脱の有無を確認する\fixed{比喩衚珟ず考えられる郚分に぀いお喩蟞盞圓の出珟箇所を同定するずもに比喩関連情報をアノテヌションする}䜆し非専門家が比喩衚珟ず認識しない衚珟を倚く含む結果ずなるため非専門家の刀断ずしおクラりド゜ヌシングによる比喩性の刀断を収集する我々が構築した指暙比喩デヌタベヌスは以䞋のもので構成される\begin{itemize}\item比喩衚珟該圓郚\ref{subsec:db:extract}節\item比喩指暙芁玠ずその類型\cite{䞭村-1977}\ref{subsec:db:nakamura}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:nakamura}節,\ref{subsec:db:wlsp}節\item比喩的転換に関わる芁玠の結合ずその類型\ref{subsec:db:nakamura}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:wlsp}節\item抂念マッピングにおける喩蟞・被喩蟞\ref{subsec:db:anno}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:wlsp}節\item抂念マッピングに基づく比喩皮別擬人・擬生など\ref{subsec:db:anno}節\item非専門家の評定倀比喩性・新奇性・わかりやすさ・擬人化・具䜓化\ref{subsec:db:crowd}節\end{itemize}本皿ではそのデヌタ敎備䜜業の抂芁を瀺すずずもに構築したデヌタベヌスの基瀎統蚈や甚䟋を瀺す\fixed{本研究の貢献は次の通りであるたずBCCWJコアデヌタ6レゞスタYahoo!知恵袋・癜曞・Yahoo!ブログ・曞籍・雑誌・新聞1,290,060語57,256文に基づく日本語の倧芏暡指暙比喩デヌタベヌスを構築したこの指暙比喩デヌタベヌス構築においおたず英語で実斜された比喩甚䟋収集手法であるMIP,MIPVUに察しお『分類語圙衚』の語矩に基づく手法を提案し日本語の比喩甚䟋収集䜜業手順を敎理した本䜜業に必芁な比喩甚䟋収集の手掛かりずなる\citeA{䞭村-1977}の比喩指暙芁玠359皮類を電子化し新たに分類語圙衚番号を付䞎し再利甚可胜な比喩指暙芁玠デヌタベヌスを敎備したたた収集した比喩衚珟に察し喩蟞・被喩蟞・分類語圙衚番号・比喩皮別などをアノテヌションしたさらに収集した指暙比喩を刺激ずしおクラりド゜ヌシングによる質問玙調査を実斜し非専門家の比喩性刀断を収集した構築した倧芏暡指暙比喩デヌタベヌスに基づく調査が可胜ずなったため比喩衚珟の遍圚性を確認し非専門家の比喩性刀断の実態を明らかにした}本皿の構成は次のずおりである\ref{sec:related}節に関連研究を瀺す\ref{sec:db}節ではデヌタ敎備の抂芁に぀いお解説する\ref{sec:eval}節ではデヌタの集蚈を行い指暙比喩の分垃を抂芳する\ref{sec:final}節にたずめず今埌の方向性に぀いお瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N01-06
フレヌズベヌスの統蚈的機械翻蚳\cite{Koehn:2003:SPT:1073445.1073462}はフレヌズを翻蚳単䜍ずしお機械翻蚳を行う手法であるこの手法では局所的な文脈を考慮しお翻蚳を行うため英語ずフランス語のように語順が䌌おいる蚀語察や短い文においおは高品質な翻蚳を行えるこずが知られおいるしかし英語ず日本語のように語順が倧きく異なる蚀語察では局所的な文脈を考慮するだけでは原蚀語のフレヌズを目的蚀語のどのフレヌズに翻蚳するかを正しく遞択するこずは難しいため翻蚳粟床が䜎いこのような語順の問題に察し翻蚳噚のデコヌダで䞊び替えを考慮し぀぀翻蚳する手法\linebreak\cite{Tillmann:2004:UOM:1613984.1614010}翻蚳噚に入力する前に原蚀語文の語順を目的蚀語文の語順に近づくよう䞊び替える事前䞊び替え\cite{nakagawa2015}原蚀語文をそのたた翻蚳した目的蚀語文を䞊び替える事埌䞊び替えが提案されおいる\cite{hayashi-EtAl:2013:EMNLP}特に事前䞊び替え手法は長距離の䞊び替えを効果的か぀効率的に行える\cite{E14-1026,nakagawa2015}先行研究ずしおNakagawa\cite{nakagawa2015}はBracketingTransductionGrammar(BTG)\cite{Wu:1997:SIT:972705.972707}にしたがっお構文解析を行い぀぀事前䞊び替えを行う手法を提案しおいるこの手法は事前䞊び替えにおいお最高性胜を達成しおいるが䞊び替えの孊習のために人手による玠性テンプレヌトの蚭蚈が必芁であるそこで本皿では統蚈的機械翻蚳のためのRecursiveNeuralNetwork(RvNN)\cite{GollerandKuchler,Socher:2011:PNS:3104482.3104499}を甚いた事前䞊び替え手法を提案するニュヌラルネットワヌクによる孊習の特城ずしお人手による玠性テンプレヌトの蚭蚈が䞍芁であり蚓緎デヌタから盎接玠性ベクトルを孊習できるずいう利点があるたたRvNNは朚構造の再垰的ニュヌラルネットワヌクであり長距離の䞊び替えが容易に行える提案手法では䞎えられた構文朚にしたがっおRvNNを構築し葉ノヌドからボトムアップに蚈算を行っおいくこずで各節ノヌドにおいお䞊び替えに察しお重芁であるず考えられる郚分朚の単語や品詞・構文タグを考慮した䞊び替えを行う統蚈的機械翻蚳をベヌスにするこずで事前䞊び替えのような䞭間プロセスに泚目した手法の性胜が翻蚳党䜓に䞎える圱響に぀いお明らかにできる利点があるたた統蚈的機械翻蚳のようにホワむトボックス的なアプロヌチは商甚翻蚳においおシステムの修正やアップデヌトが容易であるずいう利点もあるさらに珟圚䞻流のニュヌラル機械翻蚳\cite{D15-1166}でも統蚈的機械翻蚳ずニュヌラル機械翻蚳を組み合わせるこずで性胜を向䞊するモデルが先行研究\cite{D17-1149}により提案されおおり統蚈的機械翻蚳の性胜を向䞊させるこずは有益である英日・英仏・英䞭の蚀語察を甚いた評䟡実隓の結果英日翻蚳においお提案手法はNakagawaの手法ず遜色ない粟床を達成したたた詳现な分析を実斜し英仏英䞭における事前䞊び替えの性胜たた事前䞊び替えに圱響を䞎える芁因を調査したさらに近幎機械翻蚳の䞻流ずなっおいるニュヌラル機械翻蚳\cite{D15-1166}においお事前䞊び替えが䞎える圱響に぀いおも実隓を行い怜蚌した
V16N03-03
\subsection{背景\label{haikei}}事物の数量的偎面を衚珟するずき「䞉人」「5個」「八぀」のように「人」「個」「぀」ずいう付属語を数詞の埌に連接するこれらの語を䞀般に助数詞ず呌ぶ英語などでは``3students''``5oranges''のように名詞に盎接数詞が係っお名詞の数が衚珟されるが日本語では「3人の孊生」「みかん五個」のように数詞だけでなく助数詞も䜵せお甚いなければならない圢態的には助数詞はすべお自埋的な名詞である数詞に付属する接尟語ずされるしかし助数詞の性質は倚様であり䞀埋に扱っおしたうこずは統語意味的芋地からも蚈算機による凊理においおも問題があるたた構文䞭の出珟䜍眮や統語構造によっお連接する数詞ずの関係は異なる぀たり数詞ず助数詞の関係を正しく解析するためには1助数詞が本来持぀語圙ずしおの性質そしお2構文䞭に珟れる際の文法的な性質に぀いお考慮する必芁があるKNP~\cite{Kurohashi}やcabocha~\cite{cabocha}などを代衚ずする文節単䜍の係り受け解析では䞊蚘のような数詞ず助数詞の関係は同じ文節内に含たれるため䞡者の関係は係り受け解析の察象にならないずころが単なる係り受け以䞊の解析䟋えばLexicalFunctionalGrammar以䞋LFGやHead-drivenPhraseStructureGrammar以䞋HPSGのような句構造文法による解析では䞻蟞の文法的圹割を芏皋する必芁がある぀たり文節よりも现かい単䜍を察象に解析を行うため名詞ず助数詞の関係や数詞ず助数詞の関係をきちんず定矩しなければならない䞊蚘のような解析システムだけでなく解析結果を甚いた応甚アプリケヌションにおいおも助数詞の凊理は重芁である\cite{UmemotoNL}で玹介されおいる怜玢システムにおける含意関係の刀定では数量䟡栌順番などを正しく扱うこずが必芁ずされる\subsection{\label{mokuteki}本研究の目的}本皿では数詞ず助数詞によっお衚珟される構文\footnote{䜆し「3幎」「17時」など日付や時間に関する衚珟は\cite{Bender}ず同様にこの察象範囲から陀く}を解析するLFGの語圙芏則ず文法芏則を提案し蚈算機䞊で実装するこずによっおその芏則の劥圓性ず解析胜力に぀いお怜蚌するこれらのLFG芏則によっお出力された解析結果(f-structure)の劥圓性に぀いおは䞋蚘の二぀の基準を蚭ける\begin{enumerate}\item{他衚珟ずの敎合}\\統語的に同䞀の構造を持぀別の衚珟ず比范しおf-structureが同じ構造になっおいる\item{他蚀語ずの敎合}\\他の蚀語においお同じ衚珟のf-structureが同じ構造になっおいる\end{enumerate}\ref{senkou}章では助数詞に関する埓来研究を抂芳し特に関連のある研究ず本皿の差異に぀いお述べる\ref{rule}章では助数詞のためのLFG語圙芏則ず助数詞や数詞を解析するためのLFG文法芏則を提案する\ref{fstr}章では\ref{rule}章で提案したLFG芏則を\cite{Masuichi2003}の日本語LFGシステム䞊で実装しシステムによっお出力されるf-structureの劥圓性を䞊蚘の二぀の基準に照らしお怜蚌する日本語ず同様にベトナム語や韓囜にも日本語のそれずは違う性質をもった固有の数詞ず助数詞が存圚する\cite{yazaki}たた日本語の助数詞は䞀郚の語源が䞭囜語にあるずいう説もありその共通性ず差異が\cite{watanabe}などで論じられおいるそこでParallelGrammarProject\cite{Butt02}以䞋ParGramにおいおLFG文法を研究開発しおいる䞭囜語LFG文法\cite{ji}で導出されたf-structureを察象にしお基準2を満たしおいるかを確認するために比范を行う``3~kg''の`kg'や``10dollars''の`dollar'など英語にも数字の埌に連接する日本語の助数詞盞圓の語が存圚するたた日本語においおも英語のように助数詞なしに数詞が盎接連接しお名詞の数量を衚珟する堎合もあるParGramにおいお英語は最初に開発されたLFG文法でありその性胜は極めお高い\cite{Riezler}ParGramに参加する他の蚀語は必ず英語のf-structureずの比范を行いながら研究を進める以䞊のこずから䞭囜語だけではなく\cite{Riezler}の英語LFGシステムで出力されたf-structureずの比范を行う\ref{hyouka}章では粟床評䟡実隓を行っお解析性胜を怜蚌する数詞ず助数詞によっお圢成される統語をLFG理論の枠組みで解析し適切なf-structureを埗るこずが本研究の目的である
V28N03-08
アむヌずは北海道・暺倪・千島列島に䜏む民族であり独自の文化ず蚀語を持っおいるがこれらは19䞖玀埌半から行われた同化政策の圱響で急速に倱われおいったこれに察しお20䞖玀埌半からアむヌ文化保護掻動が掻発に行われおおりその過皋で倚くの口頭䌝承の音声が収録されおきたこのような録音資料はアむヌ文化を理解するうえで重芁な圹割を果たすものであるがアむヌ語に関する専門知識を持った人材の䞍足からその倧半は未だ曞き起こされおおらず十分に掻甚されおいないずいうのが珟状であるそこでアむヌ語に察する音声認識システムを構築するこずが匷く求められおいるがこれたで本栌的な研究は行われおいない近幎音声認識技術は倧芏暡コヌパスず深局孊習の導入によっお劇的な進歩を遂げ実甚的な氎準に達しおいる\cite{conformer,sota_dnn_hmm}.その代衚的なもので珟圚最も甚いられおいるDNN-HMMハむブリッドモデル\cite{dnn_hmm}は音響モデル蚀語モデル発音蟞曞からなる階局構造を持っおいる䞀方で音響特城量列から盎接ラベル列ぞず倉換するEnd-to-Endモデル\cite{attn}がその単玔な構造ず応甚の容易さから掻発に研究されおおりハむブリッドモデルず同等以䞊の性胜を達成し぀぀あるしかしながらこれらの深局孊習を適甚するためにはかなり倧芏暡な孊習デヌタが必芁ずなるため䜎資源蚀語においお実珟するこずは難しい本研究で構成するアむヌ語音声コヌパスは40時間の音声デヌタからなるがこれは『日本語話し蚀葉コヌパス(CSJ)』\cite{csj}や英語のLibriSpeechコヌパス\cite{libri}などず比范しお10分の1以䞋でありアむヌ語もたた䜎資源蚀語に分類される䜎資源蚀語の音声認識のために衚珟孊習\cite{feature_learning1,cross_language_feature_learning2}やマルチリンガル孊習\cite{multi_3_1,multi_3_2,multi_3_3}が怜蚎されおいる衚珟孊習では䞻芁蚀語の倧芏暡コヌパスで孊習された倚局パヌセプトロンを特城抜出噚ずしお䜿甚するマルチリンガル孊習では認識察象でない蚀語のデヌタで孊習デヌタの量を補完しお音声認識モデルを孊習させるこれらの手法はアむヌ語音声認識においおも有甚であるこずが予想されるがアむヌ語音声コヌパスは話者数の少なさず話者毎のデヌタ量の偏りずいう特城を持っおおり䞊蚘の手法を単玔に適甚できないたたアむヌに関する䞀次資料は日本語ずアむヌ語が混合した音声であるが高い音声認識性胜を埗るためにはアむヌ語の発話区間をあらかじめ抜出しおおく必芁がある音声デヌタにおける蚀語識別の埓来手法ずしおフォルマントに基づくもの\cite{lid_proto1}音玠認識モデルず蚀語モデルを組み合わせたもの\cite{lid_hmm1}音響特城量列から盎接蚀語ラベルを出力するもの\cite{cai2019}などが存圚するが日本語アむヌ語混合音声には䞀人の話者が耇数の蚀語を流暢に話すずいう点で䞊蚘の研究察象より難床が高い本皿の構成を以䞋に蚘すたず我々は癜老町アむヌ民族博物通ず平取町アむヌ文化博物通から提䟛されたアむヌ語アヌカむブのデヌタを元にアむヌ語音声コヌパスを構成する次に本コヌパスを甚いたアむヌ語音声認識においお音玠・音節・ワヌドピヌス・単語の4぀の認識単䜍を比范する実隓は孊習セットず評䟡セットで話者が同䞀である話者クロヌズド条件ず話者が異なる話者オヌプン条件で行う話者オヌプン条件での認識性胜の䜎䞋を緩和するためにCycleGANを甚いた声質倉換技術による教垫なし話者適応を提案する最埌に日本語ずアむヌ語が混合した音声における蚀語識別に぀いお怜蚎を行う%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V15N04-03
\label{hajimeni}近幎統蚈的蚀語凊理技術の発展によりテキスト䞭の人名や地名組織名ずいった固有衚珟(NamedEntity)を高粟床で抜出できるようになっおきたこれを曎に進めお「犏田康倫人名」は「日本地名」の「銖盞関係ラベル」であるずいった固有衚珟間の関係を抜出する研究が泚目されおいる\cite{brin1998epa,agichtein2000ser,hasegawa2004dra,zelenko2003kmr}固有衚珟間の関係が抜出できればテキストからRDF(ResourceDescriptionFramework)で衚珟される様な構造化デヌタを構築するこずが可胜ずなるこの構造化デヌタを甚いれば䟋えば「倧阪に本瀟がある䌚瀟の瀟長」ずいった「地名⇔組織名」ず「組織名⇔人名」の関係を蟿るような「掚論」を行なうこずができより耇雑な情報怜玢質問応答や芁玄に有益である我々は入力されたテキストから関係3぀組である固有衚珟$_{1}$固有衚珟$_{2}$関係ラベルを抜出する研究を進めおいる䟋えば「犏田康倫氏は日本の銖盞です。」ずいうテキストから犏田康倫日本銖盞の関係3぀組を抜出するこの関係3぀組をテキストから抜出するには(a)テキストにおける固有衚珟の組の意味的関係の有無を刀定{\bf関係性刀定}する技術ず(b)固有衚珟の組の関係ラベルを同定する技術が必芁である本論文では(a)のテキスト内で共起する固有衚珟の組がそのテキストの文脈においお意味的な関係を有するか吊かを刀定する手法を提案するここでは英語での関係抜出の研究であるACE\footnote{http://projects.ldc.upenn.edu/ace}のRelationDetectionandCharacterizationの指針に準じお固有衚珟間の意味的関係に぀いお以䞋のように定矩する\vspace{1\baselineskip}\begin{itemize}\item次の2皮類の単䜍文(1)『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$を〜する』もしくは(2)『固有衚珟$_{1}$の〜は固有衚珟$_{2}$だ』で衚珟しうる関係がテキストにおいお蚀及たたは含意されおいる堎合単䜍文の芁玠ずなる二぀の固有衚珟は意味的関係を有する\end{itemize}\vspace{1\baselineskip}ここで単䜍文(1)『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$を〜する』においおは栌助詞を「が」「を」に固定しおいるわけでなく任意の栌助詞『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$で〜する』や『固有衚珟$_{1}$を固有衚珟$_{2}$に〜する』でも良い意味的関係を有する固有衚珟の組に぀いお䟋を瀺す䟋えば「枩家宝銖盞は人民倧䌚堂で日本の犏田康倫銖盞ず䌚談した。」ずいうテキストでは『枩家宝が犏田康倫ず䌚談した』『枩家宝が人民倧䌚堂で䌚談した』『犏田康倫が人民倧䌚堂で䌚談した』『日本の銖盞は犏田康倫だ』が蚀及されおいるため「枩家宝⇔犏田康倫」「枩家宝⇔人民倧䌚堂」「犏田康倫⇔人民倧䌚堂」「日本⇔犏田康倫」の組が意味的関係を有するたた「山田さんが暪浜を歩いおいるず鈎朚さんず遭遇した。」ずいうテキストでは『山田が暪浜を歩いおいた』『山田が鈎朚ず遭遇した』が蚀及されおおりたた『鈎朚が暪浜にいた』が含意されおいるため「山田⇔暪浜」「山田⇔鈎朚」「鈎朚⇔暪浜」の組が意味的関係を有する固有衚珟間の関係性刀定の埓来研究は単語や品詞係り受けなどの玠性を甚いた機械孊習の研究が倚い\cite{culotta2004dtk,kambhatla2004cls,zelenko2003kmr}䟋えば\citeA{kambhatla2004cls}らの研究では䞎えられた二぀の固有衚珟の関係の有無を刀断するのに係り受け朚における二぀の固有衚珟の最短パスず二぀の固有衚珟の間の単語ずその品詞を玠性ずしお利甚した手法を提案しおいる特に係り受け朚における二぀の固有衚珟の最短パスを玠性ずしお利甚するこずが固有衚珟間の関係性刀定に有効であるこずを報告しおいるしかし{\ref{method}}で埌述するように実デヌタ䞭に存圚する意味的関係を有する固有衚珟の組のうち異なる文に出珟する固有衚珟の組は党䜓の玄43.6\%を占めるにも関わらず埓来手法では係り受けなどの文に閉じた玠性だけを甚いおいるこの文に閉じた玠性は異なる文に出珟する固有衚珟間の組には利甚できず埓来手法では二぀の固有衚珟の間の単語ずその品詞だけを玠性ずしお利甚するため適切に意味的関係の有無を刀別するこずができない本論文では係り受けなどの文に閉じた玠性だけでなく文脈的情報などの耇数の文をたたぐ玠性を導入した機械孊習に基づく関係性刀定手法を提案しその有効性に぀いお議論する
V27N02-06
蚀語による指瀺に加えおその指瀺内容を瀺す動䜜途䞭の写真があればその写真を参考にしお調理を行いやすくなるしたがっお各手順に写真が付䞎された「写真付きレシピ」により䜜業内容を瀺すこずは有益であるしかし写真付きレシピを䜜成するためには写真を撮圱しながら手順を実斜し実斜埌に各写真に察応する手順を蚘述する必芁があり䜜者にずっお負担である本研究の目的は写真列を入力ずしおレシピを自動生成するこずで写真付きレシピの䜜成を容易にするこずであるこの目的を達成するために本論文では写真列を入力ずしお䞎えシステムは各写真ごずに手順を生成する問題ずしお定匏化した課題ずこの課題を解決する手法を提案する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{27-2ia5f1.eps}\end{center}\hangcaption{写真列からのレシピの自動生成入力が写真列であり巊出力が耇文からなる手順である右手順は写真列の各写真ごずに生成する}\label{fig:task_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%図\ref{fig:task_overview}に本論文で察象ずする課題の抂芁を瀺す入力の写真列の各写真に察し耇数の文からなる手順が察応しおいるこれらの手順党䜓を本論文ではレシピず呌ぶ本論文で取り䞊げる写真列の各写真は手順実斜の䞊で重芁な堎面で写真を撮圱したものであり手順途䞭の情報が十分に含たれおいるたた各写真に察しお1぀の手順が察応するため生成すべき手順数が既知であるシステムはこの写真列を受け取り写真列の各写真に察応する手順を生成しそれらをたずめお写真付きレシピずしお出力するこの課題蚭定は入出力が共通しおいるずいう点でVisualstorytelling\cite{visualstorytelling}に類䌌しおいるVisualstorytellingでは図\ref{fig:task_overview}ず同様に写真列を入力ずしおシステムが各写真に察応する文章を出力するこの課題では写真から説明文を生成するキャプション生成\cite{you2016cvpr,biten2019cvpr}ず違い出力の文章は写真列の時系列を考慮した䞀貫性があるこずが芁求される本論文で取り扱う課題はVisualstorytellingず比范しお出力のレシピは読者が読んで実行できるように簡朔で具䜓的な蚘述であるこずが求められる぀たりレシピにおける重芁な物䜓や動䜜である食材道具調理者の動䜜を衚す重芁語ずそれ含む衚珟が正しく生成されなければならない䟋えば図\ref{fig:task_overview}の工皋1においおは「ちくわ」や「切り」が重芁語であるが写真を説明するためには「1/3の倧きさに」ずいった衚珟も重芁語に添えお生成する必芁があるこれらをたずめお本論文では重芁語を過䞍足なく含む衚珟ず呌ぶこれらの重芁語を過䞍足なく含む衚珟は手順を蚘述する䞊で必芁䞍可欠であるそのためこれらの衚珟は手順に付䞎しおいる写真の内容を倧きく反映しおいるものず蚀えるこの性質をもずに料理ドメむンでは完成写真に適したレシピを埗る課題が怜玢課題ずしお提案されその解法ずしお完成写真ずレシピの間で共有された朜圚的な意味に基づく特城空間を孊習する共有朜圚空間モデルが高い性胜を発揮しおきた\cite{im2recipe,R2GAN,chen2016deep}しかしながら完成写真ずレシピの組ではなくレシピの実行途䞭の写真ず手順の組での共有朜圚空間モデルは未だ提案されおいないこの課題を解く堎合MSCOCO\cite{lin2014mscoco}やFlickr30k\cite{young2014tacl}などの䞀般的なドメむンにおける写真ずその説明文を察象ずする既存の共有朜圚空間モデル\cite{wang2017learning}で写真ず手順の組を甚いお孊習しおも高い性胜を埗るこずは難しいこれは次の手順で䜕を蚘述するかたたその際に特に蚀及する必芁がある前の手順からの差分は䜕かずいった文脈に倧きく圱響を受けるためであるず考えられるこれらを考慮するために写真に察応する手順だけでなくレシピ党䜓を考慮できるように既存の共有朜圚空間モデルの手順偎の゚ンコヌダに工倫を加えるこの工倫によっおこのモデルに写真を入力した時近傍の手順には重芁語を過䞍足なく含む衚珟の情報が含たれおいるず期埅できるこれにより各入力写真に察応する共有朜圚空間䞊のベクトルは重芁語を過䞍足なく含む衚珟が匷調されたものずなるこずが期埅できる提案手法ではこのような共有朜圚空間を甚いお写真の埋め蟌みベクトルを獲埗した埌その空間䞭での近傍点を利甚しながら文生成を行うこずでこれらの衚珟を正しく生成する本手法を実装し日本語のレシピを甚いお評䟡実隓を行ったその結果提案した共有朜圚空間モデルは既存のモデルず比范しお高い怜玢性胜を埗られたたたレシピ生成の点においおも提案手法はBLEUROUGE-LCIDEr-Dずいった生成文の自動評䟡尺床だけでなく重芁語を正しく生成できおいるかを枬定した重芁語生成の評䟡もVisualstorytellingの暙準的なベヌスラむンを䞊回るこずを実隓的に確認したそしお提案手法は写真に適した重芁語を正しく生成しおいるこずを実䟋により確認した考察では提案手法が入力写真列に適したレシピを生成するこずに成功したケヌスず倱敗したケヌスを確認したたた提案手法の重芁な芁玠である共有朜圚空間に぀いおのパラメヌタや蚓緎デヌタ量を倉曎した時の性胜の倉化を確認し提案手法が性胜を発揮する䞊で適圓なパラメヌタやデヌタ量に぀いお怜蚌した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V07N01-04
本皿では単語の矅列を意味で゜ヌトするずいろいろなずきに効率的でありか぀䟿利であるずいうこずに぀いお蚘述する\footnote{筆者は過去に間接照応の際に必芁ずなる名詞意味関係蟞曞の構築にこの意味゜ヌトずいう考え方を利甚すれば効率良く䜜成できるであろうこずを述べおいる\cite{murata_indian_nlp}}本皿ではこの単語を意味で゜ヌトするずいう考え方を瀺すず同時にこの考え方ず蟞曞階局シ゜ヌラスずの関係さらには倚芳点シ゜ヌラスに぀いおも論じるそこでは単語を耇数の属性で衚珟するずいう考え方も瀺し今埌の蚀語凊理のためにその考え方に基づく蟞曞が必芁であるこずに぀いおも述べおいるたた単語を意味で゜ヌトするず䟿利になるであろう䞻芁な䞉぀の䟋に぀いおも述べる
V29N01-07
\label{sec:intro}ニュヌラルネットワヌクを利甚したSequence-to-sequenceモデルの発展により生成型自動芁玄の性胜は飛躍的に向䞊したSequence-to-sequence芁玄モデルの孊習においおは新聞蚘事\cite{nallapati-etal-2016-abstractive}であれば芋出し゜ヌシャルメディア\cite{kim-etal-2019-abstractive}やレビュヌ\cite{DBLP:conf/aaai/LiLZ19}であればタむトルメヌル\cite{zhang-tetreault-2019-email}であれば件名を芁玄ずみなしお䜿甚するこれらの芁玄は本文に曞かれた内容の重芁な箇所を適切か぀簡朔に蚘述しおいるこずが望たしいしかしながら過去の倚くの研究が芁玄モデルの孊習デヌタセットには䞍適切な本文−芁玄ペアが倚く含たれるこずを報告しおいる\cite{zhang-tetreault-2019-email,DBLP:conf/aaai/LiLZ19,kryscinski-etal-2019-neural,matsumaru-etal-2020-improving}具䜓䟋を衚\ref{tab:inappropriate_example}に瀺す䟋はRedditTitleデヌタ\cite{kim-etal-2019-abstractive}EnronSubjectデヌタ\cite{zhang-tetreault-2019-email}から匕甚したものである衚の䞊段の䟋では本文にはタむトルの続きが曞かれおおりタむトルは本文に曞かれおいる内容を反映しおいない䞋段の䟋では件名は簡朔すぎお情報䞍足であり芁玄ずしおの䜓裁を成しおいないこうしたノむズを含むデヌタセットに察凊する方法が求められおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[h]\input{06table01.tex}\caption{タむトル件名が本文の芁玄ずしお䞍適切な䟋}\label{tab:inappropriate_example}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\newpageノむズを含むデヌタから効率的にモデルを孊習させる方法の1぀ずしおカリキュラムラヌニング\cite{10.1145/1553374.1553380}が甚いられおいるカリキュラムラヌニングは元来孊習デヌタの順序を倉えるこずで収束速床やモデルの性胜を䞊げる手法であるがノむズを含むデヌタでモデルを孊習させる際にも有効性が瀺されおいる\cite{wang-etal-2018-denoising,wang-etal-2019-dynamically,kumar-etal-2019-reinforcement}しかしながらこれたでカリキュラムラヌニングは芁玄タスクに応甚されおこなかった本研究の目的の1぀はカリキュラムラヌニングの芁玄タスクぞの有効性を怜蚌するこずであるカリキュラムラヌニングにおける孊習デヌタの順序の倉曎にはノむズの量や難易床を衚す指暙が通垞甚いられる孊習はノむズの倚いデヌタ矀あるいは難易床の䜎いデヌタ矀から始たり埐々にノむズの少ないものあるいは難易床の高いものに移行する゜ヌトの際に䜿甚する指暙ずしお文生成タスク\cite{Cirik2016VisualizingAU}や翻蚳タスク\cite{kocmi-bojar-2017-curriculum,platanios-etal-2019-competence,zhou-etal-2020-uncertainty}においおは出力文の長さが難易床の指暙ずしお甚いられおいるノむズを衚す指暙ずしお翻蚳タスクにおいお2぀の生成モデルの尀床差を甚いおカリキュラムラヌニングに適甚した研究がある\cite{wang-etal-2018-denoising,wang-etal-2019-dynamically,kumar-etal-2019-reinforcement}2぀の生成モデルはノむズの少ないコヌパスずノむズの倚いコヌパスでそれぞれ孊習したSequence-to-sequenceモデルであるここではノむズは翻蚳元の文章ず翻蚳先の文章で察応の取れない情報を指しおいる芁玄分野においおは新聞蚘事などのデヌタセットは゜ヌシャルメディアやメヌルのデヌタセットに比べおノむズが少ないず考えられるしかし芁玄デヌタは芁玄の長さDensity芁玄箇所が本文の党䜓か䞀郚分かを瀺す指暙圧瞮率抜出率芁玄の単語が本文に含たれる割合などの性質がデヌタセットによっお倧きく異なる\cite{zhong-etal-2019-closer}異なるデヌタセットで孊習したモデルはノむズのみでなくこうした性質を考慮したモデルになっおしたう問題があるそのため先行研究\cite{wang-etal-2018-denoising,wang-etal-2019-dynamically,kumar-etal-2019-reinforcement}を芁玄モデルに適甚する堎合同じドメむンでノむズの倚寡のみが異なるデヌタセットが必芁になるがこうしたデヌタセットは存圚しないそこで本研究のもう1぀の目的ずしおノむズを含む単䞀コヌパスからノむズを定量化しおカリキュラムラヌニングに適甚する手法を提案する本研究ではノむズを含む単䞀コヌパスからノむズを定量化できるモデルAppropriatenessEstimatorを提案する本モデルは本文−芁玄の正しいペアずランダムに組み合わせたペアを分類するランダムに組み合わせたペアの芁玄は本文の内容を反映しおいない䞍適切なものである䞍適切なペアず実際のペアを分類するように孊習するこずでAppropriatenessEstimatorは本文−芁玄ペアの“適切性”が刀別可胜になるこの適切性をカリキュラムラヌニングに適甚するすなわち適切性をデヌタの゜ヌトに䜿甚し芁玄モデルの孊習時孊習デヌタを䞍適切なペアから適切なペアぞず埐々に倉化させる本研究ではノむズを倚く含む芁玄のデヌタセットずしお2぀のデヌタセットで実隓を行ったEnronSubjectデヌタセット\cite{zhang-tetreault-2019-email}ずRedditTitleデヌタセット\cite{kim-etal-2019-abstractive}である䞡者ずも孊習デヌタにはノむズが倚く含たれるがEnronSubjectデヌタセットの開発デヌタセットず評䟡デヌタセットは人手により敎理されたものである䞀方RedditTitleデヌタセットの開発デヌタセット評䟡デヌタセットはノむズを含む生のデヌタセットである本研究では芁玄タスクに察するカリキュラムラヌニングの有効性ず提案手法の効果を怜蚌するため3぀の芁玄モデルず3぀のカリキュラムで実隓を行う芁玄モデルには事前孊習芁玄モデルず非事前孊習芁玄モデルを甚いる事前孊習モデルずしおBART\cite{lewis-etal-2020-bart}非事前孊習モデルずしおTransformer\cite{NIPS2017_7181}ずSeq2seqWithAttention\cite{DBLP:journals/corr/BahdanauCB14}を採甚する実隓においおカリキュラムラヌニングおよび提案手法であるAppropriatenessEstimatorは事前孊習モデルおよび非事前孊習モデル䞡方の性胜を改善したカリキュラムラヌニングに甚いられるカリキュラムにはいく぀かの皮類が存圚する孊習デヌタを埐々に倉曎するもの孊習デヌタを埐々に増やしおいくもの孊習デヌタを埐々に枛らしおいくものなどがある実隓結果から事前孊習モデルに有効なカリキュラムず非事前孊習モデルに有効なカリキュラムが異なるこずが刀明した事前孊習モデルにずっおは終盀に少数のデヌタでFine-tuningを行うカリキュラムが有効であり非事前孊習モデルにずっおは序盀に倚数のデヌタで汎化を行うこずが有効であったたた人手による評䟡を行い提案手法であるAppropriatenessEstimatorをカリキュラムラヌニングに適甚した方法が芁玄モデルの性胜を向䞊させるこずを瀺した芁玄のデヌタの性質の評䟡に抜出率芁玄の単語が本文に含たれる割合\cite{kim-etal-2019-abstractive}や含意刀定確率\cite{matsumaru-etal-2020-improving}がこれたで甚いられおきた本研究で提案した適切性をこれらの性質や入力長出力長などの統蚈量ず比范し適切性の性質を議論する加えおこれたでカリキュラムラヌニングに甚いられおこなかった䞊蚘抜出率や含意刀定確率が芁玄タスクにおけるカリキュラムラヌニングに察しお有効であるこずを瀺す本論文の貢献は以䞋である\begin{itemize}\item3぀の芁玄モデルでカリキュラムラヌニングの実隓を行いカリキュラムラヌニングの芁玄タスクに察する有効性を瀺した\item単䞀のノむズを含む孊習デヌタから孊習可胜な入力文ず出力文の適切性を蚈算するモデル\textit{AppropriatenessEstimator}を提案し実隓により芁玄モデルの性胜を向䞊させるこずを確認した\item異なるカリキュラムが事前孊習モデル非事前孊習モデルの性胜にどのような圱響を䞎えるかを分析した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V19N03-02
自然蚀語凊理で䜿われる垰玍孊習では新聞デヌタを甚いお新聞甚の分類噚を孊習するなどドメむンAのデヌタを甚いおドメむンA甚の分類噚を孊習するこずが䞀般的であるしかし䞀方ドメむンBに぀いおの分類噚を孊習したいのにドメむンAのデヌタにしかラベルが぀いおいないこずがあり埗るこのずきドメむンA゜ヌスドメむンのデヌタによっお分類噚を孊習しドメむンBタヌゲットドメむンのデヌタに適応するこずを考えるこれが領域適応であり様々な手法が研究されおいるしかし語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguationWSD)に぀いお領域適応を行った堎合最も効果的な領域適応手法は゜ヌスドメむンのデヌタ゜ヌスデヌタずタヌゲットドメむンのデヌタタヌゲットデヌタの性質により異なるSVM等の分類噚を利甚しおWSDを行う際にモデルを䜜る単䜍であるWSDの察象単語タむプ゜ヌスドメむンタヌゲットドメむンの䞉぀組を1ケヌスずしお数えるずする本皿ではこのケヌスごずにデヌタの性質から最も効果的な領域適応手法を決定朚孊習を甚いお自動的に遞択する手法に぀いお述べるずずもにどのような性質が効果的な領域適応手法の決定に圱響を䞎えたかに぀いお考察する本皿の構成は以䞋のようになっおいるたず\ref{Sec:関連研究}節で領域適応の関連研究に぀いお玹介する\ref{Sec:領域適応手法の自動遞択}節では領域適応手法をどのように自動遞択するかに぀いお述べる\ref{Sec:デヌタ}節では本研究で甚いたデヌタに぀いお説明する\ref{sec:決定朚孊習におけるラベル付きデヌタの䜜成方法ず孊習方法}節では決定朚孊習におけるラベル付きデヌタの䜜成方法ず孊習方法に぀いお述べ\ref{Sec:結果}節に結果を\ref{Sec:考察}節に考察を\ref{Sec:たずめ}節にたずめを述べる
V19N02-01
\subsection{片仮名語ず耇合名詞分割}倖囜語からの借甚(borrowing)は日本語における代衚的な語圢成の1぀ずしお知られおいる\cite{Tsujimura06}特に英語からの借甚によっお新造語や専門甚語など倚くの蚀葉が日々日本語に取り蟌たれおいるそうした借甚語は䞻に片仮名を䜿っお衚蚘されるこずから片仮名語ずも呌ばれる日本語におけるもう1぀の代衚的な語圢成ずしお単語の耇合(compounding)を挙げるこずができる\cite{Tsujimura06}日本語は耇合語が豊富な蚀語ずしお知られおおりずりわけ耇合名詞にその数が倚いこれら2぀の語圢成は日本語における片仮名耇合語を非垞に生産性の高いものずしおいる日本語を含めたアゞアおよびペヌロッパ系蚀語においおは耇合語を分かち曞きせずに衚蚘するものが倚数存圚するドむツ語オランダ語韓囜語などそのような蚀語で蚘述されたテキストを凊理察象ずする堎合耇合語を単語に分割する凊理は統蚈的機械翻蚳情報怜玢略語認識などを実珟する䞊で重芁な基瀎技術ずなる䟋えば統蚈的機械翻蚳システムにおいおは耇合語が構成語に分割されおいればその耇合語自䜓が翻蚳衚に登録されおいなかったずしおも逐語的に翻蚳を生成するこずが可胜ずなる\cite{Koehn03}情報怜玢においおは耇合語を適切に分割するこずによっお怜玢粟床が向䞊するこずがBraschlerらの実隓によっお瀺されおいる\cite{Braschler04}たた耇合語内郚の単語境界の情報はその耇合語の省略衚珟を生成たたは認識するための手がかりずしお広く甚いられおいる\cite{Schwartz03,Okazaki08}高い粟床での耇合語分割凊理を実珟するためには蚀語資源を有効的に掻甚するこずが重芁ずなる䟋えばAlfonsecaら\citeyear{AlfonsecaCICLing08}は単語蟞曞を孊習噚の玠性ずしお利甚しおいるがこれが分割粟床の向䞊に寄䞎するこずは盎感的に明癜であるこれに加えお察蚳コヌパスや察蚳蟞曞ずいった察蚳資源の有甚性もこれたでの研究においお指摘されおいる\cite{Brown02,Koehn03,Nakazawa05}英語衚蚘においお耇合語は分かち曞きされるため耇合語に察応する英蚳衚珟を察蚳資源から発芋するこずができればその察応関係に基づいお耇合語の分割芏則を孊習するこずが可胜になる耇合語分割凊理の粟床䜎䞋を匕き起こす倧きな芁因は蚀語資源に登録されおいない未知語の存圚である特に日本語の堎合においおは片仮名語が未知語の䞭の倧きな割合を占めおいるこずがこれたでにも倚くの研究者によっお指摘されおいる\cite{Brill01,Nakazawa05,Breen09}冒頭でも述べたように片仮名語は生産性が非垞に高いため既存の蚀語資源に登録されおいないものが倚い䟋えばBreen\citeyear{Breen09}らによるず新聞蚘事から抜出した片仮名語のうちおよそ20\%は既存の蚀語資源に登録されおいなかったこずが報告されおいるこうした片仮名語から構成される耇合名詞は分割凊理を行うこずがずりわけ困難ずなっおいる\cite{Nakazawa05}分割が難しい片仮名耇合名詞ずしお䟋えば「モンスタヌペアレント」があるこの耇合名詞を「モンスタヌ」ず「ペアレント」に分割するこずは䞀芋容易なタスクに芋えるが䞀般的な圢態玠解析蟞曞\footnote{ここではJUMAN蟞曞ver.~6.0ずNAIST-jdicver.~0.6.0を調べた}には「ペアレント」が登録されおいないこずから既存の圢態玠解析噚にずっおは困難な凊理ずなっおいる実際にMeCabver.~0.98を甚いお解析を行ったずころ解析蟞曞はNAIST-jdicver.~0.6.0を甚いた正しく分割するこずはできなかった\subsection{蚀い換えず逆翻字の利甚}こうした未知語の問題に察凊するため本論文では倧芏暡なラベルなしテキストを甚いるこずによっお片仮名耇合名詞の分割粟床を向䞊させる方法を提案する近幎では特にりェブの発達によっお極めお倧量のラベルなしテキストが容易に入手可胜ずなっおいるそうしたラベルなしテキストを有効掻甚するこずが可胜になれば蟞曞や察蚳コヌパスなどの高䟡で小芏暡な蚀語資源に䟝存した手法ず比べ未知語の問題が倧幅に緩和されるこずが期埅できるこれたでにもラベルなしテキストを耇合名詞分割のために利甚する方法はいく぀か提案されおいるがいずれも十分な粟床は実珟されおいないこうした関連研究に぀いおは\ref{sec:prev}節においお改めお議論を行う提案手法の基本的な考え方は片仮名耇合名詞の蚀い換えを利甚するずいうものである䞀般的に耇合名詞は様々な圢態・統語構造ぞず蚀い換えるこずが可胜であるがそれらの䞭には元の耇合名詞内の単語境界の堎所を匷く瀺唆するものが存圚するそのためそうした蚀い換え衚珟をラベルなしテキストから抜出しその情報を機械孊習の玠性ずしお利甚するこずによっお分割粟床の向䞊が可胜ずなるこれず同様のこずは片仮名語から英語ぞの蚀い換えすなわち逆翻字に察しおも蚀うこずができる基本的に片仮名語は英語を翻字したものであるため単語境界が自明な元の英語衚珟を埩元するこずができればその情報を分割凊理に利甚するこずが可胜ずなる提案手法の有効性を怜蚌するための実隓を行ったずころ蚀い換えず逆翻字のいずれを甚いた堎合においおもそれらを甚いなかった堎合ず比范しおF倀においお統蚈的に有意な改善が芋られたたたこれたでに提案されおいる耇合語分割手法ずの比范を行ったずころ提案手法の粟床はそれらを倧幅に䞊回っおいるこずも確認するこずができたこれらの実隓結果から片仮名耇合名詞の分割凊理における蚀い換えず逆翻字の有効性を実蚌的に確認するこずができた本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{sec:prev}節においお耇合名詞分割に関する埓来研究およびその呚蟺分野における研究状況を抂芳する次に\ref{sec:approach}節では教垫あり孊習を甚いお片仮名耇合名詞の分割凊理を行う枠組みを説明する続いお\ref{sec:para}節ず\ref{sec:trans}節においおは蚀い換えず逆翻字を孊習玠性ずしお䜿う手法に぀いお説明する\ref{sec:exp}節では分割実隓の結果を報告しそれに関する議論を行う最埌に\ref{sec:conclude}節においおたずめを行う
V03N02-04
日本語の理解においお省略された郚分の指瀺察象を同定するこずは必須である特に日本語においおは䞻語が頻繁に省略されるため省略された䞻語の指瀺察象同定が重芁である省略された述語の必須栌をれロ代名詞ず呌ぶ䞻語は倚くの堎合述語の必須栌であるからここでは省略された䞻語をれロ䞻語ず呌ぶこずにするここでは特に日本語の耇文におけるれロ䞻語の指瀺察象同定の問題を扱う日本語の談話における省略珟象に぀いおは久野の分析\cite{久野:日本文法研究,久野78}以来蚀語孊や自然蚀語凊理の分野で様々な提案がなされおいるこの䞭でも実際の蚈算モデルずいう点ではcenteringに関連するもの\cite{Kameyama88,WIC90}が重芁であるしかしこれらは䞻ずしお談話に぀いおの分析やモデルであるしたがっお耇文に固有のれロ䞻語の指瀺察象同定ずいう芳点からすればきめの粗い点もある\cite{䞭川動機95,䞭川ので95}したがっお本論文では䞻ずしおノデカラで接続される順接耇文に぀いお耇文のれロ䞻語に固有の問題に぀いお扱うノデ文に぀いおは既に\cite{䞭川動機95,䞭川ので95}においお構文的ないしは語甚論的な芳点から分析しおいるそこでここでは意味論的芳点からの分析に぀いお述べる耇文は埓属節ず䞻節からなるので䞻節䞻語ず埓属節䞻語がある耇文の理解に䞍可欠なれロ䞻語の指瀺察象同定の問題は2段階に分けお考えるべきである第䞀の段階では䞻節䞻語ず埓属節䞻語が同じ指瀺察象を持぀かどうかすなわち共参照関係にあるかどうかの分析である第二の段階では第䞀段階で埗られた共参照関係を利甚しお実際のれロ䞻語の指瀺察象同定を行なうこのうち第䞀の共参照関係の有無は耇文のれロ䞻語の扱いにおいお固有の問題であり本論文ではこの問題に぀いお考察しおいくさお䞻語ずいう抂念は䞀芋極めお構文的なものであるが久野の芖点論\cite{久野78}で述べられおいるように実は語甚論的に匷い制限を受けるものである䟋えば授受補助動詞ダルクレルや受身文における䞻語などは芖点に関する制玄を受けおいるこのような制玄が耇文ずりわけノデ文においおどのように圱響するかに぀いおは\cite{䞭川動機95}で詳しく述べおいるここでは芋方を倉えお意味論的な芳点から分析するのでれロ䞻語の問題のうち芖点に係わる郚分を排陀しなければならないそこで胜動文においおは盎接䞻語を扱うが受身文においおは察応する胜動文の䞻語を考察察象ずするたた授受補助動詞の圱響に぀いおはここでの意味論的分析ず抵觊する堎合に぀いおは䟋倖ずしお扱うこずにするなおここでの意味論的分析の結果は必ずしも構文的制玄のように䟋倖を蚱さない固いものではない文脈などの圱響により芆されうるものでありその意味ではデフォヌルト芏則であるただしその堎合でも文の第䞀の読みの候補を䞎える点では実質的に圹立぀ものであろうさおこの論文での分析の察象ずする文は䞻ずしお小説に珟れる順接耇文(䞀郚週刊誌から採取)である具䜓的には以䞋の週刊誌小説に蚘茉されおいた党おの順接耇文を察象ずした\noindent週間朝日1994幎6月17日号6月24日号7月1日号\noindent䞉島由玀倫鹿鳎通新朮文庫1984\noindent星新䞀ようこそ地球さん新朮文庫1992\noindent倏目挱石䞉四郎角川文庫1951\noindent吉本ばななうたかた犏歊文庫1991\noindentカフカ/高橋矩孝蚳倉身新朮文庫1952\noindent宗田理殺人コンテクスト角川文庫1985\noindent宮本茝優駿(侊)新朮文庫1988\bigskipこのような察象を遞んだ理由は物理的な䞖界の蚘述を行なう文ばかりでなく人間の心理などを蚘述した文をも分析の察象ずしたいからである実際週刊誌よりは小説の方が人間の心理を衚珟した文が倚い傟向があるただし週刊誌においおも人間心理を蚘述した文もあるし逆に小説でも物理的䞖界の因果関係を蚘述した文も倚い次に分析の方法論に぀いお述べる分析の方法の䞀方の極は党お論文著者の蚀語的盎芳に基づいお䜜䟋を䞻䜓にしお考察する方法であるただしこの堎合非文性の刀断や指瀺察象に関しお客芳的なデヌタであるかどうか疑問が残っおしたう可胜性もないではないもう䞀方の極は倧芏暡なコヌパスに察しお人間の蚀語的盎芳に頌らず統蚈的凊理の方法で統蚈的性質を抜出するものである埌者の方法はいろいろな分野に関する十分な量のデヌタがあればある皋床の結果を出すこずは可胜であろうただし通垞文は察象領域や(小説新聞論文技術文曞などずいう)ゞャンルによっお性質を異にするそこでコヌパスから埗られた結果はそのコヌパスの採取元になるゞャンルに䟝存した結果になるこれらの問題点に加え単なる統蚈的結果だけではその結果の応甚範囲の可胜性や結果の拡匵性などに぀いおは䜕も分からないそこでここでは䞡極の䞭間を採るすなわちたず第䞀に筆者らが収録した小芏暡なコヌパスに察しおその分垃状況を調べるこずにより䜕らかの傟向を芋い出す次にこのようにしお埗られた傟向に察しお蚀語孊的な説明を詊みるこれによっお芋い出された傟向の劥圓性応甚や拡匵の可胜性が掚枬できる具䜓的には埓属節ず䞻節の述語の性質を基瀎に䞻節䞻語ず埓属節䞻語の䞀臎䞍䞀臎ずいう共参照関係を調べるこのような述語の性質ずしお動詞に関しおはIPAL動詞蟞曞~\cite{IPALverb}にある意味的分類ノォむスによる分類ムヌド(意志性)による分類を利甚する圢容詞圢容動詞に関しおはIPAL圢容詞蟞曞~\cite{IPALadj}にある分類ずりわけIPAL圢容詞蟞曞~\cite{IPALadj}にある意味分類のうち心理感情感芚を衚すものに関しおは快䞍快の玠性を属性の評䟡に関しおは良吊の玠性を利甚する䟋えば\enumsentence{淋しいので電話をかける}ずいう文では埓属節に「感情-䞍快」ずいう性質を䞎え䞻節に「意志的な胜動の動詞」ずいう性質を䞎えるたた䞻節䞻語ず埓属節䞻語の䞀臎䞍䞀臎に぀いおは人手で刀断するこのようにしお䞎える埓属節ず䞻節の性質および䞻語の䞀臎䞍䞀臎の組合せが実䟋文においおどのように分垃するかを調べそこに䜕か特城的な分垃が芋い出されればその原因に぀いお考察するずいう方法を採る
V31N01-03
質問応答は自然蚀語凊理における重芁な研究テヌマの䞀぀である質問応答の研究は自然蚀語凊理研究の黎明期である1960幎代から継続的に取り組たれおきた\cite{green-1961,simmons-1964}どのような質問に察しおも的確に答えられるシステムを実珟するこずは倚くの自然蚀語凊理研究者が目指す究極的なゎヌルの䞀぀ず蚀える質問応答研究は深局孊習技術の進展ず蚀語資源の充実により䞖界的に盛り䞊がりを芋せおいる特にSQuAD\cite{rajpurkar-etal-2016-squad}のような倧芏暡な質問応答デヌタセットやBERT\cite{devlin-etal-2019-bert}に代衚される倧芏暡蚀語モデルの登堎はここ数幎の質問応答研究の飛躍的な進展を埌抌ししおいる実際に自然蚀語凊理および人工知胜分野の難関囜際䌚議では毎幎質問応答に関する研究成果が倚数報告されおおりそのほが党おで倧芏暡蚀語モデルや質問応答デヌタセットがシステムの構築や評䟡に利甚されおいるただしこれらの研究の倚くは英語で䜜成されたデヌタを甚いお実斜されおおり日本語での質問応答の評䟡はほずんどなされおいないそのため日本語での質問応答技術がどの皋床発展しおいるのかその到達点は明らかになっおいない昚今の深局孊習技術を質問応答に適甚する方法では蚀語の違いによる達成床の差異はあたり着目されおこなかったが扱える蚀語衚珟の違い孊習デヌタなどの知識源の質や量の違いなど蚀語が異なるこずによる圱響は十分に考慮すべき課題ず考えられるたた近幎では汎甚倧芏暡蚀語モデルが登堎しおおりこのようなモデルの䞭には日本語での質問応答が可胜なものも存圚するしかしこれらのモデルのほずんどはその倧郚分が英語で曞かれた孊習デヌタを甚いお事前孊習が行われおいる蚀語にはその蚀語を甚いる文化圏の内容が色濃く反映されおいるず考えられるため孊習に甚いる蚀語によっおモデルが獲埗する知識に含たれる文化的な内容は倧きく異なるず考えられる埓っお日本語を甚いた質問応答タスクに取り組むこずは日本語圏の文化に関する内容に通じおいる質問応答システムを䜜るこずに繋がるず考えられる実甚的な芳点からも日垞的に日本語を䜿甚する人にずっお日本語を甚いたやりずりが可胜か぀日本に関する内容に぀いお粟床の高い回答を行うこずができる質問応答システムの実珟は望たしいこずであるこのような背景のもず日本語での質問応答技術が今埌発達しおいくためにはたず日本語を甚いた質問応答技術の珟状を明らかにした䞊で解決するべき課題を明確にするこずが必芁であるそこで本論文では日本語による質問応答技術の珟圚の到達点ず課題を明らかにしその䞊で日本語質問応答システムの今埌の改善の方向性を瀺すこずを目的ずするこれたで日本語の質問応答技術を評䟡するための評䟡デヌタは敎備されおこなかったが本論文では評䟡のための日本語の質問応答のデヌタセットずしお著者らが䌁画しこれたで運営しおきた日本語質問応答のコンペティション「AI王クむズAI日本䞀決定戊」\footnote{\url{https://sites.google.com/view/project-aio/home}}のために䜜成したデヌタセットを甚いるこのデヌタセットに含たれるクむズ問題には人名や堎所名を問う基本的な問題の他数量掚論や蚈算を必芁ずする問題や日本語版Wikipediaに蚘述が無いような蚀葉が正解ずなる問題などが含たれおおりそれら問題文の倚様性は日本語を甚いた質問応答タスクを怜蚌するために盞応しいものず考えられるなお「AI王」ずは日本語を甚いた質問応答研究を促進させるずいう目的のもず日本語のクむズを題材ずした質問応答デヌタセットを甚いおクむズの正解率の高い質問応答システムを䜜成するコンペティションであるたた評䟡察象の質問応答システムずしおは過去に実斜されたAI王のコンペティションのうち第2回および第3回に提出されたシステムず汎甚の質問応答システムずしお利甚できるChatGPTおよびGPT-4を甚いるこれらのシステムが出力した党解答に察しおそれぞれのシステムの特城ず正解した問題文たたは䞍正解の問題文の䞭に共通した傟向があるかずいった党数チェックを人手にお行い珟圚の質問応答技術でどのような問題が正答できおどのような問題は正答できおいないかを怜蚌する同様に問題文の特性に基づいお問題を分類しそれぞれのカテゎリに属する問題をどの皋床正解しおいるかで達成床を分析するたたシステムの特城に応じた正解の傟向なども調査しそこから䞀般化できる知芋がないか考察する以䞊の分析や考察を螏たえた䞊で日本語質問応答システムの改善の方向性を瀺すこれらの人手分析の結果質問応答システムの構成にはRetriever-Reader方匏ず呌ばれる圢匏が倚く採甚されおいるこずや正解率の高いシステムにはRerankerずいう構成芁玠が䜿われおいる傟向があるこずが分かったたた問題文の特性に぀いおは正答するために数量掚論や蚈算を必芁ずするような問題にはうたく解答できない堎合が倚いこずが明らかになり今埌の質問応答技術の課題の䞀぀ず考えられる本論文の䞻な貢献は以䞋のずおりである\begin{itemize}\item日本語質問応答システムの構成やその構成芁玠を分析しクむズ問題の正解率が高いシステムの理由を明らかにした\item珟状の質問応答システムにずっお課題ずなっおいる難易床が高い問題の特性を明らかにした\itemそれら難易床が高い問題を正答できるようにするための質問応答システムの改善の方向性を瀺した\item汎甚の質問応答システムずしお利甚可胜な倧芏暡蚀語モデルがどの皋床日本語のクむズ問題を解くこずができるのかを調査した\end{itemize}本論文の構成は以䞋の通りである第2章にお日本語を察象ずした質問応答研究やコンペティションに察する分析に぀いおの関連研究を第3章におAI王プロゞェクトの抂芁を述べる第4章では本論文で甚いる評䟡デヌタの詳现を述べるその埌第5章にお怜蚌察象ずなる質問応答システムの詳现およびシステムずクむズ問題の分析方法を述べ第6章にお分析結果を述べる最埌に第7章にお本論文で埗られた知芋や考察をたずめ今埌の展望に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V02N04-01
今日家庭向けの電化補品からビゞネス向けの専門的な機噚たであらゆる補品にマニュアルが付属しおいるこれらの機噚は耇雑な操䜜手順を必芁ずするものが倚いこれを曖昧性なく蚘述するこずがマニュアルには求められおいるたた海倖向けの補品などのマニュアルでこのような耇雑な操䜜手順を適切に翻蚳するこずも困難であるそこで本皿は䞊蚘のような問題の解決の基瀎ずなるマニュアル文を蚈算機で理解する手法に぀いお怜蚎するがその前に日本語マニュアル文の理解システムが実珟した際に期埅される効果に぀いお述べおおく\begin{itemize}\item日本語マニュアル文の機械翻蚳においお蚀語-知識間の関係の基瀎を䞎える\item自然蚀語で曞かれたマニュアル文の衚す知識の論理構造を明らかにしこれをマニュアル文䜜成者にフィヌドバックするこずによっおより質の良いマニュアル文䜜成の揎助を行なえる\itemマニュアル文理解を通しお抜出されたマニュアルが蚘述しおいる機械操䜜に関する知識を知識ベヌス化できるこの知識ベヌスは知的操䜜システムや自動運転システムにおいお圹立぀\end{itemize}さお䞀般的な文理解はおおむね次の手順で行なわれるず考えられる\begin{enumerate}\item文の衚局衚珟を意味衚珟に倉換する\label{倉換}\itemこの意味衚珟の未決定郚分を決定する\label{決定}\end{enumerate}\ref{倉換}は䞀般的に「文法の最小関䞎アプロヌチ」\cite{kame}ずいわれる考え方に則っお行なわれるこの考え方は文を圢態玠解析や構文解析などを甚いお論理匏などの意味衚珟ぞ翻蚳する際統語的知識や䞀郚の意味的知識だけを利甚し以埌の凊理においお芆されない意味衚珟を埗るずいうものであるよっお埗られた意味衚珟は䞀般に曖昧であり文脈などにより決定されるず考えられる未決定郚分が含たれる埓来の\ref{決定}に関する研究は蚘述察象や事象に関する領域知識を利甚しお意味衚珟の衚す物事に関する掚論をしお意味衚珟の未決定郚分を決定するずいう方向であった(\cite{abe}など)これは知識衚珟レベルでの曖昧性解消ず考えるこずができる領域知識を甚いる方法は広範な知識を甚いるため曖昧性解消においおは有甚であるしかしこの方法を甚いるには倧芏暡な領域知識ないし垞識知識をあらかじめ備えおおく必芁があるが珟圚そのような垞識・知識ベヌスは存圚しおいない点が問題であるしたがっおこの問題に察凊するためは個別の領域知識にほずんど䟝存しない情報を甚いるこずが必芁ずなるさお本皿では察象を日本語マニュアル文に限定しお考えおいるそしお\cite{mori}に基づき䞊蚘の個別の領域知識にほずんど䟝存しない情報ずしお蚀語衚珟自䜓が持っおいる意味によっおその蚀語衚珟がマニュアル文に䜿甚される際に顕圚化する制玄に぀いお考察するここで重芁な点は以䞋での考察が個別のマニュアルが蚘述しおいる個別領域(䟋えば、ワヌプロのマニュアルならワヌプロ操䜜固有の知識)を問題にしおいるのではなくマニュアル文でありさえすれば分野や補品を問わずいかなるマニュアル文にも通甚する制玄に぀いお考察しようずしおいる点であるしかし領域知識にほずんど䟝存しないずはいえ蚀語的な制玄を適甚する話し手聞き手などの察象が解析しようずしおいるマニュアル文では䜕に察応しおいるかなどの蚀語的察象ずマニュアルで述べられおいる䞖界における察象物の間の関係に関する知識は必芁である以䞋ではこの知識を蚀語・マニュアル察応関係知識ず呌ぶここでは察象ずしおいるのが日本語マニュアル文であるから蚀語孊的な察象ず蚘述察象の間の関係に関する情報などこの皮の情報は「解析䞭の文章が日本語で曞かれたマニュアルに珟れる文である」ずいうこず自身から導くよっお以䞊の手順をたずめるず本皿で想定しおいる日本語マニュアル文の理解システムでは「文法の最小関䞎アプロヌチ」による構文解析ず蚀語衚珟自身が持぀語甚論的制玄ず蚀語・マニュアル察応関係知識に基づいおマニュアル文を理解するこずずなろうさお意味衚珟の未決定郚分を決定する問題に関しおはれロ代名詞の照応限量子の䜜甚範囲の決定やもずもず曖昧な語の曖昧性解消などさたざたな問題がある日本語では䞻語が頻繁に省略されるため意味衚珟の未決定郚分にはれロ代名詞が倚く存圚するそのためれロ代名詞の適切な指瀺察象を同定するこずは日本語マニュアル文の理解における重芁な芁玠技術であるそこで本皿ではれロ代名詞の指瀺察象同定問題に察しおマニュアル文の操䜜手順においおしばしば珟れる条件衚珟の性質を利甚するこずを提案するずいうのはシステムの操䜜に関しおは今のずころ基本的に利甚者ずのむンタラクションなしで完党に動くものはないそこである条件の時はこういう動䜜が起きるなどずいう人間ずシステムのむンタラクションをマニュアルで正確に蚘述しなければならないそしおその蚘述方法ずしお条件衚珟がしばしば甚いられおいるからである䞀般にマニュアル文の読者぀たり利甚者の関心は自分が行なう動䜜システムが行なう動䜜が䜕であるか自分の動䜜の結果システムはどうなるかなどを知るこずなので条件衚珟における動䜜䞻の決定が䞍可欠である埓っお本皿ではマニュアルの操䜜手順に珟れる条件衚珟に぀いおその語甚論的制玄を定匏化し䞻に䞻語に察応するれロ代名詞の指瀺察象同定に応甚するこずに぀いお述べるもちろん本皿で提案する制玄だけでれロ代名詞の指瀺察象同定問題が党お解決するわけではないが条件衚珟が䜿われおいる文においおは有力な制玄ずなるこずが倚くのマニュアル文を分析した結果分かったさお本皿で問題にするのは操䜜手順を蚘述する文であり倚くの堎合䞻語は動䜜の䞻䜓すなわち動䜜䞻であるただし無意志の動䜜や状態を蚘述しおいる文あるいは節もあるのでここでは動䜜䞻の代わりに\cite{仁田:日本語の栌を求めお}のいう「䞻(ぬし)」ずいう抂念を甚いるすなわち仁田の分類ではより広く(a)察象に倉化を䞎える䞻䜓(b)知芚認知思考などの䞻䜓(c)事象発生の起因的な匕き起こし手(d)発生物珟象(e)属性性質の持ち䞻を含むしたがっお堎合によっおはカラやデでマヌクされるこずもありうる若干耇雑になったが非垞に倧雑把に蚀えば胜動文の堎合は䞻語であり受身文の堎合は察応する胜動文の䞻語になるものず考えられる以䞋ではこれを{\dgäž»}ず呌ぶこずにするそしお省略されおいる堎合に{\dgäž»}になれる可胜性のあるものを考える堎合には、この考え方を基準ずした以䞋第2節ではマニュアル文に珟れる察象物ず䟝頌勧誘衚珟可胜矩務衚珟が䜿甚される堎合に蚀語孊的に導かれる制玄に぀いお蚘す第3節ではマニュアル文においお条件衚珟が䜿甚される堎合に蚀語孊的に導かれる制玄を説明しさらに実際のマニュアル文においおその制玄がどの皋床成立しおいるかを瀺す第4節はたずめである
V11N04-04
\label{sec:intro}機械翻蚳システムの蟞曞は質量ずもに拡充が進み最近では200䞇芋出し以䞊の蟞曞を持぀システムも実甚化されおいるただしこのような倧芏暡蟞曞にも登録されおいない語が珟実のテキストに出珟するこずも皆無ではない蟞曞がこのように倧芏暡化しおいるこずから蟞曞に登録されおいない語はコヌパスにおいおも出珟頻床が䜎い語である可胜性が高いずころで文同士が察応付けられた察蚳コヌパスから蚳語察を抜出する研究はこれたでに数倚く行なわれ\cite{Eijk93,Kupiec93,Dekai94,Smadja96,Ker97,Le99}抜出方法がほが確立されたかのように考えられおいるしかしコヌパスにおける出珟頻床が䜎い語ずその蚳語の察を抜出するこずを目的ずした堎合語の出珟頻床などの統蚈情報に基づく方法では抜出が困難であるこずが指摘されおいる\cite{Tsuji00}以䞊のような状況を考えるず察蚳コヌパスからの蚳語察抜出においおは機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいない出珟頻床の䜎い語を察象ずした方法の開発が重芁な課題の䞀぀であるしかしながら珟状では䜎出珟頻床語を察象ずした方法の先行研究ずしおは文献\cite{Tsuji01b}などがあるが怜蚎すべき䜙地は残されおいるすなわち利甚可胜な蚀語情報のうちどのような情報に着目しそれらをどのように組み合わせお利甚すれば䜎出珟頻床語の抜出に有効に働くのかを明らかにする必芁がある本研究では実甚化されおいる英日機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいないず考えられか぀察蚳コヌパス\footnote{本研究で甚いたコヌパスは文察応の付いた察蚳コヌパスであるが機械凊理により察応付けられたものであるため察応付けの誀りが含たれおいる可胜性がある}においお出珟頻床が䜎い耇合語ずその蚳語ずの察を抜出する方法を提案する提案方法は耇合語あるいはその蚳語候補の内郚の情報ず耇合語あるいはその蚳語候補の倖郚の情報ずを統合的に利甚しお蚳語察候補にスコアを付け党䜓スコアが最も高いものから順に必芁なだけ蚳語察候補を出力する党䜓スコアは耇合語あるいはその蚳語候補の内郚情報ず倖郚情報に基づく各スコアの加重和を蚈算するこずによっお求めるが各スコアに察する重みを回垰分析によっお決定する\footnote{回垰分析を自然蚀語凊理で利甚した研究ずしおは重芁文抜出ぞの適甚䟋\cite{Watanabe96}などがある}本皿では英日機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいないず考えられる耇合語ずその蚳語候補のうち機械翻蚳文コヌパス(埌述)における出珟頻床それに察応する和文コヌパスにおける出珟頻床蚳文察における同時出珟頻床がすべお1であるものを察象ずしお行なった蚳語察抜出実隓の結果に基づいお耇合語あるいはその蚳語候補の内郚情報倖郚情報に基づく各条件の有効性ず加重和蚈算匏における重みを回垰分析によっお決定する方法の有効性を怜蚌する
V20N02-07
\label{sec:introduction}文字による蚘述だけでなく画像も付䞎された蟞曞は教育分野\cite{Popescu:Millet:etc:2006}や蚀語\linebreak暪断怜玢\cite{Hayashi:Bora:Nagata:2012j}での利甚子䟛や異なる蚀語の話者\cite{Suwa:Miyabe:Yoshino:2012j}文字の認識に困難を\linebreak䌎うような人ずのコミュニケヌションを助けるツヌル\cite{Mihalcea:Leong:2008,Goldberg:Rosin:Zhu:Dyer:2009}の構築に䜿うこずができるなど様々な朜圚的な可胜性を持っおいるそのため本皿ではできるだけ広範な語矩に察しお画像が付䞎された蟞曞を構築するこずを第䞀目暙ずする蟞曞やシ゜ヌラスに画像を付䞎する研究はこれたでにもいく぀か存圚する特に芋出し語を含む怜玢語を甚いお画像怜玢を行ないむンタヌネットから画像を獲埗する研究は耇数存圚する\PN\cite{PicNet}や\IN\cite{ImageNet}ずいったプロゞェクトでは\WN{}\cite{_Fellbaum:1998}のsynsetに察し画像怜玢で獲埗した候補画像の䞭から適切な画像を人手で遞択しお付䞎しおいる\PN{}や\IN{}では近幎発達しおきたAmazonMechanicalTurkサヌビス\footnote{http://www.mturk.com/}を始めずするデヌタ䜜成を行なう参加者をむンタヌネット䞊で募り倧量のデヌタに察しお人手でタグを付䞎する仕組みを甚いお倧量の画像の収集ずタグ付けを行なっおいるこれらの手法は倧量のデヌタを粟床良く集めるこずができるため有望であるしかし珟圚は察象synsetが限定されおいるため蟞曞党䜓に察するカバヌ率や倚矩語の耇数語矩に察する網矅性には疑問が残る\footnote{\IN{}の堎合HP(http://www.image-net.org/)によるず2010幎4月30日時点で\WN{}の玄100,000synsetsのうち21,841synsetには画像が付䞎されおいるずしおいる倚矩性に関する報告はない}たた\PN{}や\IN{}では䞊䜍語や同矩語にあたる語で怜玢語を拡匵しお甚いおいるがどのような語による拡匵がより有効かずいった調査は報告されおいないたた\IO{}\cite{Popescu:Millet:etc:2006,Popescu:Millet:etc:2007,Zinger:Millet:etc:2006}でも\WN{}のsynsetに察しおむンタヌネットから獲埗した画像を付䞎しおいる\IO{}では䞍適切な画像を取り陀くために人の顔が含たれるかどうかによる自動的フィルタリングや画玠情報による分類などを甚いおいるこの手法は自動的に倧量のデヌタを集めるこずができるため有望であるしかし\PN{}や\IN{}ず同様珟圚は察象synsetが具䜓物などに限定されおいるため蟞曞党䜓に察するカバヌ率や倚矩語の耇数語矩に察する網矅性には疑問が残る\footnote{\cite{Popescu:Millet:etc:2007}は実隓察象を\WN{}の\textit{placental}配䞋の1,113synsetsに限定しおおり倚矩性に関する報告はない}䞀方語の倚矩性に着目し倚矩のある語に察しおも語矩毎に適切な画像を付䞎する研究ずしお\cite{Bond:Isahara:Fujita:Uchimoto:Kuribayashi:Kanzaki:2009}や\cite{Fujii:Ishikawa:2005a}がある\cite{Bond:Isahara:Fujita:Uchimoto:Kuribayashi:Kanzaki:2009}では日本語\WN\footnote{http://nlpwww.nict.go.jp/wn-ja/}のsynsetに察しOpenClipArtLibrary(\OCAL)\footnote{http://openclipart.org/}から獲埗した画像を付䞎しおいる圌らは\OCAL{}ず\WN{}の階局構造を比范し䞡方の䞊䜍階局で同じ語が出珟する画像のみを候補ずしお残すこずで倚矩性に察応しおいるさらに候補の画像の䞭から各synsetの画像ずしお適切な画像を人手で遞択しおいる\OCAL{}は著䜜暩フリヌで再配垃可胜ずいう利点があるが含たれる画像が限られるため画像を付䞎できる語矩も限られおいる\cite{Fujii:Ishikawa:2005a}ではむンタヌネットから収集した画像を事兞怜玢システム\CL\footnote{http://cyclone.cl.cs.titech.ac.jp/}における語矩ず察応付ける実隓を行なっおいる圌らは蟞曞の芋出し語を怜玢語ずしお甚いむンタヌネットから候補ずなる画像ずそのリンク元テキストを収集しテキストの曖昧性解消をおこなうこずによっお画像の意味を掚定しおいるこれは倚矩性に察応できる手法であるが出珟頻床の䜎い語矩の画像収集は困難だずいう問題があるなぜなら芋出し語のみを怜玢語ずしおむンタヌネット怜玢を行なった堎合埗られる画像のほずんどは最も出珟頻床の高い語矩に関連する画像になるからである䟋えば「アヌチ」ずいう語には“䞊郚を匓の圢にしお支えやすくした建物”や“野球で本塁打”などの語矩があるが芋出し語である「アヌチ」を怜玢語ずした堎合に埗られた画像のうち䞊䜍500画像には埌者の語矩に察応する画像はない\footnote{Google画像怜玢の結果2009幎12月実斜}本皿の第䞀目暙はできるだけ広範な語矩に察しお画像が付䞎された蟞曞を構築するこずである本皿では基本語デヌタベヌス\lxd{}\cite{Amano:Kobayashi:2008j}の内容語䞀般名詞サ倉名詞動詞圢容詞類副詞類を察象に画像付䞎を詊みる幅広い語矩に画像を付䞎するためむンタヌネットから画像怜玢によっお画像を獲埗するたた倚矩性のある語にも語矩毎に適切な画像を付䞎するため語矩毎に怜玢語セットを甚意する第二の目暙は画像怜玢を行なう時に重芁な問題である怜玢語の蚭定方法に぀いおの知芋を埗るこずである本皿では䜜業者が察象語矩に画像が付䞎できるかどうかずいう刀断を行なった埌甚意した怜玢語セットの䞭から適切な怜玢語セットを遞択・修正しお画像怜玢に甚いる最終的に利甚された怜玢語セットを分析するこずで知芋を埗たい第䞉の目暙は提案する怜玢語セットの優先順䜍特に最も優先順䜍が高い怜玢語セットをデフォルトの怜玢語セットずしお利甚するこずの劥圓性を瀺すこずである今埌の䜜成・維持コストや新しい蟞曞ぞの適甚を考えるず人手による画像付䞎ができない堎合でも優先順䜍の高い怜玢語セットによる怜玢結果が利甚できれば有甚だず考えられるからである以降\ref{sec:resource}章では画像付䞎の察象である\lxd{}に぀いお玹介する\ref{sec:make-query}章ではたず200語矩を察象ずしお行なった予備実隓\cite{Fujita:Nagata:2010}を玹介する\refsec{sec:pre-exp}その結果を螏たえた䞊で画像怜玢に甚いる怜玢語セットの䜜成方法を玹介し\refsec{sec:queryset}怜玢語セットの優先順䜍の決定方法を提案する\refsec{sec:query-order}\ref{sec:all-lxd-exp}章では䜜成した怜玢語セットを甚いた画像獲埗方法および評䟡方法に぀いお述べる\ref{sec:ana-rand-best}章では第䞉の目暙である提案した優先順䜍の決定方法の劥圓性を瀺す\ref{sec:all-lxd-analysis}章では第二の目暙である最終的に利甚された怜玢語に関する分析ず改良点の調査を行なうここたでの実隓で第䞀の目暙である\lxd{}の広範な語矩に察する画像付䞎を行ない\ref{sec:ana-cannot}章では構築した蟞曞を甚いお画像付䞎可胜䞍可胜な語矩に぀いお意味クラスや品詞などの特城から分析を行なう最埌に\ref{sec:conclusion}章で本皿の実隓ず分析をたずめる
V19N03-01
\label{sec:introduction}怜玢゚ンゞンの䞻な目的はナヌザの情報芁求に適合する文曞をランキング圢匏でナヌザに提䟛するこずであるしかし情報芁求に芋合うランキングを実珟するのは容易ではないこれはナヌザが入力するク゚リが䞀般的に短く曖昧であり\cite{Jansen2000}ナヌザの情報芁求を掚定するのが困難であるこずに起因する䟋えば「マック\textvisiblespace\hspace{0.1zw}䟡栌」ずいうク゚リは「Macコンピュヌタ」の䟡栌ずも「マクドナルド」の䟡栌ずももしくは他の「マック」の䟡栌ずも解釈できるそのためどの「マック」に関する文曞が求められおいるのか分からなければナヌザの情報芁求に芋合うランキングを実珟するのは難しいこのような問題を解決する方法の䞀぀ずしお適合性フィヌドバック\cite{Rocchio1971}がある適合性フィヌドバックではナヌザから明瀺的もしくは擬䌌的に埗られるフィヌドバックを利甚するこずで怜玢結果のランキングを修正する具䜓的には次のような手続きに埓っおランキングの修正を行う\begin{enumerate}\itemク゚リに察する初期怜玢結果をナヌザに提瀺する\item初期怜玢結果䞭から情報芁求に適合する文曞をナヌザに遞択させる\item遞択された文曞フィヌドバックを利甚しお初期怜玢結果のランキングを修正する\end{enumerate}䟋えば「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞がフィヌドバックずしお埗られればナヌザがこの話題に関心を持っおいるず掚枬できるそしおこの情報を基に怜玢結果のランキングを修正するこずができる適合性フィヌドバックにはベヌスずするランキングアルゎリズムに応じお様々な手法があるRocchioの手法\cite{Rocchio1971}やIdeの手法\cite{Ide1971}はベクトル空間モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{Salton1975}に察する適合性フィヌドバックの手法ずしお有名である確率モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{SparckJones2000}においおはフィヌドバックを甚いおク゚リ䞭の単語の重みを修正したりク゚リを拡匵するこずができる蚀語モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{Ponte1998}に察しおはZhaiらの手法\cite{Zhai2001}が代衚的であるこのように適合性フィヌドバックには様々な手法があるがそれらの根底にあるアむディアは同じであるすなわち適合性フィヌドバックではフィヌドバックず類䌌する文曞を怜玢結果の䞊䜍にリランキングするここで既存の手法の倚くはテキストフィヌドバック及び怜玢結果䞭の各文曞に衚局的に出珟する単語の情報だけを甚いお類䌌床を算出しおいるすなわちテキストに含たれおいない単語の情報は利甚しおいないしかし衚局的には出珟しおいなくおもそのテキストに朜圚的に珟れうる単語の情報はリランキングに圹に立ちうるず考えられる䞊の「マック」の䟋であれば仮にフィヌドバックこの䟋では「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞に「CPU」や「ハヌドディスク」などの単語が含たれおいなくおもこれらの単語はフィヌドバックずよく関連しおおり朜圚的にはフィヌドバックに珟れうる怜玢結果䞭の適合文曞i.e.,「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞に぀いおも同様のこずが蚀える仮にある適合文曞にこれらの単語が含たれおいなくおもこれらの単語は適合文曞によく関連しおおり朜圚的にはその文曞に珟れうるこのようにテキストに珟れうる単語の情報があればフィヌドバックず怜玢結果䞭の各文曞ずの類䌌床を算出する際に有甚であるず考えられるそこで本皿ではテキストに衚局的に存圚する単語の情報だけでなくテキストに朜圚的に珟れうる単語の情報も利甚する適合性フィヌドバックの手法を提案する提案手法ではたずLatentDirichletAllocation(LDA)\cite{Blei2003}を甚いおテキストに朜圚するトピックの分垃を掚定する次に掚定された朜圚トピックの分垃を基に各テキストに朜圚的に珟れうる単語の分垃を掚定するそしお掚定された朜圚的な単語の分垃ずテキストの衚局的な単語の分垃の䞡方を甚いおフィヌドバックず怜玢結果䞭の各文曞ずの類䌌床を算出しこれを基に怜玢結果をリランキングする実隓の結果$2$文曞合蚈$3,589$単語から成るフィヌドバックが䞎えられたずき提案手法が初期怜玢結果のPrecisionat$10$(P@10)を$27.6\%$改善するこずが瀺されたたた提案手法がフィヌドバックが少ない状況でも初期怜玢結果のランキング粟床を改善する特性を持぀こずが瀺されたe.g.,フィヌドバックに$57$単語しか含たれおいなくおもP@10で$5.3\%$の改善が芋られた以降本皿では次の構成に埓っお議論を進める\ref{sec:lm_approaches}章では提案手法の基瀎をなす蚀語モデルに基づくランキングアルゎリズムに぀いお抂説する\ref{sec:lda}章では提案手法で䜿甚するLDAに぀いお解説する\ref{sec:proposed_method}章では提案手法に぀いお説明する\ref{sec:experiments}章では提案手法の有効性を調査するために行った実隓ずその結果に぀いお報告する最埌に\ref{sec:conclusion}章で本皿の結論を述べる
V15N02-05
近幎Webの普及や様々なコンテンツの増加に代衚される䞍特定倚数の情報の取埗や䞍特定倚数ぞの情報の発信が容易になったこずで個人が取埗できる情報の量が急激に増倧しおきおいる個人が取埗できる情報量は今埌さらに増え続けるだろうこのような状況は必芁な情報を簡単に埗られるようにする䞀方で䞍必芁な情報も集めおしたう原因になっおいるこの問題を解決する方法ずしお倧量の情報の䞭から必芁な情報だけを遞択する技術が必芁でこれを実珟する手段ずしお怜玢フィルタリングテキストマむニングが挙げられるこのような技術はスパムメヌルの排陀やWebのショッピングサむトの掚薊システム等で実際に䜿われおいる本論文では倧量の情報の䞭から必芁な情報を取埗する手段ずしお人間の興味に着目し文曞に含たれる語句及び文曞自䜓に興味の匷匱を倀ずしお付䞎するこずを提案する本論文では䞍特定倚数の人がどの皋床興味を持぀かに泚目したすなわち䞍特定倚数を党䜓ずした倧衆に察する興味の皋床である興味の匷匱を語句及び文曞自䜓に付䞎するこずにより人間の興味文曞の面癜さ文曞の泚目床の芳点で情報を遞別するこずが可胜ずなるだけではなく興味の匷匱を倀ずしお䞎えるこずで興味がある・ないの関係ではなく興味の匷さの皋床を知るこずができるたた文曞に含たれる語句に䞎えた興味の匷匱の倀から文曞のどの郚分が最も興味が匷いか明らかになるため文曞のどの郚分が興味の芁因ずなるのか分析を行うこずが可胜であるこのように語句の興味の匷匱自䜓を明らかにするこずは䟋えばタむトル䜜成や広告等においお同䞀の意味を瀺す耇数の語句の䞭から興味が匷い語句を遞択する際の基準ずしお利甚できるため興味を持っおもらえるように文曞を䜜成する支揎ずなるこずが期埅できるさらにWeb䞊でのアクセスランキングなどはアクセス数の集蚈埌に知るこずのできる事埌の情報である本論文の文曞自䜓に付䞎する興味の匷匱の倀を利甚するこずでこの順䜍を事前に予枬するこずが可胜ずなり提瀺する文曞の遞択や衚瀺順の倉曎などをアクセス集蚈前に利甚するこずが期埅できる倧衆の興味が反映されおいるデヌタに泚目するこずでこのような倧衆の興味を捉えるこずが出来るず考えるたた興味を持぀こずになった原因ず持たれない原因を分析する手がかりになるず期埅できる本論文では倚くの人が興味を持぀文曞を刀断するためたず興味の刀断に必芁な玠性を文曞から抜出する次に抜出した玠性に興味の匷匱を倀で掚定しお付䞎するさらに興味の匷匱の倀が付䞎された玠性から文曞自䜓の興味の匷匱を掚定する\ref{sec_興味}章にお本論文で察象ずする興味\ref{sec_関連}章にお関連研究\ref{sec_rank}章で順䜍情報の詳现\ref{sec_method}章で提案手法に぀いお述べ\ref{sec_expeval}章で評䟡実隓及び考察を行うさらに\ref{sec_method2}章で提案手法の拡匵に぀いお述べその評䟡を\ref{sec_evalexp2}章にお行う
V16N03-01
本皿では倧量の䞊䜍䞋䜍関係をWikipediaから効率的に自動獲埗する手法を提案するここで「単語Aが単語Bの䞊䜍語であるたたは単語Bが単語Aの䞋䜍語である」ずはMillerの定矩\cite{wordnet-book_1998}に埓い「AはBの䞀皮あるいは䞀぀である(Bisa(kindof)A)」ずネむティブスピヌカヌがいえるずきであるず定矩する䟋えば「邊画」は「映画」のたた「むチロヌ」は「野球遞手」のそれぞれ䞋䜍語であるずいえ「映画邊画」「野球遞手むチロヌ」はそれぞれ䞀぀の䞊䜍䞋䜍関係である以降「AB」はAを䞊䜍語Bを䞋䜍語ずする䞊䜍䞋䜍関係候補を瀺す䞀般的に䞊䜍䞋䜍関係獲埗タスクは䞊䜍䞋䜍関係にある衚珟のペアをどちらが䞊䜍語でどちらが䞋䜍語かずいう区別も行った䞊で獲埗するタスクであり本皿でもそれに埓う本皿では抂念—具䜓物関係ex.野球遞手むチロヌを抂念間の䞊䜍䞋䜍関係ex.スポヌツ遞手野球遞手ず区別せず合わせお䞊䜍䞋䜍関係ずしお獲埗する䞊䜍䞋䜍関係は様々な自然蚀語凊理アプリケヌションでより知的な凊理を行うために利甚されおいる\cite{Fleischman_2003,Torisawa_2008}䟋えばFleischmanらは質問文䞭の語句の䞊䜍語を解答ずするシステムを構築した\cite{Fleischman_2003}たた鳥柀らはキヌワヌド想起支揎を目的ずしたWebディレクトリを䞊䜍䞋䜍関係をもずに構築した\cite{Torisawa_2008}しかしながらこのような知的なアプリケヌションを実珟するためには人手で曞き尜くすこずが困難な具䜓物を䞋䜍語ずする䞊䜍䞋䜍関係を網矅的に収集するこずが重芁になっおくるそこで本皿ではWikipediaの蚘事䞭の節や箇条曞き衚珟の芋出しをノヌドずするグラフ構造以降\textbf{蚘事構造}ずよぶから倧量の䞊䜍䞋䜍関係を効率的に獲埗する手法を提案する具䜓的にはたず蚘事構造䞊でノヌドを䞊䜍語候補子孫関係にある党おのノヌドをそれぞれ䞋䜍語候補ずみなし䞊䜍䞋䜍関係候補{を}抜出する䟋えば図~\ref{fig:wiki}bのWikipediaの蚘事からは~\ref{sec:wikipedia}節で述べる手続きにより図~\ref{fig:wiki}cのような蚘事構造が抜出できるこの蚘事構造䞊のノヌド「玅茶ブランド」にはその子孫ノヌドずしお「Lipton」「Wedgwood」「Fauchon」「むギリス」「フランス」が列挙されおいる提案手法をこの蚘事構造に適甚するず「玅茶ブランド」を䞊䜍語候補ずしおその子孫ノヌドを䞋䜍語候補矀ずする䞊䜍䞋䜍関係候補を獲埗できるしかしながら獲埗した䞋䜍語候補には「Wedgwood」「Fauchon」のように䞋䜍語ずしお適切な語が存圚する䞀方「むギリス」「フランス」のような誀りも存圚するこの䟋のように蚘事構造は適切な䞊䜍䞋䜍関係を倚く含む䞀方誀りの関係も含むため機械孊習を甚いお䞍適切な䞊䜍䞋䜍関係を取り陀く\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{16-3ia1f1.eps}\end{center}\caption{「玅茶」に関するWikipediaの蚘事の䟋}\label{fig:wiki}\end{figure}以䞋\ref{sec:bib}節で関連研究ず本研究ずを比范する\ref{sec:wikipedia}節で提案手法で入力源ずするWikipediaの蚘事構造に觊れ\ref{sec:method}節で提案手法に぀いお詳现に述べる\ref{sec:exp}節では提案手法を日本語版Wikpediaに適甚し獲埗された䞊䜍䞋䜍関係の評䟡を行う最埌に\ref{sec:matome}節で本皿のたずめず今埌の展望に぀いお述べる
V06N07-02
日本語の長文で䞀文䞭に埓属節が耇数個存圚する堎合それらの節の間の係り受け関係を䞀意に認定するこずは非垞に困難であるたたこのこずは日本語の長文を構文解析する際の最倧のボトルネックの䞀぀ずなっおいる䞀方これたで日本語の埓属節の間の䟝存関係に関する研究ずしおは\cite{Minami73aj,Minami93aj}による埓属節の䞉階局の分類がよく知られおいる\cite{Minami73aj,Minami93aj}はスコヌプの包含関係の狭い順に埓属節を䞉階局に分類しスコヌプの広い埓属節はよりスコヌプの狭い埓属節をその䞭に含むこずができるが逆にスコヌプの狭い埓属節がよりスコヌプの広い埓属節をその䞭に含むこずはできないずいう傟向に぀いお述べおいるさらに\cite{FFukumoto92aj,SShirai95bj}は蚈算機による係り受け解析においお\cite{Minami73aj,Minami93aj}の埓属節の分類が有甚であるずしその利甚法に぀いお提案しおいる特に\cite{SShirai95bj}は蚈算機による係り受け解析における有効性の芳点から\cite{Minami73aj,Minami93aj}の埓属節の䞉階局の分類を再構成・詳现化したたこの詳现な埓属節の分類を甚いた埓属節係り受け刀定芏則を提案しおいるこれらの研究においおは人手で䟋文を分析するこずにより埓属節の節末衚珟を抜出し䟋文における埓属節の係り受け関係の傟向から埓属節の節末衚珟を階局的に分類しおいるしかし人手で分析できる䟋文の量には限りがあるためこのようにしお抜出された埓属節節末衚珟は網矅性に欠けるおそれがあるたた人手で埓属節節末衚珟の階局的分類を行う際にも分類そのものの網矅性に欠けるあるいは分類が恣意性の圱響を受けるおそれが倚分にある\footnote{実際にEDR日本語コヌパス\cite{EDR95aj-nlp}(箄21䞇文)に察しお\cite{SShirai95bj}の埓属節係り受け刀定芏則のうち衚局的圢態玠情報の郚分を甚いお埓属節の係り受け関係の刀定を行った結果玄30\%のカバレヌゞ玄80\%の適合率ずいう結果を埗おいる\cite{Nishiokayama98aj}}そこで本論文では倧量の構文解析枈コヌパスから統蚈的手法により埓属節節末衚珟の間の係り受け関係を刀定する芏則を自動抜出する手法を提案するたず倧量の構文解析枈コヌパスを分析しそこに含たれる埓属節節末衚珟を網矅するように埓属節の玠性を蚭定するこの段階で人手による䟋文の分析では掩れがあった埓属節節末衚珟に぀いおもこれを網矅的に収集するこずができるたた統蚈的手法ずしお決定リストの孊習の手法~\cite{Yarowsky94a}を甚いるこずにより係り偎・受け偎の埓属節の圢態玠䞊の特城ず二぀の埓属節のスコヌプが包含関係にあるか吊かの間の因果関係を分析しこの因果関係を考慮しお埓属節節末衚珟の間の係り受け関係刀定芏則を孊習するそこでは埓属節のスコヌプの包含関係の傟向に応じお埓属節節末衚珟を階局的に分類するのではなく個々の埓属節節末衚珟の間にスコヌプの包含関係蚀い換えれば係り受け関係の傟向が匷く芋られるか吊かを統蚈的に刀定しおいるたた人手によっお係り受け関係の傟向を芏則化するのではなく倧量の係り受けデヌタから自動的に孊習を行っおいるので抜出された係り受け刀定芏則に恣意性が含たれるこずはない本論文では実際にEDR日本語コヌパス\cite{EDR95aj-nlp}(構文解析枈玄21䞇文)から埓属節係り受け刀定芏則を抜出しこれを甚いお埓属節の係り受け関係を刀定する評䟡実隓を行った結果に぀いお瀺すたた関連手法ずの実隓的比范ずしお埓来の統蚈的係り受け解析モデル\cite{Collins96a,Fujio97aj,Ehara98aj,Haruno98cj,Uchimoto98aj}ず本論文のモデルずの違いに぀いお説明し埓属節間の係り受け解析においおは埓来の統蚈的係り受け解析モデルに比べお本論文のモデルの方が優れおいるこずを瀺す同様に埓属節間の係り受けの刀定に有効な属性を遞択する方法ずしお決定朚孊習\cite{Quinlan93a}により属性遞択を行う手法\cite{Haruno98cj}ず本論文で採甚した決定リスト孊習の手法\cite{Yarowsky94a}を比范し本論文の手法の優䜍性を瀺すさらに掚定された埓属節間の係り受け関係を\cite{Fujio97aj,Fujio99aj}の統蚈的文係り受け解析においお利甚するこずにより統蚈的文係り受け解析の粟床が向䞊するこずを瀺す
V29N04-07
\label{sec:intro}蚀語ず画像ずいう二぀の異なるモダリティを橋枡しする技術を確立するこずは自然蚀語凊理および画像凊理の䞡分野においお重芁な目暙の䞀぀であるこの目暙に向けおこれたで耇数のマルチモヌダルタスクにおいお倧きな進歩を遂げおきた䟋えば画像のキャプション生成タスク\cite{lin2014microsoft}や画像の質問応答タスク\cite{antol2015vqa,agrawal2017vqa}は盛んに研究が行われおいる代衚的なマルチモヌダルタスクである\cite{hossain2019comprehensive,kafle2017visual,wu2017visual}画像のキャプション生成タスクでは入力画像の内容を短く簡朔な自然蚀語キャプションで蚘述するこずを目的ずし画像の質問応答タスクでは自然蚀語で問われた画像に関する質問文に自然蚀語で回答するこずがタスクのゎヌルであるしかしながら普段我々人間が目にする実際のマルチモヌダル文曞\footnote{本研究では文曞に画像が付随するデヌタをマルチモヌダル文曞ず呌称する}は耇数文および耇数画像から成る堎合があるニュヌス蚘事には取り䞊げおいる事件・むベントに関連する写真が含たれるし料理のレシピには途䞭の各工皋の様子が描かれた画像を茉せるこずがあるたたWikipedia\footnote{\url{https://www.wikipedia.org/}}の蚘事には人物各囜の建造物・街䞊み電化補品や自動車などの人工物草花鉱物化孊物質などありずあらゆる物事が詳しく蚘述されそれらに関連する画像が付随するこの時文曞の適切な䜍眮に画像が配眮されるこずで画像は我々人間が文曞理解するこずを助けおいる蚀い換えれば我々人間は画像ず文曞内の倚くの堎合はその近蟺のテキストの関連性や察応関係を自然に読み取りながら文曞を理解しおいる䞀方画像のキャプション生成タスクや質問応答タスクを含む既存の倚くのマルチモヌダルタスクではタスクの定矩䞊1事䟋が短文ず1画像のペアで構成されるため耇数画像の察応関係や文曞レベルの長いテキストおよびデヌタセットのアノテヌションコストの郜合䞊倚皮倚様な芖芚的抂念を扱っおいないこれは既存のマルチモヌダルタスクからでは䞊述した人間が行う文曞理解の仕方を明瀺的に孊習させたり既存のタスク䞊で孊習されたモデルをそのたた䞊述した我々が普段目にする倚様なマルチモヌダル文曞に適甚できないこずを瀺唆しおいるこの問題に察凊するため我々は実際にWeb䞊に存圚するマルチモヌダル文曞を察象ずした新しいタスクImage-to-TextMatching(ITeM)を提案する\footnote{本研究の内容の䞀郚はLREC2020に採択されたものである\cite{muraoka-lrec-2020}}これにより実応甚可胜なマルチモヌダルシステムを構築するための新たな研究の方向性を切り開くこずが本研究の目的である図~\ref{fig:task_overview}に提案タスクの抂芁を瀺す\footnote{\url{https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Headset_(audio)&oldid=899726384}}このタスクの目暙はある1぀の入力文曞ず入力画像集合が䞎えられた時読者の文曞理解を助けるような画像の文曞内における配眮䜍眮すなわち関連床の高い郚分テキストを予枬するこずであるこのタスクを解くためには耇数文および耇数画像を考慮するこずが芁求されるそれに加えこのタスクには既存のマルチモヌダルタスクでは扱われおいない次の3぀の技術課題が含たれる(i)文曞レベルの長いテキストおよび内圚する文曞構造を考慮するこず(ii)耇数の画像を関連づけるこず䟋えば図~\ref{fig:task_overview}の最初の2぀の画像は察比しながら芋るこずで芖芚的圢状の違いを匷調させ぀぀察応するテキスト``Bluetooth''セクションを補完しおいる(iii)既存のマルチモヌダルタスクで扱われる事前に定矩された限られた皮類の芖芚的抂念だけでなく固有名詞を含む幅広いドメむンで扱われる倚様な語圙知識に察凊するこずこれらの技術課題を含む提案タスクによっお新聞蚘事の芋出し生成や適切な画像遞定物語からの自動絵本生成むベント写真からのアルバム生成などマルチモヌダル文曞に関する新たな研究や応甚を期埅できる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics[height=245.6pt,clip]{29-4ia6f1_org.pdf}\end{center}\caption{提案タスクの抂芁英語版Wikipedia``Headset(audio)''より匕甚䞀郚改倉}\label{fig:task_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%たたITeMタスクを提案するにあたり我々はWikipediadumpから66,947文曞および320,200画像からなる倧芏暡なデヌタセットを䜎コストで機械的に構築するWikipediaに着目したのは1぀の蚘事ペヌゞを1぀のマルチモヌダル文曞ずみなすこずができたたタスクのゎヌルである文曞内のテキストず画像の察応関係がマヌクアップファむルに明瀺的に蚘述されおいるためであるそれに加えWikipediaでは様々なトピック・事柄に぀いお扱われおおりさらにWikipediaのセクション構造を擬䌌的な文曞構造段萜構造ずみなすこずができる埓っおWikipediaは䞊述した3぀の技術課題を党お満たす蚀語資源であるたた構築したデヌタセットは既存の単䞀蚀語からなるマルチモヌダルデヌタセットず比べ画像数文曞数語圙数の芳点で倧芏暡であるこずを\ref{sec:dataset}節で瀺す提案タスクの劥圓性ず難易床を調査するため過去に既存のマルチモヌダルタスクで最高粟床を達成した手法(Pythia\cite{jiang2018pythia}OSCAR\cite{li2020oscar})を本タスク向けに改良を行い評䟡実隓を行う実隓結果から改良した既存手法はベヌスラむンを倧幅に䞊回り提案タスクを解くこずができる可胜性を瀺したものの人間の粟床に到達するには改良の䜙地があるこずも確認されたたた提案タスクを事前孊習の䞀皮ずみなし提案タスクで孊習させたモデルを既存のマルチモヌダルタスクでfine-tuningし性胜評䟡を行ったその結果提案タスクで孊習を行わなかったモデルずの明らかな差は芋られなかった䞀方で定量分析および定性分析により蚘事内の画像数が倚くなるほどたた画像が分散しお配眮されおいる蚘事ほどタスクが難しくなる傟向にあるこずやタスクを解くためには耇数画像を同時に考慮したり画像䞭の物䜓情報を抜象化しなければならないなど既存のタスクずは異なる偎面の画像理解・蚀語理解胜力を提案タスクによっお孊習・評䟡しおいるこずが瀺唆された%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V13N01-05
\label{sec:introduction}英日機械翻蚳システムなどの察蚳蟞曞を拡匵するための手段の䞀぀ずしお察蚳コヌパスなどから語圙知識を自動的に獲埗する方法が有望である適切な語圙知識を獲埗するためには(1)察蚳コヌパスにおいお英語衚珟ず日本語衚珟を正しく察応付ける凊理ず(2)察応付けられた{\EJP}を蟞曞に登録するか吊かを刀定する凊理の二぀が必芁である埌者の凊理が必芁な理由は察応付けられた{\EJP}には蟞曞に登録するこずによっお翻蚳品質が向䞊するこずがほが確実なものずそうでないものがあるためこれらを遞別する必芁があるからである䟋えば察蚳コヌパスから次のような{\EJP}の察応付けが埗られたずする\begin{center}\begin{tabular}{ll}CustomsandTariffBureau&関皎局\\MinshutoandNewKomeito&民䞻党や公明党\\MiyagiandYamagata&宮城山圢䞡県\\\end{tabular}\end{center}これらのうち第䞀の{\EJP}は蟞曞に登録すべきであるが第二第䞉の{\EJP}はそうではないなぜならば``MinshutoandNewKomeito''を我々の機械翻蚳システムで凊理するず「民䞻党及び公明党」ずいう翻蚳が埗られるがこの翻蚳ず「民䞻党や公明党」ずでは翻蚳品質に倧きな差はないず刀断できるからであるたた第䞉の{\EJP}は``Miyagi''ず``Yamagata''が県名を衚わしおいない文脈では䞍適切ずなり文脈䟝存性が高いからであるこのように翻蚳品質が倉化しなかったり䜎䞋するこずが予想されたりする{\EJP}はふるい萜ずさなければならない我々が{\EJP}の察応付けず遞別を分けお考えるもう䞀぀の理由は前者はシステム䟝存性が䜎いのに察しお埌者は䟝存性が高いずいう違いがあるからである察応付けが正しいか吊かは個々の機械翻蚳システムにほずんど䟝存しないこのため正しい察応付けを埗るための刀定基準を蚭定する際には特定のシステムを想定する必芁がないこれに察しお察応付けられた{\EJP}(蟞曞登録候補)を登録するべきか吊かは個々の機械翻蚳システムに䟝存するため遞別は特定の機械翻蚳システムを想定した刀定基準に基づいお行なわれなければならない䟋えば我々の機械翻蚳システムには``theBankfor$ABC$''を「$ABC$銀行」のように蚳す(前眮詞``for''を蚳出しない)芏則が存圚しないこのため``theBankforInternationalSettlements''が「囜際決枈のための銀行」ず蚳されおしたう埓っお我々のシステムの堎合はこの{\ENP}ず「囜際決枈銀行」の察を蟞曞に登録するず刀定するのが劥圓であるしかしもし前眮詞``for''を蚳出しないずいう芏則を持぀システムが存圚すればそのシステムにずっおは登録する必芁がないず刀定するのが劥圓であろう埓っお察応付けず遞別ずでは異なる正解刀定基準を導入する必芁がある埓来の研究では異なる蚀語の衚珟同士を正しく察応付けるこずに焊点が圓おられおいるこずが倚く\cite{Smadja96,Melamed99,Le00,Mcewan02,Tufis02,Utsuro02,Sadat03,Sato03,Yamamoto03,Ayan04,Izuha04,Sahlgren04}(正しく)察応付けられた衚珟察を蟞曞に登録するか吊かを刀定する凊理に぀いお遞別のシステム䟝存性を認識した䞊で明確に議論した研究はほずんど芋圓たらない専門甚語ずその察蚳を獲埗するこずを目的ずした堎合\cite{Dagan94,Resnik97,Tiedemann00}は衚珟がある皋床定匏化しおいるこずが倚いため遞別の必芁性は䜎いかもしれない\footnote{(単蚀語の)専門甚語の収集においおも遞別が必芁であるこずを指摘した文献もある\cite{Sasaki05}}しかし本皿では``NationalInstituteofInformationandCommunicationsTechnology''(情報通信研究機構)のような前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語固有名詞句ずそれに察応する日本語名詞句を察象ずするがこのような英日衚珟察の堎合には遞別凊理は重芁である本皿では察蚳蟞曞に登録する目的で収集された英日衚珟察のうち前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語固有名詞句(以䞋では単に{\ENP}ず呌ぶ)ずそれに察応する日本語名詞句を蟞曞登録候補ずしこの蟞曞登録候補を自動的に遞別しお適切な語圙知識を獲埗する方法を提案する蟞曞登録候補を正しく遞別するずいう課題の解決策ずしおは(1)人間の蟞曞開発者が候補を遞別する䜜業過皋を分析しその知芋に基づいお遞別芏則を人手で蚘述する方法ず(2)機械孊習手法を利甚しお人間の蟞曞開発者が遞別した事䟋集から遞別噚を自動的に䜜成する方法ずがある候補を登録するか吊かは様々な芁因によっお決たるため耇雑に関連し合う芁因を人手で敎理しその結果に基づいお芏則を蚘述するより機械孊習手法を利甚するほうが実珟が容易であるず考えられるこのようなこずから本皿では機械孊習を利甚した方法を採る蟞曞登録候補は翻蚳品質の芳点から登録すれば翻蚳品質が向䞊するものず登録しおも倉化しないものず登録によっお䜎䞋するものの䞉皮類に分けられるこのように分けた堎合翻蚳品質が向䞊する候補は登録すべきものであり翻蚳品質に倉化がない候補は登録する必芁がないものであり翻蚳品質が䜎䞋する候補は登録すべきでないものであるず蚀えるしかし実際には登録する必芁がない堎合ず登録すべきでない堎合はたずめお考えるこずができるので行なうべき刀定は登録するか吊かの二倀ずなるこの二倀刀定を行なうために{\SVM}を利甚する
V22N04-01
Googleに代衚される珟圚の怜玢゚ンゞンはその性胜が非垞によくなっおきおおり適切な怜玢甚語キヌワヌドさえ䞎えおやればおおむね期埅通りの怜玢結果が埗られるしかし䞀方倚くのナヌザ特に子どもや高霢者倖囜人などにずっお怜玢察象を衚す適切な怜玢甚語特に専門甚語などを芋぀けるこずは埀々にしおそう簡単ではないマむクロ゜フトの「珟圚の怜玢で䞍満に思う点」に関する調査\footnote{http://www.garbagenews.net/archives/1466626.htmlたたはhttp://news.mynavi.jp/news/2010/07/05/028/}によれば57.6\%の人が適切なキヌワヌド探しの難しさに䞍満を感じおいるたた「䜕か欲しい情報を求めお怜玢゚ンゞンを利甚しおいるのにそれを利甚するための適切なキヌワヌドをたた別のずころで探さねばならないずいう堂々巡りをした経隓を持぀人も倚いはず」ずも指摘されおいるこれは2010幎の調査ではあるが珟圚においおもこれらの䞍満点が倧方解消されたずは蚀い難いそこで関連語・呚蟺語たずえば「コンピュヌタ」「前の状態」「戻す」たたはそれらの語から構成される文を手掛かりに適切な怜玢甚語この堎合「システム埩元」を予枬・提瀺する怜玢支揎システムがあればより快適な怜玢ができるのではないかず考えられる本研究ではITや医療など様々な分野においおこれらの分野の関連語・呚蟺語たたはそれらの語から構成される文を入力ずし機械孊習を甚いお適切な怜玢甚語を予枬・提瀺する怜玢支揎システムの開発を目暙ずしおいるこのような研究はすくなくずも日本語においおは我々が調べた限りではこれたでなされおいなかった\footnote{類䌌研究ずしお「意味的逆匕き蟞曞」に関する研究\cite{Aihara}や「クロスワヌドを解く」に関する研究\cite{Uchiki}があるしかしこれらは分野ごずの怜玢甚語の予枬・提瀺に基づく怜玢支揎を第䞀の目的ずしおおらずそれゆえに粟床正解率は本研究で埗られたものよりはるかに䜎かったたた手法もLSIを利甚した情報怜玢技術や゚キスパヌトなどに基づくアプロヌチを取っおおり本研究が取っおいる機械孊習のアプロヌチずは異なる}本皿ではその第䞀歩ずしお分野をコンピュヌタ関連に限定し深局孊習(DeepLearning)の䞀皮であるDeepBeliefNetwork(DBN)を甚いた予枬手法を提案する近幎深局孊習は様々な分野で泚目され音声認識~\cite{Li}や画像認識~\cite{Krizhevsky}のみならず自然蚀語凊理の諞課題ぞの応甚にも優れた性胜を出しおいるそれらの諞課題は圢態玠・構文解析~\cite{Billingsley,Hermann,Luong,Socher:13a}意味凊理~\cite{Hashimoto,Srivastava,Tsubaki}蚀い換え~\cite{Socher:11}機械翻蚳~\cite{Auli,Liu,Kalchbrenner,Zou}文曞分類~\cite{Glorot}情報怜玢~\cite{Salakhutdinov}その他~\cite{Seide,Socher:13b}を含むさらに統䞀した枠組みで品詞タグ付け・チャンキング・固有衚珟認識・意味圹割のラベル付けを含む各皮の蚀語凊理課題を取り扱えるニュヌラルネットおよび孊習アルゎリズムも提案されおいる~\cite{Collobert}しかしながらわれわれの知っおいる限りでは前に述べたような情報怜玢支揎に関する課題に深局孊習を甚いた研究はこれたでなされおいないしたがっお本皿で述べる研究は䞻に二぀の目的を持っおいる䞀぀は関連語・呚蟺語などから適切な怜玢甚語を正確に予枬する手法を提案するこずであるもう䞀぀は深局孊習がこのような蚀語凊理課題においお埓来の機械孊習手法である倚局パヌセプトロン(MLP)やサポヌトベクトルマシン(SVM)より優れおいるか吊かを確かめるこずである本研究に甚いたデヌタはむンタヌネットから粟床保蚌がある皋床できる手動収集ずノむズ\footnote{ここのノむズずは関係のない単語が含たれおいるたたは必芁な単語が欠萜しおいるこずを指す}は含たれるが芏暡の倧きいデヌタの収集が可胜な自動収集ずの2通りの方法で収集した加えおある皋床芏暡が倧きく粟床もよい疑䌌デヌタも自動生成しお甚いた機械孊習のパラメヌタチュヌニングはグリッドサヌチず亀差怜蚌を甚いお行った実隓の結果たず孊習デヌタずしお手動収集デヌタのみを甚いおも自動収集デヌタず疑䌌デヌタを加えおもDBNの予枬粟床は甚䟋に基づくベヌスラむン手法よりははるかに高くMLPずSVMのいずれよりも高いこずが確認できたたたいずれの機械孊習手法も手動収集デヌタにノむズの倚い自動収集デヌタずノむズの少ない疑䌌デヌタを加えお孊習するこずにより予枬粟床が向䞊したさらに手動収集デヌタにノむズの倚い自動収集デヌタのみを加えお孊習した堎合DBNずSVMには予枬粟床の向䞊が芋られたがMLPにはみられなかったこの結果からMLPよりもDBNずSVMのほうがノむズに匷くノむズの倚い孊習デヌタも有効利甚できる可胜性が高いず蚀えよう
V20N05-04
自然蚀語凊理のタスクにおいお垰玍孊習手法を甚いる際蚓緎デヌタずテストデヌタは同じ領域のコヌパスから埗おいるこずが通垞であるただし実際には異なる領域である堎合も存圚するそこである領域゜ヌス領域の蚓緎デヌタから孊習された分類噚を別の領域タヌゲット領域のテストデヌタに合うようにチュヌニングするこずを領域適応ずいう\footnote{領域適応は機械孊習の分野では転移孊習\cite{kamishima}の䞀皮ず芋なされおいる}本論文では語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation,WSD)のタスクでの領域適応に察する手法を提案するたず本論文における「領域」の定矩に぀いお述べる「領域」の正確な定矩は困難であるが本論文では珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス(BCCWJコヌパス)\cite{bccwj}におけるコヌパスの「ゞャンル」を「領域」ずしおいるコヌパスの「ゞャンル」ずは抂略そのコヌパスの基になった文曞が属しおいた圢態の分類であり曞籍雑誌新聞癜曞ブログネット掲瀺板教科曞などがある぀たり本論文における「領域」ずは曞籍新聞ブログ等のコヌパスの皮類を意味する領域適応の手法はタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚するかしないかずいう芳点で分類できる利甚する堎合を教垫付き手法利甚しない堎合を教垫なし手法ず呌ぶ教垫付き手法に぀いおは倚くの研究がある\footnote{䟋えばDaum{\'e}の研究(Daum\'{e}2007)\nocite{daume0}はその簡易性ず有効性から広く知られおいる}たた胜動孊習\cite{settles2010active}や半教垫あり孊習\cite{chapelle2006semi}は領域適応の問題に盎接利甚できるためにそれらのアプロヌチをずる研究も倚いこれらに察しお教垫なし手法の埓来研究は少ない教垫なし手法は教垫付き手法に比べパフォヌマンスが悪いがラベル付けが必芁ないずいう倧きな長所があるたた領域適応は転移孊習ず呌ばれるこずからも明らかなように゜ヌス領域の知識䟋えばラベル付きデヌタからの知識をどのように利甚するかタヌゲット領域に転移させるかが解決の鍵であり領域適応の手法はタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚しないこずでその効果が明確になるこのため教垫なし手法を研究するこずで領域適応の問題が明確になるず考えおいるこの点から本論文では教垫なし手法を詊みる\newpage本論文の特城はWSDの領域適応の問題を以䞋の2点に分割したこずである\begin{enumerate}\item[(1)]領域間で語矩の分垃が異なる\item[(2)]領域の倉化によりデヌタスパヌスネスが生じる\end{enumerate}領域適応の手法は䞊蚘2぀の問題を同時に解決しおいるものが倚いためにこのような捉え方をしおいないがWSDの領域適応の堎合䞊蚘2぀の問題を分けお考えた方が䜕を解決しようずしおいるのかが明確になる本論文では䞊蚘2点の問題に察しおタヌゲット領域のラベル付きデヌタを必芁ずしない各々の察策案を提瀺する具䜓的に(1)に察しおはk~近傍法を補助的に利甚し(2)に察しおは領域毎のトピックモデル\cite{blei}を利甚する実際の凊理はタヌゲット領域から構築できるトピックモデルによっお゜ヌス領域の蚓緎デヌタずタヌゲット領域のテストデヌタにトピック玠性を远加する拡匵された玠性ベクトルからSVMを甚いお語矩識別を行うが識別の信頌性が䜎いものにはk~近傍法の識別結果を甚いる䞊蚘の凊理を本論文の提案手法ずする提案手法の倧きな特城はトピックモデルをWSDに利甚しおいるこずであるトピックモデルの構築には語矩のラベル情報を必芁ずしないために領域適応の教垫なし手法が実珟されるトピックモデルをWSDに利甚した埓来の研究\cite{li,boyd1,boyd2}はいく぀かあるためそれらずの差異を述べおおくたずトピックモデルをWSDに利甚するにしおもその利甚法は様々であり確立された有効な手法が存圚するわけではなくここで利甚した手法も1぀の提案ず芋なせるたた埓来のトピックモデルを利甚したWSDの研究では語矩識別の粟床改善が目的であり領域適応の教垫なし手法に利甚するこずを意図しおいないそのためトピックモデルを構築する際にもずになるコヌパスに䜕を䜿えば有効かは深くは議論されおいないしかし領域適応では゜ヌス領域のコヌパスを単玔に利甚するず粟床䜎䞋を起こす可胜性もあるため本論文では゜ヌス領域のコヌパスを利甚せずタヌゲット領域のコヌパスのみを甚いおトピックモデルを構築するアプロヌチをずるこずを明確にしおいるこの点が倧きな差異である実隓ではBCCWJコヌパス\cite{bccwj}の2぀領域PB曞籍ずOCYahoo!知恵袋から共に頻床が50以䞊の倚矩語17単語を察象にしおWSDの領域適応の実隓を行った単玔にSVMを利甚した手法ず提案手法ずをマクロ平均により比范した堎合OCを゜ヌスデヌタにしおPBをタヌゲットデヌタにした堎合には有意氎準0.05で゜ヌスデヌタずタヌゲットデヌタを逆にした堎合には有意氎準0.10で提案手法の有効性があるこずが分かった
V26N01-08
近幎ニュヌラルネットワヌクに基づく機械翻蚳ニュヌラル機械翻蚳NMTは単玔な構造で高い粟床の翻蚳を実珟できるこずが知られおおり泚目を集めおいるNMTの䞭でも特に゚ンコヌダデコヌダモデルず呌ばれる゚ンコヌダ甚ずデコヌダ甚の2皮類のリカレントニュヌラルネットワヌク(RNN)を甚いる方匏が盛んに研究されおいる\cite{sutskever2014sequence}゚ンコヌダデコヌダモデルはたず゚ンコヌダ甚のRNNにより原蚀語の文を固定長のベクトルに倉換しその埌デコヌダ甚のRNNにより倉換されたベクトルから目的蚀語の文を生成する通垞RNNにはGatedRecurrentUnits(GRU)\cite{cho-EtAl:2014:EMNLP2014}やLongShort-TermMemoryLSTM)\cite{hochreiter1997long,gers2000learning}が甚いられるこの゚ンコヌダデコヌダモデルはアテンション構造を導入するこずで飛躍的な粟床改善を実珟した\cite{bahdanau2015,luong-pham-manning:2015:EMNLP}この拡匵した゚ンコヌダデコヌダモデルをアテンションに基づくNMT(ANMT)ず呌ぶANMTではデコヌダはデコヌド時に゚ンコヌダの隠れ局の各状態を参照し原蚀語文の䞭で泚目すべき単語を絞り蟌みながら目的蚀語文を生成するNMTが出珟するたで䞻流であった統蚈的機械翻蚳など機械翻蚳の分野では原蚀語の文目的蚀語の文たたはその䞡方の文構造を掻甚するこずで性胜改善が行われおきた\cite{lin2004path,DingP05-1067,QuirkP05-1034,LiuP06-1077,huang2006statistical}ANMTにおいおもその他の機械翻蚳の枠組み同様文の構造を利甚するこずで性胜改善が実珟されおいる䟋えばEriguchiら\cite{eriguchi-hashimoto-tsuruoka:2016:P16-1}はNMTによる英日機械翻蚳においお原蚀語偎の文構造が有甚であるこずを瀺しおいる埓来の文構造に基づくNMTのほずんどは事前に構文解析噚により解析された文構造を掻甚するそのため構文解析噚により解析誀りが生じた堎合その構造を利甚する翻蚳に悪圱響を及がしかねないたた必ずしも構文解析噚で解析される構文情報が翻蚳に最適ずは限らないそこで本論文では予め構文解析を行うこずなく原蚀語の文の構造を掻甚するこずでNMTの性胜を改善するこずを目指しCKYアルゎリズム\cite{Kasami65,Younger67}を暡倣したCNNに基づく畳み蟌みアテンション構造を提案するCKYアルゎリズムは構文解析の有名なアルゎリズムの䞀぀であり文構造をボトムアップに解析するCKYアルゎリズムではCKYテヌブルを甚いお動的蚈画法により効率的に党おの可胜な隣接する単語句の組み合わせを考慮しお文構造を衚珟しおいる提案手法はこのCKYアルゎリズムを参考にしCKYテヌブルを暡倣したCNNをアテンション構造に組み蟌むこずで原蚀語文䞭の党おの可胜な隣接する単語句の組み合わせに察するアテンションスコアを考慮した翻蚳を可胜ずする具䜓的には提案のアテンション構造はCKYテヌブルの蚈算手順ず同様の順序でCNNを構築し提案のアテンション構造を組み蟌んだANMTはデコヌド時にCKYテヌブルの各セルに察応するCNNの隠れ局の各状態を参照するこずにより泚目すべき原蚀語の文の構造隣接する単語句の組み合わせを絞り蟌みながら目的蚀語の文を生成するしたがっお提案のアテンション構造を組み蟌んだANMTは事前に構文解析噚による構文解析を行うこずなく目的蚀語の各単語を予枬するために有甚な原蚀語の構造を捉えるこずが可胜であるASPECの英日翻蚳タスク\cite{NAKAZAWA16.621}の評䟡実隓においお提案のアテンション構造を甚いるこずで埓来のANMTず比范しお1.43ポむントBLEUスコアが䞊昇するこずを瀺すたたFBISコヌパスにおける䞭英翻蚳タスクの評䟡実隓においお提案手法は埓来のANMTず同等もしくはそれ以䞊の粟床を達成できるこずを瀺す
V08N04-01
本論文では{\bf了解}の語甚論的な分析を行う語甚論的な分析を可胜にするために蚀語行為論の拡匵を行いそれに基づいお{\bf了解}の分析を行う了解の類矩語ずしお理解・玍埗などがある理解は比范的浅い了解玍埗は比范的深い了解を指すものでありこれらは了解の䞀圢態である本論文では\begin{enumerate}\item䞀般に䜿われおいる了解\item理解\item玍埗\end{enumerate}\noindentのすべおを包含する甚語ずしお{\bf了解}を甚いるこずずする了解は様々な圢態で顕珟しうる我々は了解の顕珟圢態を図\ref{response}のように分類・定矩するすなわち䞻ずしお蚀語䞀文節による了解の顕珟圢態(䟋えば「はい」)を「あいづち」ず呌び「あいづち」および「あいづち」以倖の蚀語による了解の顕珟圢態(䟋えば「私もそう思いたす」)の双方を総括しお「了解応答蚀語衚珟」ず呌び「了解応答蚀語衚珟」および蚀語によらない了解の顕珟圢態(䟋えばうなずき)の双方を総括しお「了解応答」ず呌ぶ図\ref{response}における実線矢印は包含関係を砎線矢印は䟋をそれぞれ瀺しおいる\begin{figure}[htbp]\begin{center}\atari(92,67)\caption{了解の顕珟圢態(Figure\ref{response}TheRepresentationofthe``Uptake'')}\label{response}\end{center}\end{figure}なおあいづちの具䜓䟋ずしおは「はい」以倖にも以䞋のものがある\begin{quote}はヌいええはあはヌそうそうですねそうですよねそうそうそうだねそうよねヌなるほどねうんうヌんふんふヌんああ\end{quote}\noindentこれらは実際の䌚話で具䜓的に芳察されたものであり頻繁に出珟したものである島接ら\cite{shimazu}は䌚話における了解の顕珟圢態ずしお「はい」を兞型ずする「間投詞的応答衚珟」を挙げおいる圌らの研究では非察面的䌚話を察象にしおおり了解の顕珟圢態を図\ref{response}の「あいづち」(圌らの蚀うずころの「間投詞的応答衚珟」)に限定しおいるしかし察面的䌚話を察象にするず了解の顕珟圢態は「間投詞的応答衚珟」を含む図\ref{response}のようになる本論文では了解応答の分析を通じお了解の皋床ず過皋を明らかにするこずを目的ずするその際分析察象ずする了解応答はあいづちである「はい」に限定する埓来あいづちの分析では囜語孊的あるいは文法的な分析が行われおいた(䟋えば島接ら\cite{shimazu}による)本論文では拡匵蚀語行為論を甚いお語甚論的な分析を行うここでいう拡匵蚀語行為論はSearle\cite{searle}の蚀語行為論にいく぀かの抂念芁玠を远加し既存の抂念芁玠のいく぀かを詳现化したものであるたた語甚論の分野で呚知の間接発話行為を詳现化したものでもあるたず第節では関連研究の抂芁を述べる第節ではSearleの蚀語行為論を抂説し第節では拡匵蚀語行為論の枠組みを䞎える第節では拡匵蚀語行為論の枠組みを甚いおあいづち「はい」による了解応答を分析しさらに「はい」による了解の皋床ず過皋を明らかにする第節では本論文のたずめず発展的研究の可胜性に぀いお述べる
V20N03-06
2011幎3月に発生した東日本倧震灜では゜ヌシャルメディアは有益な情報源ずしお倧掻躍した~\cite{nomura201103}震灜に関する情報源ずしお゜ヌシャルメディアを挙げたネットナヌザヌは18.3\%でむンタヌネットの新聞瀟(18.6\%)むンタヌネットの政府・自治䜓のサむト(23.1\%)ず同皋床であるニヌルセン瀟の調査~\cite{netrating201103}によるず2011幎3月のmixiの利甚者は前月比124\%Twitterは同137\%Facebook同127\%であり利甚者の倧幅な䌞びを瀺した東日本倧震灜埌のTwitterの利甚動向亀換された情報の内容情報の䌝搬・拡散状況などの分析・研究も進められおいる~\cite{Acar:11,Doan:11,Sakaki:11,Miyabe:11}Doanら~\cite{Doan:11}は倧震灜埌のツむヌトの䞭で地震接波攟射胜心配に関するキヌワヌドが倚く぀ぶやかれたず報告しおいる宮郚ら~\cite{Miyabe:11}は震灜発生埌のTwitterの地域別の利甚動向情報の䌝搬・拡散状況を分析したSakakiら~\cite{Sakaki:11}は地震や蚈画停電などの緊急事態が発生したずきのツむッタヌの地域別の利甚状況を分析・報告しおいるAcarずMurakiは~\cite{Acar:11}震灜埌にツむッタヌで亀換された情報の内容を分類譊告救助芁請状況の報告自身の安吊情報呚りの状況心配しおいる䞀方で3月11日の「コスモ石油のコンビナヌト火灜に䌎う有害物質の雚」に代衚されるようにむンタヌネットや゜ヌシャルメディアがいわゆるデマ情報の流通を加速させたずいう指摘もある東日本倧震灜ずそれに関連する犏島第䞀原子力発電所の事故では倚くの囜民の生呜が脅かされる事態ずなったため人間の安党・危険に関する誀情報䟋えば「攟射性物質から甲状腺を守るにはむ゜ゞンを飲め」が拡散した東日本倧震灜に関するデマをたずめたツむヌト\footnote{https://twitter.com/\#!/jishin\_dema}では2012幎1月時点でも月に十数件のペヌスでデマ情報が掲茉されおいるこのようにTwitter䞊の情報の信憑性の確保は灜害発生時だけではなく平時においおも急務である我々は誀情報䟋えば「攟射性物質から甲状腺を守るためにむ゜ゞンを飲め」に察しおその蚂正情報䟋えば「攟射性物質から甲状腺を守るためにむ゜ゞンを飲め\ulinej{ずいうのはデマ}」を提瀺するこずで人間に察しおある皮のアラヌトを䞎え情報の信憑性刀断を支揎できるのではないかず考えおいる蚂正情報に基づく信憑性刀断支揎に向けお本論文では以䞋に挙げる3぀の課題に取り組む\begin{description}\item[東日本倧震灜時に拡散した誀情報の網矅的な収集]「○○ずいうのはデマ」「○○ずいう事実は無い」など誀情報を蚂正する衚珟以䞋蚂正パタヌンに着目し誀情報を自動的に収集する手法を提案する震灜時に拡散した誀情報を人手でたずめたりェブサむトはいく぀か存圚するが東日本倧震灜発生埌の倧量のツむヌトデヌタから誀情報を自動的か぀網矅的に掘り起こすのは今回が初めおの詊みである評䟡実隓ではたずめサむトから取り出した誀情報のリストを正解デヌタず芋なし提案手法の粟床や網矅性に関しお議論する\item[東日本倧震灜時に拡散した誀情報の発生から収束たでの過皋の分析]東日本倧震灜時の倧量のツむヌトデヌタから自動抜出された誀情報に察し誀情報の出珟ずその拡散状況その蚂正情報の出珟ずその拡散状況を時系列で可芖化するこずで誀情報の発生から収束たでの過皋をモデル化する\item[誀情報ず蚂正情報の識別の自動化]誀情報を蚂正しおいる情報を自然蚀語凊理技術で自動的に認識する手法を提案しその認識粟床を報告する提案手法の倱敗解析などを通じお誀情報ず蚂正情報を察応づける際の技術的課題を明らかにするたた本研究の評䟡に甚いたデヌタはツむヌトIDず\{誀情報拡散蚂正その他\}のラベルの組ずしお公開を予定しおおり誀情報ずその蚂正情報の拡散に関する研究の基瀎デヌタずしお貎重な蚀語資源になるず考えおいる\end{description}なおツむヌトのデヌタずしおは東日本倧震灜ワヌクショップ\footnote{https://sites.google.com/site/prj311/}においおTwitterJapan株匏䌚瀟から提䟛されおいた震灜埌1週間の党ツむヌトデヌタ179,286,297ツむヌトを甚いる本論文の構成は以䞋の通りであるたず第2節では誀情報の怜出に関する関連研究を抂芳し本研究ずの差異を述べる第3節では誀情報を網矅的に収集する手法を提案する第4節では提案手法の評䟡実隓結果及びその考察を行う第5節では収集した誀情報の䞀郚に぀いお誀情報ずその蚂正情報の拡散状況の分析を行い自動凊理による蚂正情報ず誀情報の察応付けの可胜性に぀いお議論する最埌に第6節で党䜓のたずめず今埌の課題を述べる
V10N02-06
近幎情報化瀟䌚の進展ず共に倧量の電子化された文曞情報の䞭から自分が必芁ずする文曞情報を効率良く怜玢するこずの必芁性が高たり埓来のKW怜玢に加えお党文怜玢ベクトル空間法による怜玢内容怜玢意味的類䌌性怜玢などさたざたな文曞怜玢技術の研究が盛んであるその䞭で文曞䞭の単語を基底ずする特性ベクトルによっお文曞の意味的類䌌性を衚珟するベクトル空間法は利甚者が怜玢芁求を䟋文で䞎える方法でありKW怜玢方匏に比べお怜玢条件が具䜓的に衚珟されるため怜玢粟床が良い方法ずしお泚目されおいるしかし埓来のベクトル空間法は倚数の単語を基底に甚いるため類䌌床蚈算にコストがかかるこずや怜玢芁求文に含たれる単語数が少ないずベクトルがスパヌスになり怜玢挏れが倚発する恐れのあるこずなどが問題ずされおいるこれらの問題を解決するためさたざたな研究が行われおきた䟋えば簡単な方法ずしおは$tf\cdotidf$法\cite{Salton}などによっお文曞デヌタベヌス䞭での各単語の重芁床を刀定し重芁ず刀定された語のみをベクトルの基底に䜿甚する方法が提案されおいるたたベクトル空間法ではベクトルの基底に䜿甚される単語は互いに意味的に独立であるこずが仮定されおいるのに察しお珟実の蚀語ではこの仮定は成り立たないそこで基底の䞀次結合によっお新たに独立性の高い基底を䜜成するず同時に基底数を枛少させる方法ずしおKL法\cite{Borko}やLSI法\cite{Golub}\cite{Faloutsos}\cite{Deerwester}が提案されおいるKL法は単語間の意味的類䌌性を評䟡する方法でクラスタリングの結果埗られた各クラスタヌの代衚ベクトルを基底に䜿甚する詊みなどが行われおいるこれに察しおLSI法は耇数の単語の背埌に朜圚的に存圚する意味を発芋しようずする方法で具䜓的にはデヌタベヌス内の蚘事の特性ベクトル党䜓からなるマトリックスに察しお特異倀分解SVDの方法\cite{Golub}を応甚しお互いに独立性の高い基底を求めるものであるこの方法は怜玢粟床をあたり䜎䞋させるこずなく基底数の削枛が可胜な方法ずしお着目され数倀デヌタベヌスぞの適甚\cite{Jiang}も詊みられおいるしかしベクトルの基底軞を倉換するための蚈算コストが倧きいこずが問題で芏暡の倧きいデヌタベヌスではあらかじめサンプリングによっお埗られた䞀定数の蚘事のみからベクトルの基底を䜜成する方法\cite{Deerwester}などが提案されおいるこのほか単語の共起情報のスパヌス性の問題を避ける方法ずしおは擬䌌的なフィヌドバック法段階怜玢法ずも呌ばれる\cite{Burkley}\cite{Kwok}なども詊みられおいるたたベクトルの基底ずする単語の意味的関係を孊習する方法ずしおは埓来からMiningTermAssociationず呌ばれる方法があり最近むンタヌネット文曞から䜓系的な知識を抜出するのに応甚されおいる\cite{Lin}しかし珟実には単語間の意味的関係を自動的に粟床良く決定するこずは容易でないこれに察しお本論文ではベクトル空間法においお怜玢粟床をあたり䜎䞋させるこずなく基底数を容易に削枛できるこずを期埅しお単語の意味属性をベクトルの基底ずしお䜿甚する方法を提案するこの方法は埓来の特性ベクトルにおいお基底に䜿甚されおいる単語をその意味属性に眮き換えるものである単語意味属性ずしおは日本語語圙倧系\cite{池原}に定矩された意味属性䜓系を䜿甚するこの意味属性䜓系は日本語の名詞の意味的甚法を玄2,710皮類に分類したもので属性間の意味的関係is-a関係ずhas-a関係が12段の朚構造によっお衚珟されおいるたた日本語の単語30䞇語に察しおどの意味属性぀以䞊に属す単語であるかが指定されおいる埓っお本方匏では意味属性盞互の意味的䞊䞋関係を利甚すれば怜玢粟床をあたり萜ずさずにベクトルの基底数を削枛できる同時に基底ずしお䜿甚すべき必芁最䜎限の意味属性の組を容易に決定できるこずが期埅されるたた本方匏では怜玢芁求文に䜿甚された単語ずデヌタベヌス内の蚘事䞭の単語の意味的な類䌌性が単語意味属性を介しお評䟡されるため再珟率の向䞊が期埅できるすなわち埓来の単語を基底ずした文曞ベクトル空間法ではベクトルの基底ずしお䜿甚された単語間のみでの䞀臎性が評䟡されるのに察しお本方匏ではすべおの単語30䞇語が怜玢に寄䞎するため怜玢挏れの防止に圹立぀ず期埅される本論文ではTRECに登録された情報怜玢テストコレクションBMIR-J2\cite{朚谷}を怜玢察象ずした怜玢実隓によっお埓来の単語を甚いた文曞ベクトル空間法ず比范し本方匏の有効性を評䟡する
V31N01-05
\label{sec:intro}関係抜出はテキストにおける゚ンティティ実䜓の関係を認識するタスクである埓来の関係抜出は文内に閉じお関係を認識するタスク蚭定の研究が倚く\cite{doddington-etal-2004-automatic,han-etal-2018-fewrel,hendrickx-etal-2010-semeval,zhang-etal-2017-position,alt-etal-2020-tacred}テキスト䞭で耇数の文にたたがっお衚珟される関係は察象倖ずなっおしたうため適甚範囲が狭いずいう課題があった\cite{yao-etal-2019-docred}これに察しお耇数の文で蚀及される関係にも察応したタスクすなわち\textbf{文曞レベル関係抜出}(\textbf{DocRE}:\textbf{Doc}ument-level\textbf{R}elation\textbf{E}xtraction)が提案された\cite{yao-etal-2019-docred,li-etal-2016-cdr,verga-etal-2018-simultaneously}DocREでは耇数の文における情報の取捚遞択や統合をしながら゚ンティティ間の関係を掚定する必芁がある\cite{huang-etal-2021-three,xie-etal-2022-eider,xu-etal-2022-document}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-1ia4f1.pdf}\end{center}\hangcaption{DocREDのアノテヌションの䟋斜䜓は関係を予枬したい゚ンティティの蚀及メンションであり䞋線はその他の゚ンティティの蚀及である}\label{fig:example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%DocREにおいお情報の取捚遞択に甚いられるのが\textbf{根拠}(evidence)である根拠はDocREで広く甚いられるデヌタセットDocRED\cite{yao-etal-2019-docred}で初めお定矩され関係を掚定するために必芁最小限な情報を含む文の集合ずしおラベル付けされた図~\ref{fig:example}の䟋では\textit{PrinceEdmund}ず\textit{Blackadder}における関係\textit{presentinwork}を認識するための必芁最小限な情報は文1ず2であるためこの関係の根拠は文1ず2ずラベル付けされる既存研究ではDocREのサブタスクずしお\textbf{根拠認識}に取り組み゚ンティティ組の関係を掚定する際に必芁な情報の取捚遞択を行うこずが倚かった\cite{yao-etal-2019-docred,huang-etal-2021-three,xie-etal-2022-eider,xiao-etal-2022-sais}ただしこれらの研究はDocREず根拠認識を別々のタスクずしおモデル化しおいるため\cite{huang-etal-2021-three,xie-etal-2022-eider,xiao-etal-2022-sais}䞡タスクの関連性を考慮できないこれに察し本皿ではDocREず根拠認識のモデルを統合した新手法ずしお\textbf{D}ocument-level\textbf{R}elation\textbf{E}xtractionwith\textbf{E}vidence-guided\textbf{A}ttention\textbf{M}echanism(DREEAM)を提案するDREEAMでは根拠を単語トヌクンや文の重芁床に関する情報ずしおテキストの゚ンコヌダに統合する具䜓的にはBERT\cite{devlin-etal-2019-bert}などの事前孊習枈み蚀語モデルの゚ンコヌダにおける自己泚意機構\cite{NIPS2017attention}ぞの教垫信号ずしお根拠を導入し根拠に高い重みを配分するように誘導しながらDocREのモデルを孊習するこれにより根拠認識に特化したモデルが䞍芁ずなりパラメヌタ数の削枛や掚論時のメモリ䜿甚量の䜎枛も実珟できるなお文曞レベルの関係アノテヌションはコストが高いため孊習デヌタが䞍足しがちな状況にある衚~\ref{tab:dataset}に瀺すように珟時点で最倧芏暡のデヌタセットであるDocREDでも人手でラベルが付䞎された文曞は5,051件しかないDocREDではデヌタ䞍足を緩和するため遠距離教垫あり孊習(DistantSupervision,\citeA{mintz-etal-2009-distant})を甚いお関係ラベルを自動付䞎しおいるが根拠ラベルの自動付䞎は行われおいない本研究では提案手法であるDREEAMを甚いお根拠の疑䌌的な教垫信号を自動的に付䞎し倧量の自動関係ラベル付けデヌタに根拠の疑䌌ラベルを远加するこれにより倧量の自動ラベル付けデヌタを関係抜出及び根拠認識双方の孊習に掻甚できる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{04table01.tex}%\caption{DocREDデヌタセットの統蚈情報}\label{tab:dataset}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%提案手法の有効性を怜蚌するためDocREDベンチマヌクで実隓を行った結果提案手法は関係抜出ず根拠認識の双方においお珟時点の䞖界最高性胜を達成したDocREDを改良したベンチマヌクRe-DocREDで実隓を行っおも提案手法は既存手法を䞊回る性胜を瀺したたた掚論時では提案手法のメモリ䜿甚量は既存手法の30\%以䞋であり根拠の予枬におけるメモリ効率を倧幅に改善できた提案手法の実装を\url{https://github.com/YoumiMa/dreeam}で公開しおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V21N02-04
珟圚自然蚀語凊理では意味解析の本栌的な取り組みが始たり぀぀ある意味解析には様々なタスクがあるがその䞭でも文曞䞭の芁玠間の関係性を明らかにする述語項構造解析ず照応解析は最も基本的か぀重芁なタスクである本皿ではこの䞡者をたずめお意味関係解析ず呌ぶこずずする述語項構造解析では甚蚀ずそれが取る項の関係を明らかにするこずで衚局の係り受けより深い関係を扱う照応解析では文章䞭の衚珟間の関係を明らかにするこずで係り受け関係にない衚珟間の関係を扱う意味関係解析の研究では意味関係を人手で付䞎したタグ付きコヌパスが評䟡およびその分析においお必芁䞍可欠ずいえる意味関係およびそのタグ付けを以䞋の䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋}で説明する\ex.\let\oldalph\let\alph\label{意味・談話関係のタグ付け䟋}今日は゜フマップ京郜に行きたした。\\\label{意味・談話関係のタグ付け䟋a}\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}行きたした$\leftarrow$ガ:[著者]ニ:゜フマップ京郜\\\end{tabular}\right)$\\時蚈を買いたかったのですが、この店舗は扱っおいたせんでした。\\\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}買いたかった$\leftarrow$ガ:[著者]ヲ:時蚈\\店舗$\leftarrow$=:゜フマップ京郜\\扱っおいたせんでした$\leftarrow$ガ:店舗ヲ:時蚈\label{意味・談話関係のタグ付け䟋b}\end{tabular}\right)$\\時蚈を売っおいるお店をコメントで教えおください。\\\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}時蚈$\leftarrow$=:時蚈\\売っおいる$\leftarrow$ガ:お店ヲ:時蚈\\教えおください$\leftarrow$ガ:[読者]ヲ:お店ニ:[著者]\label{意味・談話関係のタグ付け䟋c}\end{tabular}\right)$\global\let\alphここでA$\leftarrow${\textitrel}:BはAに{\textitrel}ずいう関係でBずいうタグを付䞎するこずを衚す{\textitrel}が「ガ」「ヲ」「ニ」などの堎合はAが述語項構造の{\textitrel}栌の項ずしおBをずるこずを衚わし「=」はAがBず照応関係にあるこずを衚すたた以降の䟋では議論に関係しないタグに぀いおは省略する堎合がある照応関係ずは談話䞭のある衚珟照応詞が別の衚珟照応先を指す珟象である\footnote{照応に類䌌した抂念ずしお共参照が存圚する共参照ずは耇数の衚珟が同じ実䜓を指す珟象であるが照応ずしお衚珟できるものがほずんどなので本論文では特に断りがない限り照応ずしお扱う}ここでは「店舗」に「=:゜フマップ京郜」ずいうタグを付䞎するこずでこの照応関係を衚珟しおいる述語項構造は述語ずその項の関係を衚したもので䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋b}の「扱っおいたせんでした」に察しおガ栌の項が「店舗」ヲ栌の項が「時蚈」ずいう関係であるここでヲ栌の「時蚈」は省略されおおり䞀般に{\bfれロ照応}ず呌ばれる関係にあるがれロ照応も述語項構造の䞀郚ずしお扱うたたれロ照応では照応先が文章䞭に出珟しない{\bf倖界れロ照応}ず呌ばれる珟象がある䟋えば䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋a}の「行きたした」や「買いたかった」のガ栌の項はこの文章の著者であるがこの著者を指す衚珟は文章䞭には出珟しない倖界の照応先ずしお[著者][読者][䞍特定-人]\footnote{以降倖界の照応先は[]で囲う}などを蚭定するこずで倖界れロ照応を含めた述語項構造のタグ付けを行うこれたでの日本語の意味関係解析の研究で䞻に甚いられおきたのは意味関係を付䞎した新聞蚘事コヌパスであった\cite{KTC,NTC}しかしテキストには新聞蚘事以倖にも癟科事兞や日蚘小説など倚様なゞャンルがあるこれらの倚様なテキストの䞭には䟝頌衚珟敬語衚珟など新聞蚘事ではあたり出珟しない蚀語珟象も出珟し意味関係ず密接に関係しおいる䟋えば䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋}の「買いたかった」のガ栌が[著者]ずなるこずは意志衚珟に「教えおください」のガ栌が[読者]ニ栌が[著者]になるこずは䟝頌衚珟に密接に関係しおいるこのような蚀語珟象ず意味関係の関係を明らかにするためには倚様なテキストからなるタグ付きコヌパスの構築ずその分析が必芁ずなるそこで本研究ではニュヌス蚘事癟科事兞蚘事blog商甚ペヌゞなどを含むWebペヌゞをタグ付け察象ずしお利甚するこずで倚様なゞャンル文䜓の文曞からなる意味関係タグ付きコヌパスの䜜成を行う䞊述のように本研究のタグ付け察象には新聞蚘事ではあたり出珟しない蚀語珟象が含たれるその䞭でも特に倧きなものずしお文章の著者・読者の存圚が挙げられる著者や読者は省略されやすいモダリティや敬語などず密接に関係するなど他の談話芁玠ずは異なった振る舞いをする新聞蚘事では客芳的事実を報じる内容がほずんどのため瀟説を陀くず蚘事の著者や読者が談話䞭に出珟するこずはほずんどないそのため埓来のタグ付け基準では[著者]や[読者]などを倖界の照応先ずしお定矩しおいたが具䜓的なタグ付け基準に぀いおはあたり議論されおこなかった䞀方本研究で扱うWebではblog蚘事や通販ペヌゞマニュアルなど著者や読者が談話䞭に出珟する文曞が倚く含たれその䞭には埓来のタグ付け基準では想定しおいなかった蚀語珟象および意味関係が出珟するそのため著者・読者が出珟する文曞でのタグ付け䞊の問題点を分析しタグ付け基準を蚭けるこずが重芁ずなる著者・読者が出珟する文曞ぞのタグ付けでの1぀目の問題は文章䞭で著者・読者に察応する衚珟である\ex.\underline{僕}は京郜に行きたいのですが\underline{皆さん}のお勧めの堎所があったら\underline{教えおください}。\\\label{䟋:著者・読者衚珟}\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}僕$\leftarrow$=:[著者]\\皆さん$\leftarrow$=:[読者]\\教えおください$\leftarrow$ガ:皆さんヲ:堎所ニ:僕\end{tabular}\right)$䟋\ref{䟋:著者・読者衚珟}では「僕」は著者に察応し「皆さん」は読者に察応した衚珟ずなっおいる本研究ではこのような著者や読者に察応する衚珟を{\bf著者衚珟}{\bf読者衚珟}ず呌ぶこずずする著者衚珟読者衚珟は倖界れロ照応における[著者]や[読者]ず同様に談話䞭で特別な振る舞いをする䟋えば䟋\ref{䟋:著者・読者衚珟}の「教えおください」のように䟝頌衚珟の動䜜䞻は読者衚珟に䟝頌衚珟の受け手は著者衚珟になりやすい本研究で扱う文曞は倚様な著者読者からなり著者読者読者衚珟も人称代名詞だけでなく固有衚珟や圹割衚珟など様々な衚珟で蚀及され語の衚局的な情報だけからは簡単に刀別できないそこで本研究では著者衚珟読者衚珟をタグ付けし著者・読者の談話䞭での振る舞いに぀いお調査した2぀目の問題は項を明瀺しおいない衚珟に察する述語項構造のタグ付けである日本語では䞀般的な事柄に察しお述べる堎合には動䜜䞻や受け手などを明瀺しない衚珟が甚いられるこずが倚い埓来の新聞蚘事を察象ずしたタグ付けでは[䞍特定-人]を動䜜䞻などずするこずでタグ付けを行っおきた䞀方著者・読者が談話䞭に出珟する堎合には䞀般的な事項に぀いお述べる堎合でも動䜜䞻などを著者や読者ず解釈できる堎合が存圚する\ex.ブログに蚘事を曞き蟌んで、むンタヌネット䞊で\underline{公開する}のはずおも簡単です。\label{曖昧性}\\\hspace*{4ex}(公開する$\leftarrow$ガ:[著者]?[読者]?[䞍特定-人]ヲ:蚘事)䟋\ref{曖昧性}の「公開する」の動䜜䞻であるガ栌は䞍特定の人が行える䞀般論であるが著者自身の経隓ずも読者が将来する行為ずも解釈するこずができ䜜業者の解釈によりタグ付けに䞀貫性を欠くこずずなる本研究ではこのような曖昧性が生じる衚珟を分類しタグ付けの基準を蚭定した本研究の目的である倚様な文曞を含むタグ付きコヌパスの構築を行うためには倚数の文曞に察しおタグ付け䜜業を行う必芁があるこの際1文曞あたりの䜜業量が問題ずなる圢態玠構文関係のタグ付けは文単䜍で独立であり文曞が長くなっおも䜜業量は文数に察しお線圢にしか増加しない䞀方意味関係のタグ付けでは文をたたぐ関係を扱うため文曞が長くなるず䜜業者が考慮すべき芁玠が組み合わせ的に増加するこのため1文曞あたりの䜜業時間が長くなり文曞党䜓にタグ付けを行うずタグ付けできる文曞数が限られおしたうそこで先頭の数文に限定しおタグ付けを行うこずで1文曞あたりの䜜業量を抑える意味関係解析では既に解析した前方の文の解析結果を利甚する堎合があり先頭の解析誀りが埌続文の解析に悪圱響を䞎える先頭数文に限定したコヌパスを䜜るこずで文曞の先頭の解析粟床を䞊げるこずが期埅でき党䜓での粟床向䞊にも寄䞎できるず考えられる本論文では2節でコヌパスを構成する文曞の収集に぀いお述べ3節で䞀般的な意味関係のタグ付けに぀いお述べる4節では著者・読者衚珟に察するタグ付け5節では耇数の解釈が可胜な衚珟に察するタグ付けに぀いお述べる6節でタグ付けされたコヌパスの性質に぀いお議論し7節で関連研究に぀いお述べ8節でたずめずする
V14N04-01
\label{intro}近幎自然蚀語凊理の分野では倧芏暡な蚀語資源を利甚した統蚈的手法が研究の䞭心ずなっおいる特に構文朚付きコヌパスは統蚈的手法に基づく蚀語凊理の高性胜化のためだけでなく蚀語孊や蚀語凊理研究の基本デヌタずしおも貎重な資源であるそのため倧芏暡な構文朚付きコヌパスの䜜成が必芁ずなっおいるしかし倧芏暡な構文朚付きコヌパスを党お人手により䜜成するこずは倚倧なコストを必芁ずするため困難である䞀方珟圚の構文解析の粟床では構文朚の付䞎を完党に自動化するこずが難しい珟実的には構文解析噚の出力から人手によっお正しい構文朚を遞択しそれを文に付䞎するこずが望たしいコヌパス䜜成䞭には文法や品詞䜓系の倉曎などコヌパス䜜成方針の倉曎によりコヌパスぞの修正が必芁になるこずもあり継続的な修正䜜業や䞍敎合の陀去などの機胜を持った構文朚付きコヌパスの䜜成を支揎するシステムが必芁になる\cite{cunningham:2003:a}\cite{plaehn:2000:a}このようなシステムの倚くはGUIツヌルを甚いお構文朚付けをするコヌパスのファむル圢匏や品詞ラベルの䞍敎合を防ぐこずによりコヌパス䜜成者を支揎するのが䞻な機胜であるしかしそれだけでは正しい構文朚付きコヌパスの䜜成には䞍十分であり構文朚の䞀貫性を保぀ための支揎が必芁ずなる構文朚の䞀貫性を保぀ための支揎ずしお過去の事䟋を参照するこずは有効である耇数の構文朚候補のうち正しい朚の遞択を迷った堎合にすでに構文朚を付䞎されたコヌパス䞭から䜜業䞭の構文朚ず類䌌した郚分を持぀構文朚を参照できれば正しい構文朚付けが容易になり䞀貫性を保぀ための支揎ができるこのためには構文朚付きコヌパスを怜玢察象ずし朚構造の怜玢が可胜な構文朚付きコヌパス怜玢システムが必芁ずなる構文朚付きコヌパス怜玢システムは朚構造怜玢を行うこずになるためUNIXの文字列怜玢コマンド$grep$などの文字列怜玢よりも怜玢に時間を芁するこずが倚い既存の構文朚付きコヌパス怜玢システム\cite{randall:2000:a,rohde:2001:a,konig:2003:a,bird:2004:a}においおも䞻な課題ずしお怜玢時間の高速化が挙げられおいるが怜玢時間を高速化する優れた手法はただ提案されおいない今埌コヌパスの芏暡が曎に倧きくなるず怜玢時間の高速化は䞍可欠な技術ずなる本論文では高速な構文朚付きコヌパス怜玢手法を提案する本論文で提案する怜玢手法は構文朚付きコヌパスを関係デヌタベヌスに栌玍し怜玢にはSQLを甚いる郚分朚を怜玢のク゚リずしお䞎えク゚リず同じ構造を含む構文朚を怜玢結果ずしお出力するク゚リの節点数が倚い堎合ク゚リを分割しそれぞれのク゚リを別のSQL文で挞進的に怜玢するク゚リを分割すべきかどうか分割するク゚リの倧きさや怜玢順序は構文朚付きコヌパス䞭の芏則の出珟頻床を甚いお自動的に決定する6蚀語7皮類のコヌパスを甚いお評䟡実隓を行い4皮類のコヌパスにおいお挞進的に怜玢を行う本手法により怜玢時間が短瞮され本手法の有効性を確認したたた残りの3皮類のコヌパスにおいおは挞進的に怜玢を行わなくおも倚倧な怜玢時間を芁しないこずを本手法で刀定するこずができたそしおク゚リの分割が怜玢時間の短瞮に効果があった4皮類のコヌパスず分割の効果がなかった3皮類のコヌパスの違いに぀いおコヌパスに含たれる文数ラベルの頻床節点の平均分岐数の芳点から考察を行い節点の平均分岐数がその䞀因であるこずを確認した
V31N02-15
\label{sec:intro}蚀語生成における最も䞀般的な解の探玢手法ずしおビヌムサヌチが挙げられるビヌム幅を倧きくするこずでより広範囲の解候補探玢が可胜ずなるがビヌム幅を倧きくするず生成品質が䜎䞋するずいう問題が知られおいる\cite{koehn-knowles-2017-six,yang-etal-2018-breaking,pmlr-v80-ott18a,stahlberg-byrne-2019-nmt}この問題ぞの察凊法ずしお$N$ベスト出力のリランキングや最小ベむズ埩号法\cite{muller-sennrich-2021-understanding,eikema-aziz-2022-sampling}が研究されおきた\cite{fernandes-etal-2022-quality}リランキング手法はデコヌド方法のみを倉曎するため最小ベむズ埩号法のようなモデル孊習を䌎う方法ず比べ孊習コストが䜎く孊習枈みモデルに容易に適甚できるリランキング手法は$N$ベスト出力の䞭により品質の高い仮説が存圚するこずを前提ずし品質が高いず掚定された仮説を遞択しおいるそのためリランキング手法は郚分的に高品質であるが文党䜓ずしおは䞍完党な仮説を掻甚するこずが困難である提案手法ではこのような高品質な断片を識別し語圙制玄付きデコヌディング手法により統合するこずで高品質な出力を生成する具䜓的にはたず蚀語生成モデルにビヌムサヌチを適甚するこずで$N$ベストの出力文を生成した埌$N$ベスト出力に含たれる各トヌクンが最終出力に含たれるべきか吊かの正誀予枬を行い誀りず予枬されたトヌクンを負の制玄正しいず予枬されたトヌクンを正の制玄ずするそしお入力文を再床蚀語生成モデルに入力し語圙制玄を適甚したデコヌドを行うこずで予枬された誀りを含たず正解ず期埅されるトヌクンを含んだ出力文を埗る提案手法は蚀語生成モデルの蚓緎甚コヌパスが存圚するあらゆる蚀語生成タスクに適甚でき高い汎甚性を持぀提案手法の有効性を怜蚌するために蚀い換え生成タスク\cite{takayama-etal-2021-direct-direct}芁玄タスク\cite{see-etal-2017-get,hermann-etal-cnndm,narayan-etal-2018-dont}翻蚳タスク\cite{kocmi-etal-2022-findings}制玄付きテキスト生成タスク\cite{lin-etal-2020-commongen}ずいう$4$぀の蚀語生成タスクにおける評䟡実隓を実斜したその結果蚀い換え生成芁玄翻蚳においお$N$ベスト出力の䞭には文党䜓ずしおは䞍完党であっおも郚分的に品質の高い断片が存圚するずいう我々の仮定が成立するこずが確認されたさらに劥圓な出力が定たりやすい蚀い換え生成芁玄においお提案手法が匷力なリランキング手法を䞊回るこずが確認された\footnote{実隓に甚いたコヌドは以䞋で公開しおいる\url{https://github.com/mr0223/self-ensemble}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V17N02-01
科孊技術や文化の発展に䌎い新しい甚語が次々ず䜜られむンタヌネットによっお䞖界䞭に発信される倖囜の技術や文化を取り入れるためにこれらの甚語を迅速に母囜語ぞ翻蚳する必芁性が高たっおいる倖囜語を翻蚳する方法には「意味蚳」ず「翻字」がある意味蚳は原蚀語の意味を翻蚳先の蚀語で衚蚘し翻字は原蚀語の発音を翻蚳先の蚀語における音韻䜓系で衚蚘する専門甚語や固有名詞は翻字されるこずが倚い日本語や韓囜語はカタカナやハングルなどの衚音文字を甚いお倖囜語を翻字するそれに察しお䞭囜語は挢字を甚いお翻字するしかし挢字は衚意文字であるため同じ発音に耇数の文字が察応し文字によっお意味や印象が異なるその結果同音異矩の問題が発生するすなわち翻字に䜿甚する挢字によっお翻字された甚語に察する意味や印象が倉わっおしたう䟋えば飲料氎の名称である「コカコヌラCoca-Cola」に察しお様々な挢字列で発音を衚蚘するこずができる公匏の衚蚘は「\UTFC{53EF}\UTFC{53E3}\UTFC{53EF}\UTFC{4E50}/ke--ko--ke--le/」であり原蚀語ず発音が近いさらに「\UTFC{53EF}\UTFC{53E3}」には「矎味しい」「\UTFC{53EF}\UTFC{4E50}」には「楜しい」ずいう意味があり飲料氎ずしお良い印象を䞎える「Coca-Cola」の発音に近い挢字列ずしお「\UTFC{53E3}\UTFC{5361}\UTFC{53E3}\UTFC{62C9}/ko--ka--ko--la/」もあるしかし「\UTFC{53E3}\UTFC{5361}」には「喉に詰たる」ずいう意味があり飲料氎の名称ずしお䞍適切であるたた「人名」や「地名」ずいった翻字察象の皮別によっおも䜿甚される挢字の傟向が異なる䟋えば「\UTFC{5B9D}」ず「\UTFC{5821}」の発音はどちらも/bao/である「\UTFC{5B9D}」には「貎重」や「宝物」などの意味があり䞭囜語で人名や商品名によく䜿われるのに察しお「\UTFC{5821}」には「砊」や「小さい城」などの意味があり䞭囜語で地名によく䜿われる以䞊の䟋より䞭囜語ぞの翻字においおは発音だけではなく挢字が持぀意味や印象さらに翻字察象の皮別も考慮しお挢字を遞択する必芁があるこの点は䌁業名や商品名を䞭囜に普及させおブランドむメヌゞを高めたい䌁業にずっお特に重芁である翻字に関する既存の手法は「狭矩の翻字」ず「逆翻字」に倧別するこずができる「狭矩の翻字」は倖囜語を移入しお新しい甚語を生成する凊理である\cite{Article_10,Article_11,Article_16,Article_18}.「逆翻字」は既に翻字された甚語に察する元の甚語を特定する凊理である\cite{Article_01,Article_02,Article_04,Article_05,Article_06,Article_07,Article_08,Article_09,Article_12,Article_14}逆翻字は䞻に蚀語暪断怜玢や機械翻蚳に応甚されおいるどちらの翻字も発音をモデル化しお音蚳を行う点は共通しおいるしかし逆翻字は新しい甚語を生成しないため本研究ずは目的が異なる本研究の目的は狭矩の翻字であり以降本論文では「翻字」を「狭矩の翻字」の意味で䜿う䞭囜語を察象ずした翻字の研究においお\cite{Article_10,Article_16,Article_18}は人名や地名などの倖来語に察しお発音モデルず蚀語モデルを単独たたは組み合わせお䜿甚したそれに察しお\cite{Article_11,Article_19,Article_21}は翻字察象語の意味や印象も䜿甚した\cite{Article_11}は倖囜人名を翻字する際に察象人名の蚀語日本語や韓囜語など性別姓名を考慮したしかしこの手法は人名のみを察象ずしおいるので䌁業名や商品名などには利甚できない\cite{Article_19}は翻字察象語の発音ず印象を考慮し\cite{Article_21}は翻字察象語の皮別も考慮した\cite{Article_19}ず\cite{Article_21}では翻字察象の印象を衚す「印象キヌワヌド」に基づいお翻字に䜿甚する挢字を遞択するしかし印象キヌワヌドはナヌザが䞭囜語で䞎える必芁がある本研究は\cite{Article_19}ず\cite{Article_21}の手法に基づいおさらに印象キヌワヌドを人手で䞎える代わりにWorldWideWebから自動的に抜出しお䞭囜語ぞの翻字に䜿甚する手法を提案する以䞋\ref{sec:method}で本研究で提案する手法に぀いお説明し\ref{sec:exp}で提案手法を評䟡する
V08N01-03
\label{sec:intro}珟圚統蚈的蚀語モデルの䞀クラスずしお確率文脈自由文法probabilisticcontext-freegrammar;以䞋PCFGが広く知られおいるPCFGは文脈自由文法context-freegrammar;以䞋CFGの生成芏則に確率パラメタが付䞎されたものず芋るこずができそれらのパラメタによっお生成される文の確率が芏定されるしかしすべおのパラメタを人手で付けるのはコストず客芳性の点で問題があるそこで蚈算機によるコヌパスからのPCFGのパラメタ掚定すなわちPCFGの蚓緎(training)が広く行なわれおいる珟圚構造぀きコヌパス䞭の芏則出珟の盞察頻床に基づきPCFGを蚓緎する方法以䞋盞察頻床法ず呌ぶが広く行なわれおいるが我々はより安䟡な蚓緎デヌタずしお分かち曞きされおいる圢態玠解析枈みの括匧なしコヌパスを甚いる括匧なしコヌパスからのPCFGの蚓緎法ずしおはInside-Outsideアルゎリズム\cite{Baker79,Lari90}が広く知られおいる以䞋,I-Oアルゎリズムず略すI-OアルゎリズムはCYK(Cocke-Younger-Kasami)パヌザで甚いられる䞉角行列の䞊に構築されたPCFG甚のEM(expectation-maximization)アルゎリズム\cite{Dempster77}ず特城づけるこずができるI-Oアルゎリズムは倚項匏オヌダのEMアルゎリズムであり効率的ずされおいるが蚓緎コヌパスの文の長さに察し3乗の蚈算時間を芁するため倧芏暡な文法・コヌパスからの蚓緎は困難であったたた基になるCFGがChomsky暙準圢でなければならないずいう制玄をもっおいる䞀方本論文ではPCFGの文法構造基になるCFGが所䞎であるずきの効率的なEM孊習法を提案する提案手法はwell-formedsubstringtable以䞋WFSTず呌ばれるデヌタ構造を利甚しおおり党䜓の蚓緎過皋を次の2段階に分離しおPCFGを蚓緎する\begin{description}\item\underline{\bf構文解析}:\\はじめにパヌザによっお䞎えられたテキストコヌパスもしくはタグ付きコヌパス䞭の各文に構文解析を斜しその文の構文朚すべおを埗るただし構文朚は実際に構築せずに途䞭で構築されるWFSTのたたでずどめおおく\item\underline{\bfEMå­Šç¿’}:\\䞊で埗られたWFSTから支持グラフず呌ばれるデヌタ構造を抜出し新たに導出されたグラフィカルEMgraphicalEM;以䞋gEMず略蚘アルゎリズムを支持グラフ䞊で走らせる\end{description}WFSTは構文解析途䞭の郚分的な解析結果郚分構文朚を栌玍するデヌタ構造の総称であり~\cite{Tanaka88,Nagata99}パヌザはWFSTを参照するこずにより再蚈算を防いでいるたた最終的にWFSTに栌玍されおいる郚分構文朚を組み合わせお構文朚を出力する衚~\ref{tab:WFST}に各構文解析手法におけるWFSTを掲げるなおFujisakiらも文法が所䞎であるずしお䞊の2段階でPCFGを蚓緎する方法を提案しおいるが\cite{Fujisaki89}その方法ではWFSTは掻甚されおいない\begin{table}[b]\caption{各パヌザにおけるWFST}\label{tab:WFST}\begin{center}\begin{tabular}{|l||l|l|}\hlineパヌザ&\multicolumn{1}{c|}{WFST}\\\hlineCYK法&䞉角行列\\Earley法&アむテム集合Earleyチャヌトの集たり\\GLR法&圧瞮共有構文森(packedsharedparseforest)\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}提案手法の特長は埓来法であるI-Oアルゎリズムの䞀般化ず高速化が同時に実珟された点すなわち\begin{description}\item{\bf特長1:}埓来のPCFGのEM孊習法の䞀般化ずなっおいる\item{\bf特長2:}珟実的な文法に察しおはI-Oアルゎリズムに比べおEM孊習が倧幅に高速化される\item{\bf特長3:}提案手法がPCFGに文脈䟝存性を導入した確率蚀語モデルPCFGの拡匵文法\footnote{Magermanらが\cite{Magerman92}で述べおいる``Context-freegrammarwithcontext-sensitiveprobability(CFGwithCSP)''を指す具䜓的にはCharniakらの疑䌌確率文脈䟝存文法\cite{Charniak94b}や北らの芏則バむグラムモデル\cite{Kita94}が挙げられる}ず呌ぶに察する倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを包含する\end{description}点にある先述したようにI-OアルゎリズムはCYK法のWFSTである䞉角行列を利甚しお効率的に蚓緎を行なう手法ず捉えるこずができ提案手法のCYK法ずgEMアルゎリズムを組み合わせた堎合がI-Oアルゎリズムに察応する䞀方提案手法でEarleyパヌザや䞀般化LR以䞋GLRパヌザず組み合わせる堎合文法構造にChomsky暙準圢を前提ずしないため本手法はI-Oアルゎリズムの䞀般化ずなっおいる{\bf特長1}加えお本論文ではStolckeの確率的Earleyパヌザ\cite{Stolcke95}やPereiraずSchabesによっお提案された括匧なしコヌパスからの孊習法\cite{Pereira92}も提案手法の枠組で扱うこずができる\footnote{より正確には文法構造が䞎えられおいる堎合のPereiraずSchabesの孊習法を扱う}こずを瀺すたた{\bf特長2}が埗られるのは提案手法ではがWFSTずいうコンパクトなデヌタ構造のみを走査するためであるそしおLR衚ぞのコンパむル・ボトムアップ解析ずいった特長により実甚的には最も効率的ずされる䞀般化LR法~\cite{Tomita91}以䞋GLR法を利甚できる点も蚓緎時間の軜枛に効果があるず考えられるそしお{\bf特長3}は提案手法の汎甚性を瀺すものであり本論文では北らの芏則バむグラムモデル\cite{Kita94}の倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを提瀺する本論文の構成は次の通りであるたず節~\ref{sec:PCFG}でPCFGCYKパヌザI-Oアルゎリズムおよびそれらの関連事項の導入を行なうI-Oアルゎリズムず察比させるため提案手法をCYKパヌザず\gEMアルゎリズムの組合せを察象にした堎合を節~\ref{sec:GEM}で蚘述した{\bf特長2}を怜蚌するためGLRパヌザずgEMアルゎリズムを組み合わせた堎合の蚓緎時間をATR察話コヌパス(SLDB)を甚いお蚈枬したその結果を節~\ref{sec:experiment}に瀺すたた{\bf特長3}を具䜓的に瀺すため節~\ref{sec:extensions}ではPCFGの拡匵文法に察する倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを提瀺する最埌に節~\ref{sec:related-work}で関連研究に぀いお述べ{\bf特長1}に぀いお考察する本論文で甚いる䟋文法䟋文およびそれらに基づく構文解析結果の倚くは\cite{Nagata99}のものもしくはそれに手を加えたものである以降では$A,B,\ldots$を非終端蚘号を衚すメタ蚘号$a,b,\ldots$を終端蚘号を衚すメタ蚘号$\rho$を䞀぀の終端たたは非終端蚘号を衚すメタ蚘号$\zeta$,$\xi$,$\nu$を空列もしくは終端蚘号たたは非終端蚘号から成る蚘号列を衚すメタ蚘号ずする空列は$\varepsilon$ず曞く䞀方䞀郚の図を陀き具䜓的な文法蚘号を$\sym{S},\sym{NP},\ldots$などタむプラむタ曞䜓で衚すたた$y_n$を第$n$芁玠ずするリストを\$\tuple{y_1,y_2,\ldots}$で衚珟するたたリスト$Y=\tuple{\ldots,y,\ldots}$であるずき$y\inY$ず曞く集合$X$の芁玠数蚘号列$\zeta$に含たれる蚘号数リスト$Y$の芁玠数をそれぞれ$|X|$,$|\zeta|$,$|Y|$で衚すこれらはどれも芋た目は同じだが文脈で違いを刀断できる
V10N01-01
本研究の目的は情報抜出のサブタスクである固有衚珟抜出(NamedEntityTask)の難易床の指暙を定矩するこずである情報抜出ずは䞎えられた文章の集合から「人事異動」や「䌚瀟合䜵」など特定の出来事に関する情報を抜き出しデヌタベヌスなど予め定められた圢匏に倉換しお栌玍するこずであり米囜のワヌクショップMessageUnderstandingConference(MUC)でタスクの定矩・評䟡が行われおきた固有衚珟(NamedEntity)ずは情報抜出の芁玠ずなる衚珟のこずである固有衚珟抜出(NamedEntityTask)はMUC-6\cite{MUC6}においお初めお定矩され組織名(Organization)人名(Person)地名(Location)日付衚珟(Date)時間衚珟(Time)金額衚珟(Money)割合衚珟(Percent)ずいう7皮類の衚珟が抜出すべき察象ずされたこれらは䞉぀に分類されおおり前の䞉぀がentitynames(ENAMEX)日付衚珟・時間衚珟がtemporalexpressions(TIMEX)金額衚珟・割合衚珟がnumberexpressions(NUMEX)ずなっおいる1999幎に開かれたIREXワヌクショップ\cite{IREXproc}ではMUC-6で定矩された7぀に加えお補品名や法埋名などを含む固有物名(Artifact)ずいうクラスが抜出察象ずしお加えられた固有衚珟抜出システムの性胜は再珟率(Recall)や適合率(Precision)そしおその䞡者の調和平均であるF-measureずいった客芳的な指暙\footnotemark{}によっお評䟡されおきた\footnotetext{再珟率は正解デヌタ䞭の固有衚珟の数Gのうち正しく認識された固有衚珟衚珟の数Cがどれだけであったかを瀺す適合率は固有衚珟ずみなされたものの数Sのうち正しく認識された固有衚珟の数Cがどれだけであったかを瀺すF-measureは䞡者の調和平均であるそれぞれの評䟡基準を匏で瀺せば以䞋のようになる\begin{quote}再珟率R=C/G\\適合率P=C/S\\F-measure=2PR/(P+R)\end{quote}}しかし単䞀システムの出力に察する評䟡だけではあるコヌパスに察する固有衚珟抜出がどのように難しいのかどのような情報がそのコヌパスに察しお固有衚珟抜出を行なう際に有効なのかを知るこずは難しい䟋えばあるコヌパスに぀いおあるシステムが固有衚珟抜出を行いそれらの結果をある指暙で評䟡したずする埗られた評䟡結果が良いずきにそのシステムが良いシステムなのかあるいはコヌパスが易しいのかを刀断するこずはできない評䟡コンテストを行い単䞀のシステムでなく耇数のシステムが同䞀のコヌパスに぀いお固有衚珟抜出を行いそれらの結果を同䞀の指暙で評䟡するこずでシステムを評䟡する基準を䜜成するこずはできるしかしながら異なるコヌパスに぀いお耇数の固有衚珟抜出システムの評䟡結果を蓄積しおいくこずは倧きなコストがかかるたた継続しお評䟡を行なっおいったずしおも評䟡に参加するシステムは同䞀であるずは限らない異なるコヌパスに぀いお個別のシステムずは独立に固有衚珟抜出の難易床を枬る指暙があればコヌパス間の評䟡たた固有衚珟抜出システム間の評䟡がより容易になるず考えられる本研究はこのような指暙を定矩するこずを目指すものである\subsection{固有衚珟抜出の難易床における前提}異なる分野における情報抜出タスクの難易床を比范するこずは耇数の分野に適甚可胜な情報抜出システムを䜜成するためにも有甚であり実際耇数のコヌパスに察しお情報抜出タスクの難易床を掚定する研究が行われおきおいるBaggaet.al~\cite{bagga:97}はMUCで甚いられたテストコヌパスから意味ネットワヌクを䜜成しそれを甚いおMUCに参加した情報抜出システムの性胜を評䟡しおいる固有衚珟抜出タスクに関しおはPalmeret.al~\cite{palmer:anlp97}がMultilingualEntityTask~\cite{MUC7}で甚いられた6カ囜語のテストコヌパスから各蚀語における固有衚珟抜出技術の性胜の䞋限を掚定しおいる本研究では固有衚珟抜出の難易床をテストコヌパス内に珟れる固有衚珟たたはその呚囲の衚珟に基づいお掚定する指暙を提案する指暙の定矩は「衚珟の倚様性が抜出を難しくする」ずいう考えに基づいおいる文章䞭の固有衚珟を正しく認識するために必芁な知識の量に着目するずあるクラスに含たれる固有衚珟の皮類が倚ければ倚いほどたた固有衚珟の前埌の衚珟の倚様性が倧きいほど固有衚珟を認識するために芁求される知識の量は倧きくなるず考えられるあらゆるコヌパスを統䞀的に評䟡できるような固有衚珟抜出の真の難易床は珟圚存圚しないので今回提案した難易床の指暙がどれほど真の難易床に近いのかを評䟡するこずはできない本論文では先に述べた「耇数のシステムが同䞀のコヌパスに぀いお固有衚珟抜出を行った結果の評䟡」を真の難易床の近䌌ず芋なしこれず提案した指暙ずを比范するこずによっお指暙の評䟡を行うこずにする具䜓的には1999幎に開かれたIREXワヌクショップ\cite{IREXproc}で行われた固有衚珟抜出課題のテストコヌパスに぀いお提案した指暙の倀を求めそれらずIREXワヌクショップに参加した党システムの結果の平均倀ずの盞関を調べ指暙の結果の有効性を怜蚌するこのような指暙の評䟡方法を行うためにはできるだけ性質の異なる数倚くのシステムによる結果を埗る必芁があるIREXワヌクショップでは15システムが参加しおおりシステムの皮類も明瀺的なパタンを甚いたものやパタンを甚いず機械孊習を行ったものたたパタンず機械孊習をずもに甚いたものなどがあり機械孊習の手法も最倧゚ントロピヌやHMM決定朚刀別分析などいく぀かバラ゚ティがあるのでこれらのシステムの結果を難易床を瀺す指暙の評䟡に甚いるこずには䞀定の劥圓性があるず考えおいる\subsection{\label{section:IREX_NE}IREXワヌクショップの固有衚珟抜出課題}\begin{table}[t]\small\caption{\label{table:preliminary_comparison}IREX固有衚珟抜出のテストコヌパス}\begin{center}\begin{tabular}{|l||r|r|r|}\hline&&\multicolumn{2}{|c|}{本詊隓}\\\cline{3-4}&予備詊隓&総合課題&限定課題\\\hline蚘事数&36&72&20\\単語数&11173&21321&4892\\文字数&20712&39205&8990\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}IREXワヌクショップの固有衚珟抜出課題では予備詊隓を含め3皮類のテストコヌパスが評䟡に甚いられた衚\ref{table:preliminary_comparison}に各々の蚘事数単語数文字数を瀺す単語の切り分けにはJUMAN3.3~\cite{JUMAN33}を甚い単語の切り分けが固有衚珟の開始䜍眮・終了䜍眮ず異なる堎合にはその䜍眮でさらに単語を分割したIREXワヌクショップに参加した固有衚珟抜出システムの性胜評䟡はF-measureで瀺されおいる衚\ref{table:F-measures}に各課題におけるF-measureの倀を瀺す本詊隓の評䟡倀はIREXワヌクショップに参加した党15システムの平均倀である䞀方予備詊隓においおは党システムの評䟡は利甚できなかったため䞀぀のシステム\cite{nobata:irex1}の出力結果を評䟡した倀を甚いおいるこのシステムは決定朚を生成するプログラム\cite{quinlan:93}を甚いた固有衚珟抜出システム\cite{sekine:wvlc98}をIREXワヌクショップに向けお拡匵したものであるIREXでは8぀の固有衚珟クラスが定矩された衚\ref{table:F-measures}から最初の4぀の固有衚珟クラス(組織名人名地名固有物名)は残り4぀の固有衚珟クラス(日付衚珟時間衚珟金額衚珟割合衚珟)よりも難しかったこずが分かる以䞋では䞡者を区別しお議論したいずきにはMUCでの甚語に基づき前者の4クラスを「ENAMEXグルヌプ」ず呌び埌者の4クラスを「TIMEX-NUMEXグルヌプ」ず呌ぶこずにする\begin{table}[t]\small\caption{\label{table:F-measures}IREX固有衚珟抜出の性胜評䟡}\begin{center}\begin{tabular}{|l||r|r|r|}\hline&&\multicolumn{2}{|c|}{本詊隓}\\\cline{3-4}クラス&予備詊隓&総合課題&限定課題\\\hline\hline組織名&55.6&57.3&55.2\\\hline人名&71.3&67.8&68.8\\\hline地名&65.7&69.8&68.1\\\hline固有物名&18.8&25.5&57.9\\\hline日付衚珟&83.6&86.5&89.4\\\hline時間衚珟&69.4&83.0&89.8\\\hline金額衚珟&90.9&86.4&91.4\\\hline割合衚珟&100.0&86.4&---\\\hline\hline党衚珟&66.5&69.5&71.7\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\subsection{指暙の抂芁}以䞋本皿ではたず固有衚珟内の文字列に基いお固有衚珟抜出の難易床を瀺す指暙を提案するここで提案する指暙は2皮類ある\begin{itemize}\itemFrequencyoftokens:各固有衚珟クラスの頻床ず異なり数を甚いた指暙(\ref{section:FT}節)\itemTokenindex:固有衚珟内の個々の衚珟に぀いおその衚珟のクラス内における頻床ずコヌパス党䜓における頻床を甚いた指暙(\ref{section:TI}節)\end{itemize}これらの指暙の倀を瀺しそれらず実際のシステムの評䟡結果ずの盞関を調べた結果に぀いお述べる次に固有衚珟の呚囲の文字列に基いた指暙に぀いおも固有衚珟内の文字列に基いた指暙ず同様に2皮類の指暙を定矩しそれらの倀ずシステムの評䟡結果ずの盞関の床合を瀺す(\ref{section:CW}節)
V14N03-15
近幎Webが爆発的に普及し掲瀺板等のコミュニティにおいお誰もが容易に情報亀換をするこずが可胜になったこのようなコミュニティには様々な人の倚様な評刀情報意芋が倚く存圚しおいるこれらの情報は䌁業のマヌケティングや個人が商品を賌入する際の意思決定などに利甚されおいるこのためこのような補品などに察する評刀情報をWeb䞊に存圚するレビュヌあるいはブログなどから自動的に収集・解析する技術ぞの期埅が高たっおいるこのため埓来このような評刀情報の抜出に関しお研究されおきた\cite{morinaga,iida,dave,kaji,yano,suzuki}これらの研究では補品などに関する評䟡文曞から自然蚀語凊理技術を甚いお評刀情報を抜出するたた評刀情報を含む評䟡文曞をポゞティノおすすめずネガティノおすすめしないずいう2぀の極性倀に分類しその結果をナヌザに提瀺する提瀺された情報を基にナヌザは様々な意思決定を行う評䟡文曞を2぀の極性倀に分類する手法に関しおこれたで倚くの研究が行われおきた\cite{turney}ではフレヌズの極性倀に基づく教垫なし孊習によっお評䟡文曞を分類しおいる\cite{chaovalit}では映画のレビュヌを察象に教垫なし孊習\cite{turney}ず教垫あり孊習を比范しおいるここでは教垫あり孊習ずしおN-gramを甚いおいる実隓の結果分類粟床は教垫あり孊習の方が高かったず報告しおいる教垫あり孊習を甚いたものずしお\cite{dave}ではナむヌブベむズを甚いお評刀情報の分類孊習を行っおいるこれらの研究では文曞䞭に含たれおいる単語や評刀情報をすべお同等に扱っおいるしかし評䟡文曞には党䜓評刀情報ず郚分評刀情報ずいう2぀のレベルの評刀情報が含たれおいるず考えられる党䜓評刀情報ずは評䟡文曞の察象党般に関わる評䟡衚珟のこずを指す䟋えば映画のレビュヌにおいお「この映画はおもしろい」ずいう評䟡衚珟は察象党般に関わる評䟡衚珟でありこの衚珟がある堎合はその極性倀が評䟡文曞の極倀にほが䞀臎する䞀方郚分評刀情報ずは察象の䞀属性に関わる評䟡衚珟のこずを指す䟋えば映画のレビュヌにおいお「映像がきれい」ずいう評䟡衚珟は映画の䞀属性である映像に関する評䟡衚珟でありこの衚珟があったずしおもその極性倀が評䟡文曞の極性倀ず䞀臎するわけではないしたがっおこれら2぀のレベルを考慮するこずで評䟡文曞の分類粟床の向䞊が期埅できるそこで本論文では評刀情報を党䜓評刀情報ず郚分評刀情報ずいう2぀のレベルに分けその極性倀を基に評䟡文曞を分類する手法を提案する本手法ではたず評䟡文曞から党䜓評刀情報を抜出しその極性倀を刀定するこの極性倀は評䟡文曞の極性倀ずほが䞀臎するためこの極性倀を評䟡文曞の極性倀ずする評䟡文曞に党䜓評刀情報が含たれない堎合は郚分評刀情報の極性倀の割合から評䟡文曞の極性倀を決定するさらにこの2぀のレベルの評刀情報を甚いお評刀情報の信頌性を評䟡するための䞀手法を提案する評刀情報は䞻芳的な情報のため信頌性が䜎いずいう問題点があるこのためその信頌性を評䟡できれば有益な情報ずなる信頌性を評䟡する手法は倚くのこずが考えられるがここではその1぀ずしお評䟡文曞の極倀ず異なる極性倀を持぀郚分評刀情報は信頌性の高い情報ず捉えるこずを提案する䟋えば「すごく面癜い映画だった映像も玠晎らしかった」ず「はっきりいっお最䜎の映画でしたでも映像だけは良かったです」ずいう評䟡文曞があるずする前者のように映画党䜓をポゞティブに評䟡しおいる人が映像に関しおもポゞティブに評䟡するこずはあたり情報ずしおの䟡倀はない悪意のある芋方をするず宣䌝ずもずれる䞀方埌者は映画党䜓ずしおはネガティブな評䟡であるが映像に関しおはポゞティブに評䟡しおいるこのような評䟡は客芳的でフェアである可胜性が高いため信頌性が高い評䟡情報であるずするこのような信頌性は評刀情報の2぀のレベルを甚いるこずで評䟡できる
V07N03-04
日本語ずりむグル語は蚀語孊䞊の区分においお共に膠着語に分類され䞡蚀語の間には語順がほが同じであるなどの様々な構文的類䌌点が芋られるそのため日本語--りむグル語機械翻蚳では圢態玠解析が終了した段階で各単語を察応するりむグル語に眮き換えるいわゆる逐語翻蚳によっおある皋床の翻蚳が可胜ずなる\cite{MUHTAR}ずころで孊校文法をはじめずする倚くの日本語文法では文の䞭心的圹割を果たす動詞が掻甚するこずを前提ずしおいるしかしりむグル語の動詞は掻甚しないず考えられおきたため䞡蚀語間の翻蚳の際には掻甚の有無の違いを考慮する必芁があったそれに察しお\cite{MUHTAR}は掚移グラフの利甚を提案したが実際の凊理の際には扱いにくいずいう問題がある䞀方Bloch\cite{BLOCH}を源流ずする音韻論に基づく文法は掻甚を甚いるこずなく日本語の動詞の語圢倉化を衚珟するこずが可胜である本論文ではそれらの䞭でも動詞の語圢倉化を䜓系的に蚘述するこずに成功しおいる掟生文法\cite{KIYOSE1}\cite{KIYOSE2}を䜿甚する掟生文法は日本語の膠着語ずしおの性質に着目した文法であり動詞の語圢倉化を語幹ぞの接尟蟞の接続ずしお衚珟するさらにりむグル語も同じ膠着語であるのでその語圢倉化も掟生文法で蚘述可胜であるず考えられる原蚀語である日本語ず目暙蚀語であるりむグル語の双方を共に掟生文法で蚘述するこずができればその結果䞡蚀語間の圢態論的類䌌性がより明確になり単玔でか぀粟床の高い機械翻蚳の実珟が期埅できる特に本論文で扱う動詞句の翻蚳においおは耇雑な掻甚凊理をするこずなく語幹ず接尟蟞をそれぞれ察応する蚳語に眮き換えるこずにより翻蚳が可胜になるず考えられるそこで本論文ではりむグル語の動詞句も掟生文法に基づいお蚘述するこずにより掻甚凊理を行うこずなく簡朔にか぀䜓系的に日本語からりむグル語ぞの動詞句の機械翻蚳を実珟する手法を提案する膠着語間の機械翻蚳に関する研究ずしおは日本語ず韓囜語ずの間の研究\cite{H_LEE1990}\cite{S_LEE1992}\cite{J_KIM1996_2}\cite{J_KIM1998}が倚くなされおいるそれらでは日本語および韓囜語の動詞がずもに掻甚するこずを前提に翻蚳が行われおいるが䞡蚀語においお掻甚倉化の仕方が異なる点が問題ずされおいる䟋えば日本語の孊校文法においおは掻甚圢が未然圢連甚圢終止圢連䜓圢仮定圢呜什圢の6぀に分類されるがこれは日本語独自の分類であり韓囜語の掻甚圢の分類ずは䞀臎しないそのため䞡蚀語の掻甚圢の間で察応をずる必芁があるが日本語の連甚圢は文䞭における機胜が倚岐に枡るため韓囜語の掻甚圢ず1察1に察応させるこずは困難であるたた日本語の孊校文法が甚蚀の掻甚を五段掻甚および䞊䞋䞀段掻甚の2皮類の芏則掻甚ずカ倉およびサ倉の䞍芏則掻甚に分類しおいるのに察しお韓囜語には皮々の䞍芏則動詞が存圚しその倉化の仕方は日本語ず異なるそうした日本語ず韓囜語の比范に぀いおは文献\cite{J_KIM1996_2}が詳しいそのためこれたでの日本語--韓囜語機械翻蚳の研究においおは日本語の語圢倉化の凊理ず韓囜語の語圢倉化の凊理を別々に行っおいるそれに察しお本研究では日本語およびりむグル語の動詞は共に掻甚しないずしおいるため掻甚圢の䞍䞀臎は問題ずならないたた動詞句の圢成には掟生文法に基づく同䞀の芏則を甚いるため日本語ずりむグル語の語圢生成を同じ芏則で扱うこずが可胜であるたた日本語ず韓囜語ずの間の翻蚳においおはもう䞀぀の問題ずしお様盞衚珟の違いが指摘されおきたこれは様盞衚珟を衚わす接尟蟞の接続順序が日本語ず韓囜語で異なるために生じる問題でありこの問題を解決するために意味接続関係によっお蚘述された翻蚳テヌブルを䜿甚する方匏\cite{J_KIM1996_2}や様盞情報の意味をテヌブル化しPIVOTずしお甚いる方匏\cite{J_KIM1998}などが提案されおいる日本語ずりむグル語では様盞衚珟を衚す接尟蟞の接続順序は同じであるためそうした点も問題ずはならないしかし日本語ずりむグル語には同じ意味圹割を果しおいおも互いに品詞の異なる単語が存圚するそのためそれらの単語の翻蚳においおは単玔に眮き換えただけでは䞍自然な翻蚳文が生成される本論文ではこの問題はりむグル語の語圢成の性質を利甚するこずによっお解決できるこずを瀺す具䜓的には日本語圢態玠解析の結果を逐語翻蚳した埌りむグル語単語の接続情報を甚い䞍自然な䞊びずなる単語列を他の蚳語に眮き換えるこずによっおより自然なりむグル語文を生成するさらに本研究では圢態玠解析システムMAJO\cite{OGAWA1999}を利甚しお日本語--りむグル語機械翻蚳システムを䜜成したMAJOは掟生文法に基づいお日本語の圢態玠解析を行うシステムであるMAJOの蟞曞は本来日本語単語ずその品詞および意味情報の3項組で構成されおいるがこの機械翻蚳システムでは意味情報の代わりにりむグル語蚳語を䞎え日本語--りむグル語察蚳蟞曞ずしお利甚したその結果MAJOの出力結果はそのたた日本語からりむグル語ぞの逐語翻蚳ずなっおいるさらにこのMAJOの出力結果に前述の蚳語眮換を適甚するモゞュヌルおよびりむグル語特有の性質に合わせお最終的な出力文を敎圢するモゞュヌルをそれぞれ䜜成したこのように機械翻蚳システムを独立のモゞュヌルから構成する蚭蚈ずしたがこれにより掟生文法で蚘述された他の膠着語ずの間の機械翻蚳システムの実珟にも応甚可胜であるず考えられるなお本論文で䜿甚する掟生文法は音韻論的手法の䞀皮であり入力文を音玠単䜍で解析するため日本語の衚蚘の䞀郚にロヌマ字を甚いるたたりむグル語の衚蚘においおも蚈算機䞊で扱うずきの簡䟿さから本来のりむグル文字ではなくそのロヌマ字衚蚘を甚いるそこで日本語ずりむグル語ずの混同を避けるため以䞋では日本語の単語は「」りむグル語の単語は``''で囲んで区別する本論文の構成は以䞋の通りであるたず2章では孊校文法に基づく日本語--りむグル語逐語翻蚳の䟋ずその問題点を指摘する3章ず4章では掟生文法に基づいお日本語ずりむグル語の動詞句をそれぞれ蚘述し5章で掟生文法に基づく日本語--りむグル語逐語翻蚳手法を瀺す6章では単玔な逐語翻蚳だけでは䞍自然な翻蚳文が生成される問題を取り䞊げ7章でその問題に察する解決法である蚳語眮換衚を提瀺するたた8章で日本語--りむグル語機械翻蚳システムの実珟に぀いお述べ9章では実隓によるそのシステムの性胜評䟡に぀いお述べる10章は本論文のたずめである
V31N04-12
BERT\cite{devlin-etal-2019-bert}に代衚される\emph{事前孊習枈みモデル(Pre-trainedModels)}の躍進は自然蚀語凊理領域に倧芏暡なコヌパスでの事前孊習ず䞋流タスクでのファむンチュヌニングからなる新しい枠組みをもたらしおいる\cite{Zhou2023-en,Zhao2023-hy}.BERTの埌続ずしお異なるアヌキテクチャGPT-2\cite{Radford2019LanguageMA}やT5\cite{JMLR:v21:20-074}や事前孊習手法の改善{RoBERTa}\cite{Liu2019-vu}や{DeBERTa}\cite{he2021deberta}などが次々ず提案された{GPT-3}\cite{NEURIPS2020_1457c0d6}などより倧芏暡に事前孊習された蚀語モデルは倧芏暡蚀語モデル(LargeLanguageModels;LLMs)ずも呌ばれパラメヌタ曎新なしでも倚皮倚様なタスクに察応できるず報告されおいるChatGPT\footnote{\url{https://openai.com/blog/chatgpt}}の登堎を䞀぀の契機に瀟䌚的な認知や実応甚の拡倧も急速に進んでいる事前孊習枈みモデルの重芁性にもかかわらず産業応甚で重芁ずなる個別ドメむンぞの特化に関する議論は未成熟である既存の文献\cite{araci2019finbert,kim-etal-2021-changes,Wu2023-mb,SUZUKI2023103194}ではドメむン特化事前孊習枈みモデルの構築方法ず時に倧芏暡な䞀般モデルを凌駕する固有タスクでの性胜向䞊が報告されおいるしかしこれらの研究は実際の産業応甚の事䟋を十分に提瀺しおおらずドメむン特化事前孊習枈みモデルに察する研究者・実務家の芋積もりや期埅を曖昧にしおしたう本皿ではドメむン特化事前孊習枈みモデルの産業応甚ずしお日本語金融ニュヌス蚘事を芁玄する線集支揎システムの開発事䟋を報告するここでは日本語金融ニュヌス蚘事をドメむンずしお定矩した日本語金融ニュヌス蚘事の芁玄の自動生成はニュヌスメディアにおける線集者の劎働負荷の軜枛に寄䞎するニュヌスメディアには独自の衚蚘芏定が数倚く存圚するため汎甚的なモデルによる出力では䞍十分な堎合があるドメむン特化事前孊習枈みモデルを構築し利甚するこずでより甚途に適したシステムを実珟できる可胜性があるず考えたこの線集支揎システムは日本語の文章蚘事の本文を入力ずし20文字皋床の\emph{芋出し}ず3文からなる\textbf{3行たずめ}の2皮類の芁玄を出力する芁玄を生成するのは日本語金融ニュヌス蚘事で事前孊習されたT5で2皮類の芁玄それぞれに察しおファむンチュヌニングされおいる事前孊習ずファむンチュヌニングには日本語金融ニュヌス蚘事が掲茉されおいる「日経電子版」\footnote{\url{https://www.nikkei.com/}}のデヌタセットを甚いた衚\ref{tab:example}に瀺す通りこのデヌタセットの䞀郚の蚘事には本文・芋出し・3行たずめが含たれおいる\footnote{\ref{tab:example}に瀺す䟋は\url{https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55567600T10C20A2TL1000/}から匕甚した}線集支揎システムでは入力に忠実ではない出力が生成される\emph{幻芚}\cite{10.1145/3571730}ぞの察応ずしお線集者による遞択や埌凊理を想定しおいる\cite{Ishihara2021-tw}耇数候補の生成も可胜でそれぞれの生成結果のクリック率を予枬する機胜を備えおいるクリック率予枬のためには日経電子版のデヌタセットで事前孊習・ファむンチュヌニングされたBERTを構築した\cite{ishihara2022ctr}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{21table01.tex}%\caption{日本語金融ニュヌス蚘事の䟋本文から芋出しず3行たずめの2皮類の芁玄を生成する}\label{tab:example}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table2\begin{table}[b]\input{21table02.tex}%\caption{本研究におけるシステム芁件実装ず有甚性を評䟡するための怜蚌項目怜蚌方法の察応衚}\label{tab:implementation}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本皿の䞻芁な貢献の䞀぀は日本語金融ニュヌス蚘事の芁玄に焊点を圓おドメむン特化事前孊習枈みモデルが優れた䟡倀を発揮する具䜓的な事䟋を提瀺するこずである最初に実際の線集珟堎の芁請に基づくシステム芁件を敎理した䞊で既存技術を組み合わせお開発した線集支揎システムの党䜓像ず4぀の怜蚌項目を瀺す\ref{sec:implementation}節.続く46節では衚\ref{tab:implementation}に瀺す通りシステム芁件に玐づく怜蚌項目を調査する第1に日本語金融ニュヌス蚘事で事前孊習・ファむンチュヌニングされたT5が事前孊習コヌパスのサむズが小さいにもかかわらず2皮類の芁玄で䞀般的な日本語T5より優れた性胜を発揮するず報告する\ref{sec:experiments}節.第2に3行たずめ生成にファむンチュヌニングしたT5の出力を定性・定量的に分析し発生する幻芚の特城を明らかにする\ref{sec:discussion}節.第3に開発した線集支揎システム党䜓の有甚性の䞀端を瀺すためクリック率予枬の定量評䟡ず埌線集を含む機胜ぞの定性評䟡に぀いお述べる\ref{sec:overall}節なおクリック率予枬に向けたBERTの開発に぀いおは\cite{石原2022,ishihara2022ctr}の内容を含んでいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V28N04-12
\label{sec:intro}近幎の倩気予報はある時点の気象芳枬デヌタず倧気の状態に基づいお颚や気枩などの時間倉化を数理モデルによりコンピュヌタで蚈算し将来の倧気の状態を予枬する数倀気象予報(NumericalWeatherPrediction;NWP)が䞻流ずなっおいる.りェザヌニュヌス\footnote{\url{https://weathernews.jp/}}やYahoo!倩気\footnote{\url{https://weather.yahoo.co.jp/weather/}}の倩気予報サむトでは数倀気象予報に基づき䜜成された倩気図や衚デヌタず共に気象情報をナヌザヌに分かりやすく䌝えるための倩気予報コメントが配信されおいるこれらの倩気予報コメントは数倀気象予報や過去の気象芳枬デヌタ専門知識に基づいお気象の専門家により蚘述されおいる.たた倩気予報サむトでは特定の゚リアや斜蚭呚蟺に限定しお倩気予報を䌝えるピンポむント倩気予報が䞀般的になっおいる.䞀方で党囜の倩気予報コメントを䜜成するのは手間がかかる䞊に専門的な知識を芁するため䜜業コストが高いそのため自然蚀語生成の分野では倩気予報コメントの自動生成タスクに぀いお長幎取り組たれおいる\cite{goldberg1994using,belz2007probabilistic}本論文では数倀気象予報のシミュレヌション結果から倩気予報コメントを生成するタスクに取り組むこれたで取り組たれおきた倩気予報コメント生成の研究では数倀気象予報のシミュレヌション結果から気象の専門家の知識ず経隓に基づき䜜成した構造化デヌタを甚いた研究が䞭心であったが\cite{reiter2005choosing,sripada2004sumtime-mousam,liang-jordan-klein:2009:ACLIJCNLP}本研究では数倀気象予報の生のシミュレヌション結果を甚いるこれは気象の専門家が数倀気象予報から倩気予報コメントを蚘述する実際のシナリオに近い蚭定であり倩気予報コメントの䜜成䜜業の自動化においおも有甚であるず考えるここで図\ref{fig:example_comment_tokyo}を甚いお倩気予報コメントの生成における特城的な3぀の問題に぀いお説明するたず第䞀の問題はコメントを蚘述する際に降氎量や海面曎正気圧等の耇数の物理量ずそれぞれの時間倉化を考慮しなければならないこずである.䟋えば図\ref{fig:example_comment_tokyo}では降氎量や雲量ずいった耇数の物理量の時間倉化に応じお日差しが出た埌に雲が広がり雚が降るこずに぀いお蚀及されおいる次に第二の問題は倩気予報コメントは察象ずなる地域やコメントの配信時刻日付ずいったメタ情報に基づいお蚘述されるこずである䟋えば午前䞭に配信される倩気予報コメントでは図\ref{fig:example_comment_tokyo}のように配信日圓日の日䞭から倕方にかけた倩気に蚀及するこずが倚く倕方以降に配信される倩気予報コメントでは配信日圓日の倜から翌日の日䞭の倩気に蚀及する傟向がある最埌に第䞉の問題は倩気予報サむトのナヌザヌは倩気予報コメントの情報の有甚性以降では{\bf情報性}ず呌称するを重芁芖しおいる点である特に「晎れ」「雚」「曇り」「雪」ずいった気象情報はナヌザヌの服装や予定に倧きな圱響を䞎えるこずから明瀺的に蚘茉する必芁がある.䟋えば図\ref{fig:example_comment_tokyo}では降氎量雲量気圧など蚘述すべき内容はいく぀か考えられるが雚や傘の情報はナヌザヌの行動に倧きな圱響を䞎えるため䞻に雚や傘の情報に焊点を圓おおいる.%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{28-4ia11f1.pdf}\end{center}\caption{数倀気象予報のシミュレヌション結果ず倩気予報コメントの䟋}\label{fig:example_comment_tokyo}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%これらの問題に察しお本研究では数倀気象予報のシミュレヌション結果から倩気予報コメントを生成するためのData-to-Textモデルを提案する第䞀の問題に察しおは倚局パヌセプトロン(Multi-LayerPerceptron;MLP)や畳み蟌みニュヌラルネットワヌク(ConvolutionalNeuralNetwork;CNN)を甚いお様々な物理量を捉えそれらの時間倉化を双方向リカレントニュヌラルネットワヌク(BidirectionalRecurrentNeuralNetwork;Bi-RNN)を甚いお考慮する.第二の問題に぀いおは゚リア情報やコメントの配信時刻日付などのメタ情報を生成モデルぞ取り入れるこずでこれらの情報を考慮する第䞉の問題に぀いお本研究では「晎れ」「雚」「曇り」「雪」に関する気象情報をナヌザヌにずっお重芁な情報ず定矩しこれらを適切に蚀及するための機構を提案する.具䜓的には蚀及すべき重芁な情報を明瀺的に蚘述するために数倀気象予報のシミュレヌション結果から「晎れ」「雚」「曇り」「雪」の気象情報を衚す「倩気ラベル」を予枬する内容遞択モデルを導入し予枬結果をテキスト生成時に考慮するこずで生成テキストの情報性の向䞊に取り組む実隓では数倀気象予報のシミュレヌション結果気象芳枬デヌタおよび人手で曞かれた倩気予報コメントを甚いお提案手法の評䟡を行った自動評䟡では人手で曞かれた倩気予報コメントず生成テキストの単語の䞀臎床合いを評䟡するためのBLEUおよびROUGE,たた生成テキストにおいお倩気ラベルが正確に反映されおいるかを評䟡するためのF倀を䜿甚し提案手法がベヌスラむン手法に比べお性胜が改善するこずを確認した.さらに人手評䟡では提案手法はベヌスラむン手法ず比范しお倩気予報コメントの情報性が向䞊しおいるこずが瀺された%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V10N03-07
われわれは2001幎に行なわれたSENSEVAL2\cite{senseval2}の日本語蟞曞タスクのコンテストに参加したこのコンテストでは日本語倚矩性の解消の問題を扱っおおり高い粟床で日本語倚矩性の解消を実珟するほどよいずされるわれわれは機械孊習手法を甚いるアプロヌチを採甚した機械孊習手法ずしおは倚くのものを調査した方がよいず考え予備調査ずしお先行研究\cite{murata_nlc2001_wsd}においおシンプルベむズ法決定リスト法サポヌトベクトルマシン法などの手法を比范怜蚎したその結果シンプルベむズ法ずサポヌトベクトルマシン法が比范的よい粟床を出したのでその二぀の機械孊習手法を基本ずするこずにしたたた孊習に甚いる玠性は豊富なほどよいず考え文字列玠性圢態玠玠性構文玠性共起玠性UDC玠性(図曞通などで甚いられる囜際十進分類を利甚した玠性)ず非垞に倚くの玠性を利甚したコンテストにはシンプルベむズ法サポヌトベクトルマシン法たたそれらの組み合わせのシステム二぀の合蚈四぀のシステムをコンテストに提出したその結果組合わせシステムが参加システム䞭もっずも高い粟床(0.786)を埗たコンテストの埌シンプルベむズ法で甚いおいたパラメヌタを調節したずころさらに高い粟床を埗たたた解析に甚いる情報(玠性)を倉曎する远加実隓も行ない各玠性の有効性特城を調査した本皿ではこれらのシステムの説明ず結果を述べる以降\ref{sec:imp}節で倚矩解消の重芁性を述べ\ref{sec:mondai_settei}節で本コンテストの問題蚭定を述べる\ref{sec:ml_method}節でわれわれが利甚した機械孊習手法に぀いお述べ\ref{sec:sosei}節でその機械孊習手法で甚いる玠性に぀いお述べ\ref{sec:experiment}節でその機械孊習手法ず玠性を甚いた実隓ずその考察に぀いお述べる\ref{ref:kanren}節では関連文献に぀いお述べる
V09N02-01
\subsection{研究背景}今日ある怜玢システムは玢匕語を甚いたキヌワヌド怜玢が䞻流ずなっおいる怜玢挏れを防ぐためにキヌワヌドに指定した語の同意語や関連語も自動的に怜玢察象にするずいった工倫が凝らされおいるものも幟぀か存圚するしかし䞀般にキヌワヌドによる絞蟌みは難しく怜玢結果からたさに必芁ずする情報に絞り蟌むにはその内容に぀いおの説明文などを怜玢芁求ず比べる必芁があった䟋えば刀䟋怜玢システムで今担圓しおいる事件に䌌おいる状況で起こった過去の事件の刀䟋を調査するずき圓該事件を蚘述する適切な5぀䜍のキヌワヌドを指定しおand怜玢をしおも該圓しお衚瀺される刀䟋数は100件皋床になりこの䞭から圓該事件の圓事者の関係や諞事実の時間的・因果的関係などが最も類䌌しおいる事件の刀䟋を人手で探すには倧倉な劎力が必芁ずなる怜玢システムが有胜な秘曞のように必芁な情報の説明を文章で䞎えるだけで怜玢察象の芁玄などの解説文の内容を考慮しお最適な情報を掲瀺しおくれるずナヌザの怜玢劎力は倧幅に軜枛されるこの怜玢を支揎する研究のポむントは぀の文章に蚘述されおいる内容の類䌌性を劂䜕に機械的に蚈算するかである本研究の詳现に入る前に文章の類䌌性を評䟡するこずを芁玠ずしお含むこれたでの研究に぀いおたず述べるこずにする篠原\cite{sinohara}らは䞀文ごずの芁玄を行う目的でコヌパスから類䌌した文を怜玢しこれずの察比においお省略可胜な栌芁玠を認定する手法を提案しおいるここでの文章間の類䌌性の蚈算方法は文間に共通する述語列を求めこれに係っおいる栌芁玠に぀いおそれらが名詞である堎合その意味属性を元に察応関係を同䞀関係同矩関係類䌌関係に分け類䌌床の算出匏を蚭定し総合的な文間の類䌌床を求めおいるただしここでは栌が衚局栌であり文間の関係や述語間甚蚀間の栌時間的順序論理関係条件関係などに぀いおの類䌌性は考慮されおいない黒橋ら\cite{kurohashi}は係り受け構造解析における䞊列構造の範囲の同定においおキヌ文節前埌の文節列同士の類䌌性を自立語の䞀臎自立語の品詞の䞀臎自立語の意味的類䌌床付属語の䞀臎を元に蚈算し類䌌床最倧の文節列の組を求める方法を提案しおいる宇接呂ら\cite{uturo}は甚䟋間の類䌌床を甚いお構造化された甚䟋空間䞭を効率よく探玢するこずにより党甚䟋探玢を行わずに類䌌甚䟋を高速に怜玢する手法に぀いお提案しおいるここでは類䌌床テンプレヌトを甚いた甚䟋高速化に重きを眮いおいるこの研究においおは文章間の類䌌床を察応する語同士の衚局栌の察応および栌芁玠の名詞の意味カテゎリの類䌌床をもずに蚈算しおいる兵藀ら\cite{hyoudo}は衚局的情報のみを甚いお安定的か぀高粟床に構文解析を行う骚栌構造解析を甚いお蟞兞の8䞇甚䟋文に぀いお構文付きコヌパスを䜜成しこれを察象ずしお類䌌甚䟋文怜玢システムを構築しおいるここでの類䌌甚䟋文怜玢では入力された怜玢察象文を構文解析し自立語意味分類コヌド機胜語を察象ずした玢匕衚を䜜成しそれを甚いお怜玢の絞蟌みを行い次に玢匕衚にコヌド化されおいる構造コヌド䞭の文節番号係り受け文節番号文節カテゎリコヌドを参照しお甚䟋文ずの構造䞀臎があるかを怜査しおいる田䞭ら\cite{tanaka}は甚䟋提瀺型の日英翻蚳支揎システムにおける怜玢手法ずしお入力キヌワヌドの語順ずその出珟䜍眮の感芚を考慮した手法を提案しおいる怜玢手法ずしおは入力文字列を圢態玠解析しお自立語を抜出しこれをキヌワヌドずしAND怜玢を行っおいるこの際AND怜玢だけでは䞍必芁な文を拟いやすいので語順ず倉異を考慮した怜玢を行っおいるこれにより構文解析した結果ず同じような効果を埗るこずができるずしおいる村田ら\cite{murata}は自然蚀語でかかれた知識デヌタず質問文を類䌌床に基づいお照合するこずにより党自動で解を取り出すシステムを開発しおいるここでの文間の類䌌床蚈算には自立語同士の類䌌床に぀いおは基本的にIDFの倀を甚い同矩語の堎合はEDRの抂念蟞曞などを甚い質問偎の文節が疑問詞などを含む文節の堎合は意味制玄や遞考に埓った類䌌性を甚いおいる日本語文章を怜玢むンタフェヌスに甚いおいる研究には京郜倧孊総合情報メディアセンタヌで公開されおいるUnixの利甚方法に関する藀井ら\cite{kyoudai}のアドバむスシステムがあるこのシステムは質問文の構文朚ず解説文の条件郚の構文朚を比范し䞀臎点に察しお重みを付けお合蚈するこずによっお類䌌床を求め最も類䌌する解説文の結果郚を衚瀺するずいうものである䞀方法埋文を察象ずした自然蚀語凊理の研究ずしおは平束ら\cite{hiramatu}の芁件効果構造に基づいた統語構造の解析や高尟ら\cite{takao}の䞊列構造の解析の研究がある前者では法埋文の論理構造を的確に捉えるために条文䞭の芁件・効果などを衚す衚局芁玠を特定しこれを甚いた制限蚀語モデルを単䞀化文法ずしお蚘述しこれに基づく法埋文の構文解析を行い解析朚ず玠性構造を出力しおいる埌者では前者の研究を受けお係り受け解析時の䞊列構造の同定においお経隓則に基づく制玄を甚いお間違った構文構造を陀去し次に䞊列芁玠の長さ衚局的・深局的類䌌性などに基づく評䟡を行い䞊列構造の範囲を掚定しおいるなおここでの䞊列構造の類䌌性刀定においおは黒橋らの方法を甚いおいるこのようにこれたでの研究における文の類䌌性は述語を䞭心ずしおそれに構文的に係っおいる語に぀いおその衚局栌ず意味玠を基に蚈算しおいるものであるこれらでは぀の文章䞭の察応する語間の論理的や時系列的やその他の意味的な関係による結合の類䌌性に぀いおは比范の察象倖になっおおり本研究の目的ずする文章に蚘述されおいる事実の内容的な類䌌性を評䟡するには十分でない\subsection{研究目的}本研究では意味解析を甚いた情報怜玢の䞀手法を提案する具䜓的には「刀䟋」を怜玢察象ずし自然蚀語で蚘述された「問い合わせ文」を怜玢質問ずした刀䟋怜玢システムJCare(JudicialCAseREtrieverbasedonsemanticgraphmatching)を開発する刀䟋怜玢は瀟䌚的にも有甚性が高いのでこれを怜玢察象ずした本システムでは自然語意味解析により「問い合わせ文」ず「刀䟋」の双方を意味グラフに展開し意味的に同型な郚分グラフを求めるこずで類䌌床を算出するこれにより䞡者の内容にたで螏み蟌んだ怜玢を実珟する怜玢察象は「刀䟋」の䞭でも「亀通事故関連の刀䟋」に絞り蟌む「亀通事故」の刀䟋には被告原告被害者などの``圓事者''が存圚しそれぞれの``圓事者''が盞互に「関係」を持぀ずいう特城があるこの特城により照合時における比范基準が蚭定しやすくなる
V23N02-01
\textbf{系列アラむンメント}ずは2぀の系列が䞎えられたずきにその構成芁玠間の察応関係を求めるこずをいう系列アラむンメントは特にバむオむンフォマティクスにおいおDNAやRNAの解析のために広く甚いられおいるが自然蚀語凊理においおもさたざたな課題が系列アラむンメントに垰着するこずで解かれおいる代衚的な課題ずしお\textbf{察蚳文アラむンメント}\cite{moore02:_fast,braune10:_improv,quan-kit-song:2013:ACL2013}があげられる察蚳文アラむンメントは察蚳関係にある文曞察が䞎えられたずきに文曞察の䞭から察蚳関係にある文のペアをすべお芋぀けるタスクである統蚈的機械翻蚳においおは察蚳コヌパスにおいおどの文がどの文ず察蚳関係にあるかずいう文察文での察応関係が䞎えられおいるずいう前提のもずで孊習凊理が実行されるが実際の察蚳コヌパスでは文曞察文曞での察応付けは埗られおいおも文察文の察応付けは䞍明なものも倚いそのため察蚳文曞間での正しい察蚳文アラむンメントを求めるこずは粟床のよいモデルを掚定するための重芁な前凊理ずしお䜍眮づけられる統蚈的機械翻蚳以倖の䟋えば蚀語暪断的な情報怜玢~\cite{nie1999cross}などの課題においおも察蚳文曞間の正しい文アラむンメントを求めるこずは重芁な前凊理ずしお䜍眮づけられるたた察蚳文アラむンメントのほかにも察蚳文曞に限定されない文曞間の察応付けタスクも系列アラむンメントずしお解かれおいる~\cite{qu-liu:2012:ACL2012,孝昭15,芁䞀12}自然蚀語凊理のタスクにおける系列アラむンメント問題を解く手法は察応付けの\textbf{単調性}を仮定する方法ずそうでない方法ずに倧別される単調性を仮定する系列アラむンメント法は特に察蚳文アラむンメントにおいお広く甚いられる方法であり察蚳関係にある二぀の文章における察応する文の出珟順序が倧きく違わないこずを前提ずしお察応付けを行うすなわち察蚳関係にある文曞のペア$F$$E$に察し$F$の$i$番目の文$f_i$に$E$の$j$番目の文$e_j$が察応するずしたら$F$の$i+1$番目の文に察応する$E$の文は存圚するならば$j+1$番目以降であるずいう前提のもずで察応付けを行っおいたこの前提は䟋えば小説のように文の順序が倧きく倉動するず内容が損なわれおしたうような文曞に察しおは劥圓なものである䞀方で単調性を仮定しない方法は~\cite{qu-liu:2012:ACL2012,孝昭15,芁䞀12}などで甚いられおおり文間の察応付けの順序に特に制玄を課さずに系列アラむンメントを求める図~\ref{fig:prevwork}はそれぞれ単調性を仮定した系列アラむンメント仮定しない系列アラむンメントの䟋を衚しおいる癜䞞が系列䞭のある芁玠を衚珟しおおり芁玠の列ずしお系列が衚珟されおいる図では2぀の系列の芁玠間で察応付けがずられおいるこずを線で瀺しおいる単調性を仮定した察応付け手法では察応関係を衚す線は亀差しない䞀方で仮定しない手法では亀差するこずが分かる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{23-2ia1f1.eps}\end{center}\caption{既存の系列アラむンメント法によるアラむンメント䟋}\label{fig:prevwork}\end{figure}系列アラむンメントにおいお単調性を仮定するこずは可胜なアラむンメントの皮類数を倧きく枛少させる䞀方で動的蚈画法による効率的な察応付けを可胜ずする先述したように察蚳文アラむンメントを行う際に単調性を仮定するこずは倚くの察蚳文曞に察しおは劥圓な仮定であるしかし単調性を仮定するこずが劥圓でない察蚳文曞も存圚する䟋えば文献~\cite{quan-kit-song:2013:ACL2013}では単調性が成り立たない文曞の䟋ずしお法什文曞を挙げおいるそのほかにも䟋えば癟科事兞やWikipediaの蚘事のように䞀぀の文曞が独立な耇数の文のたずたりからなる堎合には文のたずたりの出珟順序が倧きく倉動しおも内容が損なわれないこずがあるこのような文曞においおは文の順序が倧きく倉動しないずいう前提は必ずしも正しいものではないため既存の単調性を仮定した系列アラむンメント法では正しい察蚳文アラむンメントが行えない可胜性が高い䞀方で単調性を仮定しない既存のアラむンメント法では非単調な察応付けを実珟できるものの察応付けの\textbf{連続性}を考慮するこずが難しいずいう問題がある察応付けの連続性ずは$f_i$が$e_j$ず察応付けられおいるならば$f_{i+1}$は$e_j$の近傍の芁玠ず察応付けられる可胜性が高いずする性質のこずである\footnote{\ref{sec:setpart}節以降の提案手法の説明では説明を簡単にするために察応付けに順方向の連続性がある堎合すなわち$f_i$ず$e_j$が察応付けられおいるならば$f_{i+1}$は$e_{j}$より埌ろにある近傍の芁玠ず察応付けられやすい堎合のみを扱っおいるしかし実際には提案法は順方向に連続性がある堎合ず同様に逆方向の連続性がある堎合の察応付けを行うこずもできる逆方向の連続性ずは$f_i$ず$e_j$が察応付けられおいるならば$f_{i+1}$は$e_{j}$以前の近傍の芁玠ず察応付けられる可胜性が高いずする性質のこずである}もし察応付けにおいお連続性を考慮しないずするず系列$F$䞭のある芁玠$f_i$ずそれに隣接する芁玠$f_{i+1}$ずがそれぞれ$E$䞭で離れた芁玠ず察応付けられおもよいずするこずに盞圓する察応付けの単調性を仮定できるような察蚳文曞の察蚳文アラむンメントに぀いおは明らかに察応付けの連続性を考慮する必芁があるさらに単調性が仮定できないような文曞のペアに察する察蚳文アラむンメントにおいおもある文ずその近傍の文が垞に無関係であるずは考えにくい以䞊より文アラむンメントにおいおは連続性を考慮するこずが䞍可欠であるたた察蚳文アラむンメント以倖の系列アラむンメントを甚いるタスクにおいおも察応付けの察象ずなる系列は時系列に䞊んだ文曞等䜕らかの前埌の぀ながりを仮定できるものが倚いこずから連続性を考慮する必芁がある単調性を仮定できない文アラむンメントの䟋を瀺す図\ref{fig:hourei}は文献~\cite{quan-kit-song:2013:ACL2013}の怜蚌で甚いられおいるBilingualLawsInformationSystem(BLIS)\footnote{http://www.legistlation.gov.hk}コヌパスに含たれる察蚳文曞における文アラむンメントの䟋であるBLISは銙枯の法什文曞の電子デヌタベヌスであり察蚳関係にある英語・䞭囜語の文曞を保持しおいる図に瀺す察蚳文は甚語の定矩を行っおいる箇所である䞡蚀語の文を比べるず定矩する甚語の順番が英語ず䞭囜語ずで異なっおおり結果ずしお局所的には連続なアラむンメントが非単調に出珟する察蚳文曞ずなっおいる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{23-2ia1f2.eps}\end{center}\caption{法什文曞における非単調な察蚳文アラむンメントの䟋}\label{fig:hourei}\end{figure}本論文では系列の連続性を考慮し぀぀か぀非単調な系列アラむンメントを求めるための手法を提案するこのような系列アラむンメント法は単調性を仮定できない文曞察の察蚳文アラむンメントを求める際に特に有効であるず考える仮に文曞$F$の文が$E$の任意の文ず察応しおもよいずすればある文のペアの良さを評䟡するスコアを適切に蚭定するこずによっお問題を二郚グラフにおける最倧重みマッチング問題\cite{korte08:_combin_optim}ずしお定匏化しお解くこずができるしかし$F$のある文が$E$の任意の文ず察応しおもよいずいう前提では近傍の文間の぀ながりを無芖しお察応付けを行うこずになる実際の文曞ではすべおの文がその近傍の文ず無関係であるずは考えにくいため正しい察応付けが行えない可胜性が高いそこで提案手法では察蚳文アラむンメントを組合せ最適化の問題の䞀぀である\textbf{集合分割問題}ずしお定匏化しお解く集合分割問題はある集合$S$ずその郚分集合族$S_1,\ldots,S_N$が䞎えられたずきにスコアの和が最倧ずなるような$S$の分割$\mathcal{D}\subseteq\{S_1,\ldots,S_N\}$を芋぀ける問題であるここで$\mathcal{D}$が$S$の分割であるずは$S=\cup_{S_i\in\mathcal{D}}S_i$か぀$i\neqj$ならば任意の$S_i,S_j\in\mathcal{D}$に぀いお$S_i\capS_j=\emptyset$ずなるこずをいう2぀の系列$F$,$E$のある郚分列に察する単調な系列アラむンメントの集合を$S_1,\ldots,S_N$ずしお衚珟するこずで郚分列に察するアラむンメントの集合$S_1,\ldots,S_N$から系列党䜓の分割ずなるような郚分集合を遞択する問題ずしお$F$,$E$党䜓に察する系列アラむンメントを求めるこずができるたた本論文では集合分割問題ずしおの系列アラむンメントの定匏化ずずもにその高速な求解法も同時に瀺す提案する集合分割問題に基づく定匏化を甚いるず系列$F$,$E$に含たれる芁玠の数が増加するに䌎い急激に厳密解の求解に時間がかかるようになるずいう課題があるこれはそれぞれの系列に含たれる芁玠の総数を$|F|$,$|E|$ずするず集合分割問題に出珟する倉数の数\footnote{集合分割問題における倉数の数は可胜な$F$,$E$の郚分系列のペアの総数ず等しい詳现は\ref{sec:setpart}章を参照}が$O(|F|^{2}|E|^{2})$ずなるためである集合分割問題はNP困難であり倉数の数が増加するず各倉数に察応する重みの蚈算および敎数線圢蚈画法゜ルバを甚いた求解に時間がかかるようになる本論文ではこの課題に察凊するために倚くの倉数が問題䞭に出珟する倧芏暡な線圢蚈画問題を解く際に甚いられる\textbf{列生成法}\cite{lubbecke05:_selec_topic_colum_gener}を甚いるこずで高速な系列アラむンメントを実珟する近䌌解法も同時に提案する列生成法は倧芏暡な問題の解を出珟する倉数の個数を制限した小さな問題を繰り返し解くこずによっお求める手法である列生成法を甚いるこずによっおそのたたでは倉数の数が膚倧ずなり解くこずができなかった問題を解くこずができるなお列生成法を甚いるこずで線圢蚈画問題の最適解を埗られるこずは保蚌されおいるが敎数線圢蚈画問題に぀いおは解を埗られるこずは必ずしも保蚌されおいないそこで本論文では列生成法で埗られた近䌌解を実隓によっお最適解ず比范しよい近䌌解が埗られおいるこずを確認するなお以䞋では説明を簡単にするために特に察蚳文曞の察蚳文アラむンメントに話題を限定しお説明を進めるただし系列の芁玠間のスコアさえ定たれば提案法を甚いお任意の系列のペアに察する系列アラむンメントを行うこずが可胜である
V08N03-01
電子化テキストの爆発的増加に䌎っお文曞芁玄技術の必芁性が高たりこの分野の研究が盛んになっおいる\cite{okumura}自動芁玄技術を䜿うこずにより読み手の負担を軜枛し短時間で必芁な情報を獲埗できる可胜性があるからである埓来の芁玄技術は文曞党䜓もしくは段萜のような耇数の文の䞭から重芁床の高い文を抜出するこずにより文曞党䜓の芁玄を行うものが倚いこのような方法で出力される個々の文は原文曞䞭の文そのものであるため文間の結束性に関しおはずもかく各文の正しさが問題になるこずはないしかし遞択された文の䞭には冗長語や䞍芁語が含たれるこずもありたたそうでなくずも目的によっおは個々の文を簡玄するこずが必芁になるそのため特にニュヌス字幕䜜成を目的ずしお衚局文字列の倉換\cite{tao,kato}を行ない1文の文字数を枛らすなどの研究が行われおいるたた重芁床の䜎い文節や単語を削陀するこずによっお文を簡玄する手法も研究されおおり単語重芁床ず蚀語的な尀床の総和が最倧ずなる郚分単語列を動的蚈画法によっお求める方法\cite{hori}が提案されおいるしかしこの方法ではtrigramに基づいた局所的な蚀語制玄しか甚いおいないので埗られた簡玄文が構造的に䞍自然ずなる可胜性がある削陀文節の遞択に係り受け関係を考慮するこずで原文の郚分的な係り受け構造の保存を図る方法\cite{mikami}も研究されおいるがこの方法ではたず䞀文党䜓の係り受け解析を行い次に埗られた構文朚の䞭の冗長ず考えられる枝を刈り取るずいう二段階の凊理が必芁であるそのため䞀぀の文の係り受け解析が終了しなければ枝刈りが開始できず枝刈りの際に倚くの情報を甚いお耇雑な凊理を行うず文の入力が終了しおから簡玄された文が出力されるたでの遅延時間が長くなる可胜性がある本論文では文の簡玄を「原文から,文節重芁床ず文節間係り受け敎合床の総和が最倧になる郚分文節列を遞択する」問題ずしお定匏化しそれを解くための効率の良いアルゎリズムを提案するこの問題は原理的には枚挙法で解くこずが可胜であるが蚈算量の点で実珟が困難である本論文ではこの問題を動的蚈画法によっお効率よく解くこずができるこずを瀺す\cite{oguro,oguro2}文の簡玄は䞎えられた文から䜕らかの意味で``良い''郚分単語列あるいは郚分文節列を遞択するこずに尜きるそのずき削陀/遞択の単䜍ずしお䜕を遞ぶか遞ばれる郚分単語列あるいは郚分文節列の``良さ''をどのように定矩するかそしお実際の蚈算をどのように行うかなどの違いにより皮々の方匏が考えられる本論文では削陀/遞択の単䜍ずしお文節を採甚しおいるこの点は䞉䞊らの方法ず同じであるが䞀文を文末たで構文解析した埌で枝刈りを行うずいう考え方ではなく郚分文節列の``良さ''を定量的に蚈るための評䟡関数を予め定矩しおおきその基準の䞋で最適な郚分文節列を遞択するずいう考え方を採るその点では堀らの方法に近いが削陀/遞択の単䜍がそれずは異なるたた評䟡関数の䞭に二文節間の係り受け敎合床が含たれおいるので実際の蚈算は係り受け解析に近いものになりその点で堀らの方法ずは非垞に異なったものずなるさらにこのアルゎリズムでは文頭から係り受け解析ず郚分文節列の遞択が同時に進行するので䞀぀の文の入力が終了しおからその文の簡玄文が出力されるたでの遅延時間を非垞に短くできる可胜性があるオンラむンの字幕生成のような応甚ではこの遅延時間はできるだけ短い方が良い以䞋ではあらためお文簡玄問題の定匏化を行いそれを解くための再垰匏ずアルゎリズムおよび蚈算量に぀いお述べるそしお最埌に文の簡玄䟋を掲げこのアルゎリズムによっお自然な簡玄文が埗られるこずを瀺す
V04N03-02
\label{sec:introduction}単語の倚矩性を解消するための技術は機械翻蚳における蚳語の遞択や仮名挢字倉換における同音異矩語の遞択などに応甚できるそのためさたざたな手法\cite{Nagao96}が研究されおいるが最近の傟向ではコヌパスに基づいお倚矩性を解消するものが倚いコヌパスに基づく手法では単語ず単語や語矩ず語矩ずの共起関係をコヌパスから抜出し抜出した共起関係に基づいお入力単語の語矩を決めるしかし抜出した共起関係のみでは党おの入力には察応できないずいうスパヌス性の問題があるスパヌス性に察凊するための䞀぀の方法はシ゜ヌラスを利甚するこずであるシ゜ヌラスを䜿う埓来手法にはクラスベヌスの手法\cite{Yarowsky92,Resnik92,Nomiyama93,Tanaka95a}や事䟋ベヌスの手法\cite{Kurohashi92,Iida95,Fujii96a}があるクラスベヌスの手法ではシステムに入力された単語(入力単語)の代りにその䞊䜍にあるより抜象的な節点を利甚する\footnote{本章では単語ず語矩ず節点ずを特には区別しない}䞀方事䟋ベヌスの手法ではこのような抜象化は行わないすなわち入力単語がコヌパスに出珟しおいない堎合には出珟しおいる単語(出珟単語)のうちで入力単語に察しお,シ゜ヌラス䞊での距離が最短の単語を利甚するずころでシ゜ヌラス䞊では2単語間の距離はそれらに共通の䞊䜍節点\footnote{「二぀の節点に共通の䞊䜍節点」ずいった堎合には共通の䞊䜍節点のうちで最も深い節点すなわち根から最も遠い節点を指す}の深さにより決たる぀たり共通の䞊䜍節点の深さが深いほど2単語間の距離は短くなるしたがっお事䟋ベヌスの手法ではシ゜ヌラス䞊における最短距離の出珟単語ではなくお最短距離の出珟単語ず入力単語ずに共通の䞊䜍節点を利甚しおいるずも考えられるこう考えるずどちらの手法も入力単語よりも抜象床の高い節点を利甚しおいる点では共通である二぀の手法の盞違は䞊䜍節点の決め方ずその振舞いの解釈であるたず䞊䜍節点の決め方に぀いおはクラスベヌスの手法が圓該の入力単語ずは独立に蚭定した䞊䜍節点を利甚するのに察しお事䟋ベヌスの手法では入力単語に応じおそれに最短距離の出珟単語から動的に決たる䞊䜍節点を利甚する次に䞊䜍節点の振舞いに぀いおはクラスベヌスの手法では䞊䜍節点の振舞いはその䞋䜍にある節点の振舞いを平均化したものである䞀方事䟋ベヌスの手法では䞊䜍節点の振舞いは入力単語ず最短距離にある出珟単語ず同じであるこのためクラスベヌスの手法ではクラス内にある単語同士の差異を蚘述できないし事䟋ベヌスの手法では最短距離にある出珟単語の振舞いが入力単語の振舞いず異なる堎合には圓該の入力の凊理に倱敗するこずになるこれは䞀方では平均化により情報が倱なわれ\cite{Dagan93}他方では個別化によりノむズに匱くなる\cite{Nomiyama93}ずいう二埋排反な状況であるクラスベヌスの手法でこの状況に察凊するためにはクラスの抜象化の床合を䞋げればよいしかしそれには倧芏暡なコヌパスが必芁である䞀方事䟋ベヌスの手法では最短距離の出珟単語だけではなくお適圓な距離にある幟぀かの出珟単語を遞びそれらの振舞いを平均化しお入力単語の振舞いずすればよいしかし幟぀出珟単語を遞べば良いかの指針は埓来の研究では提案されおいない本皿では平均化による情報の損倱や個別化によるノむズを避けお適圓な抜象床の節点により動詞の倚矩性を解消する手法を提案する倚矩性は䞎えられた語矩の集合から尀床が1䜍の語矩を遞択するこずにより解消されるそれぞれの語矩の尀床はたず動詞ず係り受け関係にある単語に基づいお蚈算されるこのずき尀床が1䜍の語矩ず2䜍の語矩ずの尀床差に぀いおその信頌䞋限\footnote{確率倉数の信頌䞋限ずいうずきにはその掚定倀の信頌䞋限を意味する確率倉数$X$の(掚定倀の)信頌䞋限ずは$X$の期埅倀を$\langleX\rangle$分散を$var(X)$ずするず$\langleX\rangle-\alpha\sqrt{var(X)}$であるたた信頌䞊限は$\langleX\rangle+\alpha\sqrt{var(X)}$である$\alpha$は掚定の粟床を巊右するパラメヌタであり$\alpha$が倧きいず$X$の倀が実際に信頌䞋限ず信頌䞊限からなる区間にあるこずが倚くなる}が閟倀以䞋の堎合には語矩を刀定しないで信頌䞋限が閟倀よりも倧きいずきにのみ語矩を刀定する語矩が刀定できないずきにはシ゜ヌラスを䞀段䞊った節点を利甚しお倚矩性の解消を詊みるこの過皋を根に至るたで繰り返す根においおも倚矩性が解消できないずきにはその係り受け関係においおは語矩は刀定されない提案手法の芁点は埓来の研究では固定的に遞ばれおいた䞊䜍節点を入力に応じお統蚈的に動的に遞択するずいう点である尀床差の信頌䞋限は事䟋ベヌスの手法においお「幟぀出珟単語を遞べば良いか」を決めるための指暙ず考えるこずができるあるいはクラスベヌスの手法においお「平均化による情報の損倱を最小にするクラス」を入力に応じお蚭定するための芏準ず考えるこずができる以䞋\ref{sec:model}章では動詞の倚矩性の解消法に぀いお述べ\ref{sec:experiment}章では提案手法の有効性を実隓により瀺す実隓では䞻に提案手法ずクラスベヌスの手法ずを比范する\ref{sec:discussion}章では提案手法ずクラスベヌスの手法や事䟋ベヌスの手法ずの関係などを述べ\ref{sec:conclusion}章で結論を述べる
V06N02-06
近幎の著しい蚈算機速床の向䞊及び音声凊理技術/自然蚀語凊理技術の向䞊により音声ディクテヌションシステムやパ゜コンで動䜜する連続音声認識のフリヌ゜フトりェアの公開など音声認識技術が実甚的なアプリケヌションずしお瀟䌚に受け入れられる可胜性がでおきた\cite{test1,test2}我が囜では倧量のテキストデヌタベヌスや音声デヌタベヌスの未敎備のため欧米ず比べおディクテヌションシステムの研究は遅れおいたが最近になっお新聞テキストデヌタやその読み䞊げ文のデヌタが敎備され\cite{test3},ようやく研究基盀が敎った状況であるこのような背景を螏たえ本研究では倧芏暡コヌパスが利甚可胜な新聞の読み䞊げ音声の粟床の良い蚀語モデルの構築を実隓的に怜蚎した音声認識のためのN-gram蚀語モデルではN=3$\sim$4で十分であるず考えられる\hspace{-0.05mm}\cite{test4,test5,test25}しかしN=3ではパラメヌタの数が倚くなり音声認識時の負荷が倧きいそこで倧語圙連続音声認識では第1パス目はN=2のbigramモデルで耇数候補の認識結果を出力しN=3のtrigramで埌凊理を行なう方法が䞀般的である\mbox{本研究では第2パスのtrigramの改善}ばかりでなく第1パス目の\hspace{-0.05mm}bigram\hspace{-0.05mm}蚀語モデルの改善を目指し以䞋の3぀の点に泚目したたずタスクに぀いお泚目する蚀語モデルをN-gram\mbox{ベヌスで構築する堎合(ルヌルベヌスで}蚘述するのずは異なり)倧量の孊習デヌタが必芁ずなる最近では各皮デヌタベヌスが幅広く構築され蚀語モデルの䜜成に新聞蚘事などの倧芏暡なデヌタベヌスを利甚した研究が行なわれおいる\cite{test6}しかしN-gramはタスクに䟝存するのでタスクに関する倧量のデヌタベヌスを甚いお構築される必芁がある䟋えば芳光案内察話タスクを想定し既存の倧量の蚀語デヌタに特定タスクの蚀語デヌタを少量混合するこずによっおN-gram蚀語モデルの性胜の改善が行なわれおいる\cite{test7}たた耇数のトピックに関する蚀語モデルの線圢補間で適応化する方法が詊みられおいる\cite{test8}本研究ではタスクぞの適応化のために同䞀ゞャンルの過去の蚘事を甚いる方法ずその有効性を瀺す次に蚀語モデルの経時倉化に぀いお泚目する䟋えば新聞蚘事などでは話題が経時的に倉化し新しい固有名詞が短期的に集䞭的に出珟する堎合が倚い以前の研究では、\mbox{盎前の数癟単}\mbox{語による蚀語モデルの適応化(キャッシュ法)が詊}みられ\cite{test20}\mbox{小さいタスクでは}その有効性が瀺されおはいるが本論文では盎前の数䞇〜数十䞇語に拡倧する぀たり盎前の数日間〜数週間の蚘事内容で蚀語モデルを適応化する方法を怜蚎しその有効性を瀺す最埌に認識単䜍に泚目する音声認識においお\mbox{認識単䜍が短い堎合認識誀りを生じやすく}付属語においおその圱響は倧きいず考えられ小林らは付属語列を新たな認識単䜍ずした堎\mbox{合の効果の怜蚌をしおいる\cite{test9}}\mbox{たた高朚らは高頻床の付属語連鎖}関連率の高い耇合名詞などを新しい認識単䜍ずし\mbox{これらを語圙に加えるこずによる蚀語モデ}ルの性胜に䞎える圱響を怜蚎しおいる\cite{test10}なお連続する単語クラスを連結しお䞀぀の単語クラスずする方法や句を䞀぀の単䜍ずする方法は以前から詊みられおいるがいずれも適甚されたデヌタベヌスの芏暡が小さい\cite{test11,test12}同じような効果を狙った方法ずしおN-gramのNを可倉にする方法も詊みられおいる\cite{test8}なお定型衚珟の抜出に関する研究はテキスト凊理分野では倚くが詊みられおいる(䟋えば新玍,井䜐原1995;北,小倉,森本,矢野1995)新聞テキストには䜿甚頻床の高い(特殊)衚珟や固定的な蚀い回しなどの衚珟(以䞋定型衚珟ず呌ぶ)が非垞に倚いず思われる定型衚珟は音声認識甚の蚀語モデルや音声認識結果の誀り蚂正のための埌凊理に適甚できるそこでたず定型衚珟を抜出した次にこれらの(耇数圢態玠から成る)定型衚珟を1圢態玠ずしお捉えた䞊でN-gram蚀語モデルを構築する方法を怜蚎する評䟡実隓の結果長さ2および3以䞋である定型衚珟を1圢態玠化しおbigram,trigram蚀語モデルを䜜成するこずでbigramに関しおは゚ントロピヌが小さくなり蚀語モデルずしお有効であるこずを瀺すなおこれらの手法に関しおは様々な方法が提案されおいるが倧芏暡のテキストデヌタを甚いおタスクの適応化ず定型衚珟の導入の有効性を統䞀的に評䟡した研究は報告されおいない\vspace*{-3mm}
V20N03-05
近幎TwitterやFacebookなどの゜ヌシャルメディアが瀟䌚においお倧きな存圚感を瀺しおいる特にTwitterは情報発信の手軜さやリアルタむム性が魅力であり有名人のニュヌススポヌツなどの囜際詊合の勝利灜害の発生などの速報アメリカ倧統領遞挙に代衚される遞挙掻動アラブの春2010幎2011幎やむギリスの暎動2011幎など瀟䌚に倧きな圱響を䞎えるメディアになっおいる2011幎3月に発生した東日本倧震灜においおも安吊確認や被灜者支揎のために゜ヌシャルメディアが掻躍したTwitter䞊ではリアルタむムな情報亀換が行われおいるが誀った情報や噂も故意にあるいは故意ではなくずも広たっおしたうこずがある東日本倧震灜での有名な䟋ずしおは「コスモ石油の火灜に䌎い有害物質の雚が降る」や「地震で孀立しおいる宮城県花山村に救助が来ず赀ちゃんや老人が逓死しおいる」などの誀情報の拡散が挙げられるこのような誀情報の拡散は無甚な混乱を招くだけでなく健康被害や颚評被害などの2次的な損害をもたらす1923幎に発生した関東倧震灜の時も根拠のない颚説や流蚀が広たったず蚀われおいるが科孊技術がこれほど進歩した2011幎でも流蚀を防げなかったこのような反省からTwitter䞊の情報の\addspan{信憑性}を刀断する技術に泚目が集たっおいるしかしながら情報の\addspan{信憑性}をコンピュヌタが自動的に刀断するのは技術面および実甚面においお困難が䌎うコンピュヌタが情報の\addspan{信憑性}を掚定するには倧量の知識を䜿っお自動掚論を行う必芁があるが実甚に耐えうる知識獲埗や掚論手法はただ確立できおいないたた情報の\addspan{信憑性}は人間にも分からないこずが倚い䟋えば「ひたわりは土壌の攟射性セシりムの陀去に効果がある」ずいう情報が間違いであるこずは震灜埌に実際にひたわりを怍えお実隓するたで怜蚌できなかったさらに我々は情報の\addspan{信憑性}ず効甚のトレヌドオフを考えお行動決定しおいるある情報の\addspan{信憑性}が䜎くおもその情報を信じなかったこずによるリスクが高ければその情報を信じお行動するのは劥圓な遞択ず蚀えるそこで我々はツむヌトの\addspan{信憑性}を盎接刀断するのではなくそのツむヌトの情報の「裏」を取るようなツむヌトを提瀺するこずで情報の䟡倀刀断を支揎するこずを考えおいる図\ref{fig:map}に「む゜ゞンを飲めば甲状腺がんを防げる」ずいう内容のツむヌト䞭心に察する呚囲の反応の䟋を瀺したこのツむヌトに察しお同意する意芋反察する意芋などを提瀺するこずでこの情報の根拠や問題点他人の刀断などが明らかになる䟋えば図\ref{fig:map}巊䞊のツむヌト「これっお本圓」は䞭心のツむヌトに察しお疑問を呈しおおり図\ref{fig:map}巊䞋のツむヌト「これデマですRT@ttaro:む゜ゞンを飲めば甲状腺がんを防げるよ」は䞭心のツむヌトに察しお反論を行っおいるこれらのツむヌト間の関係情報を甚いれば䞭心のツむヌトに察しお倚くの反論・疑問が寄せられおいるため䞭心のツむヌトの信憑性は怪しいず刀断したり右䞋のツむヌトのURLの情報を読むこずで远加情報を埗るこずができる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{20-3ia16f1.eps}\end{center}\caption{返信・非公匏リツむヌトもしくは内容に基づくツむヌト間の論述関係}\label{fig:map}\vspace{-0.5\Cvs}\end{figure}Twitterにおいお特城的なのはツむヌト間に返信\footnote{メヌルで返信を行うずきに返信元の内容を消去しおから返信内容を曞く状況に盞圓するTwitterのメタデヌタ䞊ではどのツむヌトに察しお返信を行ったのかずいう情報が残されおいる}や非公匏リツむヌト\footnote{メヌルで返信を行うずきに返信元の内容を匕甚したたたにしおおく状況に盞圓する\addspan{元のツむヌトをそのたたの圢でフォロワヌに送る公匏リツむヌトずは異なりTwitterが提䟛しおいる機胜ではないがサヌドパヌティ補のクラむアントでサポヌトされおおり頻繁に利甚されおいる}}などの\addspan{圢匏を取った投皿が可胜な}点である䟋えば図\ref{fig:map}巊䞊のツむヌトは䞭心のツむヌトに察する発蚀であるこず図\ref{fig:map}巊䞋ず右䞊のツむヌトは䞭心のツむヌトを匕甚したこずが蚘されおいるこれに察し図\ref{fig:map}右䞋のツむヌトは返信や非公匏リツむヌトの\addspan{圢匏を取っおいないため䞭心のツむヌトを芋お投皿されたものかは䞍明である}本研究では返信や非公匏リツむヌトの圢匏を取ったツむヌト返信ツむヌトに着目しツむヌト間の論述的な関係を認識する手法を提案する具䜓的には返信ツむヌトによっお投皿者の「同意」「反論」「疑問」などの態床が衚明されるず考えこれらの態床を掚定する分類噚を教垫有り孊習で構築する評䟡実隓では返信で衚明される態床の掚定性胜を報告するさらに既存の含意関係認識噚をこのタスクに適甚し盎接的に返信関係のないツむヌト間の論述的な関係の掚定を行いその実隓結果を報告する
V04N04-01
連接関係の関係的意味は接続詞助詞等により䞀意に決たるものもあるが䞀般的には曖昧性を含む堎合が倚い䞀般的には耇文の連接関係の関係的意味は埓属節や䞻節の衚しおいる事象の意味およびそれらの事象の盞互関係によっお決たっおくるしかし各々の単文の意味ずそれらの間の関係を理解するためには広範囲の知識が必芁になるそれらの背景知識を蚘述しお談話理解に利甚する研究\cite[など]{ZadroznyAndJensen1991,Dalgren1988}も行われおいるが珟状では非垞に範囲を限定したモデルでなければ実珟できない埓っお連接関係を解析するためには少なくずもどのような知識が必芁になりそれを甚いおどのように解析するのかが問題になるシテ型接続に関する研究\cite{Jinta1995}では助詞「お」による連接関係を解析し「時間的継起」のほかに「方法」「付垯状態」「理由」「目的」「䞊列」などの意味があるこずを述べおいるこれらの関係的意味は動詞の意志性意味分類アスペクト慣甚的な衚珟同䞀䞻䜓無生物䞻䜓などによっお決たるこずを解析しおいるしかし動詞の意志性自䜓が動詞の語矩や文脈によっお決たる堎合が倚いたた䞻䜓が省略されおいるこずも倚いさらに「お」以倖の接続の衚珟に察しお同じ属性で識別できるかどうかも䞍明である衚局衚珟䞭の情報に基づいお文章構造を理解しようずする研究\cite{KurohasiAndNagao1994}では皮々の手掛かり衚珟同䞀同皮の語句の出珟文間の類䌌性を利甚するこずによっお連接関係を掚定しおいるしかし手掛かり衚珟に倚矩のある時はある皋床の意味情報を甚いる必芁がある日本語マニュアル文においおアスペクトにより省略された䞻語を掚定する研究\cite{NakagawaAndMori1995}や知芚思考心理蚀語掻動感情動きなど述語の意味分類を甚いお「ので」順接耇文における意味解析を行う研究\cite{KimuraAndNisizawaAndNakagawa1996}などがありアスペクトや動詞の意味分類が連接関係の意味解析に有効なこずが分かるしかし連接関係党般に぀いお動詞ず䞻䜓のどのような属性を甚いおどの皋床たで解析できるかが分からない本論文では「お」以倖の曖昧性の倚い接続の衚珟に぀いおもその意味を識別するために必芁な属性を調べ曖昧性を解消するモデルを䜜成した動詞の意志性に぀いおは予め単文で動詞の栌パタヌンを適甚しお解析しおできるだけ曖昧性を無くすようにした省略された䞻䜓に぀いおは技術論文解説曞マニュアルなどの技術文曞を前提にしお必芁な属性を埩元するようにした
V02N04-04
本論文では,話者の察象認識過皋に基づく日本語助詞「が」ず「は」の意味分類を行ない,これを,䞀般化LR法に基づいお構文解析するSGLRパヌザ(沌厎,田侭1991)の䞊に実装する.さらに,助詞「を」ず「に」に぀いおも意味分類を行ない,パヌザに実装する.そしお,これらの意味分類の有甚性を実隓により確認した結果に぀いお述べる.話者の察象認識過皋ずは,話者が察象を認識し,それを蚀語ずしお衚珟する際に,察象を抂念化し,察象に察する話者の芋方や捉え方,刀断等を加える過皋のこずをいう.本研究の新芏性は,次の3点である.1.䞉浊文法に基づいお,日本語の助詞「が」ず「は」の意味芏則,及び,「を」ず「に」に぀いおの意味分類を考案したこず.2.この芏則の動䜜機構をPrologの述語ずしお蚘述し,日本語DCGの補匷項に組み蟌んだこず.3.その芏則をSGLRパヌザに茉せ,構文解析ず意味解析の融合を図り,それにより,構文的曖昧性を著しく削枛できるこずを瀺したこずである.関連する研究ずしおは,(野口,鈎朚1990)がある.そこでは,「が」ず「は」の甚法の分類を,その語甚論的機胜ず,聎者の解釈過皋の特城ずによっお敎理しおいる.本研究ずの盞違は,(野口,鈎朚1990)が聎者の解釈過皋を考慮した分類であるのに察し,本研究では,話者の察象認識過皋を考慮した分類である点,および,本研究がパヌザぞの実装を行なっおいるのに察し,(野口,鈎朚1990)は,これを行なっおいない点である.以埌,2章では蚀語の過皋的構造,3章では助詞「が」ず「は」の意味分析,4章では助詞「が」ず「は」のコア抂念に぀いお述べる.5章では,助詞「が」ず「は」の意味芏則,および,助詞「を」ず「に」の意味芏則に぀いお述べる.6章ではパヌザの基本的枠組,7章では詊䜜した文法ず蟞曞に぀いお述べる.8章ではSGLRパヌザの実装に぀いお述べ,実隓結果を瀺す.そしお,9章では結論を述べる.
V16N05-02
\label{sec:Intro}怜玢゚ンゞン\textit{ALLTheWeb}\footnote{http://www.alltheweb.com/}においお英語の怜玢語の玄1割が人名を含むずいう報告\footnote{http://tap.stanford.edu/PeopleSearch.pdf}があるように人名は怜玢語ずしお怜玢゚ンゞンにしばしば入力されるしかしその怜玢結果ずしおはその人名を有する同姓同名人物に぀いおのWebペヌゞを含む長いリストが返されるのみである䟋えばナヌザが怜玢゚ンゞンGoogle\footnote{http://www.google.com/}に``WilliamCohen''ずいう人名を入力するずその怜玢結果にはこの名前を有する情報科孊の教授アメリカ合衆囜の政治家倖科医歎史家などのWebペヌゞが各人物の実䜓ごずに分類されおおらず混圚しおいるこうしたWeb怜玢結果における人名の曖昧性を解消する埓来研究の倚くは凝集型クラスタリングを利甚しおいる\cite{Mann03}\cite{Pedersen05}\cite{Bekkerman-ICML05}\cite{Bollegala06}しかし䞀般に人名の怜玢結果ではその䞊䜍に少数の同姓同名だが異なる人物のペヌゞが集䞭する傟向にあるしたがっお䞊䜍に順䜍付けされたペヌゞを皮文曞ずしおクラスタリングを行えば各人物ごずに怜玢結果が集たりやすくなりより正確にクラスタリングができるず期埅される以䞋本論文ではこのような皮文曞ずなるWebペヌゞを「seedペヌゞ」ず呌ぶこずにする本研究ではこのseedペヌゞを甚いた半教垫有りクラスタリングをWeb怜玢結果における人名の曖昧性解消のために適甚するこれたでの半教垫有りクラスタリングの手法は(1)制玄に基づいた手法(2)距離に基づいた手法の二぀に分類するこずができる制玄に基づいた手法はナヌザが付䞎したラベルや制玄を利甚しより正確なクラスタリングを可胜にする䟋えばWagstaffら\cite{Wagstaff00}\cite{Wagstaff01}の半教垫有り$K$-meansアルゎリズムでは``must-link''2぀の事䟋が同じクラスタに属さなければならないず``cannot-link''2぀の事䟋が異なるクラスタに属さなければならないずいう2皮類の制玄を導入しおデヌタのクラスタリングを行なうBasuら\cite{Basu02}もたたラベルの付䞎されたデヌタから初期の皮クラスタを生成しこれらの間に制玄を導入する半教垫有り$K$-meansアルゎリズムを提案しおいるたた距離に基づいた手法では教垫付きデヌタずしお付䞎されたラベルや制玄を満たすための孊習を必芁ずする䟋えばKleinら\cite{Klein02}の研究では類䌌した2点$(x_{i},x_{j})$間には``0''類䌌しおいない2点間には$(\max_{i,j}D_{ij})+1$ず蚭定した隣接行列を䜜成しおクラスタリングを行なうたたXingら\cite{Xing03}の研究では特城空間を倉換するこずでマハラノビス距離の最適化を行うさらにBar-Hillelら\cite{Bar-Hillel03}の研究では適切な特城には倧きな重みをそうでない特城には小さな重みを䞎えるRCA(RelevantComponentAnalysis)\cite{Shental02}により特城空間を倉換する䞀方我々の提案する半教垫有りクラスタリングではseedペヌゞを含むクラスタの重心の倉動を抑える点においお新芏性がある本論文の構成は次のずおりである\ref{sec:ProposedMethod}章では我々の提案する新たな半教垫有りクラスタリングの手法に぀いお説明する\ref{sec:Experiments}章では提案手法を評䟡するための実隓結果を瀺しその結果に぀いお考察する最埌に\ref{sec:Conclusion}章では本論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V23N01-02
堎所や時間を気にするこずなく買い物可胜なオンラむンショッピングサむトは重芁なラむフラむンになり぀぀あるオンラむンショッピングサむトでは商品に関する説明はテキスト圢匏で提䟛されるためこの商品説明文から商品の属性-属性倀を抜出し構造化された商品デヌタを䜜成する属性倀抜出技術は実䞖界でのニヌズが高いここで「商品説明文から商品の属性倀を抜出する」ずは䟋えばワむンに関係した以䞋の文が入力された時(生産地フランス)(ぶどう品皮シャルドネ)(タむプ蟛口)ずいった属性ず属性倀の組を抜出するこずを指す\begin{itemize}\itemフランス産のシャルドネを配した蟛口ワむン\end{itemize}\noindentこのような商品の属性倀抜出が実珟できれば他の商品のレコメンドやファセット怜玢での利甚詳现なマヌケティング分析\footnote{商品を賌入したナヌザの属性情報ず組み合わせるこずで「30代女性にフランス産の蟛口ワむンが売れおいる」ずいった分析ができる}等が可胜になる商品の属性倀抜出タスクは埓来より倚くの研究がなされおおり少数のパタヌンにより属性倀の獲埗を詊みる手法\cite{mauge2012}事前に人手たたは自動で構築した属性倀蟞曞に基づいお属性倀抜出モデルを孊習する手法\cite{ghani2006,probst2007,putthividhya2011,bing2012,shinzato2013}トピックモデルにより属性倀を獲埗する手法\cite{wong2008}など様々な手法が提案されおいる本研究の目的は商品属性倀抜出タスクに内圚しおいる研究課題を掗い出し抜出システムを構築する䞊でどのような点を考慮すべきかたたどの郚分に泚力するべきかずいう点を明らかにするこずであるタスクに内圚する研究課題を掗い出すため属性-属性倀蟞曞に基づく単玔なシステムを実装しこのシステムが抜出した結果のFalse-positveFalse-negative事䟋の分析を行った゚ラヌ分析ずいう芳点ではShinzatoらがワむンずシャンプヌカテゎリに察しお埗られた結果から無䜜為に50件ず぀False-positive事䟋を抜出し゚ラヌの原因を調査しおいる\cite{shinzato2013}これに察し本研究では5぀の商品カテゎリから20件ず぀商品ペヌゞを遞びだしお䜜成した100件のデヌタ2,381文を察象に分析を行い分析を通しおボトムアップ的に各事䟋の分類を行っお゚ラヌのカテゎリ化を詊みたシステムの゚ラヌ分析を行いシステム固有の問題点を明らかにするこずはこれたでも行われおきたがこの芏暡のデヌタに察しお商品属性倀抜出タスクに内圚する゚ラヌのタむプを調査しカテゎリ化を行った研究は筆者らの知る限りない埌述するように今回分析察象ずしたデヌタは属性-属性倀蟞曞に基づく単玔な抜出システムの出力結果であるがこれはDistantsupervision\cite{mintz2009}に基づく情報抜出手法で行われるタグ付きコヌパス䜜成凊理ず芋なすこずができるしたがっお本研究で埗られた知芋は商品属性倀抜出タスクだけでなく䞀般のドメむンにおける情報抜出タスクにおいおも有甚であるず考えられる
V21N02-06
ここ数幎Webなどの倧量の電子化テキストに珟れる他者が発信した意芋情報を抜出し集玄や可芖化を行うこずで䞖論調査や評刀分析ずいった応甚を実珟する研究が進んでいる\cite{pang2008,liu2010,otsuka2007,inui2006}これらの研究を総称しお意芋分析({\itSentimentAnalysis})あるいは意芋マむニング({\itOpinionMining})ず呌ぶ\cite{pang2008}察象ずなる文曞ゞャンルは報道機関が配信するニュヌスWeb䞊のレビュヌサむト個人が自身の䜓隓や意芋を蚘述するブログやマむクロブログなどであり政策や遞挙のための情報分析䞖論調査商品や映画やレストラン・ホテルなどのサヌビスの評刀分析トレンド分析などに぀いお実甚化が進められおいる珟圚の意芋分析の研究は技術は掗緎され応甚範囲は広がり぀぀あるもののここ数幎埓来のやり方を倧きく倉えるような提案は著者の知る限りではあたり芋圓たらないその結果意芋質問応答やドメむンを暪断した意芋分析ずいった難易床の高い応甚は技術の壁にぶ぀かっおいる印象を持っおいる意芋質問応答はfactoid型すなわち埓来の質問応答技術に比べお回答が長くなる傟向がありたた質問に察する正答は1぀だけではなく耇数の意芋を集玄したほうが適切である堎合が倚い初期の研究\cite{stoyanov2005emnlp}では文や節などの単䜍を䞻芳性などの情報に基づきフィルタリングするこずで回答が埗られる可胜性が増すこずが指摘されおいたその埌の研究\cite{balahur2010ecai}によるず評䟡型䌚議TAC(TextAnalysisConference)で提䟛されたブログからの意芋質問応答・芁玄のデヌタセット\cite{dang2008tac}\footnote{http://www.nist.gov/tac/data/past/2008/OpSummQA08.html}を甚いた実隓ではブログを察象ずしお特定の事柄に察する意芋を問い合わせ回答を埗るずいうタスクに぀いお質問回答を同䞀の極性や話題によりフィルタリングするこずが有効でありたた耇数の連続する文を抜出するこずが効果的であるが意味圹割付䞎などに基づくフィルタリングは必ずしも有効な結果が埗られおいないさらにさたざたな識者や組織により衚明されおいる意芋を話題別に集玄するタスク\cite{stoy2011ranlp}などの提案もある本研究では耇数の個人的な意芋や䜓隓が含たれる情報を集玄しお回答ずしお適切に構成するためには埓来の意芋の属性䞻芳性極性意芋保有者などにずどたらず意芋の詳现なタむプをアノテヌトし質問ず回答の構造に぀いお分析を進める必芁があるず考えるこれにより耇数の個人的な意芋や䜓隓を詳现なタむプに基づき適切な順序で配眮するこずにより文章ずしお自然な回答を提䟛できるず考えおいるたた質問ず回答を含む文曞ゞャンルずしおYahoo!知恵袋\footnote{http://chiebukuro.yahoo.co.jp/}などのコミュニティQAサむトがあり意芋質問の刀別のために利甚されおいる具䜓的には質問に぀いお䞻芳性を刀別するためには質問ず回答䞭の手がかりを区別しお利甚するこずが有効ずいう研究\cite{li2008sigir}や䞻芳を䌎う回答を求める質問を厳密に定矩しそのような質問は人間に察しお回答を求めるずいう応甚を目指しおいる研究が存圚する\cite{aikawa2011tod}これらの研究は䞻芳性を刀別する特城が質問ず回答ずの間で明確ではないが関連があるこずず意芋を問う質問が刀別できたずしおも適切な回答を自動的に構成するこずが難しいこずを瀺唆しおいる䞀般に質問に察する回答を怜玢するためには質問に出珟しやすい語圙ず回答に出珟しやすい語圙ずのギャップを解消するためにその察応関係をコヌパスから孊習するこずにより解決するための研究が行われおいる\cite{abe2011yans,berger2000sigir}䞀方で意芋分析の研究は文曞ゞャンル\footnote{文曞ゞャンルずは文曞の曞き手ず読み手ずの間で読む行為を通じたコミュニケヌションの共通パタンを想定できる文曞矀を指す抂念ず䜍眮づけるこずができる\cite{bazerman2004}}に応じお芁求されるタスクが異なり文曞に珟れる意芋の性質も異なるしたがっお意芋分析の研究にはコヌパスが欠かせないが珟状ではニュヌスレビュヌブログなどの文曞ゞャンルが䞻な察象ずなっおいる\cite{seki2013tod}本研究では埓来の研究ずは異なり質問ず回答を含む察話型の文曞ゞャンル具䜓的には囜立囜語研究所の『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』(BCCWJ)\cite{maekawa2011bccwj,yamasaki2011bccwj,bccwj2012}\footnote{http://www.ninjal.ac.jp/corpus\_center/bccwj/}䞭のYahoo!知恵袋\footnote{http://chiebukuro.yahoo.co.jp/}を察象ずしお質問ずそれに察する回答に詳现な意芋情報のアノテヌションを行うこずにより質問ず回答䞭の意芋の構造やその察応関係を明らかにするための基盀ずなるコヌパスの提䟛を目指しおいるただし䞀口に意芋ずいっおもその特城はさたざたである意芋の定矩の範囲は広く䞻芳性などの広い抂念を察象ずした堎合評䟡感情意芋態床掚枬などの䜕を察象ずするかを決定するこずも重芁である\cite{wiebe2005lre,koba2006signl}本研究では態床の詳现分類であるアプレむザル理論\cite{martin2005}を参考に詳现な分類䜓系に基づく意芋情報をアノテヌトするこずにより質問に察する回答ずしお出珟する意芋の傟向を意芋の性質の違いから明らかにするこずを目指す䞀方で埓来の意芋分析では単䞀のドメむンを察象ずしお研究がなされおきたそれはドメむンに応じお䞻芳性極性を刀別したり意芋の察象やそのアスペクトを抜出するための教垫あり孊習に甚いる玠性が異なるからであるしかし珟実瀟䌚では耇数のドメむンを暪断しお意芋分析を行うこずが求められる堎面が少なくないこの課題に向けた解決のための研究ずしお耇数のドメむンを察象ずした意芋分析に関する研究\cite{blit2007acl,pono2012emnlp,he2011acl,bolle2011acl,li2012acl}があるこれは耇数ドメむンにおいお共通に出珟する意芋衚珟や意芋衚珟間あるいは意芋の察象間の類䌌性を手がかりずしお蚓緎デヌタず評䟡デヌタずの䞍敎合を緩和させようずいう詊みである英語に぀いおはAmazonレビュヌを察象ずしたコヌパス\footnote{http://www.cs.jhu.edu/$\sim$mdredze/datasets/sentiment/}が公開されおおり䞀連の関連研究ではこのコヌパスを䜿甚した研究が行われおいるが日本語で同様のコヌパスは流通しおいない\cite{seki2013tod}したがっおこうした研究を促進するためには日本語で同様のコヌパスを開発する必芁があるたたレビュヌにずどたらない広い範囲のドメむンを察象ずした意芋の違いなども明らかにする必芁がある本研究が察象ずするコミュニティQAはブログなどず比范しおカテゎリに察しお投皿内容が適合しおいるずいう特城がある具䜓的にはコミュニティQAサヌビスにおいおナヌザは適切な回答を埗る必芁性から提䟛しおいる質問カテゎリ\footnote{http://list.chiebukuro.yahoo.co.jp/dir/dir\_list.php?fr=common-navi}に察しお適合した投皿を行うこれはさたざたな話題を投皿するため必ずしも事前に蚭定したカテゎリにはそぐわない話題を投皿する傟向のあるブログずの倧きな違いであるたたニュヌスやレビュヌず比べるず生掻に密着した倚様な話題が投皿されるこれらを螏たえYahoo!知恵袋の耇数の質問カテゎリを察象ずしたコヌパスを開発し詳现な分類䜓系に基づく意芋情報を重ね合わせお分析するこずによりドメむンごずの意芋の傟向の違いを明らかにするこずを目指す本論文の構成は以䞋のずおりである\ref{sec:related}節では関連研究を玹介する\ref{sec:corpus}節ではコミュニティQAを察象ずした意芋分析のためのアノテヌションの方針に぀いお述べる\ref{sec:communityQA_annotation}節ではコミュニティQAを察象ずした意芋情報のアノテヌション䜜業の特城に぀いお議論する\ref{sec:analysis}節ではYahoo!知恵袋を察象ずしお構築した意芋分析コヌパスを䜿甚しお質問ず回答やドメむンあるいはコミュニケヌションの目的に応じお出珟する意芋の性質の違いを明らかにする最埌に\ref{sec:conclusion}節で結論をたずめる
V06N07-06
機械翻蚳等の自然蚀語凊理システムでの品質向䞊におけるボトルネックずしお構文解析の問題があり,解析する文が長くなるず係り受け凊理で解析を誀る堎合がある.このため,長文を意識した構文解析の品質向䞊に向け各皮研究が行われおいるが,䟝然ずしお未解決のたた残されおいる課題がある.そのような課題の䞀぀に連䜓圢圢容詞に関する係りがある.この課題に察し,我々は,連䜓圢圢容詞呚りの「が」栌,「の」栌の係り決定ルヌルを提案し,技術文でよく利甚される圢容詞に察しお玄の粟床で係りを特定できるこずを瀺した菊池,䌊東~1999.しかし,そこで察象ずした圢容詞は技術文での出珟頻床を考慮しお遞択したので,抜出したルヌルが圢容詞党般に察しおも有効かどうか,たた,同様な考え方が圢容詞党般に察しおも成り立぀のかどうかに぀いおは怜蚌できおいなかった.そこで,本論文では,分析察象を広げ,抜出枈みルヌルが圢容詞党般に察しお劥圓なものであるかどうかを怜蚌し,必芁に応じおルヌルの拡匵を行う.甚語のスパヌス性のため圢容詞党般にルヌルが適甚可胜かどうかを調べるこずは\mbox{困難である.}そのため,分析察象語のカバヌ範囲を明確にする必芁がある.そこで,囜立囜語研究所で行われた分析䜓系西尟~1972に基づいお,圢容詞を分類し,その分類䜓系を網矅するように各圢容詞を遞び,その係りの振る舞いを調べるこずずした.このような分析を通し,若干のルヌル拡匵を行い,最終的に今回拡匵した圢容詞矀に察しおも,玄ずいう高い粟床で係りを特定できるこずを瀺す.第章では,我々がこれたでに提案した係りに関するルヌルを抂説し,その問題点を\mbox{敎理する.}第章では,囜立囜語研究所での研究に基づき圢容詞党䜓を分類敎理する尺床を定め,倚様なタむプの圢容詞を分析察象ずしお抜出可胜ずする.たた,本論文で利甚するコヌパスに぀いおも説明する.第章では圢容詞無䟝存ルヌルず圢容詞䟝存ルヌルに分けお怜蚌し,その粟床ずルヌルの拡匵に぀いお述べる.たた,今回たでに,件を越えるデヌタが蓄積されたので,盎感的に決定しおいた圢容詞無䟝存ルヌルのルヌル間の適甚順䜍に぀いおも怜蚌する.第章では,察象語の拡匵に䌎い,新たに怜出できたルヌルに぀いお説明を行い,党ルヌルを適甚した埌に埗られる各圢容詞の係りのDefault属性に぀いお説明する.第章では,それらを適甚した結果の係り解釈の粟床ず珟行システムずの比范を行う.
V06N06-01
電子化されたテキストが䞖の䞭に満ち溢れ情報措氎ずいう蚀葉が䜿われるようになっおからかなりの歳月を経おいるしかし残念ながら我々の情報凊理胜力はたずえ凊理しなければならない情報が増えたずしおもそれほど向䞊はしないそのため自動芁玄技術などにより読み手が読むテキストの量を制埡できるこずが求められおいるたた近幎情報怜玢システムを利甚する機䌚も増えおいるがシステムの粟床の珟状を考慮するずナヌザはシステムの提瀺した候補が適切なものであるかどうかをテキストを芋お刀断せざるを埗ないこのような堎合芁玄をナヌザに提瀺しそれを芋お刀断を求めるようにするずナヌザの負荷を枛らす支揎が行なえる自然蚀語凊理の分野では近幎頑健な解析手法の開発が進みこれず䞊に述べたような自動芁玄技術の必芁性の増倧が重なり自動芁玄に関連した研究は90幎代の䞭頃になっお再び脚光を集め始めおいる垂販゜フトりェアも続々ず発売されおおりアメリカではDARPA支揎のTipsterプロゞェクトで芁玄が新しい研究課題ずされたり\cite{hand:97:a}たたACLAAAIなどで芁玄に関するワヌクショップシンポゞりムが盞次いで開催され盛況で掻発な議論が亀わされた日本でも98幎3月の蚀語凊理孊䌚幎次倧䌚に䜵蚭しお芁玄に関するワヌクショップが開催されそれを機䌚に本特集号の線集が䌁画された本皿ではこのような珟状を鑑みこれたでの(䞻に領域に䟝存しない)テキスト自動芁玄手法を抂芳するたたこれたでの手法の問題点を䞊げるずずもに最近自動芁玄に関する研究で泚目を集め぀぀あるいく぀かのトピックに぀いおもふれる本特集号の各論文がテキスト自動芁玄研究ずしおどのような䜍眮付けにあるかを知る䞊で本皿が参考になれば幞いである\footnote{各論文の個別の玹介は増山氏の線集埌蚘を参照しお頂きたい}芁玄研究は時に情報抜出(InformationExtraction)研究ず察で(あるいは察比しお)述べられるこずがあるどちらもテキスト䞭の重芁な情報を抜き出すずいう点では共通するが情報抜出はあらかじめ決められた「枠」を埋める圢で必芁な情報を抜き出すそのため領域に䟝存しおあらかじめ枠を甚意する必芁があったりたた領域に䟝存したテキストの特城を利甚した抜出手法を甚いたりするため領域を限定するこずが䞍可欠ずなる\footnote{情報抜出研究に関する解説ずしおは\cite{cowie:96:a,sekine:99:a}を参照されたいたたDARPAが支揎する情報抜出のプロゞェクトであるMUC(MessageUnderstandingConference)に関しおは若尟の解説\cite{wakao:96:a}を参照しお頂きたい}芁玄は原文の倧意を保持したたたテキストの長さ耇雑さを枛らす凊理ずも蚀えるがその過皋は倧きく次の3぀のステップに分けられるずされる:テキストの解釈(文の解析ずテキストの解析結果の生成)テキスト解析結果の芁玄の内郚衚珟ぞの倉圢(解析結果䞭の重芁郚分の抜出)芁玄の内郚衚珟の芁玄文ずしおの生成しかしこれたでの研究ではこれらのステップはテキスト䞭の重芁箇所(段萜文節など)の抜出およびその連結による生成ずしお実珟されるこずが倚かったそのため本皿では以埌重芁箇所の抜出を䞭心に解説する2節ではたず重芁箇所抜出に基づく芁玄手法に぀いお述べる2.1節で重芁箇所抜出に甚いられおきたさたざたな情報を取り䞊げそれぞれを甚いた芁玄手法に぀いお述べる2.2節ではそれらの情報を統合しお甚いるこずで重芁箇所を抜出する研究に぀いお抂芳する2.3節では重芁箇所抜出に基づく芁玄手法の問題点に぀いお述べるこのようなテキスト芁玄手法が䌝統的に研究されおきた䞀方で近幎芁玄を研究するに圓たっお考慮するべき芁因ずしお以䞋の3぀が提瀺されおいる\cite{sparck:98:a}\begin{enumerate}\item入力の性質--テキストの長さゞャンル分野単䞀/耇数テキストのどちらであるかなど\item芁玄の目的--どういう人が(ナヌザはどういう人か)どういう颚に(芁玄の利甚目的は䜕か)\footnote{芁玄は䞀般にその利甚目的に応じお次の2぀のタむプに分けられるこずが倚い\cite{hand:97:a}\begin{description}\item[indicative:]原文の適切性を刀断するなど原文を参照する前の段階で甚いる\item[informative:]原文の代わりずしお甚いる\end{description}}など\item出力の仕方\end{enumerate}たずえば入力テキストのゞャンルによっおは重芁箇所抜出による芁玄が難しいものも考えられるしたた芁玄ずいうもの自䜓が考えにくいものもあり埗るナヌザの持぀予備知識の皋床に応じお芁玄に含める情報量は倉えるべきであるず考えられるしたた利甚目的が異なればその目的に応じた適切な芁玄が必芁ず考えられるこれたでの䌝統的な芁玄研究はこのような芁因に関しお十分な考慮をしたものずは必ずしも蚀えないしかしこれらの芁因を考慮しお入力の性質芁玄の目的に応じた適切な芁玄手法を開発する動きが掻発になっおきおいるこのような自動芁玄に関する研究で最近泚目を集め぀぀あるいく぀かのトピックに぀いおも本皿ではふれる3,4,5節ではそれぞれ抜象化蚀い換えによる芁玄ナヌザに適応した芁玄耇数テキストを察象にした芁玄に蚀及する6,7節ではそれぞれ文䞭の重芁箇所抜出による芁玄芁玄の衚瀺方法に぀いお述べる8節では芁玄の評䟡方法に぀いお説明する
V22N05-01
ProjectNextNLP\footnote{https://sites.google.com/site/projectnextnlp/}は自然蚀語凊理(NLP)の様々なタスクの暪断的な誀り分析により今埌のNLPで必芁ずなる技術を明らかにしようずするプロゞェクトであるプロゞェクトでは誀り分析の察象のタスクが18個蚭定され「語矩曖昧性解消」はその䞭の1぀であるプロゞェクトではタスク毎にチヌムが圢成されチヌム単䜍でタスクの誀り分析を行った本論文では我々のチヌム「語矩曖昧性解消」のチヌムで行われた語矩曖昧性解消の誀り分析に぀いお述べる特に誀り分析の初期の段階で必芁ずなる誀り原因のタむプ分けに察しお我々がずったアプロヌチず䜜成できた誀り原因のタむプ分類に぀いお述べるなお本論文では耇数の誀り原因が同じず考えられる事䟋をグルヌプ化し各グルヌプにタむプ名を付ける凊理を「誀り原因のタむプ分け」ず呌びその結果䜜成できたタむプ名の䞀芧を「誀り原因のタむプ分類」ず呌ぶこずにする誀り分析を行う堎合(1)分析察象のデヌタを定める(2)その分析察象デヌタを各人が分析する(3)各人の分析結果を統合し各人が同意できる誀り原因のタむプ分類を䜜成するずいう手順が必芁である我々もこの手順で誀り分析を行ったが各人の分析結果を統合するこずが予想以䞊に負荷の高い䜜業であった統合䜜業では分析察象の誀り事䟋䞀぀䞀぀に察しお各分析者が䞎えた誀り原因を持ち寄っお議論し統合版の誀り原因を決定しなければならないしかし誀りの原因は䞀意に特定できるものではなくしかもそれを各自が独自の芖点でタむプ分けしおいるため名称や意味がばらばらな誀り原因が持ち寄られおしたい議論がなかなか収束しないためであったそこで我々は「各人が同意できる誀り原因のタむプ分類」を各分析者のどの誀り原因のタむプ分類ずも類䌌しおいる誀り原因のタむプ分類であるず考えこの統合をある皋床機械的に行うために各自が蚭定した誀り原因をクラスタリングするこずを詊みたたた本論文では「各分析者のどのタむプ分類ずも類䌌しおいる」こずに察し「代衚」ずいう甚語を甚いるこずにした぀たり我々が蚭定した目暙は「各分析者の誀り原因のタむプ分類を代衚する誀り原因のタむプ分類の䜜成」であるクラスタリングを行っおも目暙ずするタむプ分類を自動で䜜成できるわけではないがある皋床共通しおいる誀り原因を特定できそれらを元にクラスタリング結果を調敎するこずで目暙ずする誀り原因のタむプ分類が䜜成できるず考えた具䜓的には各自の蚭定した誀り原因を察応する事䟋を甚いおベクトル化しそれらのクラスタリングを行ったそのクラスタリング結果から統合版の誀り原因を蚭定しクラスタリング結果の埮調敎によっお最終的に9皮類の誀り原因を持぀統合版の誀り原因のタむプ分類を䜜成したこの9皮類の䞭の䞻芁な3぀の誀り原因により語矩曖昧性解消の誀りの9割が生じおいるこずが刀明した考察では誀り原因のタむプ分類間の類䌌床を定矩するこずで各分析者の䜜成した誀り原因のタむプ分類ず統合しお䜜成した誀り原因のタむプ分類が各分析者の芖点から䌌おいるこずを確認したこれは䜜成した誀り原因のタむプ分類が分析者7名のタむプ分類を代衚しおいるこずを瀺しおいるたた統合した誀り原因のタむプ分類ず各自の誀り原因のタむプ分類を比范しここで埗られた誀り原因のタむプ分類が暙準的であるこずも瀺した
V03N03-02
\label{sec:introduction}比喩は自然蚀語に遍圚するたずえば李\cite{Yi82}によるず小説ず新聞の瀟説ずにおいお比喩衚珟の出珟率に倧差はないたた比喩を衚珟する者(話し手)は比喩により蚀いたいこずを端的に衚珟するしたがっお自然蚀語凊理の察象を科孊技術文から評論や小説に拡倧するためには比喩の凊理が必芁である比喩衚珟は喩える蚀葉(喩詞)ず喩えられる蚀葉(被喩詞)ずからなる話し手はそれを䌝達か匷意かに甚いる\cite{Nakamura77a}䌝達のために比喩を甚いるずきは䌝達したい事柄が盞手(聞き手)にずっお未知であるず話し手が刀断したずきであるたずえば「湖」は知っおいるが「海」は知らない聞き手にたいしお「海ずいうのは倧きい湖のようなものだ」ず蚀う堎合である匷意のために比喩を甚いるずきは䌝達したい事柄の䞀぀の偎面を匷調したいずきであるたずえば「雪のような肌」により「肌」の癜さを匷調する堎合である山梚\cite{Yamanashi88}は(1)認定(2)再構成(3)再解釈の段階により比喩が理解されるず述べおいる認定ずはある蚀語衚珟が文字通りの意味ではない(比喩的意味である)こずに聞き手が気づくこずをいう再構成ずは喩詞ず被喩詞ず文脈ずから比喩衚珟の意味を構成するこずである再解釈ずは比喩衚珟の意味を被喩詞に察する新たな芖点ずしお認識し被喩詞に察する考え方を聞き手が改めるこずである本皿では匷意の比喩に察しおの聞き手の再解釈を考察の察象ずするただし再解釈を\begin{quote}\begin{description}\item[(3a)]被喩詞の意味ず比喩衚珟の意味ずの$\dot{\mbox{ず}}\dot{\mbox{れ}}$を聞き手が認識する\item[(3b)]その$\dot{\mbox{ず}}\dot{\mbox{れ}}$が聞き手の考え方に反映する\end{description}\end{quote}ずいう段階に分け(3a)を察象にするなお察象ずする比喩が匷意の比喩であるので聞き手にずっお喩詞の意味ず被喩詞の意味ずは既知である本皿では「AのようなB」ずいう圢の比喩衚珟を考察の察象ずするたた比喩衚珟が䜿われる文脈に぀いおは考慮しない第\ref{sec:formulation}章においお名詞の意味を確率により衚珟するそしお比喩衚珟を捉える指暙ずしお明瞭性ず新奇性ずを定矩するこれらは情報量に基づく指暙である明瞭性は比喩衚珟における属性の䞍確定さを瀺す指暙であり新奇性は比喩衚珟の瀺す事象の垌少さに関する指暙である第\ref{sec:sd}章ではこれら評䟡関数の劥圓性を実隓により瀺す皮類の倀\begin{quote}\begin{description}\item[(1)]喩詞・被喩詞・比喩衚珟の属性集合(SD法による\cite{Osgood57})\item[(2)]喩詞・被喩詞・比喩衚珟における属性の顕著性\item[(3)]比喩衚珟の理解容易性\end{description}\end{quote}を枬定する(1)から明瞭性ず新奇性ずを蚈算しそれらが属性の顕著性ず比喩衚珟の理解容易性ずを捉える指暙ずしお適圓であるこずを瀺す第\ref{sec:summary}章は結びである
V07N04-04
label{hajimeni}本論文では,衚珟``$N_1のN_2$''が倚様な意味構造を持぀こずを利甚しお,動詞を含む連䜓修食節を衚珟``$N_1のN_2$''に蚀い換える手法を提案する.自然蚀語では,䞀぀の事象を衚すために倚様な衚珟を甚いるこずが可胜であり,人間は,ある衚珟を,同じ意味を持぀別の衚珟に蚀い換えるこずが,しばしばある.蚀い換えは,自然蚀語を巧みに操るために䞍可欠な凊理であり\cite{sato99},それを機械によっお実珟するこずは有甚であるず考えられる.䟋えば,文曞芁玄においお,意味を倉えずに字数を削枛するためや,文章の掚敲を支揎するシステムにおいお,同䞀の衚珟が繰り返し出珟するのを避けるために必芁な技術である.たた,ある事象が様々な衚珟で衚されおいるずき,それらの指瀺察象が同䞀であるず刀定するためにも必芁である.{}\ref{kanren}節で述べるように,近幎,蚀い換え凊理の重芁性はかなり認識されおきたず考えられるが,適切な問題の蚭定を行うこずが比范的困難なため,蚀い換え凊理の研究はそれほど進んでいない.䜐藀\cite{sato99}は,「構文的予枬の分析」から「構文的予枬を分析する」ぞの蚀い換えのように,動詞を含む名詞句を述語の圢匏に蚀い換える問題を蚭定しおいる。たた近藀ら\cite{kondo99}は,「桜が開花する」から「桜が咲く」ぞの蚀い換えのように,サ倉動詞を和語動詞に蚀い換える問題蚭定をしおいる.この他,「〜を発衚したした.」から「〜を発衚.」のような文末衚珟の蚀い換えや,「総理倧臣」から「銖盞」のような省略圢ぞの蚀い換えなどを,蚀い換えテヌブルを甚意するこずによっお実珟しおいる研究もある\cite{wakao97,yamasaki98}.これに察し我々は,名詞ずそれに係る修食語,すなわち連䜓修食衚珟を異圢匏の連䜓修食衚珟に蚀い換えるずいう問題蚭定を提案する.\ref{taishou}節に述べるように,我々は連䜓修食衚珟を蚀語凊理の芳点から3分類し,これらの盞互の倉換凊理を蚈算機䞊で実珟するこずを研究の最終目暙ずしお蚭定し,このうち本論文においお動詞型から名詞型ぞ倉換する手法を議論する.連䜓修食衚珟を察象にした本論文のような問題蚭定は埓来芋られないが,衚珟が短瞮される堎合は芁玄などに,たた逆に蚀い換えの結果長い衚珟になる堎合は機械翻蚳などの凊理に必芁な凊理であるず考える.本問題においおも,埓来研究ず同様蚀い換えテヌブルを甚意するこずで蚀い換え凊理を実珟する.しかし本論文では,その蚀い換えテヌブルを劂䜕にしお䜜成するかに぀いお具䜓的に述べる.連䜓修食衚珟の蚀い換え可胜な衚珟は非垞に倚く存圚するこずが容易に想像でき,これらをすべお手䜜業で䜜成するこずは珟時点においおは困難である.このため,珟実的な䜜業コストをかけるこずで蚀い換えテヌブルを䜜成する手法を瀺す.本提案凊理の䞀郚にはヒュヌリスティックスが含たれおいるが,これらに぀いおも䞀郚を提瀺するにずどめず,具䜓䟋をすべお開瀺する.本論文で蚀い換えの察象ずする衚珟``$N_1のN_2$''は,2぀の語$N_1$,$N_2$が連䜓助詞`の'によっお結ばれた衚珟である.衚珟``$N_1のN_2$''は,倚様な意味構造を持ち,さたざたな衚珟をそれに蚀い換えるこずが可胜である.たた,動詞を含む連䜓修食節は,各文を短瞮する芁玄手法\cite{mikami99,yamamoto95}においお削陀察象ずされおいる.しかし,連䜓修食節すべおを削陀するこずにより,その名詞句の指す察象を読み手が同定できなくなる堎合がある.このずき,それを``$N_1のN_2$''ずいう衚珟に蚀い換えるこずができれば,名詞句の指瀺察象を限定し,か぀,字数を削枛するこずが可胜ずなる.衚珟``$N_1のN_2$''は倚様な意味を持ちうるため,たずえ適切な蚀い換えがされたずしおも,曖昧性が増す堎合がある.しかしながら,蚀い換えが適切であれば,読み手は文脈や知識などを甚いお理解が可胜であるず考えられる.以䞋,\ref{taishou}~節で,連䜓修食衚珟を分類し,本論文で察象ずする蚀い換えに぀いお述べる.\ref{kousei}~節から\ref{NNpair}節で本手法に぀いお述べ,\ref{hyouka}~節では䞻芳的に本手法を評䟡する.\ref{kousatsu}~節では,評䟡実隓の際に明らかになった問題点などを考察する.たた\ref{kanren}~節では,本論文の関連研究に぀いお論じる.
V21N02-05
label{sec:intro}自然蚀語凊理の分野においお文章を解析するための技術は叀くから研究されおおりこれたでに様々な解析ツヌルが開発されおきた䟋えば圢態玠解析噚や構文解析噚はその最も基瀎的なものであり珟圚誰もが自由に利甚するこずができるこれらの解析噚が存圚する圢態玠解析噚ずしおはMeCab\footnote{http://mecab.googlecode.com/svn/trunk/mecab/doc/index.html}やJUMAN\footnote{http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/index.php?JUMAN}などが構文解析噚ずしおはCaboCha\footnote{http://code.google.com/p/cabocha/}やKNP\footnote{http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/index.php?KNP}などが利甚可胜である近幎テキストに存圚する動詞や圢容詞などの述語に察しおその項構造を特定する技術すなわち「誰がい぀どこで䜕をするのか」ずいう\textbf{事象}\footnote{この論文では動䜜出来事状態などを包括しお事象ず呌ぶ}を認識する技術が盛んに研究されおいる日本語においおはKNPやSynCha\footnote{https://www.cl.cs.titech.ac.jp/{\textasciitilde}ryu-i/syncha/}などの解析ツヌルが公開されその利甚を前提ずした研究を進めるこずが可胜になっおきた自然蚀語凊理の応甚分野においお述語項構造解析の次のステップずしお文の意味を適切に解析するシステムの開発およびその性胜向䞊が望たれおいる意味解析に関する匷固な基盀を䜜るために次のステップずしお察象ずすべき蚀語珟象を芋定め蚀語孊的芳点および統蚈孊的芳点から具にその蚀語デヌタを分析する過皋が必芁である䞻に述語項構造で衚珟される事象の末尟に「ない」や「ん」「ず」などの語が付くずいわゆる吊定文ずなる吊定文では䞀般にその事象が成立しないこずが衚珟される吊定文においお吊定の働きが及ぶ範囲を\textbf{スコヌプ}その䞭で特に吊定される郚分を\textbf{焊点}フォヌカスず呌ぶ\cite{neg2007}吊定のスコヌプず焊点の䟋を以䞋に瀺すここでは泚目しおいる吊定を衚す衚珟を倪字にしおおりそのスコヌプを角括匧で囲み焊点の語句に䞋線を付しおいる\begin{enumerate}\item雪が降っおいたので、[ここに\underline{車では}来たせ]\textbf{ん}でした。\item別に[\underline{入りたくお}入った]\textbf{のではない}。\end{enumerate}文(1)においお吊定の助動詞「ん」のスコヌプは「ここに車では来たせ」で衚珟される事象である文(1)からはこの堎所に来たが車を䜿っおは来なかったこずが読み取れるので吊定の焊点は「車では」である文(2)においお吊定の耇合蟞「のではない」のスコヌプは「入りたくお入った」であり吊定の焊点は「入りたくお」であるず解釈できる文(1)も文(2)もいずれも吊定文であるが成立しない事象のみが述べられおいるわけではない文(1)からは曞き手がここに来たこずが成立するこずが読み取れ文(2)からは曞き手がある団䜓や郚掻などに入ったこずが事実であるこずが読み取れる䞀般に吊定文に察しおスコヌプの事象が成立しないこずが理解できるだけでなく焊点の郚分を陀いた事象は成立するこずを掚枬するこずができる\cite{neg2007,EduardoMoldo2011b}ゆえに自然蚀語凊理においお吊定の焊点を的確に特定するこずができれば吊定文を含むテキストの意味を蚈算機がより正確に把握するこずができるこのような技術は事実性解析や含意認識情報怜玢・情報抜出などの応甚凊理の高床化に必須の技術であるしかしながら珟圚のずころ日本語においお実際に吊定の焊点をラベル付けしたコヌパスや吊定の焊点を自動的に特定する解析システムは利甚可胜ではないそこで本論文では吊定の焊点怜出システムを構築するための基盀ずしお日本語における吊定の焊点に関する情報をテキストにアノテヌションする枠組みを提案する提案するアノテヌション䜓系に基づいお既存の2皮類のコヌパスに察しお吊定の焊点の情報をアノテヌションした結果に぀いおも報告する日本語においお焊点の存圚を明確に衚珟する時にしばしば「のではない」や「わけではない」ずいった耇合蟞が甚いられるたた「は」や「も」「しか」などに代衚されるずりたお詞\cite{toritate2009}は吊定の焊点ずなりやすい我々のアノテヌション䜓系では前埌の文脈に存圚する刀断の手がかりずなった語句ずずもにこれらの情報を明確にアノテヌションする本論文は以䞋のように構成されるたず2章においお吊定のスコヌプおよび吊定の焊点を扱った関連研究に぀いお玹介する次に3章で吊定の焊点アノテヌションの基本指針に぀いお述べる続く4章で䞎えられた日本語文章に吊定の焊点をアノテヌションする枠組みを説明する5章で既存の2皮類のコヌパスにアノテヌションした結果に぀いお報告する6章はたずめである
V15N04-04
蚈算機科孊でいう「オントロゞヌ」ずはある行為者や行為者のコミュニティヌに察しお存圚しうる抂念ず関係の蚘述であり「抂念」ずいうのは䜕らかの目的のために衚珟したいず思う抜象的で単玔化した䞖界芳である(Gruber1992)認知科孊では「抂念」に぀いお倖延的意味事䟋集合で定矩された意味ず内包的意味属性の集合から定矩された意味の芋方があるずする\cite{Book_02}我々の認知掻動の䞭で抂念化は語文文脈動䜜の仕方事柄堎面など様々なレベルで行われおいるではなぜ察象の抂念化が必芁かずいうず河原ではMedinandGoldstone\nocite{book_24}を匕甚しお「抂念」の機胜を次のように述べおいる(MedinandGoldstone1990;河原2001)「珟圚の経隓をあるカテゎリの成員ずみなす分類こずでその経隓を意味のあるたずたりずしお解釈し理解ず説明そこから将来に䜕がおきるか予枬や関連する別の知識掚論を匕き出すこずが可胜になるコミュニケヌションその他耇数の抂念を衚す語を組み合わせお新たな抂念を生成したり新たな抂念の蚘述を生成しおからその蚘述にあう事䟋を怜玢するこずもできる」぀たり人間や蚈算機が効率的に柔軟な掻動をするために抂念ず蚀語化する・しないにかかわらず抂念の具䜓化された衚珟あるいは事䟋の総䜓である「オントロゞヌ」は重芁な圹割を担っおいるずいえる我々が察象ずする蚀語的オントロゞヌ特に語圙の抂念を䜓系化したオントロゞヌは抂念䜓系や意味䜓系ず呌ばれ10幎以䞊前から人手で構築されおきたEDR電子化蟞曞日本電子化蟞曞研究所1995や分類語圙衚\cite{book_16}などその目的はある特定のアプリケヌションでの利甚ではなく我々の蚀語知識を䜓系化するこずでありその知識䜓系を利甚しお蚈算機に予枬・掚論・事䟋の怜玢・新たな抂念の理解など深い意味凊理をさせるこずを目的ずしおいる本研究がめざす「圢容詞のオントロゞヌ」の目的も埓来の語圙的なオントロゞヌの目的ず同様に蚈算機や人間が圢容詞を䜿っお衚珟する知識の䜓系化をはかるものであるここで本研究の「圢容詞」ずは圢容詞ず圢容動詞を含むものずする埓来のものず異なる点は実デヌタからの獲埗を図るため運甚の実態を反映したオントロゞヌを埗ようずするこずである人間の内省による分析の堎合抂念蚘述を行う個々人の蚀語的経隓から抂念䜓系の粒床や抂念蚘述に差異がでおくる心理実隓のように耇数の人が同じタスクをすれば共通の傟向もずれるが通垞のプロゞェクトでは同じ個所に倚くの人を投入するこずは䞍可胜である自動獲埗の目的はできるだけ実際の蚀語デヌタから蚀語事実を反映した結果を埗るこずである䞀぀䞀぀のテキストは個々人の蚘述だがそれを量的に集めれば耇数の人のバリ゚ヌションを拟うこずができ結果的に倚くの人の蚀語運甚の実態をずるこずができる蚀語デヌタから意味関係を反映した抂念䜓系を捉えられれば人間の内省によっお䜜られたオントロゞヌや蚀語孊的知芋意味分類などず比范するこずは意矩があるのではないかず考えるずころでコヌパスからの語圙のクラスタリングや䞊䜍䞋䜍関係の自動構築などに぀いおはWebの自動アノテヌションやむンデックス情報怜玢などその目的は様々であるがそのほずんどが名詞や動詞を察象にした分類や関係抜出である圢容詞や副詞に関する研究はただ少ないしかし圢容詞や副詞が語圙のオントロゞヌにずっお重芁でないわけではなくたずえばWordNetで圢容詞の意味情報が手薄であるこずを指摘しむタリア語圢容詞の意味情報を導入するこずでペヌロッパの耇数蚀語で共同開発しおいるEuroWordNetの抜象レベルの高い抂念䜓系(EuroWordNetTopOntology)に倉曎を加えるこずを詊みおいる研究がある\cite{Inproc_01}オントロゞヌの䞻芁な関係の䞀぀に類矩関係ず階局関係がある圢容詞抂念を衚すような抜象的な名詞の類矩関係に぀いおは銬らなどの研究がある\cite{Article_21}しかし圢容詞抂念の階局関係に぀いおはただ研究が進んでいない本研究では圢容詞抂念の階局関係に着目しコヌパスから取埗した抂念から階局を構築する方法ず劥圓そうな階局を埗るための評䟡に぀いお述べる本研究で扱う抂念数は玄365抂念でありそれに察しEDR電子化蟞曞の圢容詞の抂念数が玄2000抂念ほどず考えるず取り扱うべき抂念はさらに増える可胜性があるが本研究は珟時点よりも倚くの抂念数を扱うためにたず珟段階での抂念数で階局構築ずその評䟡方法に぀いお実隓および考察を行ったものである我々は第2節でオントロゞヌのタむプの䞭で本研究がめざすオントロゞヌに぀いお述べ第3節で先行研究の蚀語孊的考察から圢容詞の抂念を語圙化したような衚珟があるこずを述べ圢容詞の抂念をコヌパスから抜出する第4節では第3節で抜出したデヌタをもずに耇数の尺床での階局構築ず埗られた階局のうち劥圓そうな階局を刀別するための条件を述べ第5節で心理実隓によっおEDRの圢容詞抂念階局ず比范評䟡を行う第6節でオントロゞヌ構築に向けおの今埌の展望をのべ第7節でたずめを行う
V06N06-03
耇数の関連蚘事に察する芁玄手法に぀いお述べる近幎新聞蚘事は機械可読の圢でも提䟛され容易に怜玢するこずができるようになったその䞀方で怜玢の察象が長期に及ぶ事件などの堎合怜玢結果が膚倧ずなり党おの蚘事に目を通すためには倚倧な時間を芁するそのためこれら耇数の関連蚘事から芁玄を自動生成する手法は重芁であるそこで本研究では耇数の関連蚘事を自動芁玄するこずを目的ずする自動芁玄・抄録に関する研究は叀くから存圚する\cite{Okumura98}がそれらの倚くは単䞀の文曞を察象ずしおいる芁玄察象の文曞が耇数存圚し察象文曞間で重耇した蚘述がある堎合単䞀文曞を察象ずした芁玄を各々の文曞に適甚しただけでは重耇した内容を持぀可胜性がありこれに察凊しなければならない察象ずする新聞蚘事は特殊な衚珟䞊の構成をもっおおり\cite{Hirai84}各蚘事の芋出しを䞊べるず䞀連の蚘事の抂芁をある皋床把握するこずができるさらに詳现な情報を埗るためには蚘事の本文に目を通さなければならないずころが新聞蚘事の構成から各蚘事の第䞀段萜には蚘事の芁玄が蚘述されおいるこずが倚いこれを䞊べるず䞀連の蚘事の十分な芁玄になる可胜性があるしかし各蚘事は単独で読たれるこずを想定しお蚘述されおいるため各蚘事の第䞀段萜の矅列は重耇郚分が倚くなり冗長な印象を䞎えるため読みにくいそこで耇数の蚘事を1぀の察象ずしその䞭で重耇した郚分を特定削陀し芁玄を生成する必芁がある本論文で提案する手法は耇数関連蚘事党䜓から刀断しお重芁性が䜎い郚分を削陀するこずによっお芁玄を䜜成する重芁性が䜎い郚分を以䞋に瀺す冗長郚ず重耇郚の2぀に分けお考えるなお本論文で述べる手法が取り扱う具䜓的な冗長郚重耇郚は\ref{芁玄手法}節にお説明する\begin{description}\item[冗長郚]単䞀蚘事内で重芁でないず考えられる郚分\item[重耇郚]蚘事間で重耇した内容ずなっおいる郚分\end{description}埓来の単䞀文曞を察象ずした削陀による芁玄手法は換蚀するず冗長郚を削陀する手法であるずいえる重耇郚は耇数文曞をたずめお芁玄する堎合に考慮すべき郚分である本研究においお目暙ずする芁玄が満たすべき芁件は\begin{itemize}\itemそれぞれの単䞀蚘事においお冗長郚を含たないこず\item蚘事党䜓を通しお重耇郚を含たないこず\item芁玄を読むだけで䞀連の蚘事の抂芁を理解できるこず\itemそのために各蚘事の芁玄は時間順に䞊べられおいるこず\itemただし各蚘事の芁玄は芋出しの矅列より詳しい情報を持぀こず\end{itemize}である本研究では時間順に䞊べた各蚘事の第䞀段萜に察しお芁玄手法を適甚し蚘事党䜓の芁玄を生成するしたがっお本手法により生成される芁玄は芋出しの矅列よりも詳しいが第䞀段萜の矅列よりは短かい芁玄である以䞊により事件等の出来事に関する䞀連の流れが読みずれるず考える具䜓的な芁玄䟋ずしお付録\ref{ex_summary}を挙げるこの芁玄䟋は本論文の\ref{芁玄手法}節で説明する手法を適甚しお䜜成したこの芁玄䟋には重耇郚が倚く存圚しそれらが本芁玄手法によっお削陀された重耇郚の削陀はそれが正しく特定されおいる限り適切であるず考えるこずができるなぜならば重耇郚分が既知の情報しか持たず重芁性が䜎いこずは明らかだからであるたた実際の評䟡においおも芁玄䟋\ref{ex_summary}に぀いお本手法による削陀が䞍適切ずされた郚分はなかった冗長郚の特定は重芁性の指針を含むこずであり芁玄に察する芖点芁求する芁玄率などにより倉化するので評䟡もゆれるこずが考えられるこれは埓来の単䞀文曞に察する芁玄評䟡においおも同様に問題ずされおいるこずであるしたがっお付録\ref{ex_summary}に挙げた芁玄䟋も重耇郚の削陀に関しおは劥圓であるず蚀えるが冗長郚の削陀に぀いおはその特定が䞍十分であり削陀が䞍適切である郚分が存圚するず蚀えるしかしながら付録\ref{ex_summary}に挙げた芁玄䟋は実際のずころ蚘事の抂芁を把握するためには十分な芁玄になっおいる評䟡においおも削陀が䞍適切であるず指摘された郚分はなく冗長であるず指摘された郚分を数ヶ所含んだ芁玄である新聞蚘事怜玢時などにおいお利甚者が関連する䞀連の蚘事の芁玄を求めるこずは関連蚘事数が倚ければ倚いほど頻繁に起こるず想定できるこのずき本研究が目的ずする芁玄によっお関連蚘事矀党䜓の抂芁を知るこずができれば次の怜玢ぞの重芁な情報提䟛が可胜ずなるたた芋出しの矅列のみでは情報量ずしお䞍十分であるが第䞀段萜の矅列では文曞量が倚すぎる堎合に適切な情報を適切な文曞量で提䟛できるず考えられる換蚀すれば段階的情報芁玄提瀺の䞀郚を担うこずが可胜ずなるしたがっお本研究においお目暙ずする芁玄が満たすべき芁件ずしお重耇郚・冗長郚を含たないのみならず䞀連の蚘事を時間順に䞊べるこずが挙げられおいるこずは劥圓である冗長郚はどのような蚘事にも含たれる可胜性があるが重耇郚は蚘事の文䜓によっおは特定するこずが困難ずなる堎合がある逆に重耇郚が存圚する堎合耇数関連蚘事芁玄の芳点からそれを削陀するこずは劥圓である䞀般的に新聞蚘事の蚘述の方法から長い時間経過を䌎う䞀連の関連蚘事の堎合には重耇郚が倚く存圚するこずが予想できるそのような蚘事矀は䞀連の事件や政治的出来事に関する堎合が倚いたたこのような関連蚘事に察する芁玄の需芁は倚く本論文で瀺す重耇郚・冗長郚の削陀による芁玄は十分に実甚性があるず考える実際に芁玄䟋\ref{ex_summary}はある事件に぀いお述べられおいる䞀連の蚘事矀であるがこれは既に述べた効果を持ちおおむね本研究の目指す芁玄であるず蚀える本論文では䞊蚘の凊理がヒュヌリスティックスにより実珟可胜であるこずを瀺しそのための手法を提案するそしおこの手法を実装し評䟡実隓を通しお手法の有効性を確認する以䞋では\ref{関連研究}節にお本研究に関連する研究に぀いお觊れ\ref{芁玄手法}節では本論文で提案する芁玄手法に぀いお述べる\ref{評䟡実隓}節では\ref{芁玄手法}節で述べた手法を甚いお行った実隓ずアンケヌト評䟡に぀いお瀺すそしお\ref{議論}節で評䟡結果に぀いお議論し最埌に本論文のたずめを瀺す
V12N04-03
本論文では構造化された蚀語資料の怜玢・閲芧を指向した党文怜玢システムである『ひたわり』の蚭蚈およびその実珟方法を瀺す。ここで蚀う「構造化された蚀語資料」ずはコヌパスや蟞曞のように蚀語に関する調査研究などに利甚するこずを目的ずしお䞀定の構造で蚘述された資料䞀般を指す。近幎さたざたな蚀語資料を蚈算機で利甚できるようになっおきた。䟋えば新聞雑誌文孊䜜品などのテキストデヌタベヌス(䟋『毎日新聞テキストデヌタベヌス』\shortcite{mainichi})やコヌパス(䟋『京郜倧孊テキストコヌパス』\shortcite{kyodai_corpus}『倪陜コヌパス』\shortcite{tanaka2001})シ゜ヌラスなどの蟞曞的なデヌタ(䟋『分類語圙衚』\shortcite{bunrui})がある。たた音声情報や画像情報などのテキスト以倖の情報をも含有するコヌパス(䟋『日本語話し蚀葉コヌパス』\shortcite{maekawa2004}など)も珟れおいる。蚀語資料には曞名や著者名などの曞誌情報や圢態玠情報構文情報ずいった蚀語孊的な情報が付䞎されおおり蚀語に関する調査研究における有力な基瀎資料ずしおの圹割が期埅されおいる。このような蚀語資料に察しお怜玢を行うには二぀の「倚様性」に察応する必芁があるず考える。䞀぀は構造化圢匏の倚様性である。構造化された蚀語資料は䞀般的に固有の圢匏を持぀こずが倚い。したがっお怜玢システムは怜玢の高速性を維持し぀぀倚様な圢匏を解釈し蚀語資料に付䞎されおいる曞誌情報や圢態玠情報や構文情報などの蚀語孊的情報を抜出したり怜玢条件ずしお利甚したりできる必芁がある。もう䞀぀の倚様性は利甚目的の倚様性である。ここで蚀う「利甚目的の倚様性」ずは怜玢察象の蚀語資料の皮類や利甚目的の違いにより資料に適した怜玢条件や閲芧圢匏さらには怜玢時に抜出する情報が異なっおくるこずを指す。䟋えば蟞曞を怜玢する堎合は芋出し語や代衚衚蚘に察しお怜玢を行い単䞀の語の単䜍で情報を閲芧するのが䞀般的である。䞀方新聞蚘事の堎合は蚘事本文やタむトルに含たれる文字列をキヌずしお発行幎などを制玄条件ずし぀぀怜玢し前埌文脈や蚘事党䜓を閲芧するのが䞀般的であろう。このように蚀語資料を察象ずした怜玢システムは蚀語資料の性質ず利甚目的にあった怜玢匏や閲芧圢匏を柔軟に定矩できる必芁がある。以䞊のような背景のもず構造化された蚀語資料に察する党文怜玢システム『ひたわり』の蚭蚈ず実珟を行う。構造化圢匏の倚様性に察しおは珟圚広範に利甚されおいるマヌクアップ蚀語であるXMLで蚘述された蚀語資料を怜玢察象ず想定しXML文曞に察する党文怜玢機胜を実珟する。この際怜玢察象ずするこずのできるXML文曞の圢匏はXML文曞党䜓の構造で芏定するのではなく怜玢察象の文字列ずそれに察しお付䞎されおいる情報ずの文曞構造䞊の関係により芏定する。たた怜玢の高速化を図るためSuffixArray方匏などいく぀かの玢匕を利甚する。次に利甚目的の倚様性に関しおは怜玢匏ず閲芧方匏を柔軟に蚭定できるよう蚭蚈する。たず怜玢匏を柔軟に蚭定するために蚀語資料の怜玢にずっお必芁な芁玠を怜玢察象の文字列ずそれに察しお付䞎されおいる情報ずの構造䞊の関係に基づいお遞定する。䞀方閲芧圢匏に぀いおはKWIC衚瀺機胜を備えた衚圢匏での閲芧を基本ずする。それに付け加えおフォントサむズやフォント皮文字色などの衚瀺スタむルの倉曎や音声画像の閲芧に察応するために倖郚の閲芧システムぞデヌタを受け枡す方法を甚いる。本論文の構成は次のようになっおいる。たず2節では『ひたわり』を蚭蚈する䞊で前提ずなる条件を述べる。3節ではシステムの党䜓的な構造ず各郚の説明を行う。4節では蚀語資料の構造に察する怜蚎を元にした怜玢方匏に぀いお詳説する。5節では『分類語圙衚』ず『日本語話し蚀葉コヌパス』に本システムを適甚し蚀語資料ず利甚目的の倚様性に察応できるか定性的に怜蚌するずずもに怜玢速床の面から定量的な評䟡も行う。6節で関連研究ず本研究ずを比范するこずにより本研究の䜍眮づけず有甚性を確認し最埌に7節でたずめを行う。
V03N02-01
\label{haji}終助詞は日本語の䌚話文においお頻繁に甚いられるが新聞のような曞き蚀葉の文には殆んど甚いられない芁玠である日本語文を構造的に芋るず終助詞は文の終りに䜍眮しその前にある党おの郚分を埓芁玠ずしお支配しその有り方を芏定しおいるそしお䟋えば「孊生だ」「孊生だよ」「孊生だね」ずいう䞉぀の文が䌝える情報が盎芳的に党く異なるこずから分かるように文の持぀情報に䞎える終助詞の圱響は倧きいそのため䌚話文を扱う自然蚀語凊理システムの構築には終助詞の機胜の研究は䞍可欠であるそこで本皿では終助詞の機胜に぀いお考える\subsection{終助詞の「よ」「ね」「な」の甚法}たずは終助詞「よ」「ね」「な」の甚法を把握しおおく必芁がある終助詞「よ」「ね」に぀いおは\cite{kinsui93-3}で述べられおいるそれによるずたず終助詞「よ」には以䞋の二぀の甚法がある\begin{description}\item[教瀺甚法]聞き手が知らないず思われる情報を聞き手に告げ知らせる甚法\item[泚意甚法]聞き手は知っおいるずしおも目䞋の状況に関䞎的であるず気付いおいないず思われる情報に぀いお聞き手の泚意を喚起する甚法\end{description}\res{teach}の終助詞「よ」は教瀺甚法\rep{remind}のそれは泚意甚法である\enumsentence{あハンカチが萜ちたした{\dgよ}}\label{teach}\enumsentence{お前は受隓生だ{\dgよ}テレビを消しお勉匷しなさい}\label{remind}以䞊が\cite{kinsui93-3}に述べられおいる終助詞「よ」の甚法であるが挫画の䞭で甚いられおいる終助詞を含む文を集めお怜蚎した結果さらに以䞋のような聞き手を想定しない甚法があった\enumsentence{「あヌあたた攟浪だ{\dgよ}」\cite{themegami}䞀巻P.50}\label{hitori1}\enumsentence{「先茩もいい趣味しおる{\dgよ}」\cite{themegami}䞀巻P.114}\label{hitori2}本皿ではこの甚法を「{\dg独り蚀甚法}」ず呌び終助詞「よ」には「教瀺」「泚意」「独り蚀」の䞉甚法があるずする次に終助詞「ね」に぀いお\cite{kinsui93-3}には以䞋の䞉皮類の甚法が述べられおいる\begin{description}\item[確認甚法]話し手にずっお䞍確かな情報を聞き手に確かめる甚法\item[同意芁求甚法]話し手・聞き手ずもに共有されおいるず目される情報に぀いお聞き手に同意を求める甚法\item[自己確認甚法]話し手の発話が正しいかどうか自分で確かめおいるこずを衚す甚法\end{description}\rep{confirm}の終助詞「ね」は確認甚法\rep{agree}Aのそれは同意芁求甚法\rep{selfconfirm}Bのそれは自己確認甚法である\enumsentence{\label{confirm}\begin{tabular}[t]{ll}\multicolumn{2}{l}{(面接䌚堎で)}\\面接官:&鈎朚倪郎君です{\dgね}\\応募者:&はいそうです\end{tabular}}\enumsentence{\label{agree}\begin{tabular}[t]{ll}A:&今日はいい倩気です{\dgね}\\B:&ええ\end{tabular}}\enumsentence{\label{selfconfirm}\begin{tabular}[t]{ll}A:&今䜕時ですか\\B:&(腕時蚈を芋ながら)ええず3時です{\dgね}\end{tabular}}以䞊が\cite{kinsui93-3}で述べられおいる終助詞「ね」の甚法であるが本皿でもこれに埓う\rep{confirm}\rep{agree}A\rep{selfconfirm}Bの終助詞の「ね」を「な」に代えおもほが同じような文意がずれるので終助詞「な」は終助詞「ね」ず同じ䞉぀の甚法を持っおいるず考えるずころで発話には聞き手を想定する発話ず聞き手を想定しない発話があるが自己確認甚法ずしおの終助詞「ね」は䞻に聞き手を想定する発話で自己確認甚法ずしおの終助詞「な」は䞻に聞き手を想定しない発話であるさらに\res{megane}のような終助詞「よ」ず「ねな」を組み合わせた「よねよな」ずいう圢匏があるがこれらにも終助詞「ね」「な」ず同様に確認同意芁求自己確認甚法がある\enumsentence{(県鏡を探しながら)私県鏡ここに眮いた{\dgよね}{\dgよな}}\label{megane}\subsection{埓来の終助詞の機胜の研究}さお以䞊のような甚法の䞀郚を説明する蚈算蚀語孊的な終助詞の機胜の研究は過去に人称的分析によるもの\cite{kawamori91,kamio90}談話管理理論によるもの\cite{kinsui93,kinsui93-3}Dialoguecoordinationの芳点から捉えるもの\cite{katagiri93},の䞉皮類が提案されおいる以䞋にこれらを説明するずころで\cite{kawamori91}では終助詞の衚す情報を「意味」ず呌びこれに関する䞻匵を「意味論」ず呌んでいる\cite{kinsui93,kinsui93-3}ではそれぞれ「(手続き)意味」「(手続き)意味論」ず呌んでいる\cite{katagiri93}では終助詞はなにがしかの情報を衚す「機胜(function)」があるずいう蚀い方をしおいる本論文では\cite{katagiri93}ず同様に「意味」ずいう蚀葉は甚いずに終助詞の「機胜」を䞻匵するずいう圢を取るただし\cite{kawamori91},\cite{kinsui93,kinsui93-3}の䞻匵を匕甚する時は原兞に埓い「意味」「意味論」ずいう蚀葉を甚いるこずもある\begin{flushleft}{\dg人称的分析による意味論}\cite{kawamori91,kamio90}\end{flushleft}この意味論では終助詞「よ」「ね」の意味は「埓芁玠の内容に぀いお終助詞『よ』は話し手は知っおいるが聞き手は知らなそうなこずを衚し終助詞『ね』は話し手は知らないが聞き手は知っおいそうなこずを衚す」ずなるこの意味論では終助詞「よ」の䞉甚法(教瀺泚意独り蚀)のうち教瀺甚法のみ終助詞「ね」の䞉甚法(確認同意芁求自己確認)のうち確認甚法のみ説明できる終助詞「よ」ず「ね」の意味が同時に圓おはたる「埓芁玠の内容」はあり埗ないので「よね」ずいう圢匏があるこずを説明出来ないたた聞き手が終助詞の意味の䞭に存圚するため聞き手を想定しない終助詞「よ」「ね」の甚法を説明できないこの二぀の問題点(ずその原因ずなる特城)は埌で述べる\cite{katagiri93}の䞻匵する終助詞の機胜でも同様に存圚する\begin{flushleft}{\dg談話管理理論による意味論}\cite{kinsui93,kinsui93-3}\end{flushleft}この意味論では「日本語䌚話文は『呜題モダリティ』ずいう圢で分析されこの構造は『デヌタ郚デヌタ管理郚』ず読み替えるこずが出来る」ずいう前提の元に以䞋のように䞻匵しおいる終助詞はデヌタ管理郚の芁玠で圓該デヌタに察する話し手の心的デヌタベヌス内における凊理をモニタヌする機胜を持っおいるこの意味論は䞀応前述した党甚法を説明しおいるが終助詞「よ」に関しお埌に\ref{semyo}節で述べるような問題点がある終助詞「ね」「な」に関しおも「終助詞『ね』ず『な』の意味は同じ」ず䞻匵しおいおこれらの終助詞の性質の差を説明しおいない点が問題点である\begin{flushleft}{\bfDialoguecoordination}{\dgの芳点から捉えた終助詞の機胜}\cite{katagiri93}\end{flushleft}\cite{katagiri93}では以䞋のように䞻匵しおいる終助詞「よ」「ね」は話し手の聞き手に察する共有信念の圢成の提案を衚しさらに終助詞「よ」は話し手が埓芁玠の内容を既に信念ずしおアクセプトしおいるこずを終助詞「ね」は話し手が埓芁玠の内容をただ信念ずしおアクセプトしおいないこずを衚すこれらの終助詞の機胜は終助詞「よ」の䞉甚法(教瀺泚意独り蚀)のうち独り蚀甚法以倖終助詞「ね」の䞉甚法(確認同意芁求自己確認)のうち自己確認甚法以倖を説明できるこの終助詞の機胜の問題点は\cite{kawamori91,kamio90}の意味論の説明の終りで述べた通りである\subsection{本論文で提案する終助詞の機胜の抂芁}本論文では日本語䌚話文の呜題がデヌタ郚に察応しモダリティがデヌタ管理郚に察応するずいう\cite{kinsui93-3}の意味論ず同様の枠組を甚いお以䞋のように終助詞の機胜を提案するただし文のデヌタ郚の衚すデヌタを簡単に「文のデヌタ」ず呌ぶこずにする終助詞「よ」はデヌタ管理郚の構成芁玠で「文のデヌタは発話盎前に刀断したこずではなく発話時より前から蚘憶にあった」ずいう文のデヌタの由来を衚す終助詞「ね」「な」もデヌタ管理郚の構成芁玠で発話時における話し手による文のデヌタを長期的に保存するかどうかするずしたらどう保存するかを怜蚎する凊理をモニタヌするさお本皿では終助詞を含む文の発話党䜓の衚す情報ず終助詞の衚す情報を明確に区別する぀たり終助詞を含む文によっお䌝えられる情報に文のデヌタず話し手ずの関係があるがそれは終助詞で衚されるものず語甚論的制玄で衚されるものに分けるこずができるそこでどこたでが終助詞で衚されるものかを明確にするただし本皿では掻甚圢が基本圢(終止圢)たたは過去圢の語で終る平叙文を埓芁玠ずする甚法の終助詞を察象ずし名詞や動詞のテ圢に盎接付加する終助詞に぀いおは扱わない(掻甚圢の呌び方に぀いおは\cite{katsuyou}に埓っおいる)たた䞊向きむントネヌションのような特殊なむントネヌションの文も扱わないさらに終助詞「な」は蟞曞的には呜什の「な」犁止の「な」感動の「な」があるが本皿ではこれらはそれぞれ別な語ず考え感動の「な」だけ扱う以䞋本論文では\ref{bconcept}節で我々の提案する終助詞の機胜を衚珟するための認知䞻䜓の蚘憶モデルを瀺しこれを甚いお\ref{sem}節で終助詞の機胜を提案し終助詞の各甚法を説明する\ref{conclusion}節は結論である
V09N03-07
近幎テキスト自動芁玄の研究が掻発化するずずもに芁玄の評䟡方法が研究分野内の重芁な怜蚎課題の䞀぀ずしお認識されおきおいるこれたで提案されおきた芁玄の評䟡方法は内的な(intrinsic)評䟡ず倖的な(extrinsic)評䟡の2皮類に分けるこずができる\cite{Sparck-Jones:1996}内的な評䟡ずはシステムの出力した芁玄そのものを䞻に内容ず読みやすさの2぀の偎面から評䟡する方法である䞀方倖的な評䟡ずは芁玄を利甚しお人間がタスクを行う堎合のタスクの達成率が間接的に芁玄の評䟡ずなるずいう考え方に基づいお評䟡を行う方法である本研究では近幎掻発にその評䟡方法が議論され改良が詊みられおいる内的な評䟡特に内容に関する評䟡方法に焊点を圓おるこれたでの芁玄の内容に関する評䟡は人手で䜜成した抜粋ず芁玄システムの出力ずの䞀臎の床合をF-measure等の尺床を甚いお枬るのが兞型的な方法であったしかしJingら\cite{jing:98:a}は芁玄のF-measureによる評䟡ず倖的な評䟡を分析しF-measureには「テキスト䞭に類䌌の内容を含む文が耇数存圚する堎合どちらの文が正解ずしお遞択されるかによりシステムの評䟡は倧きく倉化する」ずいう問題があるこずを指摘しおいるこの問題点を解決する方法がこれたでにいく぀か提案されおいるRadevら\cite{radev:00:a}は文のutilityずいう抂念を甚いた評䟡方法を瀺しおいる文のutilityずはそのテキストの話題に察する各文の適合床(重芁床)を10段階で衚したものであり正解の文のutilityにどのくらい近いutilityの文を遞択できるかで評䟡を行なうしかしこのような適合性の評䟡は被隓者ぞの䜜業負荷が倧きいずいう問題があるDonawayら\cite{Donaway:2000}は人間の䜜成した正解芁玄の単語頻床ベクトルずシステムの芁玄の単語頻床ベクトルの間のコサむン距離で評䟡するcontent-basedな評䟡を提案しおいるcontent-basedな評䟡では指定された芁玄率の正解芁玄を䞀぀だけ甚意すれば評䟡可胜であるためutilityに基づく評䟡に比べ被隓者ぞの負荷が少ないしかしこの評䟡方法で2぀の芁玄を比范する堎合どの皋床意味があるのかに぀いおはこれたで十分な議論がなされおいないそこで本研究ではたずutilityに基づく評䟡の問題点を改良する新しい評䟡方法を提案する䞀般に䜎い芁玄率の抜粋に含たれる文は高い芁玄率の抜粋䞭の文よりも重芁であるず考えられるこのような考えに基づけばあるテキストに関しお耇数の芁玄率のデヌタが存圚する堎合テキスト䞭の各文に重芁床を割り振るこずが可胜であるためutilityに基づく評䟡を疑䌌的に実珟するこずができるこれたでの芁玄研究においお1テキストに぀き耇数の芁玄率で正解芁玄が䜜成されたデヌタは数倚く存圚する(䟋えば\cite{jing:98:a})こずから提案する評䟡方法に甚いるデヌタの䜜成にかかる負荷は決しお非珟実的なものではなくutilityを盎接被隓者が付䞎するより負荷は小さいず考えられる本研究では評䟡型ワヌクショップNTCIR2の芁玄サブタスクTSC(TextSummarizationChallenge)\cite{Fukushima:2001a,Fukushima:2001b}で䜜成された10\%30\%50\%の3皮類の芁玄率の正解デヌタを甚いお提案方法により評䟡を行うこの評䟡結果をF-measureによる結果ず比范し提案方法がF-measureによる評䟡を改善できるこずを瀺す次に本研究ではcontent-basedな評䟡を取り䞊げる同様にTSCのデヌタを甚いお人間の䞻芳評䟡の結果ず比范しこれたで十分議論されおいないその有甚性に関する議論を行う本論文の構成は以䞋のずおりである次節ではたずこれたで提案されおきた内的な評䟡方法特にF-measureの問題点の解消方法に぀いお述べる3節では本研究で提案する評䟡方法に぀いお説明する4節ではF-measureず提案する評䟡方法を比范し結果を報告するたたcontent-basedな評䟡に関する調査に぀いおも述べる最埌に結論ず今埌の課題に぀いお述べる
V10N01-05
倧量の電子化文曞が氟濫する情報の措氎ずいう状況に我々は盎面しおいるこうした状況を背景ずしお情報の取捚遞択を効率的に行うための様々な手法が研究されおいる近幎それらの研究の䞀぀ずしお文曞芁玄技術が泚目を集めおいる特にある話題に関連する耇数の文曞をたずめお芁玄する耇数文曞芁玄ずいわれる技術が関心を集めおおり怜玢技術などず組み合わせるこずにより効率的に情報を埗るこずが期埅できるDocumentUnderstandingConference(DUC)\footnote{http://duc.nist.gov}やTextSummarizationChallenge(TSC)\footnote{http://lr-www.pi.titech.ac.jp/tsc}\cite{article32}ずいった評䟡型ワヌクショップにおいおも耇数文曞芁玄タスクが蚭定されおおりその泚目床は高い耇数文曞芁玄も含め自動芁玄では文曞䞭から重芁な情報を持぀文を抜出する重芁文抜出技術甚いおその出力をそのたた芁玄ずする手法\cite{article25,article38,article39}やその出力から䞍芁な衚珟の削陀や眮換あるいは新たな衚珟の挿入を行いより自然な芁玄にする手法がある\cite{article47,article40}いずれの堎合にも重芁文抜出は䞭心的な圹割を担っおいるそこで本皿では耇数文曞を察象ずした重芁文抜出に着目する耇数文曞からの重芁文抜出も単䞀文曞からの重芁文抜出ず同様にある手がかりに基いお文の重芁床を決定し重芁床の高い文から順に芁玄率で指定された文数たでを重芁文ずしお抜出するこの際耇数の手がかりを扱うこずが効果的であるが手がかりの数が倚くなるず人手によっお適切な重みを芋぀けるこずが難しいずいう問題がある本皿では汎化胜力が高いずされる機械孊習手法の䞀皮であるSupportVectorMachineを甚いお耇数の手がかりを効率的に扱い特定の話題に関連する耇数文曞から重芁文を抜出する手法を提案する評䟡甚のテストセットずしお12話題に関する文曞集合を甚意し文曞集合の総文数に察しお10\,\%30\,\%50\,\%の芁玄率で重芁文抜出による芁玄の正解デヌタを䜜成した人間による重芁文の遞択の揺れを考慮するため1話題に察し3名が独立に正解デヌタを䜜成したこのデヌタセットを甚いた評䟡実隓の結果提案手法はLead手法TF$\cdot$IDF手法よりも性胜が高いこずがわかったさらに文を単䜍ずした冗長性の削枛は情報源が䞀぀である堎合の耇数文曞からの重芁文抜出には必ずしも有効でないこずを確認した以䞋2章では本皿における重芁文抜出の察象ずなる耇数文曞の性質に぀いお説明し3章ではSupportVectorMachineを甚いた耇数文曞からの重芁文抜出手法を説明する4章では評䟡実隓の結果を瀺し考察を行う5章ではMaximumMarginalRelevance(MMR)\cite{article48}を甚いお抜出された文集合から冗長性を削枛するこずの効果に぀いお議論する
V14N02-01
シ゜ヌラスは機械翻蚳や情報怜玢のク゚リヌ拡匵語の曖昧性の解消など蚀語凊理のさたざたな堎面で甚いられるシ゜ヌラスはWordNet\cite{Miller90}やEDR電子化蟞曞\cite{EDR}日本語語圙倧系\cite{goitaikei}など人手で長い幎月をかけお䜜られたものがよく甚いられおいる\footnote{2003幎からはWordNetだけに焊点を圓おたInternationalWordNetconferenceも開催されおいる}しかしこういったシ゜ヌラスを䜜成するのは手間がかかりたた日々珟れる新しい語に察応するのも倧倉である䞀方でシ゜ヌラスを自動的に構築する研究が以前から行われおいる\cite{Crouch92,Grefenstette94}Webペヌゞをはじめずする倧芏暡で倚様な文曞を扱うにはシ゜ヌラスを自動で構築するもしくは既存のシ゜ヌラスを自動で远加修正する手段が有効であるシ゜ヌラスの自動構築は語の関連床の算出ずその関連床を䜿った関連語の同定ずいう段階に分けられる\cite{Curran02-2}2語の関連床はコヌパス䞭の共起頻床を甚いお求めるこずができる\cite{Church90}これたでの研究ではコヌパスずしお新聞蚘事や孊術文曞が甚いられるこずが倚かったそれに察し近幎ではWebをコヌパスずしお甚いる手法が提案されおいるKilgarriffらはWebをコヌパスずしお甚いるための手法やそれに圓たっおの調査を詳现に行っおいる\cite{Kilgarriff03}䜐々朚らはWebを甚いた関連床の指暙を提案しおいる\cite{Sasaki05}Webには新聞蚘事や論文ずいった埓来からある敎圢された文曞のみならず日蚘や掲瀺板ブログなどよりナヌザの日垞生掻に関連したテキストも数倚く存圚しおいる䞖界党䜓で80億ペヌゞを超えるWebは間違いなく珟時点で手に入る最倧のコヌパスであり今埌も増え続けるだろうKilgarriffらが議論しおいるようにWebの文曞が代衚性を持぀のかずいった議論はこれからも重芁になるがWebはコヌパスずしおの倧きな可胜性を秘めおいるず著者らは考えおいるWebをコヌパスずしお扱う際にひず぀の重芁な手段になるのが怜玢゚ンゞンであるこれたでに倚くの研究が怜玢゚ンゞンを甚いおWeb䞊の文曞を収集したりWebにおける語の頻床情報を埗おいる\cite{Turney01,Heylighen01}しかし怜玢゚ンゞンを甚いる手法ずコヌパスを盎接解析する手法には違いがあるため埓来䜿われおきた蚈算指暙がそのたた有効に働くずは限らない本論文ではWebを察象ずし怜玢゚ンゞンを甚いお関連語のシ゜ヌラスを構築する手法を提案する特に怜玢゚ンゞンを倧量に䜿甚するこず統蚈的な凊理を行うこずスケヌラブルなクラスタリング手法を甚いおいるこずが特城であるただし類矩・同矩語に加え䞊䜍・䞋䜍語や連想語などより広い意味である語に関連した語を関連語ずするたず2章で関連研究に぀いお述べるそしお3章で怜玢゚ンゞンを甚いた関連床の指暙を提案しさらに4章では関連語ネットワヌクをクラスタリングする手法に぀いお玹介するそしお5章では評䟡実隓を行いこの手法の効果に぀いお議論を行う
V24N03-06
近幎むンタヌネットなどからテキストずそれに玐づけられた非テキスト情報を倧量に埗るこずができ画像ずそのキャプションや経枈の解説蚘事ずその株䟡チャヌトなどはwebなどから比范的容易に入手するこずができるしかしテキストず非テキスト情報を察応させる研究の倚くは画像から自然蚀語を出力する手法\cite{Farhadi:2010:PTS:1888089.1888092,Yang:2011:CSG:2145432.2145484,rohrbach13iccv}のように非テキスト情報から自然蚀語を出力するこずを目的ずしおいるKirosらは非テキスト情報を甚いるこずにより蚀語モデルの性胜向䞊を瀺した\cite{icml2014c2_kiros14}本皿では非テキスト情報を甚いた自動単語分割に぀いお述べる本皿では日本語の単語分割を題材ずする単語分割は単語の境界が曖昧な蚀語においおよく甚いられる最初の凊理であり英語では品詞掚定ず同等に重芁な凊理である情報源ずしお非テキスト情報ずテキストが察応したデヌタが倧量に必芁になるため本研究では将棋のプロの詊合から䜜られた将棋の局面ず将棋解説文がペアになったデヌタ\cite{A.Japanese.Chess.Commentary.Corpus}を甚いお実隓を行う䌌た局面からは類䌌した解説文が生成されるず仮定し非テキスト情報である将棋の局面からその局面に察応した解説文の郚分文字列をニュヌラルネットワヌクモデルを甚いお予枬しその局面から生成されやすい単語を列挙する列挙された単語を蟞曞に远加するこずで単語分割の粟床を向䞊させる\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{24-3ia6f1.eps}\end{center}\caption{提案手法の抂芳}\label{fig-overview}\end{figure}本手法は3぀のステップから構成される図\ref{fig-overview}たず将棋の局面ず単語候補を察応させるために生テキストから単語候補を生成する単語候補は将棋解説文を擬䌌確率的分割コヌパスを甚いお郚分単語列に分割するこずで埗られる次に生成した単語候補ず将棋の局面をニュヌラルネットワヌクを甚いお察応させるこずでシンボルグラりンディングを行う最埌にシンボルグラりンディングの結果を甚いお将棋解説文専甚の蟞曞を生成し自動単語分割の手法に取り入れる本皿の構成は以䞋の通りであるたず2章で単語の候補を取り出すために確率的単語分割コヌパスを甚いる手法に぀いお述べる3章で将棋解説文ず局面が察応しおいるデヌタセットのゲヌム解説コヌパスに぀いお觊れシンボルグラりンディングずしお単語候補ず将棋局面を察応させる手法の説明を行う4章ではベヌスラむンずなる自動単語分割噚に぀いお述べたあず非テキスト情報を甚いた単語分割ずしおシンボルグラりンディングの結果を甚いお蟞曞を生成し単語分割噚を構築する手法を述べる5章で実隓蚭定ず実隓結果の評䟡ず考察を行い6章で本手法ず他の単語分割の手法を比范する最埌に7章で本皿をたずめる
V17N04-08
珟圚機械翻蚳システムの分野においお察蚳デヌタから自動的に翻蚳モデルず蚀語モデルを獲埗し統蚈的に翻蚳を行う統蚈翻蚳が泚目されおいる翻蚳モデルは原蚀語の単語列から目的蚀語の単語列ぞの翻蚳を確率的に衚珟するモデルである蚀語モデルは目的蚀語の単語列に察しおそれらが起こる確率を䞎えるモデルである翻蚳モデルには倧きくわけお語に基づく翻蚳モデルず句に基づく翻蚳モデルがある初期の統蚈翻蚳は語に基づく翻蚳モデルであった語に基づく翻蚳モデルでは原蚀語の単語から目的蚀語の単語の察応衚を䜜成する察応する単語が無い堎合はNULLMODELに察応させる~\cite{IBM}しかし翻蚳文を生成する時NULLMODELに察しお党おの単語の出珟を仮定する必芁があるこれが翻蚳粟床が䜎䞋する原因の䞀぀になっおいたそのため珟圚では句に基づく翻蚳モデルが䞻流になっおいる~\cite{PSMT}句に基づく翻蚳モデルは原蚀語の単語列から目的蚀語の単語列の翻蚳に察しお確率を付䞎するたたNULLMODELは䜿甚しないそしお原蚀語の単語列から目的蚀語の単語列ぞの翻蚳をフレヌズテヌブルで管理するしかしフレヌズテヌブルのフレヌズ察はヒュヌリスティクを甚いお自動䜜成されるため䞀般にカバヌ率は高いが信頌性は䜎いず考えられるたたフレヌズテヌブルのフレヌズ察は確率倀の信頌性を高めるため短いフレヌズ察に分割されるそのため長いフレヌズ察は少ないずころで日英翻蚳では過去に手䜜業で䜜成した日本語の単語列から英語の単語列ぞの翻蚳察が倧量に䜜成されおいるこの翻蚳察の信頌性は高いず考えられるしかし自動䜜成されたフレヌズ察ず比范するずカバヌ率は䜎いそこで本研究ではそれぞれの長所を生かすためにプログラムで自動䜜成したフレヌズ察に手䜜業で䜜成された翻蚳察を远加するこずで翻蚳粟床の向䞊を目指した本研究では手䜜業で䜜成した原蚀語の単語列から目的蚀語の単語列ぞの翻蚳察を自動的に䜜成したフレヌズテヌブルに远加するこの远加されたフレヌズテヌブルを利甚しお日英翻蚳の粟床向䞊を詊みる実隓では日英重耇文文型パタヌン蟞曞~\cite{tori}の察蚳文察から埗られた翻蚳察を利甚する手䜜業で䜜成された玄13䞇の翻蚳察に翻蚳確率を䞎えプログラムで自動䜜成したフレヌズテヌブルに远加するこの結果BLEUスコアが単文では12.5\%から13.4\%に0.9\%向䞊したたた重耇文では7.7\%から8.5\%に0.8\%向䞊したたた埗られた英文100文に察し人間による察比范実隓を行ったずころ単文では埓来法が5文であるのに察し提案法では23文たた重耇文では埓来法が15文であるのに察し提案法では35文翻蚳粟床が良いず刀断されたこれらの結果から自動䜜成されたフレヌズテヌブルに手䜜業で䜜成された翻蚳察を远加する提案手法の有効性が瀺された
V29N03-09
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\subsection{本解説論文の背景}ニュヌラル機械翻蚳(NMT)技術の急速な発展により機械翻蚳の応甚が次々に拡がっおいるこずは論を俟たない近幎では新聞蚘事等の幅広い話題を扱う機械翻蚳研究が加速し぀぀あり䞀郚の文では人手の翻蚳ず遜色ない氎準の翻蚳結果が埗られるずも蚀われおいるここに至るたでの機械翻蚳の研究開発や実甚化においお特蚱文曞はその察象ずしお重芁な圹割を担っおきたそしお珟圚も担っおいるず蚀える特蚱の審査においおは各囜の特蚱文曞あるいは様々な技術文曞を参照するこずが䞍可欠であり審査官による公正か぀迅速な審査のために機械翻蚳の掻甚に぀いお積極的な取り組みが続けられおいるこうした取り組みは日本囜特蚱庁(JPO)をはじめ䞖界知的所有暩機関(WIPO)や米囜特蚱商暙庁(USPTO)欧州特蚱庁(EPO)等囜際的に行われおいるものであり䞭囜を筆頭に特蚱出願数が増加を続ける䞭での業務改善を目的に機械翻蚳の掻甚を公的機関で倧芏暡に行っおいるこずは泚目に倀するWIPOでは独自の機械翻蚳サヌビスWIPOTranslate\footnote{\url{https://www.wipo.int/wipo-translate/}}を開発提䟛しおおりEPOではGoogleずの連携による機械翻蚳サヌビス\footnote{\url{https://www.epo.org/searching-for-patents/helpful-resources/patent-translate.html}}を提䟛しおいるJPOでも長幎にわたり機械翻蚳が掻甚されおおり統蚈的機械翻蚳NMTぞの技術トレンドの倉化に合わせた調査事業が継続的に実斜され\footnote{\url{https://www.jpo.go.jp/system/laws/sesaku/kikaihonyaku/kikai_honyaku.html}}たたそうした新しい機械翻蚳技術の導入による特蚱情報プラットフォヌムの機胜改善が進められおいる䞀方の孊術研究においおは特蚱が公開の文曞であるこずたた囜際出願のために同䞀の出願内容が耇数蚀語に翻蚳された圢で存圚するこずを背景にコヌパスベヌス機械翻蚳の研究甚リ゜ヌスずしお広く䜿われおきた経緯がある特に日本語では2000幎代の統蚈的機械翻蚳(SMT)技術の䌞長期に癟䞇文芏暡の倧芏暡な機械翻蚳研究甚察蚳コヌパスが広く利甚できなかったこずもあり2008幎のNTCIR-7PATMT\cite{NTCIR7PATMT}以降NTCIR-8\cite{NTCIR8PATMT}NTCIR-9\cite{NTCIR9PatentMT}NTCIR-10\cite{NTCIR10PatentMT}で利甚された日英日䞭察蚳コヌパスは倚くの機械翻蚳研究で掻甚された近幎では特蚱庁が提䟛するアゞア蚀語翻蚳ワヌクショップ(WorkshoponAsianTranslation)の共通タスクで利甚されおいるJPOPatentCorpus\footnote{\url{http://lotus.kuee.kyoto-u.ac.jp/WAT/patent/}}たた高床蚀語情報融合(ALAGIN)フォヌラムから提䟛されおいるJPO・NICT察蚳コヌパス\footnote{\url{https://alaginrc.nict.go.jp/jpo-outline.html}}が存圚するこうした研究甚リ゜ヌスの存圚は特蚱機械翻蚳の研究開発に非垞に有益であるず蚀えるがNTCIR以埌の日本の機械翻蚳研究でよく甚いられた論文抄録の察蚳コヌパスASPEC\cite{NAKAZAWA16.621}倚くの機械翻蚳研究においおベンチマヌクずしお甚いられるWMTNewsTaskデヌタ\cite{akhbardeh-etal-2021-findings}ず比べお特蚱のデヌタを扱う機械翻蚳研究の発衚は少なくなっおきおいるこずは吊定できないこうした背景から本解説論文では実甚的な特蚱機械翻蚳に向けた諞課題に着目しそれらに関係する珟圚の技術をNMTを䞭心に抂芳するそしお特蚱機械翻蚳ずその他の䞀般的機械翻蚳の珟状の課題の類䌌点ず盞違点珟状の到達点ず実甚ずのギャップたた今埌の方向性に぀いお論じる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\subsection{本解説論文で扱う特蚱機械翻蚳の課題}䞊述の通り本解説論文では特蚱機械翻蚳においお特城的ず考えられる以䞋の諞課題に着目しそれぞれの課題に関係する研究を瀺した䞊で技術の珟状ず将来に぀いお論じる\begin{description}\item[蚳抜け・過剰蚳ぞの察策2節]NMTにおいお顕著な問題ずしおよく挙げられるのが入力文䞭の情報が蚳出されない「蚳抜け」同じ内容を繰り返し出力しおしたう「過剰蚳」であるそれ以前の統蚈的機械翻蚳においおはあたり問題芖されおいなかった点でもあり近幎様々な察策が詊みられおいる\item[甚語蚳の統䞀3節]特蚱のような技術文曞においおは同䞀の事物や抂念を衚す甚語は翻蚳においおも統䞀しお同䞀の甚語で蚳出しなければならないが機械翻蚳では蚀葉の倚矩性ずのトレヌドオフがありしばしば異なる蚳語を遞択しおしたうずいう深刻な問題が生じるこずがあるNMTでは厳密な蚳語の指定は翻蚳凊理の柔軟性を損なう懞念もあり工倫が必芁である\item[長文察策4節]特蚱文曞では請求項を代衚に長文による蚘述が倚甚される長文の翻蚳は入力文の解析や蚳語の遞択蚳文の構成に぀いお膚倧な候補の䞭からの遞択を䜙儀なくされ探玢誀りが生じやすい特にNMTにおいおは蚳抜け・過剰蚳の問題が重なるこずがあり重芁な課題であるが実際に長文に焊点を圓おた研究はあたり倚くない\item[䜎リ゜ヌス蚀語察察策5節]英語を䞭心ずする代衚的な蚀語に぀いおは倧芏暡な察蚳コヌパス・単蚀語コヌパスの蓄積が進みコヌパスベヌス機械翻蚳が有効に機胜する状況ずなり぀぀あるが今埌の成長が予想される東南アゞア諞囜等における珟地語文曞に぀いおは䟝然ずしおコヌパスが䞍足しおおり翻蚳が難しい近幎の機械翻蚳研究でも非垞に重芖されおいる課題でもある\item[評䟡6節]機械翻蚳の粟床が向䞊したこずにより機械翻蚳の品質評䟡の重芁性がより増しおいるず蚀える埓来の衚局的な自動評䟡手法の限界は広く知られるようになり評䟡手法の研究が再び盛んになっおきおいるたた人手評䟡に぀いおも方法が倉化し぀぀ある特蚱庁が独自に機械翻蚳評䟡のマニュアルを公開しおいる等の背景もあり特蚱機械翻蚳の評䟡は泚目に倀する\item[翻蚳高速化・省メモリ化7節]囜際出願特蚱の審査技術動向の調査等特蚱文献に察する蚀語暪断情報アクセスの重芁性は飛躍的に増倧しおきおおり日々倧量の特蚱文曞・技術文曞の翻蚳が求められる状況であるそうした䞭で蚈算効率は非垞に重芁な芁因であり倧芏暡化が続くNMTモデルをそのたた実甚に䟛するこずは容易ではないモデルや蚈算の工倫による様々な察策が詊みられおいる\end{description}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V27N03-04
近幎自然蚀語凊理の倚くのタスクにおいおニュヌラルネットワヌクが掻甚されおいる機械翻蚳の分野においおもその有効性が瀺されおおりその䞭でもTransformer\cite{transformer}ずいうモデルがリカレントニュヌラルネットワヌク(RNN)を甚いたモデルや畳み蟌みニュヌラルネットワヌク(CNN)を甚いたモデルの翻蚳性胜を䞊回り泚目を济びおいるこれたでに統蚈的機械翻蚳やニュヌラル機械翻蚳では原蚀語や目的蚀語の文構造を考慮するこずで翻蚳性胜が改善されおおり\cite{pathbased_smt,sdrnmt,rnng_nmt}TransformerNMTにおいおも文構造の有甚性が瀺されおいる\cite{dep2dep}そこで本研究ではTransformerモデルで係り受け構造を考慮するこずで翻蚳性胜の改善を詊みるTransformerの特城の䞀぀であるself-attentionは文内における単語間の関連の匷さを考慮するこずができ機械翻蚳のみならず蚀語モデルの獲埗や意味圹割付䞎など様々なタスクにおいお粟床の向䞊に寄䞎しおきたStrubellらは意味圹割付䞎の性胜を向䞊させるためTransformer゚ンコヌダのself-attentionで文の係り受け構造を捉えるlinguistically-informedself-attention(LISA)ず呌ばれるモデルを提案しおいる\cite{lisa}LISAではmulti-headself-attentionのうちの1぀のヘッドを各単語が係り先の単語を指すように係り受け関係に基づいた制玄を䞎えお孊習させおいる本研究はTransformer゚ンコヌダずデコヌダのself-attentionでそれぞれ原蚀語の文ず目的蚀語の文の係り受け構造を捉えるTransformerNMTモデルを提案する以降この係り受け関係を捉えるself-attentionをdependency-basedself-attentionず呌ぶ具䜓的にはNMTモデルの蚓緎時に゚ンコヌダずデコヌダのself-attentionの䞀郚を各単語が係り先の単語を指すように原蚀語の文や目的蚀語の文の係り受け関係に基づいた制玄を䞎えお孊習させるそしお掚論時には制玄を䞎えお孊習したself-attentionが文の係り受け関係を捉えながら翻蚳するただし掚論時には目的蚀語文が明らかでないためLISAの手法を盎接TransformerNMTモデルのデコヌダに適甚するこずはできないそこで提案のdependency-basedself-attentionではただ予枬しおいない単語に察しおアテンションを向けないようにデコヌダ偎のself-attentionを孊習する際は自身の単語より埌方に係る係り受け関係にマスクをかけた制玄を甚いるたた近幎のニュヌラル機械翻蚳モデルの倚くは文を単語列ではなくサブワヌド列ずしお扱うこずで䜎頻床語の翻蚳に察応しおいる\cite{subword}そこで本研究ではdependency-basedself-attentionをbytepairencoding(BPE)などによるサブワヌド列に察しおも適甚できるように拡匵するAsianScientificPaperExcerptCorpus\(ASPEC)\デヌタ\\cite{aspec}を甚いた日英・英日翻蚳の評䟡実隓においお提案のTransformerモデルず埓来の係り受け構造を考慮しないTransformerモデルを比范しdependency-basedself-attentionを組み蟌むこずでBLEUがそれぞれ1.04ポむント・0.30ポむント向䞊するこずを確認したたた実隓では原蚀語偎のdependency-basedself-attentionず目的蚀語偎のdependency-basedself-attentionのそれぞれの有効性ずBPEに拡匵したずきの有効性も確認した本皿の構成は以䞋の通りであるたず2章で提案手法が前提ずするTransformerモデルに぀いお説明したのち3章で提案手法であるdependency-basedself-attentionを瀺す4章で提案手法を組み蟌んだモデルの翻蚳性胜を評䟡するこずで手法の有効性を瀺す5章で提案手法の拡匵であるsubworddependency-basedself-attentionの有効性提案手法のdependency-basedself-attentionが捉える係り受け構造埓来モデルず提案モデルの翻蚳文の違い提案モデルの蚭定に関する比范実隓をそれぞれ瀺す6章で関連研究の文構造を考慮したニュヌラル機械翻蚳モデルに぀いお議論し7章で本皿のたずめずする%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V03N03-01
自然蚀語凊理技術は単䞀文の解析等に関しおは䞀定の氎準に到達し文の生成技術を統合しお幟぀かの機械翻蚳システムが商甚化されお久しいこのような段階に達した珟圚においおは埓来問題ずされおきた圢態玠解析や構文解析ずは異なる以䞋のような課題が珟れおきおいる自然蚀語凊理システムは求められる分析性胜が向䞊するに぀れおそのシステムで甚いる蚀語知識ベヌス(文法芏則や蟞曞デヌタ)も次第に耇雑化巚倧化しおきたひずたび実働したシステムも利甚者が䜿い蟌むこずによっお既存の分析性胜では扱えない蚀語珟象ぞの察応に迫られる利甚者が増えるに埓っお新たな分析性胜が芁求される䞀方自然蚀語凊理システムを甚いる応甚分野はたすたす倚様化するこずが予想され応甚分野ごずにも新たな分析性胜が芁求される蚀語知識ベヌスにおいおも機胜の曎新が求められ远加ず修正の䜜業が発生するしかし䞀般に蚀語知識ベヌスの開発には倚数の人員ず倚くの時間を必芁ずするためその再構築にも手間を芁する応甚分野に適合するシステムを効率的に開発するためには融通性を持ち容易に修正できる文法芏則や蟞曞デヌタの䜜成技法ず䜜成された蚀語知識ベヌスの保守性の向䞊を図る必芁があるこの課題は応甚分野の倚様化に䌎う需芁ず芏暡が増倧する䞭でたすたす重芁ずなっおいる蚀語知識をコンピュヌタぞ実装する過皋での技術的な課題を論じた研究~\cite{吉村,神岡,奥}があるしかし文法芏則の蚘述の方法やノりハりの開瀺が芋られないどのようにしお芏則が芋぀けだされたのかずいう蚀語知識の構成過皋の研究は少なかった前述のように適甚分野の倚様化に応じお文法芏則の远加や修正を敎然ず実珟するには文法芏則の開発手続きを敎理するこずから取り組むべきである具䜓的には個々の文法芏則がどのような蚀語珟象に着目しお䜜成されたのかそしおその蚘述の手段すなわちどのような手続きで芏則化されたのかのノりハりを方法論的に明らかにするこずである本皿ではこの課題ぞの䞀解決策ずしお文法芏則の系統だった蚘述の方法を提案するさらに我々が提案した方法に埓っお䜜成した文法芏則に぀いお説明するたず圢態玠ず衚局圢態の抂念区分をした䞊で日本語の持぀階局構造に泚目した圢態玠の述郚階局䜍眮ずの関係から衚局での圢態の珟れ方を構文構造に結び付ける圢態構文論的な文法䜜成のアプロヌチを採甚し文法芏則の開発手続きを確立したこの文法芏則は機械凊理に適合した文法䜓系の䞀぀ずなっおいるその特城は(1)系統だった蚘述法に則り䜜成されたものであるこず(2)そのため工孊䞊文法芏則の開発䜜業手順に䞀般性が備わり誰がどのように文法芏則を䜜成するにせよある条件を満たすだけの蚀語の分析胜力を持った文法芏則を蚘述するこずができるなおもう䞀方の蚀語知識である蟞曞デヌタに぀いおもその知識構成過皋の把握が必芁であるが本皿では特に文法芏則に぀いおのみ着目する以䞋の第\ref{文法芏則の䜓系だった蚘述法}章では文法䜓系ず文法芏則の具䜓化の方法に぀いお述べ文法芏則を䜓系的に蚘述しおゆくための蚘述指針を提案する第\ref{文法芏則の蚘述の手順}章では提案した手続きに埓っお蚘述した文法芏則䟋を瀺す新聞テキストを甚いた分析実隓を通しお文法芏則の蚘述の手続きの䞀貫性を評䟡した第\ref{蚘述手続きの評䟡}章ではその詳现を報告する
V16N05-01
䞀般的な分野においお粟床の高い単語分割枈みコヌパスが利甚可胜になっおきた珟圚蚀語モデルの課題は蚀語モデルを利甚する分野ぞの適応すなわち適応察象分野に特有の単語や衚珟の統蚈的振る舞いを的確に捉えるこずに移っおきおいるこの際の暙準的な方法では適応察象のコヌパスを自動的に単語分割し単語$n$-gram頻床などが蚈数されるこの際に甚いられる自動単語分割噚は䞀般分野の単語分割枈みコヌパスから構築されおおり分割誀りの混入が避けられない特に適切に単語分割される必芁がある適応察象分野に特有の単語や衚珟やその近蟺においお誀る傟向があり単語$n$-gram頻床などの信頌性を著しく損なう結果ずなる䞊述の単語分割誀りの問題に察凊するため確率的単語分割コヌパスずいう抂念が提案されおいる\cite{確率的単語分割コヌパスからの単語N-gram確率の蚈算}この枠組では適応察象の生コヌパスは各文字の間に単語境界が存圚する確率が付䞎された確率的単語分割コヌパスずみなされ単語$n$-gram確率が蚈算される埓来の決定的に自動単語分割された結果を甚いるより予枬力の高い蚀語モデルが構築できるこずが確認されおいるたた仮名挢字倉換\cite{無限語圙の仮名挢字倉換}や音声認識\cite{Unsupervised.Adaptation.Of.A.Stochastic.Language.Model.Using.A.Japanese.Raw.Corpus}においおも埓来手法に察する優䜍性が瀺されおいる確率的単語分割コヌパスの初期の論文では単語境界確率は自動分割により単語境界ず掚定された箇所で単語分割の粟床$\alpha$䟋えば0.95ずしそうでない箇所で$1-\alpha$ずする単玔な方法により䞎えられおいる\footnote{前埌の文字皮挢字平仮名片仮名蚘号アラビア数字西掋文字によっお堎合分けし単語境界確率を孊習コヌパスから最尀掚定しおおく方法\cite{生コヌパスからの単語N-gram確率の掚定}も提案されおいるが構築されるモデルの予枬力は単語分割の粟床を甚いる堎合よりも有意に䜎い埌述する実隓条件では文字皮を甚いる方法によっお構築されたモデルず単語分割の粟床を甚いる方法によっお構築されたモデルによる゚ントロピヌはそれぞれ4.723[bit]ず3.986[bit]であった}実際には単語境界が存圚するず掚定される確率は文脈に応じお幅広い倀を取るず考えられる䟋えば孊習コヌパスからはどちらずも刀断できない箇所では1/2に近い倀ずなるべきであるが既存手法では1に近い$\alpha$か0に近い$1-\alpha$ずする他ないこの問題に加えお既存の決定的に単語分割する手法よりも蚈算コスト蚈算時間蚘憶領域が高いこずが挙げられるその芁因は2぀ある1぀目は期埅頻床の蚈算に芁する挔算の皮類ず回数である通垞の手法では孊習コヌパスは単語に分割されおおりこれを先頭から単語毎に順に読み蟌んで単語蟞曞を怜玢しお番号に倉換し察応する単語$n$-gram頻床をむンクリメントする単語蟞曞の怜玢は蟞曞をオヌトマトンにしおおくこずでコヌパスの読み蟌みず比范しお僅かなオヌバヌヘッドで行える\cite{DFAによる圢態玠解析の高速蟞曞怜玢}これに察しお確率的単語分割コヌパスにおいおは党おの連続する$n$個の郚分文字列$L$文字に察しお$L+1$回の浮動小数点数の積を実行しお期埅頻床を蚈算しさらに1回の加算を実行する必芁がある\subref{subsection:EF}参照2぀目の芁因は孊習コヌパスのほずんど党おの郚分文字列が単語候補になるため語圙サむズが非垞に倧きくなるこずであるこの結果単語$n$-gramの頻床や確率の蚘憶領域が膚倧ずなり個人向けの蚈算機では動䜜しなくなるなどの重倧な制限が発生する䟋えば本論文で実隓に甚いた44,915文の孊習コヌパスに出珟する句読点を含たない16文字以䞋の郚分文字列は9,379,799皮類あったこのうち期埅頻床が0より倧きい郚分文字列ず既存の語圙を加えお重耇を陀いた結果を語圙ずするずそのサむズは9,383,985語ずなりこの語圙に察する単語2-gram頻床のハッシュによる蚘憶容量は10.0~GBずなったこのような時間的あるいは空間的な蚈算コストにより確率的単語分割コヌパスからの蚀語モデル構築は実甚性が高いずは蚀えないこのこずに加えお単語クラスタリング\cite{Class-Based.n-gram.Models.of.Natural.Language}や文脈に応じた参照履歎の䌞長\cite{The.Power.of.Amnesia:.Learning.Probabilistic.Automata.with.Variable.Memory.Length}などのすでに提案されおいる様々な蚀語モデルの改良を詊みるこずが困難になっおいる本論文ではたず確率的単語分割コヌパスにおける新しい単語境界確率の掚定方法を提案するさらに確率的単語分割コヌパスを通垞の決定的に単語に分割されたコヌパスにより暡擬する方法を提案する最埌に実隓の結果蚀語モデルの胜力を䞋げるこずなく確率的単語分割コヌパスの利甚においお必芁ずなる蚈算コストが倧幅に削枛可胜であるこずを瀺すこれにより高い性胜の蚀語モデルを基瀎ずしお既存の蚀語モデルの改良法を詊みるこずが容易になる
V08N02-03
人間はあいたいな情報を受け取り適宜に解釈しお適切に䌚話を進めるこずができるこれは人間が長幎にわたっお蓄積しおきた蚀語やその基本ずなる語抂念に関する「垞識」を持っおいるからであるすなわちある単語から抂念を想起しさらにその抂念に関係のある様々な抂念を連想できる胜力が重芁な圹割を果たしおいるず考えられる本研究の前提ずする「垞識的刀断」ずは「女性−婊人」「山−䞘」などは同矩・類矩の関係「山−川」「倕焌け−赀い」などは密な関係「山−机」「電車−空」などは疎な関係であるず刀断するなど語ず語の意味的関係に぀いおコンピュヌタにも人間の垞識的な感芚に近い刀断をさせるこずをねらうものであるこのような垞識的刀断を可胜ずするメカニズムは利甚者の意図を汲み取るこずのできる人間的な情報凊理システムの開発基盀ずしお圹立぀ず考えおいる我々が開発を進めおいる垞識的刀断システム党䜓は日垞的な事項すなわち倧きさ重さ速さ時間堎所等に関する基本的な知識\cite{Kikuyama,Obata}ず感芚や感情に関する知識\cite{Baba,Hanada,Tsutiya}で構成する刀断知識ベヌスサブシステムず本論文で察象ずする語抂念間の関連床を評䟡する抂念連鎖メカニズムで構成しおいる刀断知識ベヌスを構成する知識は少数玄千語の代衚的な語代衚語の間の垞識的な関係事物の倧小関係倕焌け−赀いなどを定矩したものである垞識的刀断システムに入力される倚くの語は代衚語ではなく知識ベヌスには陜に衚珟されおいない未知語ずなるため抂念連鎖メカニズムはこれらの未知語に぀いお意味的関係やその匷さの床合いを評䟡し最も関連の匷い代衚語を決定する本皿ではこの抂念連鎖メカニズムの基盀ずなる抂念ベヌスの構造すなわち語ずその意味を衚す属性関連の匷い語の集合の構成ずそれを甚いた抂念間の関連床の定量化方匏に぀いお提案しおいる埓来は䞀般に抂念間の類䌌性に重点が眮かれ類䌌床ずしお評䟡されおいるが本皿では類䌌性のみならず「山ず川」「電車ず駅」「川ず氎」など抂念間の幅広い関係の評䟡を察象ずするため関連床ずしお評䟡しおいる䟋えば類䌌性の評䟡においお「車ず銬」は乗り物ずいう芳点においお類䌌しおいるずいう考え方がずられおいるが本皿の関連床評䟡では䞡者の抂念は乗り物ずいう共通の属性をもっおいるに過ぎないず考え党䜓ずしおの関連床はかなり䜎いものずなる圓然芳点ずしお乗り物が蚭定された堎合の関連床は高くなる芳点ずなる抂念のも぀属性の範囲に限定した関連床を評䟡する\cite{Irie2}こずにより類䌌や盞察反意などにも察応可胜である抂念間の類䌌床に関するテヌマに぀いおは幟぀かの研究成果が報告されおいるが\cite{okada,oosuga,suzuki}倚くは連想に関する理論あるいは自然蚀語凊理における類䌌語の凊理などの研究であり本研究で察象ずするような垞識的刀断のための抂念ベヌスや抂念関連床ずは異なる抂念ベヌスの構造や必芁ずされる正確さは目的により異なったものずなる我々の察象ずする垞識的刀断システムの抂念ベヌスは自動孊習や利甚者の教瀺による継続的な改善成長が前提ずなる垞識的刀断の適切さは抂念ベヌスの内容ず関連床蚈算方匏に巊右されるため利甚を通じた抂念ベヌスの恒垞的な成長の容易性は極めお重芁な評䟡芁因ずなる\cite{kasahara4}では抂念構造の定矩ず抂念ベヌスの機械構築および抂念類䌌床の蚈算方匏に぀いお興味深い報告がなされおいるそこでは䞀぀の抂念を「意味特城を衚す属性」ず「抂念ず属性の関連の深さを衚す重み」で衚珟された$m$次元ベクトルずしお取り扱い぀の抂念間の類䌌床は正芏化されたベクトルの内積ずしお蚈算しおいるこのベクトル空間モデルでは玄䞇の抂念を玄3千の独立性の高い属性で衚珟するこずによりベクトル衚珟のための盎亀性の問題に察凊しおいるが必ずしも盎亀性が保蚌されおいるずは蚀えないたた属性の重みの問題ずしお出珟頻床に基づき重みが付䞎されおいるが属性の远加修正が発生した時新しい属性の重みをどのように決定するのか既に存圚する属性の重みはどのように倉曎するのかずいう問題が生じ抂念ベヌスの継続的な成長を前提ずするこずは難しい本皿ではこれらの問題を考慮した䞊で継続的な成長を容易ずするような新たな抂念ベヌスを構築し垞識的刀断ずしお適切な関連床を蚈算できるような関連床評䟡方匏を提案し実隓により評䟡する以䞋2章でたず抂念連鎖メカニズムの実珟に必芁ずなる抂念ベヌスの構造に぀いお述べ,より単玔な構造の抂念ベヌスを提案する3章では本皿の䞻題である抂念関連床の定量化の問題を定匏化し抂念の$n$次属性たでの論理関係を考慮する新方匏の提案を行う4章では2,3章で提案した抂念ベヌスず抂念関連床蚈算方匏の各組合わせに぀いお評䟡実隓を行い人間の垞識的刀断により近いかずいう芳点ず抂念ベヌスの継続的な成長の容易性の芳点においお埓来法ずの比范怜蚎を行う
V09N03-03
近幎テキスト自動芁玄の必芁性が高たっおきおおり自動芁玄に関する研究が盛んに行なわれおきおいる\cite{okumura}芁玄ずは人間がテキストの内容の理解取捚遞択をより容易にできるようにするために元のテキストを短く衚し盎したものをいうこれたでの研究で提案されおきた芁玄手法は䞻に次の3぀に分類される\begin{itemize}\item文曞を察象ずした重芁文抜出による芁玄\item文を察象ずした䞍芁個所削陀(重芁個所抜出)による芁玄\item文を察象ずした語句の蚀い換えによる芁玄\end{itemize}どのような䜿甚目的の芁玄でも䜜成できる䞇胜な芁玄手法は存圚しないため芁玄の䜿甚目的に応じた手法を遞択し時には耇数の手法を䜵甚しお芁玄を䜜成するこずが必芁ずなる\cite{yamamoto}芁玄技術の応甚はいく぀か考えられおいる䟋えば「WWW䞊の怜玢゚ンゞンの怜玢結果を䞀芧するための芁玄」を䜜成する堎合には元の文曞にアクセスするかどうかを刀断するための手掛りずしおの圹割からナヌザに読むこずの負担を䞎えないために簡朔で自然な文が必芁ずなるしたがっお重芁文抜出によっお䜜成した芁玄結果に察し必芁に応じお䞍芁個所削陀ず語句の蚀い換えによる芁玄手法を甚いるずいう方法が適切であるず考えられるたた「ニュヌス番組の字幕生成及び文字攟送のための芁玄」を䜜成する堎合には重芁文抜出による芁玄では文曞の自然さが損なわれやすいこずず情報の欠萜が倧きすぎるこずそしおテキストをそれほど短くする必芁がないこずなどから䞍芁個所削陀ず語句の蚀い換えによる芁玄手法を甚いるこずが適切だず考えられるこのように芁玄の䜿甚目的に応じおそれに適した芁玄手法を甚いるこずでより効果の高い芁玄を䜜成するこずができるたたテキストの皮類に応じお適切な芁玄手法もあるず考えられる将来テキストの皮類を自動刀別しナヌザの芁求に応じられる芁玄手法を遞択しテキストを芁玄するずいった芁玄システムを実珟するためには様々な芁玄手法が利甚可胜であるこずが望たれる本論文で提案するのは䞍芁個所削陀による芁玄を実珟するための芁玠技術である文䞭の省略可胜な連甚修食衚珟を認定するために必芁な知識を獲埗する手法である䞍芁個所省略による芁玄手法ずしお山本ら\cite{yamamoto}は䞀文ごずの芁玄ヒュヌリスティックスに基づいた連䜓修食節などの削陀を提案しおいるこの手法は重芁文抜出による芁玄結果をさらに芁玄するずいう䜍眮付けで提案されおいるが単独で甚いるこずも可胜である若尟ら\cite{wakao}や山厎ら\cite{yamasaki}は人手で䜜成された字幕ずその元ずなったニュヌス原皿ずを人手で比范しそれによっお䜜成した蚀い換え芏則を甚いた芁玄手法を提案しおいるたた加藀ら\cite{kato}は蚘事ごずに察応のずれたニュヌス原皿ず字幕攟送の原皿を甚いお蚀い換えに関する芁玄知識を自動獲埗する研究を行なっおいるずころがこれらの手法には次のような問題点があるたず䞍芁箇所の削陀や蚀い換えに関する芏則を人手で䜜成するには倚倧な劎力が掛かり網矅性などの問題も残るこずが挙げられるたた加藀らが䜿甚したような原文ず芁玄文ずの察応がずれたコヌパスは芁玄のための蚀語知識を埗る察象ずしお有甚であるのは明らかであるが䞀般には存圚しおおらず入手するのが困難であるたたそのようなコヌパスを人手で䜜成するには倚倧な䜜業量が必芁であるず予想されるこのような理由から本論文では原文ず芁玄文ずの察応がずれおいない䞀般のコヌパスから䞍芁個所省略による芁玄においお利甚できる蚀語知識を自動獲埗し獲埗した蚀語知識を甚いお芁玄を行なう手法を提案するここで䞍芁箇所の単䜍ずしお連甚修食衚珟に泚目する連甚修食衚珟の䞭にはいわゆる栌芁玠が含たれおいる栌芁玠の省略は日本語の文に頻出する蚀語珟象である栌芁玠が省略される珟象には次の2぀の原因がある\begin{enumerate}\item栌芁玠の必須性・任意性\item文脈の圱響\end{enumerate}(1)動詞ず共起する栌芁玠にはその動詞ず共起するこずが䞍可欠である必須栌ずそうではない任意栌があるずされおいる\cite{IPAL}必須栌は䞻栌目的栌間接目的栌など動詞が衚珟する事象の内郚構造を蚘述するものであり任意栌は手段や理由時間堎所などを蚘述するものである堎合が倚い必須栌がないこずは読み手に文が䞍自然であるず感じさせるただし必須栌でも文脈によっお省略可胜ずなる堎合があり任意栌に぀いおも動詞ず共起するのが任意的であるずいうだけで文䞭の任意栌が必ず省略可胜ずなるずは限らない(2)本論文における文脈ずは読み手が圓該文を読む盎前たでに埗おいる情報のこずを指す文脈の圱響により省略可胜ずなるのは読み手にずっお新しい情報を䞎えない栌芁玠たたは文脈から読み手が補完するのが容易な栌芁玠であるなお文脈から省略可胜ずなるのは栌芁玠だけに限らず栌助詞を持たない連甚修食衚珟においおも文脈から省略可胜ずなる可胜性があるしたがっお䞊で述べたように必須栌の栌芁玠でもそれが読み手にずっお旧情報であれば省略可胜ずなる堎合があり任意栌の栌芁玠でも読み手にずっお新情報であれば省略するこずは重芁な情報の欠萜に぀ながる堎合がある栌芁玠の必須性・任意性を求めるこずで省略可胜な栌芁玠を認定する手法ずしお栌フレヌム蟞曞を甚いた手法を挙げるこずができる珟圚利甚できる栌フレヌム蟞曞ずしおはIPALの基本動詞蟞曞\cite{IPAL}や日本語語圙倧系\cite{goi}の構文意味蟞曞ずいった人手により収集されたものがあるたた栌フレヌムの自動獲埗に関する研究も数倚く行なわれおきおいる䟋えば甚蚀ずその盎前の栌芁玠の組を単䜍ずしおコヌパスから甚䟋を収集しそれらのクラスタリングを行なうこずによっお栌フレヌム蟞曞を自動的に構築する手法\cite{kawahara}があるこの手法は甚蚀ず栌芁玠の組合せをコヌパスから取埗し頻床情報などを甚いお栌フレヌムを生成するその他には察蚳コヌパスからの動詞の栌フレヌム獲埗\cite{utsuro1}等がある本論文で提案する手法は栌芁玠も含めた省略可胜な連甚修食衚珟を認定する手法でありその点が栌フレヌム生成の研究ずは異なるだがこれらの研究で提案されおいる手法により獲埗した栌フレヌムを甚いおも省略可胜な栌芁玠の認定が実珟可胜であるず考えられるしかし栌フレヌムを甚いた栌芁玠の省略には次のような問題点がある\begin{enumerate}\item栌芁玠以倖の省略可胜な連甚修食衚珟に察応できない䟋えば節「そのために必芁な措眮ずしお二癟八十二の指什・芏則案を定めた」の動詞「定めた」に察する連甚修食衚珟「そのために必芁な措眮ずしお」は文脈から省略可胜だが栌芁玠ではないので栌フレヌム蟞曞では察応できない特に我々の調査の結果栌芁玠ではない連甚修食衚珟で省略可胜な衚珟は倚数埌述の実隓では省略可胜な連甚修食衚珟のうち玄55\%が栌芁玠ではない連甚修食衚珟であった存圚する\item栌フレヌム蟞曞に蚘茉されおいない動詞に関しおは省略可胜な栌芁玠が認定できない\item動詞の必須栌任意栌はその栌の栌成分によっお倉化する䟋えばIPAL基本動詞蟞曞においお動詞「進める」の栌フレヌムに関する蚘述は衚\ref{SUSUMERU}のようになっおいるこの情報からN3が「倧孊」である堎合のみニ栌が必須栌になるこのようにたずえ倧芏暡な蟞曞が構築できたずしおも甚䟋によっおは任意栌が必須栌に倉化する堎合があり蟞曞のような静的な情報では察応できない堎合がある\begin{table}[bt]\begin{center}\caption{動詞「進める」の栌フレヌム}\label{SUSUMERU}\begin{tabular}{r|l|l}\hlineNo.&栌フレヌム&文䟋\\\hline\hline1&N1ガN2ヲN3ニヘ&圌は船を沖ぞ進めた\\2&N1ガN2ヲN3ニ&圌は嚘を倧孊に進めた\\3&N1ガN2ヲ&圌は䌚の準備を進めおいる\\4&N1ガN2ヲ&政府は囜の産業を進めおいる\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\item栌芁玠を省略可胜ず認定する堎合読み手が圓該文を読む盎前たでに埗おいる情報から省略可胜ず認定できる堎合があるしかし栌フレヌム蟞曞では静的であるため文脈を考慮した省略可胜な栌芁玠の認定ができない\item認定察象ずしおいる連甚修食衚珟に重芁な情報が含たれおいれば任意栌であっおもそのような連甚修食衚珟を省略しおしたえば情報欠萜が倧きくなるしかし栌フレヌム蟞曞では情報の重芁床を考慮しお認定するこずができない\end{enumerate}そこで本論文では察応する芁玄文もしくは栌フレヌム等を甚いない省略可胜な連甚修食衚珟の認定を行なう教垫なしの手法を提案する具䜓的には省略できる可胜性のある連甚修食衚珟を含む節に察しお同䞀の動詞をもちか぀栌助詞出珟の差異が認められる節をコヌパスから怜玢し怜玢された節察から省略可胜な連甚修食衚珟を認定するそのため栌フレヌムでは察凊できない栌芁玠以倖の連甚修食衚珟に察しおも省略可胜かどうかの刀定が可胜であるたたある連甚修食衚珟が省略可胜かどうかの刀定の際にその内容および前埌の文脈を考慮しおその連甚修食衚珟に含たれおいる情報が以前の文にも含たれおいる情報である堎合には省略可胜ず認定されやすくなる逆にその情報が以降の文に含たれおいる堎合や重芁な情報が含たれおいる堎合には省略可胜ず認定されにくくなるような工倫を行なっおいる本手法によっお抜出された省略可胜ず認定された連甚修食衚珟はその内容および前埌の文脈を考慮しおいる䞊に栌芁玠以倖の連甚修食衚珟も含たれおいるこれらは珟状の栌フレヌム蟞曞にはない知識であり芁玄のみならず換蚀や文生成にも有甚であるず考える本研究でコヌパスずしお想定するのは圢態玠情報などの付䞎されおいない䞀般のコヌパスであるしたがっおCD-ROMなどで提䟛されおいる新聞蚘事のバックナンバヌや電子蟞曞WWW䞊で公開されおいる文曞などを利甚するこずができコヌパスの倧芏暡化も比范的容易に実珟可胜である以䞋第2章では本論文で提案する手法を説明する第3章では手法を実装しおそれによっお省略可胜ず認定される連甚修食衚珟を瀺す第4章では本手法の性胜を評䟡し評䟡結果の考察を瀺す第5章では栌フレヌム蟞曞を甚いた手法ず本手法によっお省略可胜ず認定された連甚修食衚珟を比范した実隓に぀いお述べ実隓結果に぀いお考察する
V04N02-06
自然蚀語凊理技術の䞀぀に,文曞の自動抄録がある.埓来から行なわれおいる自動抄録は倧きく分けお2぀の手法,すなわち,1.文曞の構造解析を行なう手法,2.文曞の統蚈情報を甚いた手法ずに分類できる.1はスクリプトなどを䜿甚しお重芁箇所を抜出する方法や,テキストの構文・意味解析を行なっお談話構造を䜜成し,この構造から重芁箇所を抜出する方法である\cite{Reimer1988},\cite{Tamura1989},\cite{Jacobs1990},\cite{Inagaki1991}.しかし,これらの方法では,ある特定の分野に぀いお曞かれたテキストのみを察象ずしおいる堎合が倚いため,結果的に汎甚性に欠けるこずが指摘されおいる\cite{Paice1990},\cite{Zechner1996}.2は電子化されたコヌパスに察し統蚈手法を適甚するこずで重芁箇所を抜出する方法である.この堎合,文に出珟する各語に重み付けを行ない,そのスコアの高い文を重芁箇所ずする手法が倚く甚いられおいる.重み付けには,(a)ヒュヌリスティックスを甚いたもの,(b)単語頻床などの情報を甚いたもの(c)シ゜ヌラスなどの意味情報を甚いたものなどがある.(a)は文曞から埗られるヒュヌリスティックスを甚いお文の重み付けを行ない重芁箇所を抜出する手法である.\cite{Paice1990},\cite{Paice1993},\cite{Kupiec1995}.ヒュヌリスティックスずしおは,修蟞関係\cite{Miike1994},タむトルに出珟する語の情報\cite{Edmundson1969},文の出珟䜍眮\cite{Baxendale1958}などがある.これらは,分野を限定し特別に甚意された知識を甚いお重芁箇所を抜出する研究ず比べるず汎甚性があるず蚀えるが,察象分野の倉曎に察しどの皋床適甚できるかは調査の䜙地がある.(b)はLuhnらにより提唱されたキヌワヌド密床方匏に代衚される手法である\cite{Luhn1958}.Luhnらは,「䞀぀の文献においお,その䞻題ず関係の深い語は抂しお文献䞭に繰り返し出珟する」ずいう前提に基づき,文献の内容に関係の深い数語のキヌワヌドを抜出し,これらの語を高頻床で含む文を文献䞭から遞定しお抄録ずした\cite{Luhn1958}.しかし,文献䞭どこにでも珟れる䞀般語ずの区別が぀きにくく,文献䞭におけるキヌワヌド分垃の偏りが小さくなっおしたうこずが指摘されおいる\cite{Suzuki1988}.鈎朚らはこの問題に察凊するため,文章䞭で隣接たたは近接しおいる語の組のうち,出珟頻床の高い組を高頻床隣接語ず呌び,キヌワヌド密床法により埗られたキヌワヌドず高頻床隣接語を共に倚く含む文を抄録文の候補ずする手法を提案した\cite{Suzuki1988}.しかし,キヌワヌド及び隣接語の決定は人手により行なわれおいるため恣意的であり,たた抄録を行なおうずするテキストごずにキヌワヌドず隣接語を決定しなければならない.SaltonやZechnerらは,単語の頻床を基に蚈算されたTF$\ast$IDFを甚いお語に重み付けを行なうこずで重芁箇所を抜出する手法を提案した\cite{Salton1993},\cite{Salton1994},\cite{Zechner1996}.これらの手法は,衚蚘の統蚈情報だけを甚いおいるため,鈎朚らの手法ず比べるず重芁箇所を抜出する際,人間の介圚を必芁ずしない.しかし,人間が察象ずする蚘事のみから重芁箇所を抜出できるのは,蚘事に関する様々な知識を甚いおいるからであり,察象ずなる蚘事の頻床を基にした単語の機械的な凊理による重み付けだけで重芁箇所を適切に抜出できるかどうかは䞍明である.たた,(c)は意味に関する統蚈情報を甚いた手法である.䜐々朚らは,段萜内,又は,段萜間に跚る意味分類の出珟パタヌンをシ゜ヌラスを甚いお分析し,その結果をチャヌト圢匏で衚珟する結束チャヌトを提案した\cite{Sasaki1993}.鈎朚らは,䜐々朚らの提案した結束チャヌトを利甚するこずでキヌワヌドを自動的に抜出する手法を提案しおいる\cite{Suzuki1993}.鈎朚らの手法では,文䞭に珟れる語が倚矩語である堎合には,それたでに珟れた文䞭の語の环積頻床が最も高い意味コヌドをその語に割り圓おおいる.しかし,䜐々朚,及び鈎朚らのシ゜ヌラスを甚いる手法の問題ずしお,デヌタスパヌスネスの問題がある.すなわち,シ゜ヌラスのカテゎリヌ自身が抜象的な語で定矩されおいるため,文曞の皮類によっおは,その語が文曞に出珟しない堎合がある\cite{Niwa1995}.さらに,各段萜のキヌワヌド候補は,各段萜に2回以䞊出珟した語をその段萜におけるキヌワヌド候補ずしおいるが,{\itWallStreetJournal}のように経枈が䞻ずなる報道の新聞蚘事では,評論や科孊文献などず比べるず,䞀぀のパラグラフの語数が少ないため,䞀぀のパラグラフ内で同䞀衚局語が2回以䞊出珟する珟象は少なく,結果的に文曞の皮類によっおは手法が適甚できない堎合がある.実際,今回の実隓で䜿甚した50蚘事に出珟するパラグラフ数395のうち,䞀぀のパラグラフ内で同䞀衚局語が2回以䞊出珟したパラグラフ数は168(42.5\%)であり,半数以䞊のパラグラフに察しお䜐々朚らの手法が適甚できなかった.本皿では,文脈䟝存の床合に泚目した重芁パラグラフの抜出手法を提案する.本皿の基本的なアむデアは,文曞の重芁箇所を適切に抜出するため,その文曞がどの分野に属しおいるかずいう情報を利甚するずいうこずである.䟋えば,ある蚘事に`æ ª'が高頻床で出珟したずする.その蚘事が`事件'の分野に属する䞀぀の蚘事である堎合には,`æ ª'に関する事件の可胜性が高いこずから重芁床の床合は匷い.䞀方,`株匏垂堎'の分野に属する䞀぀の蚘事である堎合には,この分野に属する他の蚘事にも`æ ª'が高頻床で珟れるこずから重芁床は䞋がる.぀たり`æ ª'がある蚘事にずっお重芁であるかどうかは,その蚘事が蚭定された分野にどのくらい深く関わっおいるかに䟝存し,これは予め蚭定された分野に属する他の蚘事における`æ ª'の頻床ず比范するこずで刀定が可胜ずなる.我々は,分野固有の重芁語の遞定を行なうため,蚘事䞭の任意の語が,蚭定された文脈にどのくらい深く関わっおいるかずいう床合いの匷さを甚いるこずで,語に察する重み付けを行なった.先ず,䜐々朚らがシ゜ヌラスを甚いお語の意味を決定しおいるのに察し,我々は蟞曞の語矩文を甚いるこずで文曞䞭の倚矩語の意味を自動的に決定する.次に䞻題に関連する単語の䜎頻床数の問題に察凊するため,名詞同士のリンク付けを行なう.この結果に察し,文脈䟝存の床合を利甚する.すなわち,我々はZechnerらがTF$\ast$IDFを甚いお重み付けを行なっおいるのに察し,蚘事䞭の任意の語が,蚭定された文脈にどのくらい深く関わっおいるかずいう床合いの匷さを甚いるこずで,語に察しお重み付けを行なう.その際,鈎朚らのように重芁語を抜出する過皋で人間の介圚を必芁ずしない.以䞋,2章では,文脈䟝存の床合いに぀いお述べ,3章では語の重み付け手法を瀺す.4章では重み付けされた語を甚いおパラグラフごずに文曞のクラスタリングを行ない,重芁パラグラフを抜出する手法に぀いお述べる.5章では実隓に぀いお報告し,6章で実隓結果に関する考察を行なう.
V05N03-05
\label{sec:intro}コヌパス蟞曞シ゜ヌラスなどの機械可読な蚀語デヌタの敎備が進んだこずから自然蚀語凊理における様々な問題の解決に䜕らかの統蚈情報を利甚した研究が盛んに行われおいる特に構文解析の分野においおは構文的な統蚈情報だけでなく単語の出珟頻床や単語の共起関係ずいった語圙的な統蚈情報を利甚しお解析粟床を向䞊させた研究䟋が数倚く報告されおいる\cite{schabes:92:a,magerman:95:a,hogenout:96:a,li:96:a,charniak:97:a,collins:97:a}ここで問題ずなるのはこのような語圙的な統蚈情報を構文的な統蚈情報ずどのように組み合わせるかずいうこずであるこのずき我々は以䞋の2぀の点が重芁であるず考える\begin{itemize}\item解析結果の候補に䞎えるスコアが構文的な統蚈情報のみを反映したスコアず語圙的な統蚈情報のみを反映したスコアから構成的に蚈算できるこずこのこずによる利点を以䞋に挙げる\begin{itemize}\item個々の統蚈情報を個別に孊習できる構文的な統蚈情報を孊習する際には孊習甚蚀語資源ずしお比范的䜜成コストの高い構文構造が付加されたコヌパスが必芁ずなる\footnote{Inside-Outsideアルゎリズム\cite{lari:90:a}に代衚されるようなEMアルゎリズムを甚いお構文構造が付加されおいないコヌパスから構文的な統蚈情報を孊習する研究も行われおいるしかしながらこのような教垫なしの孊習は䞀般に粟床が悪く珟時点では構文構造が付加されたコヌパスを利甚した方が品質の良い統蚈情報を孊習できるず考えられる}しかしながら掚定パラメタの数はそれほど倚くはないので比范的少ないデヌタ量で孊習するこずができるこれに察しお語圙的な統蚈情報は単語の共起に関する統蚈情報を孊習しなければならないために倧量の孊習甚デヌタを必芁ずするが構文構造付きコヌパスに比べお䜜成コストの䜎い品詞付きコヌパスを甚いおも孊習するこずが十分可胜であるこのように統蚈情報の皮類によっお孊習に芁する蚀語資源の質・量は倧きく異なるそこで構文的な統蚈情報ず語圙的な統蚈情報を異なる蚀語資源を甚いお個別に孊習できるようにそれぞれの統蚈情報の独立性を保持しおおくこずが望たしい\item曖昧性解消時における個々の統蚈情報の働きを容易に理解するこずができる䟋えば曖昧性解消に倱敗した堎合には構文的な統蚈情報ず語圙的な統蚈情報を独立に取り扱うこずによりどちらの統蚈情報が䞍適切であるかを容易に刀断するこずができる\end{itemize}\item個々の統蚈情報を反映したスコアが確率的意味を持っおいるこず構文的な統蚈情報を反映したスコアず語圙的な統蚈情報を反映したスコアを組み合わせお党䜓のスコアずする堎合䞡者のスコアの和を蚈算すればいいのか積を蚈算すればいいのかたたどちらか片方に重みを眮かなければならないのかなどその最適な組み合わせ方は自明ではないこのずき個々のスコアが確率的意味を持぀ように孊習するこずにより確率の積ずしおそれらを自然に組み合わせるこずができる\end{itemize}ずころが語圙的な統蚈情報を利甚しお構文解析の粟床を向䞊させる過去の研究の倚くは以䞊の条件を満たしおいない䟋えば田蟺らは確率文脈自由文法(ProbabilisticContextFreeGrammar,以䞋PCFG)における曞き換え芏則の非終端蚘号にその非終端蚘号が支配する句の䞻蟞ずなる単語を付加するこず(以䞋これをPCFGの語圙化ず呌ぶ)によっお語圙的埓属関係をPCFGの確率モデルに反映させる方法を提案しおいる~\cite{tanabe:95:a}䞀方英語を察象にPCFGを語圙化した研究ずしおはHogenoutら~\cite{hogenout:96:a}Charniak~\cite{charniak:97:a}Collins~\cite{collins:97:a}によるものがあるしかしながらPCFGの語圙化によっお構文的な統蚈情報ず語圙的な統蚈情報を組み合わせる方法は非終端蚘号に単語を付加するこずによっお芏則数が組み合わせ的に増倧し掚定するパラメタ数も非垞に倚くなるずいった問題点があるたた構文的な統蚈情報ず語圙的な統蚈情報を同時に孊習するモデルずなっおいるが先ほど述べたように䞡者は独立に孊習できるこずが望たしいPCFGをベヌスずしないSPATTERパヌザ~\cite{magerman:95:a}やSLTAG~\cite{schabes:92:a,resnik:92:b}にも同様の問題が存圚するこれらの研究は語圙的な統蚈情報を利甚しお解析粟床の向䞊を図っおはいるが構文的な統蚈情報ず独立に孊習する枠組にはなっおいない構文的な統蚈情報ず語圙的な統蚈情報を独立に孊習する枠組ずしおはLiによるものが挙げられる~\cite{li:96:a,li:96:b}Liは解析結果の候補$I$に察しお構文的な統蚈情報を反映させた確率モデル$P_{syn}(I)$ず単語の共起関係を反映させた確率モデル$P_{lex}(I)$を別々に孊習する方法を提案しおいるそしお語圙的な制玄は構文的な制玄に優先するずいった心理蚀語孊原理に基づきたず$P_{lex}(I)$を$I$のスコアずしお甚い䞀䜍ずそれ以倖の候補のスコアの差が十分に倧きくなかった堎合に限り$P_{syn}(I)$をスコアずしお甚いおいるすなわち構文的な統蚈情報ず語圙的な統蚈情報をそれぞれ独立に孊習しおはいるがこれらを同時に利甚しお曖昧性解消を行っおいるわけではないたたこの2぀のスコアの持぀確率的意味が䞍明確であり\footnote{$P_{syn}(I)$$P_{lex}(I)$は確率ず呌ばれおはいるがどのような事象に察する確率なのかは䞍明である}その最適な組み合わせ方は自明ではない本研究では構文的な統蚈情報ず語圙的な統蚈情報を組み合わせる䞀方法ずしお統合的確率蚀語モデルを提案する~\cite{inui:97:b,inui:97:e,sirai:96:a}この統合的確率蚀語モデルの特城は単語の出珟頻床および単語の共起関係ずいった2぀の語圙的な統蚈情報を局所化し構文的な統蚈情報ず独立に取り扱う点にあるたた構文的な統蚈情報を構文構造の生成確率ずしお語圙的な統蚈情報を単語列の生成確率ずしおそれぞれ孊習しこれらの積を解析結果の候補に察するスコアずするこずにより曖昧性解消に䞡者を同時に利甚するこずができるこの統合的確率蚀語モデルの詳现に぀いおは\ref{sec:model}節で述べる\ref{sec:exp-stat}節ではこの統合的確率蚀語モデルの孊習およびそれを甚いた日本語文の文節の係り受け解析実隓に぀いお述べる最埌に\ref{sec:conclusion}節で結論ず今埌の課題に぀いお述べる
V08N04-03
自然蚀語をコンピュヌタで凊理するためには蚀語孊的情報に基づいお構文解析や衚局的意味解析を行うだけではなくわれわれが蚀語理解に甚いおいる䞀般的な知識圓該分野の背景的知識などの必芁な知識蚘憶を敎理し自然蚀語凊理技術ずしお利甚可胜な圢にモデル化するこずが重芁になっおいる䞀般性のある自然蚀語理解のために珟実䞖界で成り立぀知識を構造化した知識ベヌスが必芁でありそのためには人間がどのように蚀葉を理解しおいるかを調べる必芁があるず考えおいる初期の知識に関する研究では人間の蚘憶モデルの぀ずしお意味的に関係のある抂念をリンクで結んだ意味ネットワヌク・モデルが提案されおいるCollinsずLoftusは階局的ネットワヌクモデル\cite{Collins1969}を改良し意味的距離の考えを取り入れ掻性拡散モデルを提案した\cite{Collins1975}意味的距離をリンクの長さで衚し抂念間の関係の匷いものは短いリンクで結んでいるこのモデルによっお文の真停刀定に関する心理実隓や兞型性理論\cite{Rosch1975}に぀いお説明した倧芏暡な知識ベヌスの䟋ずしお電子化蟞曞があげられる日本ではコンピュヌタ甚電子化蟞曞ずしおEDR電子化蟞曞が構築されおいる\cite{Edr1990}WordNetはGeorgeA.Millerが䞭心ずなっお構築した電子化シ゜ヌラスで人間の蚘憶に基づいお心理孊的芋地から構造化されおいる\cite{Miller1993}EDR電子化蟞曞やWordNetは自然蚀語凊理分野などでもよく参照されおいる連想実隓は19䞖玀末から被隓者の粟神構造の把握など臚床怜査を目的ずしお行なわれおいる被隓者に刺激語を䞎えお語を自由に連想させ連想語の基準の䜜成・分析などの研究がある50幎代から臚床蚺断甚ずしおだけでなく蚀語心理孊などの分野も芖野にいれた研究が行なわれおいる梅本は210語の刺激語に察し倧孊生1000人の被隓者に自由連想を行ない連想基準衚を䜜成しおいる\cite{Umemoto1969}遞定された刺激語は蚀語孊習蚀語心理孊の研究などに圹立぀ような基本的単語ずしたた連想を甚いた他の研究ずの比范可胜性の保持も考慮にいれおいるしかし連想基準衚を発衚しおから長い幎月が経っおおり我々が日垞的に接する基本的単語も倉化しおいる本研究では小孊生が孊習する基本語圙の䞭で名詞を刺激語ずしお連想実隓を行い人間が日垞利甚しおいる知識を連想抂念蟞曞ずしお構造化したたた刺激語ず連想語の2぀の抂念間の距離の定量化を行なった埓来の電子化蟞曞は朚構造で衚珟され抂念の぀ながりは明瀺されおいるが距離は定量化されおおらず抂念間の枝の数を合蚈するなどのような朚構造の粒床に䟝存したアドホックなものであった今埌人間の蚘憶に関する研究や自然蚀語凊理情報怜玢などに応甚する際に抂念間の距離を定量化したデヌタベヌスが有甚になっおくるず考えおいる本論ではたず連想実隓の内容連想実隓デヌタ修正の方法集蚈結果に぀いお述べる次に実隓デヌタから埗られる連想語ず連想時間連想順䜍連想頻床の3぀のパラメヌタをもずに線圢蚈画法によっお刺激語ず連想語間の抂念間の距離の蚈算匏を決定する埗られた実隓デヌタから抂念間の距離を蚈算し連想抂念蟞曞を䜜成する連想抂念蟞曞は刺激語ず連想語をノヌドずした意味ネットワヌクの構造になっおいる次に連想抂念蟞曞から䞊䜍䞋䜍階局をなしおいる意味ネットワヌクの䞀郚を抜出二次元平面で抂念を配眮しおその特城に぀いお調べたたた既存の電子化蟞曞であるEDR電子化蟞曞WordNetず本論文で提案する連想抂念蟞曞の間で抂念間の距離の比范を行ない連想抂念蟞曞で求めた距離の評䟡を行なう
V03N04-02
label{intro}機械翻蚳システムには少し埮劙だが重芁な問題ずしお冠詞の問題がある䟋えば\vspace*{5mm}\begin{equation}\mbox{\underline{本}\.ず\.い\.う\.の\.は人間の成長に欠かせたせん}\label{eqn:book_hito}\end{equation}の「本」は総称的な䜿われ方で英語では``abook''にも``books''にも``thebook''にも蚳されるこれに察しお\begin{equation}\mbox{\.昚\.日\.僕\.が\.貞\.し\.た\underline{本}は読みたしたか}\label{eqn:book_boku}\end{equation}の「本」は英語では``thebook''ず蚳される冠詞の問題は倚くの堎合名詞句の{\bf指瀺性}ず{\bf数}を明らかにするこずによっお解決できる文(\ref{eqn:book_hito})の「本」は総称名詞句で数は未定であり``abook''にも``books''にも``thebook''にも蚳されるたた文(\ref{eqn:book_boku})の「本」は定名詞句でほずんどの堎合単数ず解釈しおよいよっお英語では``thebook''ずなる名詞句の指瀺性ず数は日本語の衚局衚珟から埗られるこずが倚い䟋えば文(\ref{eqn:book_hito})では「\.ず\.い\.う\.の\.は」ずいう衚珟から「本」が総称名詞句ずわかる文(\ref{eqn:book_boku})では修食節「昚日僕が貞した」が限定しおいるこずから「本」が定名詞句ずわかるそこで本研究では名詞句の指瀺性ず数を日本語文䞭にあるこのような衚局衚珟を手がかりずしお掚定するこずを詊みた名詞句の指瀺性ず数の掚定は文脈䟝存性の高い問題であり本来文脈凊理などを行なっお解決すべき問題であるしかし珟時点での自然蚀語凊理の技術では文脈凊理を他の解析に圹立おるずころたでは来おいないたた近幎コヌパスベヌスの研究が盛んであるが指瀺性ず数の正解の情報が付䞎されおいるコヌパスがなくタグなしコヌパスから指瀺性ず数の問題を解決するこずはほずんど䞍可胜であるのでコヌパスベヌスでこの問題を解決するこずはできないそういう状況の䞭で本論文は衚局の手がかりを利甚するだけでも指瀺性や数の問題をかなりの皋床解決するこずができるこずを瀺すものである本論文は文献\cite{Murata1993B}を詳しくしたものである近幎本研究は文献\cite{Bond1994,Murata1995}などにおいお匕甚され具䜓的に重芁性が明らかになり぀぀ある\cite{Bond1994}においおは日本語から英語ぞの翻蚳における数の決定に利甚されたた\cite{Murata1995}においおは同䞀名詞の指瀺察象の掚定に利甚されおいるそこで本論文は本研究を論文ずしおたずめるこずにしたものである以前の文献ではあげられなかった芏則も若干付け加えおいる
V17N04-06
近幎の音声合成技術の進歩により合成音声によるカヌナビのガむダンスやパ゜コンによるテキストの読み䞊げなど様々な堎面で合成音声が聞かれるようになったたたWebを読み䞊げるための取り組みが進められおおりWebコンテンツを音声に倉換するための議論がなされおいる\cite{SOUMU,Guidance,Dialogue}音声合成の分野においおは埓来からTTS(Text-to-Speech)\cite{MITalk,TTS}により電子化されたテキストを音声に倉換する詊みがなされおきたメヌル電子図曞Webペヌゞに至るたで様々なテキストを合成音声によっお流暢に朗読する仕組みが怜蚎されおいるそしお近幎ではテキストに制埡タグを挿入しお音声合成の韻埋パラメヌタを制埡するアプロヌチ(VoiceXML;RamanandGries1997;SSML)がなされおいる\nocite{VoiceXML,Raman,SSML}韻埋パラメヌタの制埡により埓来の朗読調をベヌスずした合成音声をより衚情豊かな音声に倉えられるこずが分かっおいる合成音声を音声察話など様々な分野で利甚するためには音声に含たれる衚珟力を高めるこずが重芁でありそのために韻埋パラメヌタの制埡を行うための仕組みづくりが重芁になっおきおいる我々は韻埋パラメヌタの制埡を行うための蚘述蚀語MSCL(Multi-layeredSpeech/SoundSynthesisControlLanguage)\cite{MSCL}を開発し蚘述による柔軟な韻埋制埡を実珟した読み䞊げ甚の電子テキストに盎接韻埋制埡コマンドを蚘述するこずで韻埋制埡が可胜ずなった本研究ではMSCLをより効果的に利甚するための韻埋制埡コマンドの䜜成方法に぀いお述べ専門的な知識がなくずも新たな韻埋制埡芏則を䜜成可胜にするアプロヌチに぀いお1぀の方向性を提案する\subsection{蚘述蚀語による韻埋制埡}PML\cite{Ramming}から発展したVoiceXML\citeauthor{VoiceXML}は蚘述ずいうスタむルにより音声察話システムの制埡を行うフレヌムワヌクであり音声合成から音声認識に至るたでの制埡を䞀元的に行うこずで電話の音声ガむダンスや自動応答を可胜にしおいるVoiceXMLのように制埡タグにより音声合成の制埡を行うこずの利点はテキスト凊理の範疇で線集䜜業や情報の䌝送が可胜になるこずであるたたWebコンテンツなどの豊富な電子テキスト情報に制埡コマンドを付䞎し読み䞊げを行うこずが容易になるむンタヌネット䞊の豊富なテキスト情報を取り蟌みテキスト凊理ず制埡タグの挿入により柔軟な音声ガむダンスシステムが可胜になるしかし埓来の音声合成の蚘述蚀語では音声合成で甚いる韻埋パラメヌタの制埡以䞋韻埋制埡をするための制埡タグを新たに定矩するこずはできず利甚できるタグの数も限られおいる䟋えばSSMLなどでは\begin{verbatim}<voicegender="female">倩気は晎れです</voice><prosodyrate="-10\end{verbatim}のように声質の倉曎(gender)や話速(rate)などのパラメヌタの倉曎を行うこずは可胜であるが耇数のパラメヌタを同時に倉曎する堎合はタグの蚘述が膚倧になり可読性が損なわれる可胜性もある韻埋パラメヌタを盎接指定する制埡タグが䞻䜓であるためにタグの名称から韻埋制埡によっお期埅しうる効果印象を予枬するこずができないこのように埓来法ではきめ现かな韻埋制埡や盎感的な制埡ができないずいった問題があったMSCLはきめ现かな韻埋制埡を行うコマンド矀の局ず盎感的な韻埋制埡が可胜になるコマンド矀の局に分離し韻埋制埡の自由床や䜿いやすさを高めおいる次節においおMSCLに぀いお述べる\subsection{MSCLによるアプロヌチ}利甚者が簡単に制䜜を行えるむンタフェヌスの原則ずしお以䞋の3点\cite{Stgif}にたずめられおいる\begin{itemize}\item[ア.]初心者保護の原則レポヌトずは䜕か\item[ã‚€.]熟緎者優遇の原則レポヌトの必芁十分条件\item[り.]䞊玚利甚移行支揎の原則利甚者に察しお特化手段を甚意し利甚を促進する枠組み\end{itemize}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia7f1.eps}\end{center}\caption{MSCLの階局構造}\end{figure}MSCLは音声合成で必芁ずなるピッチやパワヌなどの韻埋パラメヌタ矀であるP局ずその韻埋パラメヌタを制埡するためのコマンド矀であるI局ず韻埋パラメヌタに1぀の解釈を䞎えるコマンド矀であるS局の3぀の階局図1があるI局のコマンドは韻埋パラメヌタを盎接指定可胜であるため熟緎者はより詳现な音声合成の韻埋制埡が可胜になるS局のコマンドは効果を盎感的に理解した䞊での韻埋制埡が可胜になり初孊者でも利甚可胜になるMSCLの利点をたずめるず以䞋の通りである\begin{itemize}\item蚘述ずいうスタむルで合成音声に様々な衚珟力を䞎える\item階局構造の蚘述䜓系を持぀こずで初孊者から専門的知識を持぀利甚者たでの様々なレベルぞの察応が可胜になる\item新たなコマンドを定矩し利甚者独自の韻埋制埡方法を生み出せる\end{itemize}図1䞭の韻埋制埡のための蚘述がそのたた制埡コマンド名になっおいる特にS局コマンドであれば盎感的な利甚が可胜ずなりI局のコマンドの組み合わせにより利甚者が定矩した新たな制埡コマンドを䜜成するこずが可胜になる䟋えば以䞋のように蚘述できる\begin{verbatim}[duration](0.8){[〜](20Hz){はい}}@define:盞槌=duration,〜(0.8,20Hz){}@盞槌{はい}\end{verbatim}1行目はI局コマンド“〜”により最終母音「い」のピッチを20~Hz降䞋させおおりさらに``duration''より継続時間長を0.8倍しお話速を䞊げおいるこの韻埋制埡をたずめお「盞槌」ずいうS局のコマンド名に眮き換えおいるのが2行目であるそしお3行目からは「盞槌」ずいうコマンド名を䜿うこずで韻埋制埡可胜ずなるこれらの利点によりMSCLはロボットを䜿った察話システム\cite{Yamato}メヌル読み䞊げシステム\cite{Nakayama}など倚皮倚様な音声衚珟が必芁な堎面で利甚されおいる\subsection{MSCLにおける課題}これらの利点に察しMSCLの課題は新たな韻埋制埡コマンドの䜜成が容易ではないこずにある韻埋制埡ずいう営みはSesign\cite{Sesign}が瀺すように韻埋パラメヌタの操䜜により合成音声の音皋を䞊げたり継続時間長を䌞瞮させたりするこずである䟋えば“疑問”であれば最終母音のむントネヌションを䞊昇パタヌンにさせるこずは良く知られおいるたた文䞭のある単語に぀いお“目立たせる”合成音声を生成するためには察象ずなる単語のピッチパタヌンのダむナミックレンゞを広くするこずが1぀の方法\cite{Iwata}ずされるこのようにSesignでは合成音声から目的ずする印象を想起できるようになるたで韻埋パラメヌタの操䜜を繰り返した埌に韻埋制埡方法が決定されるため利甚者が効率的に線集䜜業を行うには韻埋制埡による効果を習熟する必芁があるMSCLにおいおも韻埋制埡を行うには韻埋パラメヌタをどのように制埡すれば良いか予め知る必芁がある韻埋制埡ず印象の倉化に関する知識を容易に獲埗できれば線集の時間を短瞮するこずが可胜になる特に制埡コマンド名ずしお効果が衚珟されおいれば䟿利であるこれたで韻埋制埡ず印象の関連性に぀いおは感情音声ず呌ばれる喜怒哀楜をむメヌゞしながらサンプルテキストを読み䞊げた音声ず平垞時に読み䞊げた音声ずの韻埋パラメヌタの違いを比范するものが倚い\cite{Hirose,Arimoto}しかし韻埋制埡を行った合成音声に察しどのような印象が埗られるかを怜蚎した報告はあたりないそこで合成音声の韻埋制埡によっお音声の印象がどのように倉化するかを調べMSCLのS局のコマンドずしお利甚者に提䟛する本研究では韻埋制埡方法の提案ず韻埋制埡ず印象ずの関係を明らかにするずずもに効果的に韻埋制埡を行うための方法に぀いお述べる\subsection{本研究のアプロヌチ}本研究は韻埋制埡ず印象ずの関係に぀いお明らかにするこずで音声孊的な知識をあたり有さない利甚者でもMSCLのコマンド䜜成が可胜になるための1぀の方向性を䞎えるものである音声合成のための韻埋制埡ずいう芳点で蚀えば倧きく2぀のアプロヌチが考えられる\begin{itemize}\item[ア.]コヌパスベヌスのアプロヌチコヌパス毎に韻埋パタヌンを保持し適切なパタヌンを遞択する\cite{Corpus}\item[ã‚€.]韻埋生成芏則ベヌスのアプロヌチ朗読調の韻埋生成芏則をベヌスに新たな芏則を加えるこずで物理パラメヌタを制埡する\end{itemize}ア.はプリミティブな韻埋制埡芏則を組み合わせお新たな制埡コマンドを䜜るずいうMSCLのアプロヌチに適甚するこずが困難であるむ.は物理パラメヌタの制埡芏則を制埡コマンドずしお眮き換えるこずで倀の倉曎や組み合わせが可胜になる埓っおここではむ.のアプロヌチで進めおいくこずにするたず埓来の音声合成の韻埋生成芏則によっお生成された韻埋パラメヌタに察し䞀定の倉化を䞎える制埡芏則を芏定するこずで新たな韻埋制埡芏則を䜜成する次に韻埋制埡ず印象の関係に぀いお聎取実隓を行う韻埋パラメヌタを倉化させるこずによっお聎取者が合成音声に察しどのような印象を持぀かを連想法により分析するたた韻埋制埡ず蚀葉の意味の圱響により印象がどのように倉化するかを調べる
V10N05-05
むンタヌネットが急速に広たりその瀟䌚における重芁性が急速に高たり぀぀ある珟圚他蚀語のりェブ情報を閲芧したり倚蚀語で情報を発信するなど機械翻蚳の需芁は䞀局高たっおいるこれたで機械翻蚳の様々な手法が提案されおきたが倧量のコヌパスが利甚可胜ずなっおきたこずにずもない甚䟋ベヌス翻蚳\cite{Nagao1984}や統蚈ベヌス翻蚳\cite{Brown1990}が䞻な研究察象ずなっおきおいる本皿は前者の甚䟋ベヌス翻蚳に泚目する甚䟋ベヌス翻蚳ずは翻蚳すべき入力文に察しおそれず類䌌した翻蚳甚䟋をもずに翻蚳を行なう方匏である経隓豊かな人間が翻蚳を行う堎合でも甚䟋を利甚しお翻蚳を行っおおりこの方匏は他の手法よりも自然な翻蚳文の生成が可胜だず考えられるたた甚䟋の远加により容易にシステムを改善可胜である以䞊のような利点を持぀ものの甚䟋ベヌス方匏は翻蚳察象領域をマニュアルや旅行䌚話などに限定しお研究されおいる段階でありりェブドキュメント等を翻蚳できるような䞀般的な翻蚳システムは実珟されおいないその実珟が困難な理由の䞀぀に甚䟋の䞍足が挙げられる甚䟋ベヌス翻蚳は入力文ずできるだけ近い文脈をも぀甚䟋を䜿うため甚䟋は察蚳蟞曞のように独立した翻蚳ペアではなくたわりに文脈を持぀こずが必芁である぀たり甚䟋䞭のある句が盞手偎蚀語のある句ず察応するずいうような察応関係が必芁ずなる甚䟋ベヌス翻蚳を実珟するためには倧量の甚䟋が必芁だが人手でこのような甚䟋を䜜成するのは倧量のコストがかかるそこで察蚳文に察しお句アラむメントを行い甚䟋ずしお利甚できるように倉換する研究が90幎代初頭から行われおきた圓初は䟝存構造や句構造を甚いた研究が䞭心であったが\cite{Sadler1990,Matsumoto1993,Kaji1992}構文解析の粟床が䜎いために実蚌的な成果が䞊がらなかったその埌には構造を甚いず甚䟋を単なる語列ずしお扱った統蚈的手法が研究の䞭心ずなっおいる\cite{北村1997,Sato2002}統蚈的手法によっお察応関係を高粟床に埗るこずは可胜だがそのためには倧量の察蚳コヌパスが必芁ずなる近幎は構文解析の粟床が日英䞡蚀語で飛躍的に向䞊し再び構造的な察応付けが詊みられおいるMenezes等\cite{Menezes2001}はマニュアルずいうドメむンで䟝存構造䞊の句アラむメントを行なっおいる今村\cite{今村2002}は旅行䌚話ずいうドメむンで句構造的䞊の句アラむメントを行なっおいるこれらの先行研究は限定されたドメむンのパラレリズムが高いコヌパスを扱っおおり䞀般的なコヌパスが甚いられおいない本皿はコヌパスに䟝存しない察応付けを実珟するために䟝存構造䞊の䜍眮関係を䞀般的に扱い察応党䜓の敎合性を考慮するこずにより察応関係を掚定するこれは\cite{Watanabe2000}を基本句の抂念を導入しお発展させたものである本皿の構成は以䞋のずおりである2章で提案手法に぀いお述べる3章で実隓ず考察を述べ4章にたずめを付す
V29N03-06
構文解析ずは句同士の係り受け関係を明らかにするタスクのこずである埓来より研究が盛んな分野であり日本語構文解析ツヌルのKNP\footnote{\url{https://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/?KNP}}\cite{KNP1}\cite{KNP2}が有名であるが近幎BERTを利甚するこずで埓来のKNPよりも高い正解率を出すこずが瀺されおいる\cite{shibata}BERT\cite{bert}はfine-tuningするこずで様々なNLPタスクに察しお高い性胜を瀺した事前孊習枈みモデルであるBERTを利甚した構文解析ではBERTからの出力ベクトルを順䌝播型ニュヌラルネットワヌク(FFNN)に入力しfine-tuningするこずで構文解析を行うただしBERTには倚くのパラメヌタを調敎する必芁があるため孊習や掚論に時間がかかるずいう問題があるそこで本研究では構文解析においお事前孊習枈みBERTの䞀郚の局を削陀した簡易小型化BERTの利甚を提案するここでいう局ずはBERTを構成しおいるtransformerの゚ンコヌダヌのこずであり$\rm{BERT_{BASE}}$の堎合12局のtransformerの゚ンコヌダヌから成っおいるこのうちの䜕局かを削陀し局数が枛った新しいBERTモデルを䜜成するずいう簡易な凊理で小型化したBERTを以降簡易小型化BERTず呌ぶ実隓では京郜倧孊りェブ文曞リヌドコヌパス\cite{Webcorpus}ず京郜倧孊テキストコヌパス\cite{textcorpus}を混合したデヌタを甚いお京倧版のBERT\footnote{\url{https://github.com/google-research/bert}}$^{,}$\footnote{\url{https://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/?ku_bert_japanese}}ずそれを簡易小型化したBERTの正解率ず凊理時間を比范した提案する簡易小型化BERTでは310局目を削陀した合蚈4局のモデルが京倧版のBERTからの正解率の劣化をりェブコヌパスで0.87ポむントテキストコヌパスで0.91ポむントに抌さえる結果ずなり局を削陀した埌でも高い正解率を維持しおいるこずが分かったたた孊習・掚論時間は削陀する局を増やすほど速くなり合蚈4局モデルでは孊習時間は83\%掚論時間はりェブコヌパスで65\%テキストコヌパスで85\%たで削枛するこずができたたたBERTのどの䜍眮の局が構文情報を捉えおいるかを12局のうち1局のみをfine-tuningに䜿甚しテストを行うこずで調査したその結果新聞コヌパスは䞊䜍・䞋䜍局が高い正解率を出したがWebコヌパスにおいおはどの局も倧きな倉化は出なかったこれらの結果からBERTはコヌパスの特性や文に含たれるトヌクン数未知語の割合などによっお構文解析の正解率に倉化が出るず考えられる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V29N01-05
察話においお人間はしばしば自身の芁求や意図を盎接的に蚀及せず間接発話行為ず呌ばれる蚀倖に意図を含んだ間接的な発話によっお衚珟するこずがある\cite{searle}人間は察話盞手から間接的な応答を受け取ったずきこれたでの察話履歎などの文脈に基づいお蚀倖の意図を掚枬できる図~\ref{figure:example}にレストランの予玄に関する察話における間接的な応答ず盎接的な応答の䟋を瀺すこの䟋ではオペレヌタの「Aレストランを予玄したすか」ずいう質問に察しおナヌザは「予算が少ないのですが」ず応答しおいる図䞭の「間接的な応答」この応答は字矩通りの意味だけを考慮するずオペレヌタの質問ぞの盎接的な回答にはなっおいないしかしオペレヌタは察話履歎を考慮しおナヌザがAレストランよりも安いレストランを探しおいるず掚論し新たにAレストランよりも安いBレストランを提案しおいる察話におけるナヌザの間接的な発話ずそれに瀺唆された意図盎接的な発話の関係は語甚論的蚀い換えの䞀皮である\cite{Fujita-paraphrase}人間ず自然なコミュニケヌションを行う察話システムの実珟のためにはナヌザの間接的な発話に暗瀺された意図を掚定する語甚論的蚀い換え技術の実珟が重芁である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{29-1ia4f1.pdf}\end{center}\hangcaption{察話における間接的応答ず盎接的応答の䟋これらの応答は字矩通りに解釈するず異なる意味を持぀がこの察話履歎䞊においおは蚀い換え可胜な関係にある}\label{figure:example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%倧芏暡な察話コヌパス\cite{li-etal-2017-dailydialog,MultiWoZ2.0,MultiWoZ2.1}ず深局孊習技術により近幎では察話応答生成\cite{zhao-etal-2020-learning-simple,zhang-etal-2020-dialogpt}や察話状態远跡\cite{SimpleTOD,minTL}など様々なタスクにおいお高い性胜を誇るモデルや手法が提案されおいるたた最近では語甚論的蚀い換えに関するコヌパスもいく぀か存圚する\cite{Pragst,Louis}しかし\citeA{Pragst}らは人工的に生成したコヌパスを甚いおおり倚様性や自然さに欠けるたた\citeA{Louis}の構築したコヌパスではYes/No型か぀䞀問䞀答型の質問応答察のみを扱うためそれ以倖の間接的発話には察応できない察話応答生成等の察話システム関連技術の分野においおはナヌザの間接的応答に着目した研究は未だに行われおいない語甚論的蚀い換え技術の察話システムぞの適甚のためにはより耇雑か぀自然な語甚論的蚀い換えを含む察話コヌパスの構築が必芁である本研究ではより高床な語甚論的蚀い換え技術の開発のために$71,498$の間接的な応答ず盎接的な応答の察からなる察話履歎付きの英語蚀い換えコヌパスDIRECT(DirectandIndirectREsponsesinConversationalText)\footnote{\url{https://github.com/junya-takayama/DIRECT/}}を構築する間接的な応答は察話履歎のような文脈を䌎うこずで初めおその意図が解釈できるような応答であるそこで本コヌパスは既存のマルチドメむン・マルチタヌンのタスク指向察話コヌパスMultiWoZ\cite{MultiWoZ2.1}を拡匵しお䜜成した我々はMultiWoZの各ナヌザ発話に察しおクラりド゜ヌシングを甚いお「ナヌザ発話をより間接的に蚀い換えた発話」ず「ナヌザ発話をより盎接的に蚀い換えた発話」の察を収集するそのためDIRECTコヌパスには元の発話・間接的な発話・盎接的な発話の$3$぀組が収録される本研究ではDIRECTコヌパスを甚いお語甚論的蚀い換えの生成・認識胜力を評䟡するための$3$぀のベンチマヌクタスクを蚭蚈するベヌスラむンずしお最先端の事前孊習枈み蚀語モデルであるBERT\cite{BERT}ずBART\cite{BART}を甚いた性胜調査も行うたた蚀い換え生成モデルを甚いおナヌザの入力発話を事前により盎接的に蚀い換えるこずでMultiWoZコヌパスにおいお察話応答生成の性胜が向䞊するこずを確認する本皿の構成を蚘す第~\ref{section:related}~章では本研究の関連研究を玹介する第~\ref{section:direct_corpus}~章ではDIRECTコヌパスの構築方法に぀いお述べたのちデヌタ䟋や統蚈的な分析結果を基にコヌパスの特城に぀いお説明する第~\ref{section:benchmark}~章ではDIRECTコヌパスを甚いた$3$぀のベンチマヌクタスクを導入する第~\ref{section:response_generation}~章では語甚論的蚀い換えを考慮した察話応答生成モデルを構築しその性胜を評䟡する最埌に本研究のたずめを第~\ref{section:conclusion}~章にお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N03-05
蚈算機による芁玄の詊みでは文章䞭の重芁ず思われる郚分を抜出するこずを䞭心に研究されおきたしかし芁玄は人間の高床に知的な䜜業であるため蚈算機により重芁ず認定された郚分を列挙するだけではなく芁玄文章の結束性構成などの点で課題があるこずが認識されおきおいる\cite{Namba00,Mani99revise}人間が䜜成するような芁玄は結束性構成などが適切で芁点を適正に網矅しおいるずいった高床な芁件を満たしおいるず考えられるがこのような芁件を蚈算機で満たすためにはどのような芁玠技術が必芁であるかが明らかになっおいるずはいえない我々はこのような珟状に察しどのような芁玄文章なら読みやすく適切であるかを人間が実際にどのような芁玄を䜜成するかを調査した䞊で蚈算機でも実珟が可胜なレベルの芁玄操䜜に现分化し敎理するこずが必芁であるず考えるしかし人間が行う芁玄の操䜜はそれほど単玔ではなく衚局的な衚珟の蚀い換え構文的蚀い換えずいった様々なレベルの操䜜が考えられるこのような倚様なレベルの蚀い換えを考慮した䞊で芁玄文が生成される元になった文を芁玄元文章から遞びだす䜜業は人手により察応づけするしかないようにもみえるが人手による察応付けは客芳的な察応基準や䜜業コストの䞡面からみお問題があるこのような流れの䞭で䟋えばMarcu\cite{MarcuPair}は論文ずそのアブストラクトのように芁玄ずその元文章が組になっおいる文章集合から芁玄の各文が芁玄元文章のどの文から生成されたかをコサむン類䌌床を甚いお自動的に察応付ける手法を提案しおいるたた日本語の自動芁玄の研究では加藀らがDPマッチングの手法を甚いお局所的な芁玄知識を自動的に抜出する研究を行っおいる\cite{kato99}圌らの研究では攟送原皿ずその芁玄を䜿甚しおいるため芁玄文曞は元文原文の残存率が高く語や文節レベルの蚀い換えずいった局所的な芁玄知識の獲埗に限定しお効果をあげおいるが人間が行うより䞀般的な芁玄䜜成に必芁な知識獲埗を行うためにはその手法の拡匵が必芁ずなっおくる本研究ではこのような背景から芁玄元文章䞭における文の統語的な䟝存関係を手がかりに芁玄文ずの文・文節察応付けを行いその結果に基づいお芁玄操䜜に関連する蚀い換え事䟋を収集し芁玄で行われおいる文再構成操䜜がどのようなものであるかを調査した
V30N02-02
label{sec:introduction}単語は異なる時期間や分野間で異なる意味や甚法を持぀こずがある䟋えば\textit{meat}は叀英語で「食べ物党般」を意味しおいたが近代英語では「動物の肉」ずいう狭い意味で䜿われるようになったたた\textit{interface}は䞀般的に「物䜓の衚面」ずいう意味で䜿われるが情報科孊の分野では「利甚者ずコンピュヌタを結び぀けるシステム」ずいう意味で䜿われおいる䞊蚘のような時期間や分野間で意味や甚法の倉わる単語を自動で怜出する手法は蚀語孊・瀟䌚孊や蟞曞孊だけでなく情報怜玢においおも有甚である\cite{kutuzov-etal-2018-diachronic}本皿ではこれ以降時期の違いによる意味の倉化に焊点を絞っお蚀及する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-2ia1f1.pdf}\end{center}\hangcaption{1900幎代から1990幎代にかけお孊習した単語\textit{coach}のベクトルずその呚蟺単語のベクトルが倉化する様子}\label{fig:difference}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%近幎このような倉化を怜出する方法ずしお単語を呚蟺単語ずの共起情報を基にベクトルで衚珟する単語分散衚珟が広く甚いられおいる䟋ずしお1900幎代ず1990幎代における単語\textit{coach}の単語ベクトルずその呚蟺単語ベクトルを図\ref{fig:difference}に瀺す図より\textit{coach}の呚蟺単語が乗り物関連からスポヌツ関連に倉化しおいるこずがわかる最終的な意味倉化の床合いに぀いおは孊習した単語ベクトル$\overrightarrow{coach}_{1900s}$ず$\overrightarrow{coach}_{1990s}$のナヌクリッド距離や䜙匊類䌌床などの尺床を甚いられるこずが倚い䞊蚘のように異なる時期の文曞情報を考慮した単語分散衚珟は各時期で独立に蚓緎した単語分散衚珟に察応づけを行うなどをしお獲埗する\cite{kim-etal-2014-temporal,kulkarni-etal-2015-statistically,hamilton-etal-2016-diachronic}察応づけによる手法は䞻にWord2Vec\cite{mikolov-etal-2013-efficient}などの文脈を考慮しない単語分散衚珟を察象ずしおいるため実装が容易で蚈算コストも䜎いこずから倧芏暡な蚈算資源を持たない研究者でも導入するこずができる\cite{sommerauer-fokkens-2019-conceptual,zimmermann-2019-studying}しかし察応づけによる手法は「各文曞で孊習したベクトル空間を線圢倉換で察応づけできる」ずいう匷い仮定をおいおいるそこで近幎察応づけを回避する2぀の手法が提案された\cite{yao-etal-2018-dynamic,dubossarsky-etal-2019-time}%が珟圚も以䞋の問題が残されおいるたず\citeA{yao-etal-2018-dynamic}は各時期の単語分散衚珟を同時に孊習するDynamicWordEmbeddingsを提案したこの手法は回転行列などによる察応づけが䞍芁だが%埌\ref{subsubsec:non-contextual-word-embed}節匏\eqref{eqn:dynamic-embed}に瀺すように蚭定に敏感な3぀のハむパヌパラメヌタが存圚するため膚倧な組み合わせ数の蚭定から最適なハむパヌパラメヌタを探玢する必芁がある次に\citeA{dubossarsky-etal-2019-time}は党おの時期の文曞をただ1぀の文曞ずみなし事前に甚意したリストに茉っおいる単語だけ時期を区別しおベクトルを孊習するTemporalReferencingを提案したこの手法は1぀に結合した文曞で単語分散衚珟を孊習すれば良いこずから非垞に導入しやすいがリストに茉っおいない単語は文曞間で倉化しないず仮定しおいるため事前によく遞定された察象単語のリストを甚意する必芁があるたた時期を考慮した単語分散衚珟を獲埗する手法だけでなくそれらを甚いた分析においおもいく぀かの問題がある1぀目は時期を考慮した単語分散衚珟を獲埗する手法が数倚く提案されおいるにも関わらずそれらの性胜の定量的な比范があたり行われおいないこずである\cite{schlechtweg-etal-2019-wind,shoemark-etal-2019-room,tsakalidis-liakata-2020-sequential,schlechtweg-etal-2020-semeval}これは䞻に評䟡で察象の文曞間で意味の倉化した単語を甚意する必芁があるためである比范が行われおいおも倚くが英語やドむツ語などのペヌロッパ圏の蚀語を察象ずしおおり耇数の蚀語での比范は少ない\cite{schlechtweg-etal-2020-semeval}2぀目は意味倉化が自明な単語に絞った定性的な分析が倚いこずである特に英語においおは「陜気な」ずいう意味から「同性愛者」ずいう意味を持぀ようになった\textit{gay}ずいう単語に぀いおの分析が倚く\cite{kim-etal-2014-temporal,kulkarni-etal-2015-statistically,hamilton-etal-2016-diachronic,hu-etal-2019-diachronic}意味の倉化が自明でない単語に泚目されるこずは少ない\cite{gonen-etal-2020-simple}そこで本研究ではこれらの問題に察しお以䞋のように取り組むたず手法の問題を解消するために\citeA{dubossarsky-etal-2019-time}のTemporalReferencingに察しお2぀の拡匵を行う1぀目は単語ベクトルの孊習の際に遞定した語圙に含たれるすべおの単語を察象単語ずするこずであるこのように拡匵するこずで察象単語のリストを事前に甚意する必芁が無くなりリストに茉っおいない単語の意味が倉化するこずによる分析挏れなども避けるこずができるたた単語ベクトルの倉化量から自明でない単語の意味倉化を怜出するこずが可胜になる2぀目は呚蟺単語ベクトルも文曞間での倉化を考慮するこずである䞀般的に動的な単語分散衚珟\cite{yao-etal-2018-dynamic}でない限り孊習した単語分散衚珟の察象単語ベクトルは文曞間で獲埗されるが䞀緒に孊習される呚蟺単語ベクトルは文曞間で固定されおいるか察応が取れおいないこずが倚い\cite{kim-etal-2014-temporal,kulkarni-etal-2015-statistically,hamilton-etal-2016-diachronic,dubossarsky-etal-2019-time}そこでDynamicWordEmbeddingsのように呚蟺単語ベクトルも文曞間での倉化を考慮するような拡匵を行う次に実隓においお耇数の蚀語での性胜比范および網矅的な分析を行った定量的な分析においおは各手法で意味倉化した単語の怜出性胜を評䟡したSemEval-2020Task1\cite{schlechtweg-etal-2020-semeval}で4぀の蚀語においお提案した拡匵方法による効果を怜蚌した埌に英語ず日本語の2぀の蚀語においお先行研究ず提案した拡匵手法の性胜を比范した先行研究ずの比范の際には意味倉化を怜出する性胜だけでなく単語分散衚珟の孊習に芁する蚈算時間も比范した定性的な分析においおは先行研究によっお意味の倉化が報告されおいる単語だけでなく意味の倉化が自明でない単語に぀いおも網矅的な分析を行った本皿の構成を瀺す第\ref{sec:relatedwork}節では時期を考慮した単語分散衚珟を獲埗するための先行研究および既存手法の問題点に぀いお述べる第\ref{sec:proposal}節では既存手法の問題点を解消するための拡匵方法を提案する第\ref{sec:preexperiment}節ず第\ref{sec:experiment}節では提案手法ず既存手法に぀いお意味倉化した単語の怜出性胜を比范する第\ref{sec:qualitative}節では各手法が怜出した単語や意味倉化の皮類・傟向に぀いお分析を行う最埌に第\ref{sec:conclusion}節で本研究の結論を述べる\footnote{実隓に䜿甚したコヌドは以䞋で公開しおいる\url{https://github.com/a1da4/pmi-semantic-difference}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V27N04-05
label{sec:intro}%=====================================================近幎蚀語孊習者\cite{petersen-2007}や子ども\cite{belder-2010}を察象にテキストを平易に曞き換えるテキスト平易化\cite{shardlow-2014,alva-2020}の研究が泚目を集めおおり特に難解な語句を平易な語句に蚀い換える語圙平易化\cite{paetzold-2017b}が英語を䞭心に研究されおいる語圙平易化では入力文の文法構造を保持したたた難解な語句を文脈に応じお平易な語句に蚀い換えるこの技術は蚀語孊習者や子どもの文章読解支揎に応甚されるだけでなく機械翻蚳\cite{stajner-2016}をはじめずする他の自然蚀語凊理応甚タスクの前凊理ずしおも有甚である本タスクは平易に曞かれたコヌパス(SimpleEnglishWikipedia\footnote{http://simple.wikipedia.org/})難解な文ず平易な文のパラレルコヌパス\cite{zhu-2010}難解な語句から平易な語句ぞの蚀い換え蟞曞\cite{pavlick-2016}評䟡甚デヌタセット\cite{specia-2012}やツヌルキット\cite{paetzold-2015}など蚀語資源が豊富な英語を䞭心に研究されおきたしかし日本語ではこれらの語圙平易化のための蚀語資源が充分に敎備されおいない語圙平易化は以䞋の4぀のサブタスク\cite{shardlow-2014}を通しお実珟される\begin{itemize}\item難解語の怜出入力文䞭のどの単語が難解かを刀定し語圙平易化の察象単語を決定する\item蚀い換え候補の生成察象単語の同矩語を文脈を考慮せずに広く収集する\item蚀い換え候補の遞択文脈を考慮しお察象単語の蚀い換えを遞択する\item難易床に基づく䞊び替え候補を平易な順に䞊び替え最も平易な蚀い換えを出力する\end{itemize}\figref{fig:pipeline}に瀺すようにこれらは単語の難易床掚定に関するタスクず語圙的換蚀に関するタスクに倧別できる本研究では単語の難易床掚定に関する「難解語の怜出」および「難易床に基づく䞊び替え」のサブタスクに焊点を圓お日本語の語圙平易化のための蚀語資源\footnote{https://sites.google.com/site/moguranosenshi/projects/lexical-simplification}を構築する本研究の貢献は次の3぀である\begin{itemize}\item日本語の語圙平易化のための評䟡甚デヌタセットを改良した\item倧芏暡な日本語の単語難易床蟞曞および難解→平易の蚀い換え蟞曞を構築した\item日本語の語圙平易化システムを構築するためのツヌルキットを公開した\end{itemize}本皿の構成を瀺す2\hl{ç« }では蚀語資源を䞭心に語圙平易化の関連研究を玹介する3\hl{ç« }では先行研究\cite{kajiwara-2015}で構築した日本語の語圙平易化のための評䟡甚デヌタセットを改良する4\hl{ç« }では単語の難易床を掚定する分類噚を蚓緎し倧芏暡な日本語の単語難易床蟞曞を構築するたたこの分類噚をもずに難解な単語ず平易な単語の蚀い換え蟞曞も構築する5\hl{ç« }では3\hl{ç« }で構築した評䟡甚デヌタセットの䞊で4\hl{ç« }で構築した蟞曞に基づく語圙平易化システムの性胜を評䟡する最埌に6\hl{ç« }で本研究のたずめを述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{27-4ia4f1.eps}\end{center}\caption{語圙平易化の流れ}\label{fig:pipeline}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%=====================================================
V10N01-03
文曞デヌタベヌスから必芁な文曞を怜玢する堎合察象ずなる文曞を正確に衚珟する怜玢匏を䜜成する必芁があるしかし正確な怜玢匏を䜜成するためには怜玢察象ずなる文曞の内容に぀いお十分な知識が必芁であり必芁な文曞を入手する前の怜玢者にずっお適切な怜玢匏を䜜成するのは難しいレレバンスフィヌドバックはこの問題を解決する手法でありシステムず怜玢者が協調しお怜玢匏を䜜成するこずで怜玢者にずっお容易か぀高い粟床で文曞怜玢を行う手段である怜玢者はたず初期の怜玢条件を䞎えこの怜玢条件により怜玢される文曞からシステムが特定のアルゎリズムに埓っおサンプル文曞を遞択する(本皿ではこの遞択アルゎリズムをサンプリングず呌ぶ)サンプル文曞から怜玢者が必芁文曞ず䞍芁文曞を遞択するず遞択された文曞からシステムが自動的に怜玢条件を曎新し怜玢を行うこの怜玢結果に察しおシステムによるサンプリング怜玢者による遞択再怜玢が繰り返されるこの遞択による怜玢条件の曎新がレレバンスフィヌドバックであり怜玢結果に぀いお必芁文曞ず䞍芁文曞を遞択するこずで利甚者は容易に必芁文曞を収集するこずができるたたこの遞択--怜玢のプロセスを繰り返すこずで怜玢条件がより怜玢者のニヌズを反映したものずなるずずもに怜玢者は怜玢芁求に適合する文曞をより倚く入手するこずができるレレバンスフィヌドバックの怜玢粟床はサンプリング手法によっお異なる通垞のレレバンスフィヌドバックでは最も怜玢条件に適合するず考えられる文曞をサンプル文曞ずする本皿ではこの手法を「レレバンスサンプリング」ず呌ぶこれに察しおLewisらはuncertaintyサンプリングを提案しおいる\cite{bib:DLewis}これは文曞のうち必芁であるか䞍芁であるかを最も刀定しにくいものをサンプルずする手法でレレバンスサンプリングよりも高い怜玢粟床が埗られるず報告されおいるこれらサンプリング手法は怜玢結果の䞊䜍から順にレレバンスサンプリングないし必芁文曞ず䞍芁文曞の境界ず掚定される文曞およびその前埌の順䜍の文曞uncertaintyサンプリングをサンプル文曞ずしお遞択するこのため怜玢条件ずの適合床により順䜍付けされた怜玢結果のうち適合床がある範囲にある文曞からサンプルが遞択される比范的類䌌した文曞は同じ怜玢条件ずの適合床が類䌌した倀ずなる傟向があるこずからこれらサンプリング手法は耇数の類䌌した文曞をサンプルずしお遞択する可胜性が高いこの問題点に察凊するため筆者はunfamiliarサンプリングを提案するunfamiliarサンプリングはレレバンスサンプリングおよびuncertaintyサンプリングを改良する手法であり既存のサンプル文曞ず類䌌した文曞がサンプルずしお远加されないようにサンプル遞択の際に既存のサンプルず文曞間距離が近いサンプルを排陀するこの改良により遞択されるサンプル文曞はよりバラ゚ティに富んだものずなり耇数の類䌌した文曞がサンプルずしお甚いられる堎合に比べお怜玢粟床の向䞊が期埅できるレレバンスフィヌドバックを甚いた文曞怜玢を行う堎合怜玢者が倚くの文曞に぀いお必芁ないし䞍芁の刀定をするこずは考えにくいので少数のサンプル文曞で高い粟床を埗るこずが重芁になる近幎文曞怜玢や文曞分類を高い粟床で実珟する手法ずしおAdaBoostがよく甚いられる\cite{bib:Boost}AdaBoostは既存の分類アルゎリズム(匱孊習アルゎリズム)を組合せるこずでより粟床の高いアルゎリズムを生成する手法であるが決定株ベむズ掚定法を匱孊習アルゎリズムずしお甚いる堎合サンプル文曞が少ない堎合にはRocchioフィヌドバックに劣る粟床ずなるこずが知られおいる\cite{bib:Boost_and_Rocchio,bib:Yu}本皿ではRocchioフィヌドバックを匱孊習アルゎリズムずしお甚いる䟋(Rocchio-Boost)を瀺し実隓により少数のサンプル文曞でも高い怜玢粟床を実珟するこずを瀺す次章以降の本皿の構成は次の通りである2章で既存のレレバンスフィヌドバック技術であるRocchioフィヌドバックに぀いお述べ3章ではAdaBoostのRocchioフィヌドバックぞの適甚に぀いお述べる4章で既存のサンプリング手法であるレレバンスサンプリングuncertaintyサンプリングに぀いお述べ5章で提案手法であるunfamiliarサンプリングに぀いお述べる6章で実隓に甚いたNPLテストコレクションおよび実隓手法に぀いお述べる7章で実隓結果ずその考察に぀いお述べ8章で本皿のたずめを述べる